真璃子(まりこ/本名:古賀 真里子/出生名:日浦 真里子/1968年8月2日~)は、日本の歌手、タレント。
1968年8月2日、日浦 真里子が生まれる。福岡県福岡市出身。
父が歌謡曲好きであったことから、自身も幼少期から歌うことに熱中し、また山口百恵への憧れから歌手を志す。
当時はアイドル全盛期であり、少女たちの間でも思い出作りの一環にオーディションを受けることが流行したが、自分は真剣に本格的な歌手を目指し、音楽学校にも通いながらオーディションに応募しては落選を繰り返していた。
1984年、6度目に受けたオーディションである文化放送『決定!全日本歌謡選抜』第9回「全日本ヤング選抜スターは君だ!!」にて遂にグランプリを獲得。
事務所はオフィスAtoZに所属する。とんねるずと同じ事務所であったため、とんねるずの妹分としてかわいがられていた。
1986年1月1日、“私星伝説”(作詞:麻生圭子/作曲:鈴木キサブロー/編曲:山川恵津子)で「真璃子」としてフォーライフ・レコードから歌手デビュー。B面は“遅咲きのラベンダー”(作詞:松井五郎/作曲:山梨鐐平/編曲:山川恵津子)を収録。表題曲はテレビ朝日系ドラマ『トライアングル・ブルーⅡ』エンディングデーマ。
5月28日、2ndシングル“恋、みーつけた”を発売、当時ゴールデンコンビと呼ばれた松本隆・筒美京平を迎え愛らしい王道アイドル路線の作品に仕上がっている。TBS系ドラマ『お坊っチャマにはわかるまい!』挿入歌。
8月21日発売の3rdシングル“夢飛行”も松本・堤コンビの作品で、1986年の第28回日本レコード大賞新人賞、第17回日本歌謡大賞放送音楽新人賞などを受賞。
9月5日、1stアルバム『真璃子』を発売。
11月21日、4thシングル“不良少女にもなれなくて”(作詞:阿木燿子/作曲:鈴木キサブロー/編曲:椎名和夫)を発売。作詞家に初めて阿木燿子を起用。フジテレビ系『コムサ・DE・とんねるず』テーマ曲。
アイドル歌手としてデビューしたが、同じ事務所のとんねるずとのバーターもあり、歌手のみならずバラエティ番組のMCやアシスタント、俳優、ラジオパーソナリティなど幅広く活躍していた。
1987年、5thシングル“悲しみのフェスタ”(作詞・曲:高見沢俊彦/編曲:武部聡志)を発売。
4月21日、2ndアルバム『♡ to ♡』を発売。本アルバム、真璃子本人が作詞した曲が採用される。
6月5日、6thシングル“あなたのすべてに RUN TO YOU”(作詞・曲:高見沢俊彦/編曲:佐藤準)を発売。高見沢作品第2作。B面収録曲“ありがとう あ・な・た”(作詞:真璃子/作曲:高見沢俊彦/編曲:佐藤準)では自身作詞の楽曲として初めてシングルに採用される。
6月23日~8月11日、テレビドラマ『時間ですよ ふたたび』にて、過去に浅田美代子の演じた銭湯のお手伝いさん役として「花房まり子」の役名で出演。“お嫁に行きたい”は同ドラマ劇中歌として使用された。
10月21日、7thシングル“疑問符”(作詞:ちあき哲也/作曲:鈴木キサブロー/編曲:中村哲)を発売。フジテレビ系ドラマ『ギョーカイ君が行く!』主題歌。
フォーライフ時代は不思議・幻想をテーマにした曲と少女視点の恋やあこがれを歌った曲を歌うことが多かった。
1988年にポニーキャニオンに移籍。レコード会社が変わって以降も積極的な作詞活動が続いた。移籍後は、等身大の大人の恋愛やメッセージ性のある楽曲へとシフト。歌番組での衣装もフリルのドレスからドレッシーなスーツへと変わった。また作曲には高見沢俊彦、尾崎亜美、松任谷由実、中島みゆきらを迎え、本人も作曲に携わり、ここからアイドル路線を完全に脱却し、アーティスト色を強めていくこととなる。
8月17日、8thシングル“お嫁に行きたい”(作詞・曲:高見沢俊彦/編曲:水谷公生)を発売。高見沢作品第三弾。B面“愛、リターン”(作・編曲:水谷公生)の作詞は俳優・タレントの石坂浩二。
10月19日、3rdアルバム『21世紀の子供たちへ』を発売。
12月21日、9thシングル“届かなかった AIR MAIL”(作詞:夏目純 作曲:尾崎亜美 編曲:富田泰弘)を発売。本作品で初めて作曲に尾崎亜美を起用した。B面曲“あなたとなら ここちいい”(作・編曲:水谷公生)は自身で作詞した。
