第138回「人生というキャンバス」
久方ぶりにユニークな経営者を見た。そう、なんか、わぁ、見た!という感じ。自称天才。僕は天才だと人に伝えているうちに、自分でも思うようになったという。
勉学に興味が無く、成績といえば、むしろ危ういところであったにもかかわらず、天才らしい独特の感性を武器にして、見事に人々の憧れの大学に合格される。
入学後も、勉強に興味がわかず、学生起業家となり一時世間の注目をあびるが、山あり谷ありで、経営者としての過酷な試練が続き、もう、どん底だ!!という時に、持ち前の天才気質が起死回生をもたらす。それからは、とんとん拍子に新たなチャンスに遭遇し、これからも世界一を目指されるという。
今の事業で世界一か?との問いに、現在の事業だけではなく、さらなる先を目指したいと、誠に楽しそうに、野望を抱いておられた。
例えて言うと、33回転のレコードを45回転にした時のようなスピード感で話されるので、耳にも老化の波が来ている私なんぞ、聞きとろうと集中せざるを得なかったが、もしかしてこの速度も、人に話を聞かせる戦術なのかと思った程である。
この方の事業の核は、一世を風靡した漫画のキャラクター達のエージェント業である。
そう簡単に請け負える業務ではないが、持ち前の運の強さや、元気さや、賢い発想力で周囲を巻き込み推進されているのだろうと推測した。
それにしても、こんなに人一倍元気で活発で自信に満ちた性格の人となる要因が解明されたら、世の中の辛い話が減っていくのは、間違いないのだが。英国で数百人を対象に行われた遺伝子と環境と性格との関連性を、20数年に及び追跡した調査結果は、凄い労力と努力の結果をこんな短絡的にするのは気が引けるが、でも、あえて一言でいうと、性格形成において、遺伝子と環境の影響はわからない。
つまり、わからないという根拠を確認されたようである。
なので、やはり人間は、一人一人絶対に違う。私以外私じゃないの。
当たり前だけど、世間はそれをなにかで括ろうとするから無理が出る。
人は、自分の人生を描くキャンバスを持って生まれてくるのである。そこに、自分の意志で描いていく。もし間違ったと思えば描きなおす事もできるが、ただ老いていくにつれ、あらゆる色が欠けてくるかもしれないので、出来るだけ早めに理想に近づけておいた方が、余生を埋める時に楽かもしれない、いや、楽だと思う。
天才の彼は、カラフルで躍動感あふれる人生を描かれている気がした。
その流れで私自身のキャンバスに、どんな絵が描けているかイメージしてみたら、ぼやーっとした薄ーい色で、なにが描いてあるかわからなかった…。
せめて、少しは差し色をいれて綺麗に仕上げたい気持ちもあるが、人々の背景としての人生もありだと思う事にした。
負け惜しみだけどね。
2016-03 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第137回「G.Gの才覚」
GGとは、Grand. Generationの頭文字。有名クリエーターが提唱するシニア世代の新たな呼び方だ。
高齢化社会の中で、現役を貫くための励みというか。まあ、おしゃれ感を持たせてくれている有難いネーミングである。
とはいえ、なにをしても老いる姿を隠す事は不可能なんだけど、なるだけ人に迷惑を掛けないように社会生活においての努力はすべきだとは思っている。
なのでGrand. Generationなんて好意的な表現は、長生きも素敵に思えるかもである。
ところで、そんなこんなのシニアの世界で、またもや、凄い女性にお会いした。
長年勤めた企業の役員を退職し、自分でやるしかないと起業されたという。
その事業は、保育園の人手不足を補う方法として、時間も経験も豊富なシニアの力を借りたらどうかという発想から、保育士の補助をするシニアにグランドシッターという資格を授与し、保育園や必要な施設に派遣したり、研修や講座により資格を持つ方を増やしていこうとする、具体的なシニアの労働力による子育て支援事業である。
高齢者雇用促進とか、女性の力を活用とか、掛け声ばかりの中、民間の、しかも個人の女性起業家が、次世代の為に、シニアの力を発揮する機会の提供を、あらゆる難題をクリアしながらも、ともかく始められた。
正直、子供とのコミュニケーションはもとより、保育士さんと親御さんとの関係等、素人がサポートするのは難しいのではと心配になった。
しかし、そこが、それこそが、GGの力、GGの才覚がものをいう。
