南野 陽子(みなみの ようこ/1967年6月23日~)は、日本の女優、歌手。愛称は「ナンノ」。

 

 

 

兵庫県伊丹市出身。

松蔭高等学校在学中、高校2年生の夏に上京し、堀越高等学校に3学期から編入した。

 

1984年秋、ドラマ『名門私立女子高校』で芸能界デビュー。

 

1985年6月23日、18歳の誕生日に「純だね、陽子」、「可憐だね、陽子」のキャッチフレーズで、

“恥ずかしすぎて”(作詞: 康珍化/作曲: 都倉俊一/編曲: 大村雅朗)を発売し歌手デビュー。オリコン57位。この時、講談社発刊の『少年マガジン』で表紙を、同『DELUXEマガジン』でいきなり36ページの巻頭ページを飾る。

 

デビュー時からニッポン放送でラジオ番組『南野陽子 落書きだらけのクロッキー・ブック』でパーソナリティを務める。

8月、日生劇場「リトルウィミン-若草物語」で舞台デビュー。

11月7日スタートのフジテレビ系ドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』で主人公の2代目・麻宮サキ役を演じ、1986年10月23日まで出演、一躍トップアイドルの座を獲得した。主題歌として“悲しみモニュメント”(第16話~第32話)と“風のマドリガル”(第33話~第42話)、挿入歌として“さよならのめまい”(第1話~第15話)を歌唱。

11月21日、2ndシングルとして『スケバン刑事II』挿入歌“さよならのめまい”(作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお/編曲:萩田光雄)を発売、オリコン15位。

 

 

1986年3月21日、3rdシングル“悲しみモニュメント”(詞:来生えつこ/作曲:鈴木キサブロー/編曲:新川博)発売、『スケバン刑事II』主題歌。初のトップ10入りとなるオリコン6位。

 

4月21日、1stアルバム『ジェラート』発売。

 

 

7月21日、4thシングル“風のマドリガル”(作詞:湯川れい子/作曲:井上大輔/編曲:萩田光雄)発売、、『スケバン刑事II』主題歌。オリコン5位。

 

10月1日、5thシングル“接近 (アプローチ)”(作詞:森田記/作曲:亀井登志夫/編曲:萩田光雄)発売、オリコン6位。

 

10月2日からニッポン放送の『南野陽子 ナンノこれしきっ!』が開始、1990年6月24日に終了。

11月、2ndアルバム『VIRGINAL』発売。

 

 

1987年2月公開の映画『スケバン刑事』に主演。1月10日発売の主題歌“楽園のDoor”(作詞: 小倉めぐみ/作曲:来生たかお/編曲:萩田光雄)で初のオリコン1位を獲得する。

 

4月1日、7thシングル“話しかけたかった”(作詞:戸沢暢美/作曲:岸正之/編曲:萩田光雄)発売、連続オリコン1位。 

 

5月2日、3rdアルバム『BLOOM』発売。

 

7月1日、8thシングル“パンドラの恋人”(作詞:田口俊/作曲:亀井登志夫/編曲:萩田光雄)発売、オリコン1位。 

 

9月23日、9thシングル“秋のIndication”(作詞:許瑛子/作・曲:萩田光雄)発売、オリコン1位。

 

11月1日、4thアルバム『GARLAND』発売、自身初のアルバムチャー1位を記録。

 

12月2日、10thシングル“はいからさんが通る”(作詞:小倉めぐみ/作曲:国安わたる/編曲:萩田光雄)発売、本人主演の同名映画主題歌、オリコン1位。主演の南野の衣装が評判を呼び、卒業式や成人式に女子が袴を履くスタイルが広まった。

 

 

1988年、NHK大河ドラマ『武田信玄』に出演。1人2役を演じる。

この頃、ブロマイド年間売上成績で第1位を獲得。

2月26日、11thシングル“吐息でネット”(作詞: 田口俊/作曲: 柴矢俊彦/編曲: 萩田光雄)発売、オリコン1位。「カネボウ春のイメージソング」に起用されたが、そのため競合社の資生堂・ノエビアがスポンサーだった音楽番組『夜のヒットスタジオ』では一度も披露されていない。

