インキュベーションマザー 北條夏旭 『Mother's Note-マザーズノート-』 -11ページ目

第163回 「雇用機会均等法」

男女雇用機会均等法は、1986年の施行から、1999年、2007年の改正法施行を経て、2014年、2018年と都度都度、問題になった事を重んじて改正されている。

差別を痛切に受け止めた方々の為に、人力を尽くされた運動家や政治家の皆さまの努力の賜物だ。

結果、老若男女押しなべて、気持ちよく働ける社会になっているのであれば喜ばしい事だと思っている。

しかし、困るのは、言葉一つでも、セクハラだの何々ハラスメントと脅かされる事である。

なので、最近の経営者や幹部の方々に深い同情の念を覚えてしまう事もある。

努力して幹部になっても、ふとした言動で底なし沼に落とされるという恐怖があるということだ。

先日も、ある上場企業の経営者のセクハラ&パワハラ問題を種に内紛が起きているという話を聞いた。

当人同士の問題もさることながら、陰謀説等が飛び交うところも残念な話である。

 

制度で平等を確立しても、いろいろな問題は生じてくる。いずれにしろ、職場との相性が大事なのだが、もともと、性別や年齢や国籍に関わらず仕事ができる人はどこでも出来る。まずは、仕事に対する意識が違うのである。ただし、職場である以上、その能力を発揮できる場を提供するリーダーがいる場合である。そして、そういうリーダーが魅力を感じる発想力を持ち、胆力と人的魅力がある人こそが、真の経営者といってもおかしくはないと思う。

私の知る限りでしかないが、社員に慕われて、幸せな経営者人生を送られている方に共通しているのは、そういうリーダー達に敬愛されていて、次世代に向けた発想力のある人である。あえて、男女平等とか、雇用の均等とか声を高らかにせずとも、自然体で全ての社員の力を信じ、その家族を守っている経営者だ。

雇用均等の声をあげなくては、権利を主張できなかった方々にとっては、とても大事な法律だと思うし、その法律に忠実に社内の規律を守る事は当然だが、互いに信じ合い敬って、自然な形で仕事ができる会社がどんどん増えてくれることを願ってやまない。

 

先日、20年来の友人から、気の合う良い人ができたという嬉しい話を聞いた。生粋のキャリアウーマンで、引き抜きが絶えない逸材であるがゆえに、仕事に忙殺されているようで気になっていた女性の一人だ。

もちろん、お仕事は続ける。なにしろ彼女は今のお仕事が気に入っている。

私からすると、本当はその会社の風土が合っているのだと思っている。つまりは、言うまでもなく平等な会社であるし、経営者を信頼しているのである。これからも、素敵な人生を過ごしてくれると思っている。

そいういえば、知人に「ったく、男らしくしたらどうよ!」と活を入れたつもりが、セクハラだと嬉しそうに指摘された。仕返しに、「あの人も年を考えたらいい」と話していたので「エイジハラスメントだ」と教えてあげた。

まあ、そんなあげつらう事が目的ではなく、きっと、均等法は、社内での意見を尊重しあい、事業の成果を皆で喜び合う事のできる会社が一社でも多くなってくれることを願って作られた法律なのだ。

と改めて思う事にしたのである。

もちろん、思い込みだけれど。

 

 

2018-04

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第161回 「財布って何?」

と、小さな子供に聞かれているシーンを想像してしまった。

そうなのだ。

最近は、乗り物もお買い物も現金を持たずに過ごせるのに、何故財布が必要なのだろうか。

この先ポイントカードや電子マネーの全てが統一されたら、端末一つ持てばすべての決済も明細確認もできるようになるのである。

財布の存在はどうなるのだろう。

私の信じる財布と風水の関係はどうなっていくのだろう。

等と考えるきっかけになったのが、お友達が新しく起こした会社の話からである。

 

