数学は日常に役立たない!?
こんにちは。
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
今日は、公務員試験で数学を勉強されている方とセッションをしていきました。
文系の彼は、大学受験⇒在学中の勉強と数学を全くせずに過ごしてきたそうです。
今になって避けてきた数学と直面しなければならなくなり、困っているといいます。
さて、数学が苦手な方、嫌いな方が必ずおっしゃることがあります。
それは
『数学って生活に必要ないのに、勉強する意味がわからない』
です。
生活をしていても、ベクトルや微分積分を使うことはまずありません。
四則演算さえできれば生活できるのに、そんな役立たない数学を勉強したくないといいます。
みなさんはこの意見にどう思われますか(^ ^)
ちなみにセッションとしては、ここで数学の有用性を語っても彼には意味がありません。
数学が苦手という根本はそこではないからです。
彼は今、数学が敵になっている状態です。しかし、ここから数学が自分を応援してくれる友人になってくると、もっと楽しく勉強できるのでしょうね!
それをどうするかって?
それは企業秘密です!
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3%上乗せするといくら??
こんにちは。
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
さて、みなさんはこんなマーケティング用語をご存知ですか?
「プロダクトアウト」「マーケットイン」
プロダクトアウトとは、造り手の想いやこだわりを優先して作ること。
マーケットインとは、買い手のニーズを反映させて作ること。
だそうです。(ざっくりとした説明ですが…)
みなさんのブログや扱っている商品はいかがですか?
ちなみに私のブログは明らかにプロダクトアウトです!自分がおもしろいと思ったネタしか書いていませんでした。
しかし、それでもその記事を読んで下さるマニアック(?)な方がいらっしゃることは本当にうれしいです。
ただそれだけではより多くの方に数学の楽しさを伝えられないな、と思いました。これからは、プロダクトアウトとマーケットインをうまく織り交ぜて読者さんを増やし、数学の楽しさを伝えていけたらと思います。
しかし、数学のマーケットインとはどのようなネタなのでしょうか??
インターネットで「数学」と調べると、ほとんどが受験数学の解法を書いた記事です。やはり、受験勉強の数学はそれだけニーズがあるのですね。
それに関しては素晴らしい記事を書いている人がたくさんいらっしゃいますので、私は敢えて書きません。
しかし、私なりの勉強法や役立つコーチング手法などについてはこれから発信していこうと思います。無料相談も行っていますし、マーケットからのニーズもある程度あるからです。
そしてマーケットを、マニアックな数学ネタをほしがるように誘導できたら最高ですね(^ ^)
さて、今回の記事はマーケットインではないですが、ちょっとしたお金の問題です。
みなさんはクレジットカードで支払うと、お店側はどうお金を受け取るかご存知ですか?
例えば10000円の買い物をクレジットカードでしたとします。
すると、お店には3%ほどひかれた値段がカード会社から支払われるそうです。
すなわちお店には9700円支払われるのですね。3%はカード会社に入るそうです。
(3%は例えばの話です。)
そこである人はこう考えました。
「カードで支払って頂くなら、カード会社に取られる分を上乗せしてお客に請求しよう。」
ここで問題です。
100,000円の買い物をカードでされるとき、お客様にカード会社にひかれるであろう3%分を上乗せして、ぴったり自分に100,000円入るようにするには、いくら請求すればいいでしょうか?
