
主人公が本当に「格好いいな」、と思える映画。
黒澤明監督『用心棒』。
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博打のシマ争いで、荒れた宿場町にふらりと現れる流れ者。
剣の達人である彼は、対立する二つのヤクザの間を、「用心棒」として、行ったり来たり…。
主人公の用心棒役を、三船敏郎が非常に渋く演じる。
誰からも好かれるアメリカン・ヒーローではなく、ただ自分のやりたい事、信じることを、命を賭してまでする英雄像。嫌われもするし、罵られもする。
金にも色にも執着なく、どこから来たのかすら分からない辺りもいい。
居酒屋の親爺役の東野英治郎も物語を盛り上げる。目線は観客に合わせられて、荒れる宿場町で唯一の常識人。こと勿れ主義の彼も、最後には危険を顧みず、一役買って出る…。
その辺りは、なかなか現実ではそうはいかないかも。
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1961年公開。
自分が生まれる12年も前の映画が、今観ても全く古臭さを感じさせない。
その頃から今に至るまで、求められていた英雄像なのかな。
生き方のお手本にしよう。と思った。