第128回「ああすればよかった、こうすればよかった」
人は、生きている間に、必ず後から思う事があるはずだ。あの時の判断は正しかったのか、もっと違う事が出来たかもしれないとか。人生は決断の積み重ねなので気が付かないが、時に大きな方向転換に遭遇しているものである。その時に、どんな判断を下すかは、日頃の自分の基準からなる。
経営者の中で後悔といえば、極論だが、会社経営の失敗、倒産、失墜ではなかろうか。ああすれば良かったと悔やんでも、もうそこには、何もない。築き上げた財産も信用も、費やした時間も。全てが無くなる。
私の周辺でも、成功者ばかりではなく、会社清算を余儀なくされた起業家は少なくは無い。
その中でも、その後の生き方にそれぞれの個性が出ていて、判断基準が改めてよくわかる。
例えば、ある研究者タイプの経営者の方は、50歳を過ぎて大学に通われて、若者との会話で、コミュニケーションの取り方を再度学ばれている。また、大きな痛手を負う前に清算した経験を活かして、経営コンサルタントの道を選択された方や、つてを頼らずに純粋な転職活動をして、静かな日々を送られている方。海外に拠点を移して新たな道を歩まれている方。そしてもちろん、再起業をして上場を目指そうと奮闘されている方々もいらっしゃる。こういう選択が一番大変なはずだが、何故か、見た目は共通して若い。
日本では、倒産経験を持つ方の中で、再起業家となる人は約10%で、潜在希望者は約43%、つまり過半数は再起業を望んでいるという調査結果がでている。
とても、良くわかる。起業した人間は、自分のやり方で死ぬまで挑戦したいのだ。
ああすれば良かったと後悔しないで生きる為には、成功するまでやるしかないのである。
私は、自身のキャラクターのせいか、年配の方の転職相談や、再起業を目指す方の相談にのる事が多い。脳天気な私と話をすることで、根拠は無くても自信が湧くからだと思うが、そんな役割でも私は満足している。年齢や失敗に関係なく、前を見ている人は、素晴らしいと思えるからである。諦めない人には、魅力が満載なのだ。どんなに困窮していても、自立を目指す人には独特の輝きを感じる。若さの秘訣は夢を見続ける事だとも思う。
日本の活性化の為にも、知識と経験豊富な再起業家をもっともっと支援する仕組みが必要だと思っているのだが、政府の制度は、壁越しに話をしているもどかしさを感じる。もっと、民間で動きが無いものかと思っていたら、チラホラと、そんな機関や支援団体の動きがある。どちらかというと経営者募集で、地方企業の継承や再生案件に着手するという形だが、再チャレンジへの選択肢があるのは有難い事だ。
そういえば、勝ち組の経営者の集まりで、つい「私失敗しかしてないので」とつぶやいてしまったら、その方々から、殆ど同時に「チャレンジしたから失敗したといえる、何もしないのが一番の失敗だ」と一斉に言われた。やはり、決断を恐れない方々は成功しているのだ。いや、成功するまで続けたということなのだ。
ああすれば良かったではない、ああして良かったと思う人生が、やっぱりいいよね。
2015-05 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第127回 「空間ビジネス」
人生は、あっという間に過ぎる、20年なんてあっという間だ。
20年前といえば、1995年は、天災あり、人災ありの激動の年だった。
不気味な時代であるという思いをしながらも、日々の糧である商業施設へのテナント誘致事業と、インキュベーション事業のモデルを模索していた事を思い出す。
テナント誘致とは、施設や土地の有効活用を、計画に準じて具体的な賃貸借で解決する業務である。当時は、流通業に精通していないと難しい仕事であった。
その5年くらい前に遡ると空間ビジネスと言えば、時代を映す豪華絢爛なディスコやおしゃれなバーや飲食店のコンセプトを提供する、プランナーやクリエイターが、一世を風靡していた。まさにバブルの絶頂期には、過剰なコストをかける事が美徳に感じる不思議な時代でもあった。不謹慎かもしれないが、素直に面白かった。
