大学生による本格的セミナー!
こんにちは。
数学学芸員のようじ こと 八田陽児です。
今日(2011年2月20日)、京都市山科にて大学生の方々が主催するセミナーに参加してきました。
滋賀県で行われている「人生塾」というセミナー(?)に所属する大学生のみなさんによるセミナーでした。
その名も
本当の自分になる本気のセミナー
いや~、若いパワー、あふれんばかりの情熱。。。歳とともに失っていく何かを補充できたような気がしました(^ ^)
大学生の4名の講師が、交代で行っていくのですがワークショップもたくさん取り入れられて、飽きずに深い気づきの得られるセミナーでした。
こんなことを学びましたよ。
●引き寄せの法則
The secretでおなじみの引き寄せの法則をわかりやすくまとめてお話してくださいました。
●意識と潜在意識
潜在意識は身を命の危険から守るために働くもの。身を守る潜在意識を知るワークショップを行なったり、習慣化して意識を潜在意識に落とし込むワークを行ないました。まさか、○○を握って○○すると、あんなに○○になるなんて!!!!
●完了形の言葉
希望や願望も「~した」と完了形で話すことにより、脳が錯覚を起こして本当にそうなったように振る舞えます。完了形のすごさを体感しました。
●逆転の言葉
ネガティブな言葉も、逆転の発想を用いればたちまちポジティブで前向きになる言葉に!本田健さんの「ピンチをチャンスにかえる51の質問」にも通じるワークでした。
●潜在意識の完了形
最後に、3月末までの目標を具体的にイメージし、それを「完了形+感謝の言葉」で話すワークをしました。みんなに拍手され、応援されて終わることができました(^ ^)私も3月末までの目標がとっても具体的になり、かつ口に出して言うことでより深くイメージできるようになりました。
こんなにもたっぷりな内容のセミナー3時間が、なんとたったの300円で受けられるのですから驚きです。「まだまだ修行中」と謙虚な大学生のみなさんによるセミナーでした。参加者の方も、高校生から大学生がメインでしたので、こういったセミナーに参加したことがない初心者の方にオススメです。
次回は3月20日(日)だそうです。
『本当の自分になる本気のセミナー』
◆時間:3月20日(日) 14時~17時
◆場所:京都市山科青少年活動センター
◆参加費:300縁
お申込みは・・・@kengo_tomiokaに送ったらいいと思います(^ ^)ケンゴさん、いいよね?
残念ながら私はこの日、別のセミナーに出ています。。。
hibiさんのハピサクレッスン@大阪 です!hibiさん最後の(?)ハピサクレッスンだそうで、ドキドキわくわくです。
そしてさらに次の日は、毎度おなじみのモゲから です!私もいい具合に関西で活動を始め、いい具合にアメブロやツイッター、Facebookを使うようになってきたので、ますます勉強したくなってきています。
お時間の合う方はぜひ一緒に参加しましょうね。
↓↓セミナー主催者のみなさんと↓↓
下から持ち上げられる運(30代にしておきたい17のこと 本田健 より)を育んでくれる素敵な年下のみなさんでした!
和算について
こんにちは。
数学学芸員のようじ こと 八田陽児です。
前回の記事「和算と西洋数学 Q.E.D」 で、和算について触れました。
中国や日本の和算などは「漢字圏の数学」と呼ばれ、古代ギリシャで発展した数学と区別されます。
古代ギリシャで発展した数学は「証明」が重要視され、論理的に組み立てられた数学になっています。一方、漢字圏の数学は、「解くこと」が重要視され、大切な計算式や公式は用いられるものの、なぜそれが成り立つかについてはあまり追求されていないそうです。(もちろんその公式を導いた文献はある。)
和算では、正六角形の面積の求め方を
1辺×1辺×2.598
として、この2.598を六角の法と呼んでいました。
また、今の数学でいう代数についても深く研究されており、代数式を解く方法は天元術と呼ばれていたそうです。
なんだか忍法みたいでかっこいいですね(^ ^)
さて、和算を語る上で必ず出てくるものが「算額」です。
「算額」とは、お寺に奉納された数学の問題のことで、全国のいろんなお寺に和算の問題が奉納されたそうです。(全国のお寺に奉納された算額についてはこちらのHP に詳しく載っています。)
私の地元、西宮えびす神社に奉納されている算額です。
江戸時代、数学の難しい問題を解くことができたのは、自分の努力もあるが、神や仏の後押しによるものもあるということで、感謝の気持ちを込めてその問題を奉納したそうです。
また、自分の解けない問題を奉納して「誰か解いて下さい」としたり、「誰かといてみろ!」と挑戦の意を込めて奉納したケースもあるとか。
和算にも流派があって、その流派の大きさを示すために算額をたくさんしたこともあるそうです。
なにはともあれ、
私はこの問題について真に驚くべき解法を発見したが、算額の余白が足りなくてここには書けない
なんていう未解決問題がなくてよかったです!!
では最後に算額からの問題 (リンク)をどうぞ!!これは一関市博物館が出題している問題なのですが、上級問題がまだ解けていません・・・・。解答求む!!
和算と西洋数学 Q.E.D
数学学芸員のようじ こと 八田陽児です。
楽しみにしていた漫画がついに発売されました!!