その会社の事業内容は、端末でやり取りができる日払い給与の立て替えサービスだ。

といっても簡単な事業ではない。

現代の技術の進歩無くしては、またその技術を使う財力や信用性がなければ成り立たない。

しかし、彼は、あっさりと始めてしまった。もともと、証券マン時代の行動力と、会計士の知識を生かして、これまで関わってきた企業を上場や統合等、成功に導いた優れた人物だが、体制に身をゆだねる事に疑問を感じたらしく、数年前にコンサルタントとして独立していた。

以来気になる企業のサポート等していたが、要するに、自分のやるべきことを探す時間だったのだと思う。そして、ついに、見つけたようだ。これから、益々の活躍が楽しみである。

人間想いで、金融の知識が深い彼らしく、現場の人材確保に苦労する企業の一助にもなり、新たな金融スタイルでもある事業に興味が湧いたのだと思う。

おかげで、現代のお金の流れが気になったことで、時代はキャッシュレス社会になっているという事に気が付いたのである。そして今更ながら、電子決済なるものの進歩と国内の状況に愕然とした。

東京五輪に向けての政府の混乱ぶりも、小売業の方々の歯がゆさも改めて理解できた。

そうなのだ。気が付けば、世界はもう、キャッシュレスが当たり前なのだよ。

現金なんて、持たないのである。お財布なんて使わないのだ。

旅行に行ってお財布を落としたり、盗まれる心配はいらない、身軽で便利で安心なのである。

心配は、電池切れと故障だそうだが、街の中ならなんとでもなる。

むしろ、これから用心しなければならないのは、サイバー犯罪に関する防御策だろうけれど、そういう事は専門家にお任せするしかない。

私なんぞは便利に使わせて頂いて、目に見えない方々に日々感謝している。

現金決済の場が激減していく毎日の背景は、あらゆる仕組みが充実しているからである。

言い換えれば、表に出てこない現場の方々の日々の労力のおかげなのだ。

そういえば、その便利さを毎日のように感じさせて頂いている、あの「Amazon」さんのところでは、レジを通さずにお買い物ができる仕組みを開発し、すでに社内で試行中だそうだ。

入口で端末をかざし、欲しい物を手に入れてそのまま帰っていいという。

ということは、近い将来、コンビニやスーパーに携帯だけ持っていく日が来るのだろう。

 

キャッシュレス化はお財布の未来を奪ったのだ。

「おばあちゃん、お財布って何?」

「昔は現金という、物に交換できる紙や金属やカードというのがあって、出かけるときにその大事な物を持って歩く物入れがあったんだよ。それはそれは、皆とても大事にしていたんだよ。」

とかなんとか、幼子に言う日が来るのも近いのである。

 

 

2018-03

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第160回 「泣けばいい」

誰しも、思わず涙がこぼれたり、泣きたくなる時がある。

そんな時は思い切り泣いた方がいい。

 

泣いて泣いて、涙が枯れるかどうかはわからないが、

とりあえず落ち着くまで泣いた方がいい。

なんで、泣くのか?涙とはどういうものか?と考えた方や、幼子に、何故眼から水がでるの?とか問われて、戸惑った経験のある人もいると思うが、ともかくは勝手に出てくる不思議な液体だ。

 

涙の研究と言えば、ウィリアム・フレイ二世博士という方が、涙は感情的緊張によって生じた化学物質を体外へと除去する役割があるという仮説を基に実験をされた。

まだその立証はされていないそうだが、実に気にかかる。

こんな私でも、涙が出る状況の違いくらいはわかるからだ。

網膜の機能や、刺激による弊害を保護するものと、身体の様々な変化により、

体液の一部として流出してしまうもの。先に出た感情的緊張によるものである。

 

そして、この感情的緊張で流す涙というのが人体の不思議な機能でもある。

ところが、怒り、くやしさ、後悔、喪失、恐怖、不安による涙と、歓喜、感動、感謝による涙では大きな違いがある。

どちらも、平常に戻すための作用として役立つが、やはり心の浄化には歓喜、感動、感謝の涙がいいそうだ。

つまり、感動の涙を流した方が、心が澄んで、なにより自分を大切にするようになるらしい。

 