沢山のお金をかけて、空間を創造し、高額な家賃を払い、無駄なスペースを持つ事は、幸福の象徴に感じていた。
ところが、あれから、25年…。
今や、無駄なスペースや高額なコストをかけることは、時代に合っていない。
なんとも、みっともない、いや、もっというと、そんな余裕は無いという時代である。
技術も化学も進歩して、長寿の要素満載の世の中では、物の豊かさは心の豊かさでは無く、人との繋がりや、信頼や、倹約や平等が美徳なのである。
そして、ネットネイティブな若者達のおかげで、世界中で誰でも自由に安価につながることが出来、物よりも知識や趣味やゲームで充分楽しめるのである。
なので、ビジネスのスタイルも大きく変化したのだ。
自分事で驚いたのは、株式会社スペースマーケットの出現である。
昨年、偶然ラジオで存在を知り、一度お会いしたいと思っていたら願いがかなった。
ラジオから流れた爽やかな声の持ち主らしく、抜群のプレゼン力を持ちながらも、礼儀正しく、謙虚で真摯な態度で会話をする素敵なかたであった。
そして、今だからこそ、重松氏だからこそできるビジネスだと改めて思った。
ここの事業は、あらゆるスペースをタイムシェアする為の予約システムである。劇場でも映画館でも球場でも、寺でも店舗でも倉庫でも。そこに空間があればなんでも。
20年前には、いや10年前でも、物理的に無理で実現できなかった事である。
多くの方がSNSでつながった事で、犯罪の抑止力になり、ネットで、契約も決済も交渉も時間がかからない、今だからこそ可能になったのだ。
今や、家、車、畑、店、オフィス、店舗、ペット24時間、365日。
他人と使いあえる時代になったのである。
次は、どんな事がシェア出来たら、世の中の役に立つのだろう。
というか、その使い方が大切なのかもしれませんね。人としての品格を試されるのですから。
20年前といえば、1995年は、天災あり、人災ありの激動の年だった。
不気味な時代であるという思いをしながらも、日々の糧である商業施設へのテナント誘致事業と、インキュベーション事業のモデルを模索していた事を思い出す。
テナント誘致とは、施設や土地の有効活用を、計画に準じて具体的な賃貸借で解決する業務である。当時は、流通業に精通していないと難しい仕事であった。
その5年くらい前に遡ると空間ビジネスと言えば、時代を映す豪華絢爛なディスコやおしゃれなバーや飲食店のコンセプトを提供する、プランナーやクリエイターが、一世を風靡していた。まさにバブルの絶頂期には、過剰なコストをかける事が美徳に感じる不思議な時代でもあった。不謹慎かもしれないが、素直に面白かった。沢山のお金をかけて、空間を創造し、高額な家賃を払い、無駄なスペースを持つ事は、幸福の象徴に感じていた。
ところが、あれから、25年…。
今や、無駄なスペースや高額なコストをかけることは、時代に合っていない。
なんとも、みっともない、いや、もっというと、そんな余裕は無いという時代である。
技術も化学も進歩して、長寿の要素満載の世の中では、物の豊かさは心の豊かさでは無く、人との繋がりや、信頼や、倹約や平等が美徳なのである。
そして、ネットネイティブな若者達のおかげで、世界中で誰でも自由に安価につながることが出来、物よりも知識や趣味やゲームで充分楽しめるのである。
なので、ビジネスのスタイルも大きく変化したのだ。
自分事で驚いたのは、株式会社スペースマーケットの出現である。
昨年、偶然ラジオで存在を知り、一度お会いしたいと思っていたら願いがかなった。
ラジオから流れた爽やかな声の持ち主らしく、抜群のプレゼン力を持ちながらも、礼儀正しく、謙虚で真摯な態度で会話をする素敵なかたであった。
そして、今だからこそ、重松氏だからこそできるビジネスだと改めて思った。
ここの事業は、あらゆるスペースをタイムシェアする為の予約システムである。劇場でも映画館でも球場でも、寺でも店舗でも倉庫でも。そこに空間があればなんでも。
20年前には、いや10年前でも、物理的に無理で実現できなかった事である。多くの方がSNSでつながった事で、犯罪の抑止力になり、ネットで、契約も決済も交渉も時間がかからない、今だからこそ可能になったのだ。
