インキュベーションマザー 北條夏旭 『Mother's Note-マザーズノート-』 -20ページ目

第120回 「お米の力」

少し前に耳の痛いCMがあった、余分3兄弟、脂肪分、糖分。塩分の余分だ。でも、この余分が旨味なのだ。この3兄弟がいない食事のなんと寂しい事か。
まあ、なんでも過剰に摂取しなければ問題は無いはずなのだが、過剰なくらいがまた美味なのである。揚げたてのロースとんかつにソースをたっぷり、キャベツにマヨネーズかけて…。そこに、炊き立ての白いご飯。つやつやしたご飯。たまりません。
そう、やっぱり、ご飯がないと、主役でないのに主役より存在感があるご飯がないと。だって日本人は、ご飯が大好き!のはずだった…。

ところが、近年、毎年消費量は減少し、最近では、年間60キロを下回っているらしい。
というと、一人当たり一日お茶碗1杯、食べるか食べないかくらいの量という事だ。
ええ!とご飯で生きている私は驚く。確かに、いまや小麦の活躍は素晴らしく、まさに粉物の進出は留まるところを知らない。結果、3000年も前から日本人を支えてきた主役のお米がすっかり息をひそめている。

お米とは、稲の穂になる実。八十八手もの手間をかけてつくるから米と書く。世界に名だたる日本酒「sake」の原料、最近は化粧品にもなる。
なにより和食、洋食、中華にかかわらず、おかずの横になくてはならないご飯の元である。ご飯を食べると太るという説があるが、要するに食べ方の問題だそうだ。
お米の糖分は砂糖類の糖分と種が違い、ゆっくり体に吸収されるので、早食い系の人はより食べ過ぎるかもしれないが、しっかり咀嚼して食べていれば満腹感が強まり食べ過ぎは防げる。その必要咀嚼回数に多少の無理は感じるが、ともかく噛めばいいのである。あとは、おかずとのバランスだそうだ。なんであれ、ご飯は美味しい。

インターウォーズのメンバーは、社長の配慮で毎年、新潟の極上ぴかぴかの新米を頂くことが出来る。これがまた、香りも良く美味しい。ごはんは甘味か?と思うほどである。
そんな人が喜ぶ美味しいお米を紹介したいという事で、数年前、共に働いた女史が起業して秋田のお米販売を中心に米の生産地を廻るツアーの企画会社を立ち上げた。
米と旅で「こめたび」という。

もともと、気合いと根性と愛嬌という武器を持つ人だったが、なにもかも初めての彼女は、まずは、秋田の農家さんに、何もわからないので教えてほしいと飛び込んでいった。田植えをしたり、稲刈りをしたり、バスに揺られて秋田と東京を何往復もして、いつのまにか秋田の農家の人達を家族のようにしてしまった。そんな彼女の推薦するお米の味も素晴らしい。軸のぶれない彼女のように、しっかりとしたお米である。
彼女を見ていると、すこしばかり多めに国民が米を食べるようになったら日本の元気がみなぎってくる気がしている。だってとても明るくて、逞しくて元気なのだ。
あの元気の源は、お米とお酒であることは間違いない。
私も、お米をもっと食べようと思う。今よりも更に元気でいるために。よく噛めばいいんだから。よく噛めば太らないはずなんだから。






2014-07


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第119回 「地球は大切に」

 「どうせ100年先は生きちゃいないのだから地球がどうなろうが知った事ではない。今を生きることに必死なのだから」なんて思ったらその時点で魂のランクが下がる。

かどうかわからないけど。なんとなく気持ちが悪いのは否めない。後ろめたいというか…。

 なにしろ、これまで生き続ける事で、食べきれない食料を廃棄し、過重な包装物や、ペーパー類を捨てまくり、合成洗剤を流しまくり、家電製品はかなりの頻度で交換し、化学繊維の安価な衣類を使い捨て、なんだかんだと年々増加する日々の廃棄物を、ともかくどこかで埋めるなり燃やすなりしてもらってきたのだ。その上電気やガスや水道が使えるのは当たり前で、背景にある破壊や課題等考えず、車両や交通機関の発達を喜び、大型施設の建設を楽しみにして、より便利で快適な生活ができることを誇っていた。

 そうやって、地球上で限りあるエネルギー資源を使いまくり、大気や海洋を汚染することに参加してきたのである。地球規模の話だけど、大げさではない。
1950年を過ぎたころからの高度成長期と共に、確実に地球の温度は上がり続けている。
なんで??。簡単だ。人間が排出物を出しすぎるからである。

