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主人公が本当に「格好いいな」、と思える映画。
黒澤明監督『用心棒』。

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博打のシマ争いで、荒れた宿場町にふらりと現れる流れ者。
剣の達人である彼は、対立する二つのヤクザの間を、「用心棒」として、行ったり来たり…。

主人公の用心棒役を、三船敏郎が非常に渋く演じる。
誰からも好かれるアメリカン・ヒーローではなく、ただ自分のやりたい事、信じることを、命を賭してまでする英雄像。嫌われもするし、罵られもする。
金にも色にも執着なく、どこから来たのかすら分からない辺りもいい。

居酒屋の親爺役の東野英治郎も物語を盛り上げる。目線は観客に合わせられて、荒れる宿場町で唯一の常識人。こと勿れ主義の彼も、最後には危険を顧みず、一役買って出る…。

その辺りは、なかなか現実ではそうはいかないかも。

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1961年公開。

自分が生まれる12年も前の映画が、今観ても全く古臭さを感じさせない。

その頃から今に至るまで、求められていた英雄像なのかな。
生き方のお手本にしよう。と思った。
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映画『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』。

疲れた時や、疑問に思うことがあると、この映画を観たくなる。

どのくらい好きかと言うと、ラストの演説シーンが気に入って、脚本を購入しようとしたが当時見つからず、仕方なくビデオを何度も巻き戻しながらヒアリングをして、原稿に起こして、合っているかどうかもわからないまま丸暗記して、大学卒業時のクラブでの集会で物真似スピーチをしたくらい好き。

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アル・パチーノが盲目の退役軍人を演じて、アカデミー賞を獲った作品。

戦争で盲目になった主人公。女性と酒とフェラーリが大好きな彼が、エリート学校の貧乏学生チャーリーとの出逢いと旅で、生きる勇気を取り戻す。

クライマックスで、エリート学校の先生と生徒を相手に名演説をする。
その中での、名セリフ。

   「これまで何度となく人生の岐路に立たされた事がある。
   どの道が正しいのかは、いつも知っていた。例外なく、必ず。
   しかし、自分は決してその道は選ばなかった。何故か?
   それは、その道がとてつもなく険しい道だからだ。」

そして険しい道とることこそが、道義や高潔さにつながると。チャーリーはその険しい道を選んだと。みんなでその旅を続けさせようと。

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正しい道、正しくない道と、険しい道、険しくない道。
大抵の場合、正しい道は、険しい。
どらの道をとるべきか、恐らく誰もが、答えは知っている。

その答えを知っているはずなのに、正しくない道を選んでいる人を見ると、何とも言えない気持ちになる。

そんな時はこの映画を観直して、いろんな事を考える。
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「力のない正義は無力であり、正義のない力は暴力である。」

フランスの哲学者パスカルさん。
なかなかうまいことを言うが、何かが引っかかっていた。

それならば、どうあるべきだと言うのか?
正義のある力とは何? 力のある正義って…?

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映画『シンドラーのリスト』で、こんなシーンがある。

第二次世界大戦中。
ユダヤ人収容所の残虐な所長アーモン・ゲートは、狩りを楽しむかのように、理由も無く人を殺し続けている。あるきっかけから、金の力でユダヤ人を救うことを決意したオスカー・シンドラーが、そんなゲートにこう尋ねる。

「本当の力とは、どういうことなのかわかるか?」

酒に酔っているゲートに、シンドラーが続ける。

「それは『理由無く人を殺す力』ではない。『人を殺す正当な理由がある時に、殺さない力』だ。本当の力というのは、『許せる』ということなんだ」
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「力のない正義は無力であり、正義のない力は暴力である。」

和訳に問題があったり、前後の文脈が割愛されているところに問題があったりするようだが、少し違和感がある。

正義には力が必要だという論法もそうだし、「力のある正義」というもののイメージもわかなかったり。力のある者が正義を振りかざした時、それは果たして正義と言うのだろうか…?
正義を心に持ち続けること自体が、「力」ではないのか…? なんて。
英語で聞いた少しシャレた言い回し。

ニュージーランド、バンジージャンプ予約の受付で。

「事故が起きても一切責任問いません…」的な書類にサインをしながら、多少の不安を覚えて、"Is it dangerous?" と面白くもない質問をしてみたところ…。

スタッフの方が、ニヤリと笑ってこう答えた。

"More dangerous, more exciting!"

こういうごろのいい言い回しは、英語だとさらっと聞こえるが、なかなか日本語の会話では、成立しない表現だと思う。

「危険だからこそ、エキサイティング」。こんな考えた方ができる国に、ほんの少し日本もなれば、より楽しいアミューズメントが作れるような気がする。