今や、家、車、畑、店、オフィス、店舗、ペット24時間、365日。
他人と使いあえる時代になったのである。
次は、どんな事がシェア出来たら、世の中の役に立つのだろう。
というか、その使い方が大切なのかもしれませんね。人としての品格を試されるのですから。
2015-04 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第126回 「迷わずにいきる為に」
その本の帯には、『なんとか無難に生きていければいいという人は、夢や志をもって挑戦し続ける人より、結局、多くの不安や悩みをかかえることになる。』
と書かれている。ガツンと来るメッセージに、思わず頷いた。
夢や志は人によって違って当たり前だが、残念な事に、その夢を食べてしまう獏が実在する。それは、周囲だけでなく、自分の中にもいる。
立志とは、人生に迷いがなくなり、より多くの人の利益につながる志を持つ事。だから、面倒がらずに、自分と向き合うという立志の時が必要なのである。等々。
なんにでも、楽な方に逃げようとする私には、耳が痛いというか、眼が痛いというか、読みながら顔が赤くなる言葉が満載だ。
でも、そこには優しさと愛が溢れている。どんな人でも、どんな状況の人でも、今日を楽しんで生きる為の具体的な方法が、心からの言葉で書かれているからだ。
色々な事に恵まれている人でも、なにかしらの悩みは持っている。
なにかしらの闇や暗が無い方には、このやや長めの人生の中で一度も出逢ったことが無い。人も世間も明暗と表裏で形成されているのである。
闇も暗も含めて自分だということを自覚して自分と向き合えば、己の進むべき道が見える。それが、何歳であってもかまわない。この世から離れる前に立志が出来れば、それが、より早ければ早いだけ、人生を楽しんで過ごせる時間につながる。そして、立志ができれば、決断ができる。自分で決断する力を持てば、大抵の問題は早々に解決する。
この本を読むと、いつのまにか自分で考えたがごとく自信が出て勇気が湧いてくる。自分の思いを志に変える事が出来たら、立志が出来たら、可能性は無限大に広がる。
年齢や経歴にかかわらず、ちょっと今の自分はどうなのだろうかと迷っている方には側に寄り添い、絶好調だと思っている方には、より太い幹をつくり、もっと先を見させてくれる。そんな素敵な本なのだ。
池田弘氏の書かれた、「かなえる力」。
迷わずに生きる切っ掛けを頂けます。
2015-01 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第125回 「出来る人、出来ない人」
「ああ、もう、なんで出来ないのかなぁ、何回も言ってるよねえ。無理なのかぁ」という具合に、あの人は出来ない人だから不安という烙印を押されてしまう人と、本当にあの人は出来る人だから安心していられると多くの人に信頼される人がいる。往々にして同年代で同性と比較されるので、待遇や出世の目安にされるのは仕方がない。
ちなみに、出来る人というのは、才覚がある人の事だ。機転が効いて瞬間的に対応する能力にたけている人の事だ。知識が豊富だとか、芸術的な才能があるとか、なにかの技術がすぐれているとかではなく、突発的に降りかかる出来事に対しての対応力、生き抜く力のようなものである。
才覚とはCIM(computer integrated manufacturing)のようなもので、得た情報を駆使して最良の結果を出そうとするシステムだという女流作家の意見にもうなづける。
人間は、潜在的にそのシステムが組み込まれているという事だ。その上で、自律した精神で自立している人ということである。
そんな「出来る人」の一人で、今は和食店を経営する女性に15年ぶりに再会した。
まずは、変わらずの姿に嬉しさがこみ上げたが、個人的に深い間柄ではない。彼女が店長をされていたお店を数回利用した程度のつきあいである。ただ、その当時から、彼女の仕事振りに幾度も感心し、かなりの好感を持っていた。
徐々に記憶をたどりながら懐かしい話に花が咲いたが、
あれ?あれから15年も過ぎた?えっ?60歳過ぎてお店を持った?
