ITストラテジスト試験の内容
先日合格したITストラテジスト試験について、まわりでの
知名度が低いことから紹介記事を書いておりますが、
今日は試験内容についてです。
ITストラテジスト試験は、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、
午後Ⅱの4つの区分の試験があります。
午前Ⅰ : IT技術者としての共通知識の有無の評価
・IT基礎理論
・コンピュータシステム (システム構成、SW、HW等)
・技術要素 (DB、NW、セキュリティー等)
・開発技術 (システム開発技術、開発管理技術 等)
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム監査
午前Ⅱ : システム戦略、経営戦略、企業活動と法務に
関する知識の有無の評価
・システム戦略
・システム企画
・経営戦略マネジメント
・技術戦略マネジメント
・ビジネスインダストリー
・企業活動
・経営法務
上記午前の試験は多岐選択式(マークシート)で行われます。
一方午後の試験は、午後Ⅰが短答式の論述、午後Ⅱが
3000字程度の小論文形式の試験となります。
午後の試験の出題は、以下のようなことをテーマとした
内容の問題が出題されます。
① 業種ごとの事業特性を反映し情報技術を活用した
事業戦略の策定または支援に関すること。
② 業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と
全体システム化計画の策定に関すること。
③ 業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・
計画の策定に関すること。
④ 事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の
実行管理と評価に関すること。
⑤ 組込みシステムの企画、開発計画の策定・推進に
関すること。
いずれの場合も、60%以上の正答率で合格となります。
(午後ⅡのみA~Dの評価が付けられAのみ合格)
ただし、午後Ⅰ~午後Ⅱの4つの試験の合計で合否が
決まるのではなく、午前Ⅰが不合格であれば午前Ⅱ以降は
採点されません。(足切りがあります。)
ITストラテジスト試験が難しいといわれているのは、
IT系技術者にとって戦略/マネジメント系の知識が
必要になるなど領域が非常に広いことと、実際には
ストラテジストとしての業務経験が乏しい(ほぼないに等しい)
のに、ストラテジストの視点に基づき論文を書かなければ
ならないことなどが原因だと思います。
ITストラテジストとは
先日ITストラテジストに合格したことをブログで報告したところ、
いろいろな方からお祝いの言葉をいただきました。
ありがとうございます。
でも、そのお祝いの言葉の後に
「ITストラテジストってなに?」
「試験があるの?」
「どんな勉強をするの?難しいの?」というような質問が続き、
「それやったら、XXさんの専門ですね。勉強しなくても
合格したんでしょ」って、みなさん示し合わせたように
同じことを言われました。
(合格前に受験したことを言わなくて良かったです・・・。
皆さんの反応を見ていると、不合格だったら
目も当てられませんでした・・・。)
しかし、ITストラテジストの知名度は残念ながら低いですね。
IT関連の仕事をされており、情報処理試験を受験されている方は
知っておられますが、それ以外となるとITストラテジストを
ご存じの方は非常に少ない状態ですね。
私としても、せっかく資格をとったのに知名度が低いでは
意味がありませんので、知名度アップのために
ITストラテジストについて紹介したいと思います。
まず、情報処理試験とは
『情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理
技術者としての「知識・技能」の水準がある程度以上であることを
認定している国家試験』であり、以下の12の区分の試験があります。
① ITパスポート試験 (Lv1)
② 基本情報技術者試験 (Lv2)
③ 応用情報技術者試験 (Lv3)
④ ITストラテジスト試験 (Lv4)
⑤ システムアーキテクト試験 (Lv4)
⑥ プロジェクトマネージャー試験 (Lv4)
⑦ ネットワークスペシャリスト試験 (Lv4)
⑧ データベーススペシャリスト試験 (Lv4)
⑨ エンベデットシステムスペシャリスト試験 (Lv4)
⑩ 情報セキュリティースペシャリスト試験 (Lv4)
⑪ ITサービスマネージャ試験 (Lv4)
⑫ システム監査技術者試験 (Lv4)
試験名称の後ろの(Lv x) は、試験のレベルを表しています。
Lv1 : 職業人に共通に求められる基礎知識