爺さん、婆さんは、伊達に歳を重ねていないのだ。
GGには、世間の荒波にもまれ、生き抜いてきた才覚があるのである。
大抵の事は、なんなくこなしてしまうとの事だった。なにしろ多くの経験があるのだ。泣いた事も、苦しんだことも、悩んだことも。その上で、人間にとって一番辛い事はなんであるかを理解したGG達が、自らの意志で子育てに参加してくださるなんて、子供たちが優しく、逞しく育ってくれる要素が満載なのである。
実例をお話ししてくださったが、想像以上、期待以上であった。
これから益々、保育や託児の需要が高まる中、グランドシッターさん達にGGの才覚を発揮して頂いて、育児の問題解決に一役かって頂きたいと思っている。
もちろん、GGの才覚は、育児に限らずあらゆるところで発揮できる。
肉体労働においては無理があるが、根性と知恵は生き抜いた分持っている。
上手く役割分担をすれば、仕事や家事の効率もあがり、一億総括用構想に近付ける。
なにしろ、100歳なんて夢じゃない時代になってしまったのだから、道のりは長いのだ。
Grand. Generationの、そのまた上の世代の呼び方が出来るかもしれない。
2016-02 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第136回「働く人生」
現代人は何かとお忙しい。お仕事以外にもいろいろと時間が取られるせいか、「日がたつのが早くて早くて、もう一年過ぎてしまった」とか。「気が付いたらお正月だよ」とか。ともかく、時の経つのが早すぎると言う声をあちこちで聞く。
お正月に始まり、バレンタイン、雛祭り、ホワイトデー、花見、御節句、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、ハロウィン、クリスマス。ここに、個々人のバースデーや記念イベント、冠婚葬祭。小ぶりだけど根強い春分秋分の日、新年会、忘年会。会社や近所のおつきあいイベント。養育中の方はこれに学校行事がからむ。
これだから日本は平和で豊かな国だと思いきや、今や深刻な貧困問題が隠せなくなってきた。年収格差が広がりすぎているのだ。
哀しい事に、親の貧困は、そのままその子供につながる。
少子化の日本に貧困状態の子供が300万人もいるというのだ。6人に1人もだ。
遊興三昧で、物や食物を廃棄しまくっている豊かな人々の陰で、これからを支える大切な子供たちに、栄養や教養が不足している事態がおこっている。
そもそもお金は、価値に対する対価である。そして、富める者は貧しいものを助ける手段としてその価値を使うものであるはずなのだ。いや使うべきなのだ。
欧米では、寄付行為はブルジョアに限らず庶民も習慣として行っているという。
日本は、税制の関係もあり、国が所得の再分配という形で行ってきたので、改めて寄付という行為には消極的だというが、視点を変えれば、人が人を応援する事はできるはずだ。
高齢化社会を支えてくれるはずの子供たちに不平等がありすぎるのは寂しすぎる。
親が働いても貧困状態の子供たちを減らしていけるようにするには、お金の力で補うしかない。だってお金が無いから、学校に行けない、栄養が取れない、病院に行けないのだから。現実に必要なのは、目の前のお金である。日々の収入なのである。
まずは、親の年収を上げるために様々な政策を打たなければならないが、現役世代ではそのような時間もゆとりもない。
ところが、今の日本には、知恵も時間もある裕福な方が沢山いらっしゃるのである。
嬉しい事に、最近、高所得者のリタイア組の方々が、若者や社会貢献事業に対して応援するという会を、上場企業の創業オーナーであった方が発足された。
ゆとりと知識、教養、人脈がある人間でなければ出来ない事で具体的に働いて支援するという会だ。こういう方々の資源を通じて新たな雇用創造ができれば、貧困問題に光を当てる事が出来るかもしれない。
リタイアしてからの行事や遊興も楽しい時間だと思うが、自分の出来る事で誰かを楽にすることが出来れば、より満足のゆく日々を過ごせるはずだ。
誰かの為に働くという事は、自分の為でもある。
私如きも、出来る範囲で頑張って働いて、誰かのお役に立ちたいと思っております。
今年も宜しくお願いいたします。
お正月に始まり、バレンタイン、雛祭り、ホワイトデー、花見、御節句、ゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク、ハロウィン、クリスマス。ここに、個々人のバースデーや記念イベント、冠婚葬祭。小ぶりだけど根強い春分秋分の日、新年会、忘年会。会社や近所のおつきあいイベント。養育中の方はこれに学校行事がからむ。