え?曾孫もいらっしゃる??えーーーーー。
と驚きながら、そういえば、彼女の勤め人デビューは52歳と聞いたことを思い出した。
そう、彼女は52歳まで、鎌倉の邸宅で何不自由ない生活を送っていた奥様だったのだ。突然の悲運にも負けず、近隣のブティックにアルバイトとして勤めたら、天性の才覚を発揮してあっという間に責任者になり、東京で和食店を始めるとなった時には店長として抜擢された。しかし、初年度から黒字を出し続けたにもかかわらず、またもやの転機に遭い、意を決して60歳にして独立されたのだ。経験も大事だが、なにより才覚である。
初対面の時から、類まれなる接客力と記憶力に感動を覚えていたのだが、70歳を過ぎても、その記憶力は衰えることなく、私の親族や友人の名前や職業まで覚えていた。もう、神がかりである。開店してから13年を過ぎ、吟味された食材の料理と細やかなサービス精神は、お客様の心を掴み、常連とみえるお客様達で賑わっていた。
出来る人は、やはり、安心だ。歳を重ねるほど、その差は歴然である。取り返しがつくうちに、なるはやで出来る人になった方がいい。
自らの意思で行動し、約束を守り、決して人や環境のせいにしないで生きる事だ。
そうしたら、将来は、スーパー高齢者(最近は凄い高齢者をsuper agersというらしい)になって、寿命がつきるまで、人生を楽しめますことよ。
2015-02 |
インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |
第124回 「一日一生」
新たな年号に変わる日になると、なにかしらの決意表明をしたくなる。残念ながら、その時の気持ちをその年の大晦日まで持ち続けた記憶はないが、それでも、この日0時を過ぎた後の「あけまして、おめでとうございます!!」と明るい声が飛び交う瞬間に、これから、良い事が起きそうな嬉しい気持ちになる。
そして、さあ!今年こそ、○○するぞ!!とか思うのである。
しかし、実際のところは、昨日の今日で、年号が変わるだけである。年が変わった瞬間に自分の運命が変化する事はない。運命を変えるのは自分だ。
生きているものは、生きている今を大切に無駄なく生きる事に専念するべきなのである。と考え直し、この「一日一生」という言葉を今年の決意とした。
理由は、これまで周囲をみてきて、結果が解っているから。
なにが解っているかというと、人生の成功者の共通点である。それぞれの業界で名誉や財を築き、社会に貢献しているような方々は、まずは、積極性が強いということだ。なによりも、積極性のある人には、オーラがある。
その理由は、生命力だそうだ。生命力とは「気」だと思っていたが、体力、胆力、精力、判断力、決断力、能力の集合体だとの説に合点がいった。確かに体と心のバランスが必要だ。極論だが、その力を伸ばす努力をしていれば、大抵の思いは叶うのである。
と言っても、生命力があるだけでは、そうそう誰もかれも成功するものでもない。
やはり、大事なのは環境である。生命力を磨いて培った知恵と勇気を発揮できる環境に遭遇できなければ、ある程度までで運命は固定されてしまう。
なりたい自分になる為には、自ら求める環境にいることがなによりも大事なのだ。
「成功する人間の秘訣は成功する人の側にいる事」なのだ。何故なら、貴重な情報も、力強い味方も、心強い仲間も、成功者の周りにいるものだからだ。そして、目指す環境に身を置く為には、生命力を強くして認めてもらうことからなのである。
まずは、なりたい自分を想像し、体と心の鍛練を一日一生の思いで行うことである。すると、積極的になり、目指す環境に近付いていく。
すると、オーラがあるから、自然と目立ってくる。
すると、鍛えてきた能力を活かすポジションを与えられる。
すると、周りの景色が変わる。
そして、成功者の仲間入りをして、豊かで優雅で充実した老後を送る。
なんと素晴らしい人生!!
私も、より楽しい老後を過ごすために、遅まきながらも、一日一生の精神で生命力を磨き、動じない心と強い肉体で、この一年を過ごしたいと思っております。
今年も宜しくお願いいたします。
2015-01 | インターウォーズ株式会社 取締役 Incubation Mother |