「寂しさ」を表現した詩として、非常に心に迫る詩。
休日、疲れた日に時々、どこにもでかけず、誰とも口をきかない日を作ることがあるけれど、そうい日にこの詩を思い出す。

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 『寂しき春』 室生犀星

したたり止まぬ日のひかり
うつうつまわる水ぐるま
あおぞらに
越後の山も見ゆるぞ
さびしいぞ

一日もの言はず
野にいでてあゆめば
菜種のはなは
遠きかなたに波をつくりて
いまははや
しんにさびしいぞ

(室生犀星「抒情小曲集」より)
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色とりどりに想像できる美しい自然の風景描写と、率直な心象描写が対比となり、すごく鮮やかな感じがする。
こんな美しい風景が身近にあったら、寂しさを気取って楽しめそう。

季節外れではあるけれど、ご紹介までに。
綺麗な青空の下、子供たちの遊ぶ声を聞くと、思い出す詩。

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  空   谷川俊太郎

空はいつまでひろがつているのか
空はどこまでひろがつているのか
ぼくらの生きている間
空はどうして自らの青さに耐えているのか

ぼくらの死のむこうにも
空はひろがつているのか
その下でワルツをひびいているのか
その下で詩人は空の青さを疑つているのか

今日子供たちは遊ぶのに忙しい
幾千ものじやんけんは空に捨てられ
なわとびの輪はこりずに空を計つている

空は何故それらのすべてを黙つているのか
何故遊ぶなと云わないのか
何故遊べと云わないのか

青空は枯れないのか
ぼくらの死のむこうでも
もし本当に枯れないのなら
青空は何故黙つているのか

ぼくらの生きている間
街であまた村で海で
空は何故
ひとりで暮れていつてしまうのか
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じゃんけんが空に捨てられて、、、
なわとびが空を計る、、、
なんともドキッとする表現。
先日ないと言っていた「女男女」という字、実は存在していた。

嫐。

普通の辞書ではのってないこともあるが、「うわなり」と読む。
歌舞伎の一演目のことだとか。

また、嬲る(なぶる)を、嫐ると書くこともできるらしい。
確かに変換すると、ちゃんと二種類の漢字が出てきた。

同じ読みなのに、二つの漢字。男女平等?
少なくとも自分は、「嬲」られるりは、「嫐」られたい…かな。

「嫐る」。
漢字の世界は奥深い。

▼辞書と参考サイト------------------------------------------
うわなり うはなり 【嫐】
歌舞伎十八番の一。1699年初世市川団十郎が初演。一人の男に二人の女が嫉妬(しつと)でからむ所作で、後妻(うわなり)打ちの風習を劇化したもの。
http://www001.upp.so-net.ne.jp/yasuaki/misc/lang/langd1.htm
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「そういえばそうだな」と思ったこと。

以前、オーストラリア人の友人を車に乗せていたときのこと。

「日本の道には名前がついていないのに、どうやって迷わずに行き先がわかるの? 地図を見ても道に名前がないとわかりにくいし。」

言われてみれば、ケンタッキー州で友人の車でナビゲーターをした時も、通りの名前さえわかれば、比較的簡単に現在地が把握できた。

 「○○avenue」 「××road」 「△△street」 …

日本でも通りに名前がついていることもあるけれど。

 「御堂筋」 「なにわ筋」 「イナロク(176号線)」 …

どちらかというと、交差点名に明確な名前がついていることが多い。

 「梅田新道」 「十三東」 「西中島南方」

でもこれだと、四隅が存在するので曖昧なこと極まりない。

ロジカルで明確な「通り」の名より、人々が集まる「交差点」に重きを置く。
もしかしてこれも、日本の文化なのかな。
小学生の頃、辞書を引くのが大変好きだった時期がある。

決して勉強に燃えていたわけではなく、妖しげな言葉を見つけては、得意になって友人に披露していただけ。

中でも、「嬲る」は秀逸な発見だったと思う。
有名な字だと思うけど、当時のまわりの人には知らない人が多かった。

二人の男の間に女が挟まれて、「なぶる」。
思春期の少年(!)の興味を惹くには、充分すぎる漢字だと思う。

しかし、これの反対の漢字が無いのが非常に残念だ。
「女男女」という字。

色んな読み方が考えられるんだけどなぁ。
…と思う自分は、いつの間にかもう立派な大人…?

▼辞書で引くと----------------------------------------------
なぶる【嬲る】
(他五)
おもしろがって、弱い者を苦しめたりからかったりする。