昨日、日向灘を震源とする大きな地震が発生し、
南海トラフ巨大地震が心配されています。
北陸の傷も癒えないうちに。
とにかく今は宮崎県や揺れの大きかった地域のひとたち、
大きな被害にあわれていないか心配です。
もう大きな揺れが来ませんように。
日本は地震国。
いままでも大きな地震に見舞われています。
多くのひとが亡くなったり、大変なことが起きています。
なかなか、自分の身に大地震が起きるとは思いもしないですよね。
日頃の備えが肝心ということですね。
ハルカス美術館で開催中の歌川広重の展覧会に行ってきました。
1855年(安政2年)10月に江戸で大地震が発生。
江戸安政地震です。
江戸の町は壊滅状態になりました。
その4か月後に、広重は『名所江戸百景』を刊行し始めます。
広重は大好きな江戸の町を、
地震前の江戸の風情を描くことによって、
復興の願いをこめたそうです。
『名所江戸百景』(通称、江戸百)は広重、60歳を超えた晩年の作品で、
構図がとてもおもしろく、今風な切り取り方ではないかと
私は思っています。
インスタのよう。「映え」なんです!
この構図の妙は、江戸のひとならば
あ、ここはあそこだ!とわかるような仕掛けがあるそうです。
ご覧になられたひともいらっしゃるかな。
テレビの受け売りですが、ご紹介したいと思います。
撮影可のコーナーもありますが、
基本撮影不可です。
これら↓は、おみやげに買った絵葉書の写真です。
江戸の名所。ここはどーこだ!となるわけですが。
猫ちゃんが格子から外を見ていますね。
外の景色はよく見えませんが、酉の市で賑わう人々が小さく描かれています。
富士山も見えていますね。
猫の下に描かれている鳥。
これ、吉原雀だそうです。
格子もあら、ベンガラ色でしたね。
ここは吉原遊廓。遊女の部屋。
猫は遊女の飼い猫だったんですね。
左下に簪が描かれていますが、
お客の酉の市のお土産でしょうか。
熊手の簪。
1本が、、、おかめの上に松茸。ムフフ。
と、テレビでやってました
私はこの絵が好きですねえ。
雨がいい!
展覧会では、摺りの違いで2枚展示されています。
この絵は初めのほうの絵で、もう一方は
それを改変したようです。
川面の二艘の船が消され、人家の灯りも消されています。
ベロ藍の部分も大きくなっていました。
私は改変されたほうが好きかなあ。
このように、浮世絵版画は、
絵師、彫師、摺師の三位一体で完成する芸術です。
多色刷りとかこの雨とかすごい技術ですよね!
これも映え!
色といい、江戸時代の絵とは思えない。
この絵には小さく火の見櫓が描かれています。
広重は火消しだったんですね!
素晴らしい日本文化を観てきました。
おまけの写真。
私のご近所百景(≧∀≦)
あじさいのころ。
ひまわりのころ。
日差しが!
自転車ももじゃに!