これだから日本は平和で豊かな国だと思いきや、今や深刻な貧困問題が隠せなくなってきた。年収格差が広がりすぎているのだ。哀しい事に、親の貧困は、そのままその子供につながる。
少子化の日本に貧困状態の子供が300万人もいるというのだ。6人に1人もだ。
遊興三昧で、物や食物を廃棄しまくっている豊かな人々の陰で、これからを支える大切な子供たちに、栄養や教養が不足している事態がおこっている。
そもそもお金は、価値に対する対価である。そして、富める者は貧しいものを助ける手段としてその価値を使うものであるはずなのだ。いや使うべきなのだ。
欧米では、寄付行為はブルジョアに限らず庶民も習慣として行っているという。
日本は、税制の関係もあり、国が所得の再分配という形で行ってきたので、改めて寄付という行為には消極的だというが、視点を変えれば、人が人を応援する事はできるはずだ。
高齢化社会を支えてくれるはずの子供たちに不平等がありすぎるのは寂しすぎる。
親が働いても貧困状態の子供たちを減らしていけるようにするには、お金の力で補うしかない。だってお金が無いから、学校に行けない、栄養が取れない、病院に行けないのだから。現実に必要なのは、目の前のお金である。日々の収入なのである。
まずは、親の年収を上げるために様々な政策を打たなければならないが、現役世代ではそのような時間もゆとりもない。
ところが、今の日本には、知恵も時間もある裕福な方が沢山いらっしゃるのである。嬉しい事に、最近、高所得者のリタイア組の方々が、若者や社会貢献事業に対して応援するという会を、上場企業の創業オーナーであった方が発足された。
ゆとりと知識、教養、人脈がある人間でなければ出来ない事で具体的に働いて支援するという会だ。こういう方々の資源を通じて新たな雇用創造ができれば、貧困問題に光を当てる事が出来るかもしれない。
リタイアしてからの行事や遊興も楽しい時間だと思うが、自分の出来る事で誰かを楽にすることが出来れば、より満足のゆく日々を過ごせるはずだ。
誰かの為に働くという事は、自分の為でもある。
私如きも、出来る範囲で頑張って働いて、誰かのお役に立ちたいと思っております。
今年も宜しくお願いいたします。
2016-01 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第135回「未来の仕事」
世の中は、仕事をしている人達のおかげで成り立っている。
缶コーヒーのCMでも言っている。
そう、この世は、ありとあらゆる職業の方々の日々の努力の積み重ねの賜物だ。
けれど、その職業も、時代によって進化変化してきた。特に近年は、IT技術の進歩で、新たな職業が増えた。まさにIT関連の職種であり、各業界も、そのおかげで新たな分野を築き上げた。あれよあれよという間にだ。
この流れで行くと、私がこの世に生存できている間に、自動運転水陸空移動乗り物あたりも利用させて頂けるかもしれないし、日常生活においても家事全般はもとより、介護機能付きアンドロイド君が全ての面倒を見てくれて、孤独や不自由を感じない暮らしが出来るかもしれないのである。なんでかというと、もうすぐそのあたりまで来ているからだ。
『じ・ん・こ・う・ち・の・う。』人工知能。AIっていうんだって。
とてつもない記憶量と分析力で成長し続ける、計り知れない可能性を持つ生物ではない生物のような物である。となると、現代において人工知能の方が正確、もしくは安心となる仕事をしてきた人は、商売の形を変えていかねばならないのである。
なにしろ、もうすぐそこまで来ているのだから。
といっても、生身の人間同様になるまでには、百年くらいの猶予はあるかもしれないが、百年なんて人類の歴史からすれば、瞬間である。
それに、すでにあらゆる職種でAIによる業務の簡素化は始まっている。
その分人間は人生のゆとり時間は出来るが、下手すると職を失う危険性も大なのである。
先日も、知識を有しての問題解決を仕事とされている弁護士、司法書士等、士業関連の相談内容を、ある程度まで自己解決できるサイトを始めた女史の話を聞きながら、益々、未来の仕事のあり方を考えさせられた。
彼女は、AIの研究者であり、起業家でもある。
なんと、その上27歳のチャーミングな才女である。