最近は、良い涙の効能を確信して、涙活も盛んになってきているというのもうなずける。

涙活とは、感動して涙を流す事で、日々の多くのストレスを発散させるという活動である。

ストレスで心の平常心が保たれなくなると、体調に影響を及ぼしてしまうからだ。

そこで、心にいい薬は感動の涙を流す事となる。

 

だから、自分の為に、泣きましょう。

そうはいっても、なにも無いのに泣くのは、特別な演技者でもなければ無理。

しかも、心からの感動の涙となると、演技者でも難しい。

なので、手っ取り早いのは、有名な恋愛や人情的な映画や舞台を鑑賞することだ。

名作の映画や舞台、あるいは小説には、感動できる内容が豊富に込められている。

それに、私たち人類は、登場人物に感情移入できるという特殊な才能を持っている。

時には、その人物になりきる事もできる。

おかげで、登場人物のひたむきな思いや優しさ、純粋さ、思いやりに胸を打たれ、自然に涙が流れるのである。

 

そもそも、人間は、泣きたい動物なのだ。なにしろ感情というもので涙を排出できる唯一の動物である。

だから、泣くことは恥ずかしいことではない。格好悪くも無い。だって人間だもの。

むしろ、心に潤いをもたらす、いい薬だと思う事なのだ。

悔し涙も、哀しい涙も、泣きたいときは泣けばいい。

老若男女関係ない。格好を気にするなら、一人の時に泣けばいい。

 

ただ、できることなら、感動の涙を流した方がいい。その分心穏やかな素敵な人生が歩める。

感動の涙は、デトックス効果がある。よけいな邪気を払ってくれる効果がある。

例え、今の生活や境遇に恵まれていなくても、不幸のどん底にいると思うような時も、

そういう時こそ、良い涙を流す事だ。心を浄化する涙は、精神を奮起させる効果もあるのだよ。

 

せっかく、天から授けて頂いた浄化機能、活用しない手は無いと思いませんか?

 

 

 

2018-02

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第159回 「この人生をもう一度!」

人はだれしも、生まれたら死ぬ。どんなに長生きしても、100年前後である。

 

その間、勉強して、懸命に働いて、家族を増やし、社会に貢献して、あわよくば、地位も名誉も財産も取得して、人生を謳歌しても、時間的な限界は来る。

どうせなら終わりの時に、「ああ、面白かった。もう一度同じ人生を過ごしてもいいわ」

などと思えたら、こんなに素晴らしい事はない。

 

なにしろ大抵の人は、自分の人生において、なにかにつけ、後悔とか、反省とか、他人との比較とかするものである。出来れば、やり直したいと思っている人もいるはずだ。

にもかかわらず、まったく同じ人生を望めるような人は、真の人生の成功者に他ならない。

そもそも、成功とはどんな場合を指すのだろうか。

通常であれば、思った通りの結果が得られることだと思うのだが、世間的な成功者とすれば、人々の幸福の為に「何か」をして、巨万の富と権力を持ち、歴史に名を遺すような方々である。

やはり、財力と権力は成功者には必須のアイテムなのだ。

しかし、人生の成功者となると、その上に、更なる要素が必要に思える。

 

この人生をもう一度と思える人は、心から愛されている実感があったはずだ。

絶対的に必要とされてきた実感があったはずなのだ。

ましてや、自分が愛した人々に大切にされたとしたら、それはもう満足の極みなのである。

 

では、愛されるためには、どうすればいいのだろうか。

人間として成長することである。

成長するとはどういうことであろうか。

自分の弱点や欠点を認めて、補い努力をすることである。

弱点や欠点を認めるためには何が必要なのだろうか。

自分から目をそらさない事、甘やかさない事、逃げない事である。

言い訳を考えた時点で甘やかしているのである。

すると、努力した分だけ、魅力が増してくる。

魅力が増せば、愛される要素が膨らむ。

そして、他の人を愛するのである。

他の人を愛するということは、他人の長所を喜び、短所を補う行為をすることである。

例え、でくの坊と呼ばれてもだ。

 