1989年5月3日、10thシングル“ふしぎなぼうけん”(作詞:真璃子/作曲:松本俊明/編曲:矢島賢)を発売、本作で初めてシングルA面曲に作詞が採用された。B面収録曲“ようこそぼくんちへ”(作・編曲:水谷公生)も歌詞を自作。“ふしぎなぼうけん”はフジテレビ系『ひらけ!ポンキッキ』オープニングテーマ、“ようこそぼくんちへ”は同エンディングテーマ。
5月24日、11thシングル“セシルの週末”(作詞・曲:松任谷由実/編曲:新川博)で初めて松任谷由実の作品をシングルで歌唱。B面は自身が作詞した“虹色の花”(作曲:松任谷正隆/編曲:新川博)。
10月21日、4thアルバム『元気を出してね 〜BE HAPPY』を発売。
11月15日、12thシングル“元気を出してね”(作詞:真璃子/作曲:水谷龍緒/編曲:水谷龍緒)で自作詞曲をA面で発売。表題曲は関西テレビ・フジテレビ系『ねるとん紅鯨団』エンディングテーマ。
1980年代後半のアイドル全盛期にコンサートは行われず、オリコン10位圏内へのチャートインは叶わなかった。
1990年4月4日、ニッポン放送の深夜ラジオ番組『真璃子のオールナイトニッポン』水曜2部がスタート、1992年10月7日まで担当した。
5月21日、13thシングル“夢を叶えて”(作詞:真璃子/作曲:尾崎亜美/編曲:富田泰弘)で再び尾崎亜美作品を自らの詞を付けて歌唱。関西テレビ・フジテレビ系『ねるとん紅鯨団』エンディングテーマ。
11月7日、14thシングル“偶然”(作詞:岩里祐穂/作・編曲:大野雄二)を発売。日本テレビ系ドラマ『お父さん』主題歌。B面収録曲“静かなまなざし”(作詞:岩里祐穂/作・編曲:大野雄二)は同ドラマ挿入歌。
11月21日、5thアルバム『ヴィーナスたちの季節に』を発売。
1991年5月21日、15thシングル“ほうせんか”(作詞・曲:中島みゆき/編曲:チト河内)を発売、本シングルで初めて中島みゆき作品を歌唱。関西テレビ・フジテレビ系『ねるとん紅鯨団』エンディングテーマ。
11月7日、16thシングル“あなたの海になりたい”(作詞・曲:山口岩男/編曲:船山基紀)を発売。日本テレビ系『火曜サスペンス劇場』主題歌。
1993年2月3日、17thシングル“この空は明日です”(作詞:戸沢暢美/作曲:清岡千穂/編曲:小林信吾)を発売。日本テレビ系『ちょっと危ない園長さん』主題歌。
4月28日、18thシングル“花咲く丘で…”(作詞:真璃子/作曲:都志見隆/編曲:戸塚修)を発売。TBS系ドラマ『危険な再会』主題歌。
10月6日発売の6thアルバム『I love me.』はレコーディングをオーストラリアのパースで敢行、オリコンにレコーディング日記を連載した。
1994年2月18日、19thシングル“突然の電話”(作詞:真璃子/作曲:いしいめぐみ/編曲:新川博)を発売。関西テレビ・フジテレビ系『ねるとん紅鯨団』エンディングテーマ。
5月20日、20thシングル“素直になって…”(作詞:真璃子/作曲:清岡千穂/編曲:新川博)を発売。日本テレビ系『知ってるつもり?!』エンディングテーマ。
1995年3月17日、21stシングル“今度は私の番ね!”(作詞:真璃子/作曲:増崎孝司/編曲:新川博)を発売。表題曲はTBS系『ドラキュラが狙ってる』オープニングテーマ。
1996年、前夫と故郷・福岡で結婚し、福岡市内に在住。二人の男児をもうけ、一旦芸能活動から事実上引退。
9月20日、自身3枚目となるベスト・アルバム『THE BEST 〜真璃子SINGLE COLLECTION〜』をフォーライフ・レコードから発売。
2003年6月18日、自身4枚目のベスト・アルバム『Myこれ!クション 真璃子・BEST』をポニーキャニオンから発売。
2010年4月21日、5thベスト・アルバム『Myこれ!Liteシリーズ 真璃子』を発売。
2012年4月に前夫とともにワークショップカフェ「MORA MORA CAFE」をオープン、主に自身が昼の部を、前夫が夜の部を担当していた。同時に「マリマリモーラ」のハンドルネームでブログを開設した。この段階では「マリマリモーラ」が「真璃子」であることには直接触れていなかったが、翌年の歌手活動再開で正式に公表する形となった。