そして華奢な体から放たれる言葉には信念があり、的を得た話し方には説得力が溢れていた。
子供の頃から、特に勉強はしなかったが、気になる事があると徹底的に研究をして、その研究の為に知識を蓄えた結果、人もうらやむ高学歴になったようだ。やっぱり、才女には才女になる素質があるのだ。
そういえば、最近技術系の若手起業家が増えている。こういう若者達が現代の歪やバランスの崩れを解決してくれるのは大変に有難い。やっぱり、これから益々便利に快適になっていくのは間違いない。
だからこそ、彼女たちのように技術をどのように活用するかが、未来の仕事へ向かうあらゆる職業の課題の一つである気がしている。
いずれにしても、人の幸せにつながるいい仕事に結び付けて頂きたいものです。
昔も未来も人の為になる事が仕事のはずなんだから。
缶コーヒーのCMでも言っている。
そう、この世は、ありとあらゆる職業の方々の日々の努力の積み重ねの賜物だ。
けれど、その職業も、時代によって進化変化してきた。特に近年は、IT技術の進歩で、新たな職業が増えた。まさにIT関連の職種であり、各業界も、そのおかげで新たな分野を築き上げた。あれよあれよという間にだ。
この流れで行くと、私がこの世に生存できている間に、自動運転水陸空移動乗り物あたりも利用させて頂けるかもしれないし、日常生活においても家事全般はもとより、介護機能付きアンドロイド君が全ての面倒を見てくれて、孤独や不自由を感じない暮らしが出来るかもしれないのである。なんでかというと、もうすぐそのあたりまで来ているからだ。『じ・ん・こ・う・ち・の・う。』人工知能。AIっていうんだって。
とてつもない記憶量と分析力で成長し続ける、計り知れない可能性を持つ生物ではない生物のような物である。となると、現代において人工知能の方が正確、もしくは安心となる仕事をしてきた人は、商売の形を変えていかねばならないのである。
なにしろ、もうすぐそこまで来ているのだから。
といっても、生身の人間同様になるまでには、百年くらいの猶予はあるかもしれないが、百年なんて人類の歴史からすれば、瞬間である。
それに、すでにあらゆる職種でAIによる業務の簡素化は始まっている。
その分人間は人生のゆとり時間は出来るが、下手すると職を失う危険性も大なのである。
先日も、知識を有しての問題解決を仕事とされている弁護士、司法書士等、士業関連の相談内容を、ある程度まで自己解決できるサイトを始めた女史の話を聞きながら、益々、未来の仕事のあり方を考えさせられた。彼女は、AIの研究者であり、起業家でもある。
なんと、その上27歳のチャーミングな才女である。
そして華奢な体から放たれる言葉には信念があり、的を得た話し方には説得力が溢れていた。
子供の頃から、特に勉強はしなかったが、気になる事があると徹底的に研究をして、その研究の為に知識を蓄えた結果、人もうらやむ高学歴になったようだ。やっぱり、才女には才女になる素質があるのだ。
そういえば、最近技術系の若手起業家が増えている。こういう若者達が現代の歪やバランスの崩れを解決してくれるのは大変に有難い。やっぱり、これから益々便利に快適になっていくのは間違いない。
だからこそ、彼女たちのように技術をどのように活用するかが、未来の仕事へ向かうあらゆる職業の課題の一つである気がしている。
いずれにしても、人の幸せにつながるいい仕事に結び付けて頂きたいものです。
昔も未来も人の為になる事が仕事のはずなんだから。
2015-12 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第134回「仁義」
義理と人情をはかりにかけたら、義理が重たい男の世界。
恩義に報いる為、困っている人の為、命がけで行動を起こす任侠道に生きる男。
スクリーンに映る健さんの姿に感動を覚えたものである。
なので、任侠、仁義、極道と聞くと、唐獅子や竜神様や弁天様が眼に浮かんでしまうが。この言語は特別な業界の用語ではない。
そもそも、仁義とは道徳の基本、人としての行い、いわゆる義理。
任侠は、困っている人を助ける為の精神。
極道も仏法の道を極めるというところが本来の意味だ。
いずれにしろ、人としての生き方を示すものなのである。
では、弱肉強食、適者生存の資本主義経済社会において、仁義を貫く事は可能なのだろうか。資本主義社会は、利己心が基本である。利潤を追求する為には、自分以外は利潤追求の手段でしかない。資本主義経済は、資金と権利を持つ者が強者であり、資金と権利を持つ者が最も望む事は利潤の追求である。