①103,000円
②103,100円
③103,200円
簡単そうで、意外とひっかかる問題かもしれませんね。
どこを狙うのが一番!?【生き残る確率は?】
こんにちは。
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
数学コーチというのは、海外では普通にいる国もあるそうです。
スポーツや音楽などでは、専門のコーチにつくのが当たり前ですが、勉強となると専門のコーチがいないというのも不思議な話ですね。勉強法はだれもが簡単に習得できるものではないのに…。
さて、どこを狙うのが一番?? とどこを狙うのが一番??【解答編】 でお話した問題ですが、確率を求めてみましょう。
いまさらですが、この問題はトルエルの問題と呼ばれるものです。
さて、3発に1発当てるAさん、3発に2発当てるBさん、100発100中のCさんの中で、誰が一番生き残る確率が大きいかを計算してみましょう。
まずはCさんが最後まで残る場合を考えます。Cさんは100発100中なので、Cさんが残れば、誰かが必ずやられるということになります。(だから計算は簡単♪)
【Cさんが最後まで残る確率】
Cさんが最後まで残るのは、
BがCを打ってはずす⇒CがBを倒す⇒AがCを打ってはずす⇒CがAを倒す
の場合です。
よって確率は
1/3×1×2/3=2/9
となります。
【Aが最後まで残る確率】
Aさんが最後まで残るのは、
■BがCを打ってはずす⇒CがBを倒す⇒AがCを倒す ・・・①
■BがCを打って倒す⇒AがBを打って倒す …②
■BがCを打って倒す⇒AがBを打ってはずす⇒BがAを打ってはずす⇒AがBを打って倒す …②'
■BがCを打って倒す⇒AがBを打ってはずす⇒BがAを打ってはずす⇒AがBを打ってはずす⇒BがAを打ってはずす⇒AがBを打って倒す …②''
・・・(以下略)
となる場合です。
②、②'、②''・・・はいつAがBを倒すかが違うだけです。
①は計算すると、
1/3×1×1/3=1/9
②、②'、②''・・・は計算すると、それぞれの確率が
と、初項2/9、公比2/9の無限等比級数となります。②以下の確率の和は、この等比数列の無限和なので、無限等比級数の和の公式を用いて、
と求まります。
ゆえに、①と足し合わせて
1/9+2/7=25/63
がAが勝つ確率です。
CとAの確率が求まったので、Bが勝つ確率は
1-(2/9+25/63)=24/63
となります。
以上より、Aが一番確率が高いということが分かります!
命中率が一番低いAさんが一番残る確率が高いのですね。
これも、最初に「あえて誰も狙わない」という戦略をとったからこそです!!!
う~ん、すごい!

どこを狙うのが一番!?【解答編】
こんにちは。
パーソナル数学コーチの八田陽児です。
前回ご紹介したゲーム理論「どこを狙うのが一番!?」 の答えです。
(たくさんのコメントありがとうございました!!)
【お詫び】
説明が分かりにくく、途中で少し書き換えたのですが、最初の書き方だと「ジャイアンがアナタかのび太かどちらかを必ず狙うもの」というように読めてしまいました。
大変申し訳ございませんでした。
さて、解説です。
ジャイ○ンやの○太と書くのは面倒なので、Jさん、アナタ、Nさんの順番としてください(^ ^)
●もしJさんがあなたを狙った場合・・・
Jさんは最初にあなたを狙うでしょうか?それはあり得ません。
なぜなら、(不幸にも!?)アナタを倒してしまったら、100発100中のNさんがJさんを狙ってくるからです。そんな危険なことはわざわざしないほうがいいでしょう。
●ではJさんはNさんを狙う?
JさんはNさんを狙うのでしょうか?もし、Nさんを倒すと、次はアナタの番で、アナタはJさんを狙うしか残っていません。
しかし、もしJさんが打っても、Nさんに当たらなかったら??
Nさんに当たらなかったら、次はアナタの番です。
アナタはJさん、Nさんのどちらを狙いますか?
●もし3人とも残っていて、アナタの番になったらどうなるかを先に考えましょう。
あなたはNさんとJさんのどちらを狙いますか?
もちろんNさんです。アナタは何がなんでもNさんを倒さなければなりません。
なぜなら、Nさんにとって一番の脅威はJさんでなく、アナタだからです。
3人が残っていて、Nさんの番になったら、Nさんは必ずあなたを狙ってきます。
ゆえに、アナタはNさんを狙わないといけないのです。
3人が一番効率のいい戦略を立てるとするならば、以上をJさんが考えるでしょう。
すなわち、3人残っている状態にしておけば、アナタとNさんが戦い合うようになるのです。
【答え】Jさんはだれも狙わずに、アナタの番にする。そしてアナタはNさんを狙うしか道は残っていない。
でした!
Jさんは戦わないことを選択することで、相手同士を戦わせることができるのですね。
この問題、サイモン・シンのフェルマーの最終定理に紹介されています。
しかし、その本では「最初の人はどうするのがいいか?」と問いかけています。
ただ、そのまま知り合いに問題を出すと、「誰も狙わない」というのがひっかけのようにとらえられてしまい、興ざめしてしまうことがあります。
なので、(アナタの)視点を真ん中の人にして、最初の人の行動を考えられるようにしました。それだけで、捉えられ方が変わってきますよ。問題を出されたい方はぜひ参考にしてくださいね。
さてさて、ではここで新たな問題です。
3人が上記のような戦略で臨む時、勝ち残る確率が一番高いのは誰でしょう??
ヒント)等比級数の無限和になります。確か…。
一番早く答えた方には1ポイント贈呈です( ゚∀゚)ノ
こ
(ポイントが何にどうなるかは、謎ですが)