 国立環境研究所の予測によると、2100年においては、平均気温が5度も上がる。当然の事に、徐々に上がるので、その過程で恐ろしい自然災害がどんどん発生する。なんと、高度成長に邁進した結果は地球規模の環境破壊だったのである。
 一人でも多くの人間が、より豊かに楽しく暮らせるようにと頑張ってきたはずなのに、とんでもない結果が見えてきたのである。すでに60年間で平均温度の上昇という事実の検証ができているのだから、もう、気が付いた人から取り組むしかない。

なにを?。今すぐできるエコ的生活である。つまり省エネ対策とゴミを減らす事。そして得た利益を環境保護を意識して社会に還元していく事である。
 一人一人の心がけが、未来の地球を守るのである。と思う。企業も個人も環境にいいことを美徳とするべきなのである。と思う。ゴミを極力減らす努力をしましょう。(出来るだけ)お金は環境を大事にしているところで使いましょう。(出来るだけ)
 これからは、環境社会を理解して事業を考えている会社を応援しましょう。

 例えば、バイオエネルギーの会社や、自家発電技術や、環境に良い家電や電気車両等の開発会社。土に戻る生地の生産会社や、石灰でつくる紙の会社もある。ecoプロダクツも、毎年700社余りの企業が出展している。エコ検定なるものも浸透してきている。もちろん日本以外の国々も緊張感を持って、問題に取り組んでいる。しかし、一番強いのは一人一人の生活に取り入れる事だと思う。

 地球を大切にして、未来のために、今できる事から始めよう。未来といっても、後たった85年6か月で2100年になるのだから。






2014-05


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第118回 「運袋」

 日本を代表する飲料メーカーの専務の車に、同乗させて頂いた時の事である。
 なにしろ静かな物腰なのに、体格も眼力も物凄ぉい迫力がある方なので、緊張しつつも部下への指示のポイント等を伺って感心していると、
突然「う○ぷく○・・。」へっ??
「うんぷく○う」(この方は声が低く、呟き型なので神経を集中しないと聞き逃す)
う、うんぷぅくろう?ですか?
「うん、運袋。」(えっ?!!あっ運の袋?)
あ、はい、運袋(うんぶくろ)ですね。(袋にはいってる??…)
と。この時初めて運袋なるものを知った。
 運命というのは、常に認識していたつもりだが、袋に入っているとは思わなかった。多分、専務の独特な論法なのかもしれないが、せっかくなので自分の運袋なるものを想像しながら考てみた。そもそも運とはなんだ?から。

 思うに、運とは、生けるもの形あるものすべてが消滅するまでの過程で遭遇する出来事の判定基準ではないのだろうか。で、遭遇する出来事の基が詰まっているのが運袋である。そして肝心なのは中身となる。誰でも幸運の方がいいに決まっているが、この世にでた時の状況や特徴だけは、宿命というか天命というかこれは変えようがない。
 けれど自我が目覚めたころからは、自分の生き方で運命は変えられる。運袋の中身を良くも悪くも出来るのだ。


 不平不満や臆病やものぐさは不幸を呼び、笑顔と感謝と自信と行動は幸運を呼ぶ。
 私のように、人生下り坂になって気づいても、取り戻すのは大変なので、優雅な老後を望まれる方は、早めに運袋を上質な運で満杯にしておいて頂きたい。


 また、運の良い人には解りやすい特徴がある。邪気を感じさせないのだ。
 邪気とは、妬み、嫉み、恨み、惜しみ、虚言、高慢、強欲等の悪意の総称である。全く無いと人の域を超えるので多少はあるはずだが、それを感じさせない「光」が強い。そして、自立心が強く、どんな人とでも約束を守る人は、絶対に幸運の運袋持ちである。
 笑顔と感謝、自信と行動を忘れずに、運袋を幸運袋にしましょう。