しかし、実は、この利潤を追求する社会だからこそ、仁義を守る事が出世の秘訣にもなる。何故なら、そういう人は、部下や友人に恵まれるし、上司が認めるし、顧客の信頼も得る。
だから、真実の情報を手に入れる事が出来て、権限を持った人間と行動が出来るから結果的に功績に直結する。
そんな事を、ついに社長に就任された方とお話しをしながら思い浮かべていた。
その方は、新人時代から社長になられるまで、顧客への感謝、下請けや部下への気配りもずーっと変わらない。御出世されるたびに忙しさが増しても、時間をやりくりして、対面による挨拶を欠かさない。なんでこんなに、いつまでも変わらない配慮ができるのかと疑問をぶつけたところ、社会に出て初めて教わったのが、義理を欠かさないという事だったからと答えてくださったが、その言葉の重みを受け止めたその方の器量だと思っている。
まさに叩き上げという言葉そのもの。その方は、お若いときから淡々と粛々と、誠実に知恵を絞りだして、確実に利益を上げ続け、ついにその地位を獲得された。
一部上場企業、1900人の一人になる事は、並大抵な努力では出来ない。
現代社会は、必要を超えた生産の拡大により、人間精神の劣化が進んでいると言われている。確かに金銭のやりくりが主体の世の中は、どこか殺伐としたところもあるが、そうはいっても、そのおかげで、より便利に快適に生活が出来、餓死や伝染病も激減している。そもそも、資本家にとっては、利潤を追求する人間は必要不可欠である。
資本家を活用して、世の為人の為に尽くす事が資本主義の原点のはずなのだから、まずは利潤を追求できる人間になる為に、仁義を通しましょう。
うん、やっぱり、義理を欠いたらこの世は闇だもの。
恩義に報いる為、困っている人の為、命がけで行動を起こす任侠道に生きる男。
スクリーンに映る健さんの姿に感動を覚えたものである。
なので、任侠、仁義、極道と聞くと、唐獅子や竜神様や弁天様が眼に浮かんでしまうが。この言語は特別な業界の用語ではない。
そもそも、仁義とは道徳の基本、人としての行い、いわゆる義理。
任侠は、困っている人を助ける為の精神。
極道も仏法の道を極めるというところが本来の意味だ。
いずれにしろ、人としての生き方を示すものなのである。
では、弱肉強食、適者生存の資本主義経済社会において、仁義を貫く事は可能なのだろうか。資本主義社会は、利己心が基本である。利潤を追求する為には、自分以外は利潤追求の手段でしかない。資本主義経済は、資金と権利を持つ者が強者であり、資金と権利を持つ者が最も望む事は利潤の追求である。
しかし、実は、この利潤を追求する社会だからこそ、仁義を守る事が出世の秘訣にもなる。何故なら、そういう人は、部下や友人に恵まれるし、上司が認めるし、顧客の信頼も得る。
だから、真実の情報を手に入れる事が出来て、権限を持った人間と行動が出来るから結果的に功績に直結する。
そんな事を、ついに社長に就任された方とお話しをしながら思い浮かべていた。
その方は、新人時代から社長になられるまで、顧客への感謝、下請けや部下への気配りもずーっと変わらない。御出世されるたびに忙しさが増しても、時間をやりくりして、対面による挨拶を欠かさない。なんでこんなに、いつまでも変わらない配慮ができるのかと疑問をぶつけたところ、社会に出て初めて教わったのが、義理を欠かさないという事だったからと答えてくださったが、その言葉の重みを受け止めたその方の器量だと思っている。まさに叩き上げという言葉そのもの。その方は、お若いときから淡々と粛々と、誠実に知恵を絞りだして、確実に利益を上げ続け、ついにその地位を獲得された。
一部上場企業、1900人の一人になる事は、並大抵な努力では出来ない。
現代社会は、必要を超えた生産の拡大により、人間精神の劣化が進んでいると言われている。確かに金銭のやりくりが主体の世の中は、どこか殺伐としたところもあるが、そうはいっても、そのおかげで、より便利に快適に生活が出来、餓死や伝染病も激減している。そもそも、資本家にとっては、利潤を追求する人間は必要不可欠である。
資本家を活用して、世の為人の為に尽くす事が資本主義の原点のはずなのだから、まずは利潤を追求できる人間になる為に、仁義を通しましょう。
うん、やっぱり、義理を欠いたらこの世は闇だもの。
2015-11 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |