5月25日、シャトードメルキュー。
ツアー出発前の打合せ時、今回はちょっと3日目の
ホテルに力を入れました、と担当者が行った。
3日目シャトードメルキュー泊、あっあのメルキュール
系列ですね、わかります。
と言うと、0,3秒で違います、と返って来た。
メルキュールと言うと日本で言うアパホテルの様なものだ、
良いじゃないか、
サンシルラポピーの山を下り渓谷の底にある片道一車線の
狭い道をカオールに向かって走る、
ロット川に沿って。カオールは川を持って古くから商業が
栄え、12世紀にはサンティアゴ巡礼道に組み込まれ
ロマネスクの立派なサンティエンヌ大聖堂が建つ。
カオールには泊まらないが、カオール司教が13世紀に
町から9㌔離れた森に建てた大邸宅に泊まる。
それがシャトードメルキュー。
シャトーとは、ブドウの栽培から、葡萄酒への醸造、
ボトル詰めまで全てを行う場所に付けられる。
遅くなったが21時過ぎの夕暮れ時、13世紀には司教も良い
身分だったんだ、カオールには見てはいないが立派な司教の
お屋敷があるはずなのに、ここは別宅か。これだから
カタリ派にそっぽを向かれ、宗教改革が起こり、ナポレオン
には罪人にされた。
こういった場合(でなくともいつも)添乗員はブドウ泥棒を
一晩だけ捕らえて置くような部屋に通されるものだが、
何か、間違ったかな?
素敵な部屋部屋にお客様はさっそくオリエンテーリング
(お互いの部屋を見て回る事)をしているので、気付かれぬ
よう後をついて行ったが、どこも素敵な部屋ばかりだった。
ベッドサイドのこのエサにつられたら5000円ぐらい請求される
のではと貧乏人は思ったが、食後でなく食前に食べてしまった。
大丈夫だった、
たまに古城やシャトーを売りにしたツアーもあるが、
改装後の部屋は間取りは内装は、そこがどこであったかで
お客様の気分が顔に出るが、ここは違うようだ。
ロット川とブドウ畑見渡す景色を便所の窓に見て、
21時半の夕食会場へ向かう。
ミシュラン一つ星だそうで、
凝った前菜、サーモン、フォアグラ、大根の皮でワサビを
巻いたり、である。手前のフォアグラの何とかに乗っている
のは落ち葉ではない、
マカロンではなく、イカスミ生地の大きなラビオリが
ロブスターの肉を包む。
スズキにはアスパラとナスとなんとかと、、、
写真はないがデザートは巨大パッションフルーツのスフレに
南国フルーツ(パイナップルだった)のアイスだった。
食事のお供にはカオールのワイン、
案内にはヴァンノワール(黒いワイン)の名の通り黒い赤、
力強いタンニン、深い味わいとあるが、
ブドウの品種はマルベックだった、
マルベックそれは赤肉を食べながらタンゴを聴くときに飲む
アルゼンチンワインの主流、アルゼンチンではヨーロッパの
土壌に根付かずにアルゼンチンに根付いたと聞いたが、
ここカオールがそのお里だったとは、
2時間のディナーに途中寝てしまう方もなく、満腹で終了。
今日は3つの村を下道で結び、予定より1時間半遅い到着だった
が、もっと早くシャトーに着きたい気持ちもあったが、
明日の出発は9時半だ、
日本から飛んで来ると朝が早い、朝も気持ち良さそうだから
周辺は明日散歩しよう、