 

3月21日、自身初のベストアルバム『NANNO Singles』発売、オリコン1位。

同年、グレナダで発行された切手の題材になる。

同時期、体調を崩し3ヶ月程入院。仕事は続けていたため病院からテレビ局に通っていた。

6月18日、12thシングル“あなたを愛したい”(作詞:田口俊/作・編曲:萩田光雄)発売、オリコン1位。

 

7月15日、5thアルバム『GLOBAL』発売。

 

10月8日、13thシングル“秋からも、そばにいて”(作詞:小倉めぐみ/作曲:伊藤玉城/編曲:萩田光雄)発売、オリコン1位。8曲連続オリコン1位を記録。

 

12月14日、6thアルバム『SNOWFLAKES』発売。

 

 

1989年2月15日、14thシングル“涙はどこへいったの”(作詞:康珍化/作曲:柴矢俊彦/編曲: 萩田光雄)発売、オリコン2位。

 

6月21日、両A面となる15thシングル“トラブル・メーカー/瞳のなかの未来”(作詞:南野陽子/作曲:木戸泰弘)/(作詞:田口俊/作曲:上田知華)を発売、自身の作詞曲がA面となったのは初。オリコン2位。

 

 

7月12日、アルバム『GAUCHE』発売。

 

同年、日本テレビ系列『24時間テレビ』のチャリティー・パーソナリティを務める。カンボジアリポートやドラマ、また自身の曲“思いのままに”が番組のメインテーマ曲として使われた。

8月、“恥ずかしすぎて”から“はいからさんが通る”まで、CD化されていなかったシングル10タイトルがCDシングルとして再発。内9タイトルがオリコンシングルチャートにランクインした。

同年、当時の所属事務所のエスワン・カンパニーから独立、個人事務所サザンフィールドを設立し、歌手活動としてはビーイングと業務提携した。

11月29日、16thシングル“フィルムの向こう側”(作詞・曲:飛鳥涼/編曲:佐藤準)発売、通算9度目のオリコン1位を獲得。

 

12月1日、アルバム『Dear Christmas』発売。

 

80年代後半に最も活躍した女性アイドル四人(中山美穂、工藤静香、南野陽子、浅香唯)は当時アイドル四天王と呼ばれていた。別冊宝島の調査によると、1980年代のシングル総売上げは年間ベスト50位以内のものに限っても232.2万枚と当時の女性アイドル中6位であった。年間ベスト50位以内ランクイン曲数も10曲と当時の女性アイドル中3位であった。

 

 

1990年6月1日、17thシングル“ダブルゲーム”(作詞:荒木とよひさ/作曲:三木たかし/編曲:若草恵)発売、3カ月連続リリース第一弾、オリコン3位。

 

6月23日、アルバム『Gather』発売。

7月1日、18thシングル“へんなの!!/思い出を思い出さないように”(作詞:谷穂ちろる/作・編曲:柴矢俊彦)/(作詞:小倉めぐみ/作・編曲:重久義明)発売、連続リリース第二弾、オリコン11位。

 

 

8月1日、19thシングル“耳をすましてごらん”(作詞:山田太一/作曲:湯浅譲二/編曲:若草恵)発売、連続リリース第三弾。本田路津子の1972年作品のカヴァー、オリコン7位。

 

同年、2年連続で『24時間テレビ』のチャリティー・パーソナリティを務める。

23歳の時にプロポーズされる。ウィーン・オーパンバルでデビュタントとして、社交界デビュー。

その後、24歳で結婚。26歳の時に、長女を出産。27歳の時に、長男を出産。

11月21日、20thシングル“KISSしてロンリネス”(作詞: 亜蘭知子/作曲: 織田哲郎/編曲: 明石昌)発売、オリコン9位。

 

 

1991年1月1日、ベストアルバム『NANNO Singles II』発売、オリコン総合9位。

6月8日、21thシングル“夏のおバカさん”(作詞:秋元康/作曲:南野陽子/編曲:明石昌夫)では、初めて自身が作曲を手掛けた。オリコン17位。

 