 絶対にお得な人生を歩めます。


2014-05

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第117回 「仕事に愛を」

 いつの頃からか、深夜TVをつければ、旬なタレントさん達のバラエティ番組が目につくようになった。わくわく感が薄れているのは、加齢のせいだけではなさそうな気がしている。
 古い話だが、バラエティ番組といえば、11PMという50年前に始まり、25年間続いた深夜の長寿番組があった。エロティカルな雰囲気の中に、あらゆる知識や情報がスマートに組み込まれていて、娯楽の少ない時代でもあったのかもしれないが、大人も、おませな子供も楽しみの一つであった。それはもう衝撃的な構成だったのだ。
 同じころ、休日の夕刻を和ませるシャボン玉ホリデーという人気番組も、歌あり、コントありのバラエティ番組で、アイドルやスターの小芝居は、新たなキャラを創りあげファン層の拡大に貢献していた。そんな、当時としては画期的な企画で視聴者を喜ばせる仕事を残し、なによりも、米国本部と神業的な交渉をして、「東京ディズニーランド」の千葉への誘致を成功させた伝説のプロデューサー、堀貞一郎氏が先月永眠されたと知った。
 姿勢正しく、俳優のような声の持ち主であり、その語る言語は明解で、ユーモアにあふれ、人に垣根が無く、すべての人に自然に平等に対応される姿に愛を感じたのを思い出した。


 ビジネスにも愛は必要不可欠である。お客様が望むこと以上を無償で行う行為だ。
 例えば、飲食店なら料理を出せば、お金は頂ける。不動産なら物件を紹介して契約をすればお金に変わる。しかし、常にお客様の事を考え、心をこめたおもてなしや、相手のニーズを察知し提供する努力を重ねれば、それが、料金を超えたブランド価値になり、顧客の信頼を得る。伸びている企業の背景をみれば一目瞭然である。
 眼に見えない努力こそ、仕事の価値であり愛なのだ。


 堀さんには、常に知恵や知識を愛する哲学があったのだと思う。
 だから、情報収集能力に優れ、画期的な企画ができた。
 だから、高齢になられても、広い人脈を持ち、多くの老若男女に慕われた。
 だから、一人でも多くの方に歓びや楽しみを与える存在であり続けた。
 そして、最後まで、恰好良く、旅立たれたと想像している。
 自分を信じ、周囲の方やお仲間と人生を楽しまれた堀さんのように、共に楽しむ為に知恵を使う事が出来たら素敵な人生が歩めるのだ。


 知恵は、自分と人とが楽しむために使いましょう。もちろん、知恵を生むのは苦労が要りますよ。人生楽しんでばかりでは、楽しみがなくなってしまいますからね。



2014-04

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第116回 「恵まれていると思う事」

 ベンチャー企業の師と仰がれる野田一夫先生が話された一言にガツンと来た。
 恵まれていると思って居る人ほど成功しているもんだと。
 確かに、これまで自分の思った通りに成長されている経営者に不足をいう方はいなかった。なにかにつけ、感謝の心と、社会的に起きる様々逆境も、それをむしろバネに捉えて成功に結びつけていかれていた。
 いいところまでいっても、何故かうまくいかない人は、必ずと言っていいほどなにかと不足が多い。かくいう自分を振り返っても反省するところが多々ある。


 それにしても87歳の、日本の歴史をしっかりと見据えてきた重鎮のお話は、日本人であることを改めて思い直すことができた。
 戦争という人道を無視した行為に走らなければならない時代を経験せずにすむことに感謝し、平和な世に生きている私達がすべきことを忘れずにいなければと思う。
 好き放題な事をして環境を破壊していくなどあってはいけないのだ。
 有難い事に、最近は、環境問題を解決しようとするベンチャー企業が増えている。物が増えて捨てる人がいるなら、それを資源に変えて環境破壊を減少させることも大事な仕事となるし、樹木が減って環境が破壊されているなら紙の原料を鉱物に変える事が仕事になる。ものが足りないのではなく、事足りすぎる事を自覚すれば更なる事業の芽を見つける事もできるのだ。確かに日本の社会風土的には、ベンチャー起業家に厳しいかも知れないが、それも踏まえての挑戦をしていくしかない。


 人が生きる上で大事な事は、どんな事態に対しても恵まれている事を探す事だ。不幸の数を数えてもいい事は無い。幸せを見つけて元気になって具体的に動く事。そうすると、その日々が重なり、結果幸福な一生を終えるのだと思う。
 反面、恵まれすぎている事には、落とし穴があることも忘れてはいけない。リスクを取らなくなるという落とし穴である。
 リスクとは、語源として、勇気を持って挑戦することなのだそうだ。変革を恐れて消滅していく事はままあることなのである。恵まれすぎている事に気が付いたら勇気をもって変革していく。事業に限らず、生きる上でも、リスクを取っていかなければ未来は開けないのだ。勇気を持って挑戦するのだ。


 87歳の野田先生が綴られた文章の文末には、残りの人生を賭け、僕なりにその革新を試み続けるとあった。
 感動した。


2014-03

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