講談社 (2011-02-17)
加藤元浩さんのQ.E.Dという漫画です。38巻!この方の漫画は大好きです!とってもおもしろいのでぜひ読んでみてくださいね!(推理物や理系ネタが好きな方は、きっと好きになります!)
今回は「和算と西洋数学」についてのネタがありました。和算といえば、本屋で大人気だったあの天地明察にも出てきた日本の数学です。
和算は、鎖国していた江戸時代に日本独自で発達した数学です。和算で有名な数学者は、関孝和(せきたかかず 1642-1708)で、円周率を正131072角形を用いて小数点11桁まで求めたり、ライプニッツよりも10年早く行列を編み出したりした方です。
西洋の数学が日本に入ってきてから和算は廃れましたが、和算では図形の問題や代数の問題が流行していたそうです。
和算で有名なのが「鶴亀算」ですね。
では問題です!
【問題】
鶴と亀があわせて100匹います。足の数は合わせて272本でした。鶴は何匹、亀は何匹いるでしょうか??
中学2年生で習う連立方程式でも解けますし、小学生でも解ける方法もあります。
ダウジングで数学 【YES/NO問題】
こんにちは。数学学芸員のようじ こと 八田陽児です。
長野を去るとき、友人からヘマタイトのペンデュラムを頂きました。
ペンデュラムはダウジングに使う道具で、YES/NOを判定するときに用いたりします。水道管を探すときなどにも使われるそうです。
ペンデュラムを手に入れたら、まずYES/NOを見つけます。
自分で「私は○○(自分の名前)ですか?」など、絶対にYESかNOで答えられる質問をするそうです。そうすると、どちらかに回るので、それをみて「自分のYESとNO」を判断するそうです。
ちなみに私は左回りがYESでした。(だからきっと右回りがNO)
しかし、ダウジングは本当に正直なのでしょうか??
もしかしたら、違う答えを示すかもしれません。
今アナタはある問題に直面しています。AかBを選ばなければなりません。そこでダウジングで決めることにしました。しかし、ダウジングが100%本当であるという保証はありません。しかし、ダウジングが本当である場合、それは絶対に正しい判断だとします。
さてアナタはどのような質問をしますか?
いかがでしょうか?
例)もしアナタが
私はAを選択したほうがいいですか?
と質問しても、本当を教えてくれるペンデュラムならYES/NOも信用できますが、もしウソを教えるペンデュラムなら逆を答えられてしまい、結局ペンデュラムの答えが正しいかどうかわかりません。
しかし、質問をうまくすることによって、本当を示すペンデュラムからでも、ウソを示すペンデュラムからでも真実を導き出すことができるのです。
さて、アナタはどう質問すれば正しい選択をできるでしょうか?
(アメブロ広告をなくしてみやすくしました!今まで読みづらいブログですみませんでした!よりよくするためにアメブロカスタマイズ中です。)
カメは月にいけるのか?<最終回>オイラーの定数
こんにちは。
数学学芸員のようじ こと 八田陽児です。
カメは月にいけるのか?いよいよ最終回です。今回はオイラーの定数もご紹介します!
さて、前回の計算でこんな結果が求められました。
左辺の調和級数の和とlog(n+1)の大きさですが、実はこの差はとっても小さいものです。両方の式はほぼ同じと考えて差し支えありません。
このことを計算したのはかのオイラー大先生です。
調和級数の和が発散することは14世紀にニコル・オレームによって証明されていました。16世紀、オイラーは更にこの2つの式が極限を取ると、等しいことを証明し、その差がある定数に収束することを示しました。
その定数をオイラーの定数(γと書きます)といいます。(そのまんま!)
式で書くと・・・
と書くことができ、この値は
γ=0.577215664901532860606512090082402431042159335939923598805767234884867726777 66467093694706…
だそうです。この値が有理数か無理数か、わかっていないそうです。
今、ここで38万kmかなたにたどり着くまでのことを考えます。そんな先では、調和級数の和とlogの面積はほぼ同じと考えて、
とします。
38万kmは380,000,000mですので、
log(n)≒380000000
よって
となり、常用対数で取ると
となります。
ここで、2<e<3ですので、log(2)<log(e)<log(3)であり、常用対数の表ではlog(2)≒0.3010、log(3)≒0.4771なので、代入すると
380000000*0.3010<log(n)<380000000*0.4771
となります。
つまり、nの桁数は1億桁ほどになるということです。
宇宙が作られて46億年ですら、日になおすとたったの13桁ほどです。
カメは月に行くまでに1億桁の日数がかかるということでした。
さて、地球の周りを回っている太陽はおろか、宇宙すらそのときまで存在しているか分かりません。太陽が爆発して、地球や月、そして太陽系をふっ飛ばしても、更に何度も太陽系が出来ても、宇宙が何度出来てもまだまだ到着しそうにありません。
とすれば、やっぱり現実的なのはロケットで月に行くということでしょうか…。
よって正解は③印税で稼いだ金でロケットを買って、月に行く!でした~(^ ^)
調和級数の和、1/xの積分、対数関数、常用対数、オイラーの定数などたくさん出てきましたが、どれもおもしろい話でしたね。
最後までお読みくださいまして、ありがとうございました!
(途中式や計算式は全く厳密ではありませんので、雰囲気だけお楽しみくださいませ。)
☆Special thanks to にいむ様☆