7月1日、10thアルバム『夏のおバカさん』を発売、オリコン総合13位、全曲南野本人が作曲、栗林誠一郎がコーラスで参加した。

 

 

1992年、歌手活動を休止。以降は女優業に専念する。 

同年、映画『寒椿』、映画『私を抱いてそしてキスして』主演。日本アカデミー賞主演女優賞を受賞。 

 

 

1995年3月に帝国劇場で公演された舞台『ゆずり葉の井戸』に出演。これ以後、舞台出演は年一本ペースで、女優としての活動の幅を広げていく。

 

 

1999年、現在所属のケイダッシュへ移籍する。

 

 

2005年6月22日、歌手デビュー20周年で、ソニー・ミュージックエンタテインメントから全アルバムを収納したCD-BOX『南野陽子 ナンノ・ボックス』を発売。

 

7月27日、22thシングルとして、自身のヒット曲“はいからさんが通る/吐息でネット”をセルフカヴァーし、マキシシングルとして発売、オリコン74位。

9月28日、『ナンノ・DVDボックス』発売。

 

 

2006年、芸能生活20周年企画として、自身のドラマ・歌手・映画・舞台の各シーンを再現したフィギュア「NANNO FIGURE」を発売。12月、第2弾としてグラビア編も登場。

10月2日、ニッポン放送のラジオ番組『南野陽子 今日はナンノ日っ!』がスタート。十数年のブランクを経てラジオ番組のパーソナリティを5年間にわたり務めた。

 

 

2007年4月4日、フジテレビ系『森田一義アワー 笑っていいとも!』水曜日レギュラーとなった。

 

 

2008年4月3日、『笑っていいとも』木曜日レギュラーへ移動、2009年10月1日まで出演した。 

同年、9歳から住んでいた兵庫県伊丹市から、同市をPRする「伊丹大使」の委嘱を受けた。

12月、テレビショッピング専門チャンネルのQVCにて、女優の普段着をコンセプトにした本人企画・デザインのブランド「Actress Princess」を立ち上げた。

 

 

2010年11月、『ナンノ・アニバーサリー25th』、2月『ReFined-Songs Collection〜NANNO 25th Anniversary』をリリース。

4月、NHKEテレ『芸能百花繚乱』進行役に就任。2013年4月からは、番組リニューアルにより『にっぽんの芸能』全体の司会進行をNHKアナウンサー古谷敏郎とともに務めている。

 

2012年6月13日、森口博子・西村知美とのユニット「Blooming Girls」を結成、 “Knock!! Knock!! Knock!!”をCD発売。

 

 

2013年8月、公式ファンクラブ「Nanno Club」会報100号(通巻101号)で9月30日付でのファンクラブ活動終了を発表。

9月2日、Facebook南野陽子公式ページ「Nanno Club part3」を開設。

 

 

2015年12月9日、歌手デビュー30周年記念盤として、『ゴールデン☆アイドル 南野陽子 30th Anniversary』をリリース。完全限定生産ながらオリコン38位を記録。

 

 

2016年2月、約25年ぶりとなるソロコンサート「~南野陽子デビュー30周年記念コンサート~NANNO 30th ANNIVERSARY」を大阪・東京で、計6公演開催。

6月26日 : ソロコンサート追加公演「~南野陽子デビュー30周年記念コンサート~NANNO 31st ANNIVERSARY〜シンデレラ城への長い道のり〜」を舞浜アンフィシアターで開催。

 

 

2018年、NHK大河ドラマ『西郷どん』出演。

 

 

2020年7月19日~9月27日、TBS系ドラマ『半沢直樹』に、電脳雑技集団・平山美幸役で出演。

9月12・13日、新国立劇場中劇場 で朗読劇『半沢直樹』に出演。

 

 

2021年7月27日、南野が山口智恵、小飯塚貴世江とで作った芝居ユニットで、ぺテカン・本田誠人追悼公演として、朗読劇『たかえ先生への手紙』をライヴ配信(開場:18:45/開演:19:00) を行う。


 

 

 

 

 

 

(参照)

Wikipedia「南野陽子」