Lv2 : 基本的知識・技能
Lv3 : 応用的知識・技能
Lv4 : 高度の知識・技能
このようにITに関して専門領域を分けて試験があるわけですが、
ITストラテジストとは、
『高度IT人材として確立した専門分野をもち、企業の経営戦略に基づいて、
ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を
活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者。
また、組込みシステムの企画及び開発を統括し、新たな価値を実現するための
基本戦略を策定・提案・推進する者』 ということです。
詳細は、IPAのITストラテジストのページを参照ください。
http://www.jitec.jp/1_11seido/st.html
ITストラテジストとは、経営に関する知識とITに関する知識・経験の
両面を備え、経営に最適なITを企画できる人材というところでしょうか。
実務に当たっては、経営状況といっても一つとして同じ状況はなく
千差万別であるため、知識だけではなく経験が重要になるのは言うまでも
ありません。当試験においても、知識の有無を問うだけではなく、実務経験に
もとづき論文を書かせるなど工夫がなされています。
ITストラテジストの試験の詳細については、また後日記載します。
ITストラテジスト 合格しました
昨日情報処理試験の合格発表があり、
ITストラテジストに合格しました。
情報処理試験なんて新卒以来何十年かぶりに受験しました。
私をご存じな方からすると長年コンサルタントとして仕事をし、
「経営戦略の実効性を高める 情報システム計画の立て方・
活かし方」といったITコンサルティングの書籍まで書いているのに、
「今更なぜ情報処理試験?」という印象をもたれるかもしれません。
今回私が公的資格の取得に挑戦したのは、自分の保持する
知識やスキルについての客観的評価を得るためです。
初対面の方に対して、自分のスキルや知識をご判断いただく
材料として、参考にしていただけるのではないかと思い、
資格取得を行いました。
今回一発で合格したからよかったものの、逆に不合格で
あった場合、既存のお客様から「その程度の知識やスキル
しかなかったの?」と言われかねず、合格してホッとしました。
KPIの設定方法について 4 ~ これまでのおさらいと今後の予定
先日より、KPIの設定の方法について記載を行って
いますが、一旦これまでの記載内容を振り返ります。
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これまでの記載内容 振り返り
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KPIの設定を際には、「KPIを使って何を実現したいか」に
より、様々な検討方法があります。どのような方法で
検討を進めるのが最善かは、「何を実現したいか」の
内容により判断を行います。
過去にお客様から相談を受けた内容を例示すると、
次のようなことが多いものです。
①経営目標達成にむけての業績管理を行いたい。
②各組織の業務改善目標の改善達成度の管理を行いたい。
③各組織や関係会社の経営状況の見える化のために
指標(KPI)を用いたい。
検討方法は、各社の状況や実現したい内容により
都度検討、調整を行いますが、よく使用する検討
方法としては、
①の場合は、BSC。
②の場合は、業務プロセス分析 + SCN。
(BSCも全体の位置づけ確認に使用する)
③の場合は、②と同様。
あるいは、一般的な経営指標分析。
あるいは、デュポンシステム(アレンジ) 等々
注) BSC: バランス・スコアカード
SCN: ストラテジック・ケーパビリティー・ネットワーク
上記の中で、現在記事を記載中なのは、③のデュポン
システムを用いたKPI設定の方法についてです。
(BSCやSCNを用いたKPIの設定方法については、
今後記載をしたいと思います)
これまでに、デュポンシステムやそのアレンジ版で
あるROAからの指標(KPI)展開について説明を
行ってきました。社内組織(事業)の状況見える化が
目的の場合は、デュポンシステムのようなROEからの
指標展開ではなく、ROAからの指標展開を用いる
場合が多く、前回の記事では、ROAからの指標
展開について例示を示しました。
③の場合について、一般的な経営指標分析も
デュポンシステムも財務数値を用いた分析である
ことに違いはありません。ただ、デュポンシステムの
方が、指標の悪化の原因分析を行いやすい仕組みに
なっています。
今後は、指標の悪化の原因分析を行えるような
KPI体系を設計するための考慮点などについて
記載を進めていきたいと思います。
~ つづく