なんて、宣ってしまったが、これらは、哲学者ニーチェのお言葉を、私が勝手に解釈したものだ。

 

つまりは、自己満足的な持論なのであしからず願いたい。

 

そうはいっても、今からでも人生の成功者となるために、自分を見つめなおし、孤独な方はそれなりに、愛されている自信がある人も、更に愛される人になろうではありませんか。

 

私も、日本一のでくの坊を目指し、一人でも多くの方に喜ばれるように「何か」をしたいと思います。

 

本年もよろしくお願い致します。

 

 

2018-01

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第158回 「お経を唱える。」

2500年ほど前、お釈迦様が人々を苦悩から救おうと苦行の末、悟りを開かれた。

そこで、放たれた言葉は、お経となり、やがて日本に伝来し、今もって定着している。

何かの際には、必ずやお経を唱える行事が続いているのだ。

お経の内容は、要するに、どんなにつらい事があっても、仏の言葉を信じ、敬う心を忘れずにいれば災いや苦しみから逃れることができる。という、時に励ましや希望を与えて頂ける物である。

確かに、お経には不思議な力がある。

どんな方でも、何度も唱えていると一定のリズムと音調がある事に気づかれるはずだ。

そして、いつのまにか、無になっていく。

唱えたからといって、すぐに何かの効果が出るはずもなく、自分の運命は自分が行動する以外ないのだけれど、それでも、お経が普及してから今日まで、沢山の方々の心を救ってきた素晴らしい言葉の集合体であることに変わりはない。

 

日本人が救いの言葉に出会ってから1500年経ったが、現代人の求める救いはなんなのだろうか。

難病も次々と治療可能になり、体の不自由を補助する機器も開発され、健康寿命もどんどん延びて、事故や犯罪を未然に防ぐ技術も進歩した。そう、人々の幸せの為に人々は頑張った。

そうなのだ!人類の素晴らしいところは、大昔から、この世に生きた人が皆幸せに暮らして、満足して旅立つ事を望んでいるのだ。

にもかかわらず、この世は自分たちだけの世界と思いこむ、少数の欲深い人間の思惑で犠牲になる弱者が、世界中にいることが、現代人の心の苦しみと言えるのかもしれない。

アンフェアは気持ちが悪いのである。

少し前から、エシカルという言葉がスタンダードになってきた事で、世の為、地球の為を考えた企業の価値が上がっているのも時代の欲求を表しているように思う。

 

先日、未上場にもかかわらず、石灰石から紙を製造している(株)TBMという会社や、古着を燃料に変えるグリーンアースインスティテュート(株)という会社等が、華やかなネットビジネス群の中、しっかりと注目され新聞に掲載されていたのも、その一つのような気がしている。

しかし、最も、驚異的な価値を出していたのは、電脳技術者集団?の企業である。

なんでも、人工知能が勝手に学習していく仕組みとやらなんやら。

中味はわからないが、近い将来、なんでも知っているAIが、個々の人間の悩みを解消してくれる日が来るのは間違いないようだ。

まったく、記憶する知識が必要な職業はAIに変わられるともいわれているし。

運動は無理かと思ったら、宙返りとか、完璧にこなすロボットもできたし、ロボットの肌等見た目もどんどん綺麗になるし。長生きしたおかげで、いろいろな進歩を実感させて頂いている。

これから先、人類はどこまで、万能の神仏に近づいていくのだろうか。

 

しかし、人間は、それでも、これからも自分の信じる神様や仏様に祈りを捧げるのだろう。

この信仰心ばかりは、技術の進歩に変わりはないと思っている。

 

あのジョン・レノンもスティーブ・ジョブズも、般若心経を唱えていたとか。

音楽やビジネスの天才でさえも、いや、天才だからこそ、あの「何もない」という経文にsympathyを感じたのかもしれない。

 

2500年の歴史ある、有難き言葉のお経。

 

何かの時には、読んでご覧になるだけでも、なにかが開けるはずである。

 

 

2017-12

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