2013年、歌手活動を再開。同じく福岡県出身のシンガーソングライター・有田健太郎を「MORA MORA CAFE」の1周年記念イベントに招聘した縁で、有田の東京でのライヴにゲスト出演。久々に外部のステージに参加した。
芸能活動再開後は、歌手業とラジオパーソナリティに重点を置き、出身地である福岡を中心に活動。福岡を拠点としているものの、アイドル時代に全国区で活躍していたこともあり、活動再開後もライヴやトークイベントは福岡のみならず札幌、東京、名古屋、大阪など全国各地で開催することもあり、ラジオについてもニッポン放送やTOKYO FMなどキー局へのゲスト出演をすることがある。
2015年5月22日放送の『爆報! THE フライデー』に出演。2014年に前夫と離婚したこと、現在は、離婚後に客として訪れたバーの経営者である男性と2014年11月に再婚して芸能活動をしつつ、手作りのアクセサリーをフリーマーケットで販売したり、昼間はテレフォンアポインターのパート勤務で、夜には夫のバーを手伝っていることなどの近況を報告した。
2015・16年頃に芸能事務所「Pop'pa」が無くなってフリーとなる。
同年度下期以降は福岡県でラジオパーソナリティーとしての活動を再開。
2016年4月1日、松井五郎と山川恵津子プロデュースによる、『I love me.』以来23年ぶりとなるミニ・アルバム『La Porte』をユーキャン・エンターテインメントから発売。
2017年からはレゾセンスに所属。
11月25日、シングル“On myself”(作詞:松井五郎/作曲:山川恵津子/編曲:水谷公生)を発売。
11月26日、シングル発売の翌日、博多「Le・Jardin(ル・ジャルダン)」でライヴを開催。
2018年11月3日~、KBCラジオ『サタデーミュージックカウントダウン』がスタート、アイドル時代に仲が良く、一緒にディズニーランドに泊まりで遊びに行ったこともある南野陽子のゲスト出演や、木梨憲武の電話ゲスト出演など、交友関係を活かした番組作りが好評を博している。
2019年3月8日、シングル“Present”(作詞:佐藤純子/作曲:吉田ゐさお/編曲:塩入俊哉)をL'atelierから発売。その後シングル発売記念の「New Single Release Live」 東京・名古屋・大阪でLIVEツアーを開催。
同年以降、毎年Birthday Liveを開催(2020年は新型コロナ感染拡大防止のため配信のみ)、引き続き福岡、東京、札幌、大阪などでライヴやトークライヴを開催。
2021年7月21日、7thアルバム『真璃子 35th Anniversary Album Songs & Me』をRezosense LLCから発売。近年のオリジナル曲から、オリジナル人気曲のセルフカヴァー、昭和の名曲のカヴァーまで、35年の歴史を経た現在の真璃子の歌声が聴ける一枚。『とんねるずのオールナイトニッポン』エンディングで使われていて問い合わせが多く寄せられながらも未リリースだった“幸~Sachi~;”を新録音して収録している。
2021年現在、23枚のシングルと8枚のオリジナルアルバムをリリースしている。
2022年からはリトルモンスターエンターテイメントに所属。
12月より、「真璃子a Go!Go!アイドルナイト」と銘打ち、毎回ゲストを迎えてリアルなアイドルトークを繰り広げるトークイベントを開催。これまでに深瀬智聖、田中久美、藤井一子、本田理沙、岡部来亜がゲストとして登場している。
2023年2月17~19日、『オールナイトニッポン55周年記念 オールナイトニッポン55時間スペシャル』の19日放送『伊集院光のオールナイトニッポン』に2部時代の同期としてゲスト出演。
7月30日、真璃子の55歳の誕生日を記念して『「真璃子aGo!Go!55thバースデーライブ2023」@border福岡〜あしたの私と待ち合わせ〜』を開催、『真璃子のオールナイトニッポン』の人気コーナーで真璃子にとっても思い出深い「イエスタデイ・ワンス・モア」のコーナーのオマージュとして、コーナーのテーマ曲だったカーペンターズの同曲のカヴァーを真璃子が初めて歌うとともに、コーナーのオープニングコメントをステージで再現、ファンのリクエストに自身の歌で応えた。
(参照)
Wikipedia「真璃子」
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