こんにちは音符nagisa(なぎさ)です口笛

 

前回は、適職が「芸術家」と出てしまう方(主にINFPの方)に向けた

その解釈についてお話しました。

 

 

そこでは、「芸術家」=「仲介者(mediator)」というものの解釈として、

 

「自分自身の感性や考え」を

何らかのものや自分自身の体を通して「媒介」し

その他の人たちに見せる、知らせるということを行うという人のこと

 

と定義づけました。

 

その活動は、自分の適性に基づいて、行っていくことについて最後に触れました。

 

それでは、今回はその「適性」を見極めるためのヒントについて考えてみたいと思います。

これは、私自身の経験によるものなので、すべての方に当てはまるかどうかわかりませんが、参考にしてみてください。

 

 

■適性=「強み」「環境」「興味」「使命」

 

まず、自分自身の活動の適性を考える際に、

「強み」「環境」「興味」「使命」という

4つのカテゴリに分けてついて考えていきます。

 

図が下手すぎてすみません…💦笑

 

1.「強み」

一つ目の「強み」とは、自分自身の才能、特技、個性といった自分の個性に関わるものです。

一番重視したほうがいいことは、

それを行うことを、自分自身は無理なく行えるかどうか

という点です。

自分自身で努力しているという意識が極力少なく、人よりも自然に優位に立てる能力のことを指します。

 

2.「環境」

二つ目の「環境」は、どのような環境で、自分はうまく力を発揮できるのかということを考えることです。

どんな環境ならば、自分の力が発揮しにくいか(嫌な上司がいる、毎日接客をする、休みが取れないなど)について考えてみるのもいいです。

職場環境という点だけでなく、人前に出るより部屋にこもって一人で作業をするほうが向いている、とか、自分の視点から考えてみてください。

 

3.「興味」

3つめの「興味」は、そのまま、自分が興味を持っている事柄です。

何に自分はわくわくするのか、関心があるのか

自分の関心は多岐にわたっていて、興味の範囲が絞られない、という人もいるかもしれませんが、

個別のものを俯瞰的に見ると、広いくくりでカテゴライズできる可能性があります。

また、全然違うジャンルでも、ある視点から見れば似たようなものである場合があります。

これも、逆に自分は何に興味がないのか、を探ると、見えてくるものがあります。

 

4.「使命」

4つ目の「使命」ですが、最初の段階では、あまり重視しなくてもいいと思います。

活動を行う中で、浮かび上がってくるものだからです。

自分の好き/嫌いを超えて、自分がこの世界に生きる意味、他者に対してどのような貢献ができるのか、という視点です。

ポリシーみたいなものと捉えてもらってもいいかもしれません。

 

以上の4つの領域の、重なった部分が自分の適性のある活動であると考えることができます。

 

 

■4つの領域:私自身の場合

具体的に、私自身の場合に当てはめて説明してみます。

 

1.「強み」

私は幼い頃から「書く」ことを無意識のうちにやっていました。

日記を初めてつけたのは幼稚園の年長のころで、それから、親や教師に言われなくてもノートや日記帳に日記を書いてきました。

また、学校の国語や社会などの記述問題も得意で、大学受験でも対策しなくても高得点が取れていました。

大学、大学院に入って、修士論文や博士論文を書く中で文章を書くということを意識的に行えるようになってきました。

博士課程在籍時から、いくつかのメディアや雑誌で記事を寄稿したりする仕事を任され、人にわかりやすく伝える文章に苦戦することになります。

ブログも、実は10年以上前からたびたびやっては辞め、を繰り返しています。笑

途中ブランクが開きながらも、何度も戻ってくるということは、私の性分にもあっているのかなあと思います。

 

もう一つは、「考えること」です。これは、ストレングスファインダーのテストをやってみた結果、自覚されたことでもあるのですが、テストの結果、「内省」が1位で、「学習欲」「収集力」が上位に入っていました。私自身はなかなか自覚できなかったのですが、実は他の人よりも「考える」ことを無意識にしてしまっているようです。

 

以下の記事で、『ストレングスファインダー』の本に触れています。

 

 

なので、私の「強み」は、考えたことを書く(何か言語的な表現によって表す)ことなのかなあと、現時点では思っています。

 

2.「環境」

私は、自分一人で時間をかけてものを制作できる環境で、自分自身にしかできない仕事を通して、知的な活動に関わることができる場が向いていると気づきました。

自分が休みたいときに休めるというのも重要です。

 

逆に向いていないな、やりたくないなと思うのは、私じゃなくてもだれでもできる仕事その場の臨機応変な対応が即座に求められる環境毎日たくさんの人と関わらなければならない環境、休みがほとんどない環境です。

アルバイトや就職で経験しましたが、やはり疲れすぎてしまうんですね。

HSP的な気質も関係していたかもしれません。

あと、即座に反応を求められる仕事は、精神的につらかったです。

そういう仕事があると、すごく緊張してしまって前日から悩んでしまうので、休日でも休めないという状況が続きました。

 

「個人として尊重される仕事」というのも、私にとっては非常に重要かなと思っています。

 

3.「興味」

これまで、自分の興味は多岐にわたり脈絡のないものが多いのですが、

自分がわくわくするのは、「自分の知らない知的なことを探求すること」だと気づきました。

そして、高尚な芸術や気取った文化よりも、大衆文化的な、人々の生活に密着したようなものに惹かれる傾向があります。

大学時代は芸術系の学部に在籍していたのですが、周りの人たちが「ハイ・アート」やフランス現代思想にかぶれるなか、自分はお笑いやマンガに傾倒していました。笑

カッコつけたものよりも、「本質」に惹かれる傾向があるような気がします。

あと、これまで悩んできたことは、俯瞰的に見ると割とすべて「人の生き方」や「表現活動」に関わることだと最近気づきました。

このブログの活動も、そのような興味に基づいています。

 

4.「使命」

自分の場合は、やはり活動や作品を通して、他人に気づきを与え、その人の新たな活力や活動のためのきっかけを提供するということです。

誰かを救うとか、そんな大それたことはできる自信がないですが、私の考えや経験を発信することで、他の誰かが何かを考え、それによって、気分が楽になったり、新しい視点が得られたり、少しでも人生が豊かになればいいなと思います。

10年前に悩んでいた自分に対して、その時の自分がどのようなことを知ればもっと生きやすくなったかな、という視点でもあります。

 

自分の適性について、こうした4つの側面から考えてみると、実は、自分の「適職」というものは、あまたある仕事の中から自由に選べるというものではなく、

ある程度絞られてくるんじゃないかということがお分かりになると思います。

 

私は、現在メインは大学講師として働きながら自分の専門分野の研究を続けていて、専門的な知識を生かしながら文筆業(ライター業)、講演、翻訳などの仕事も行っています。

どれも、自分の裁量で出来ることが多く、現在の仕事は大半家で出来るので(オンラインで可能)非常にストレスなくできています。

 

ただ、もちろんここに至るまでは紆余曲折あり、全然自分に向いていない仕事や合わない環境で働いたこともあります。

でも、そんな経験から、自分の適性が把握できるようになったとも言えます。

 

私が自分の適性に割と自覚的になれたのは本当にここ最近の話で、しかもこれから変化していく可能性があります。

 

「強み」「環境」「興味」「使命」というこの4つの領域のことも、将来的に私の中で変わっていくかもしれません。

 

ただ、何の指針もないまま「自分のやりたいことを仕事にしよう」「自分の適職をみつけよう」といわれても、

どうやってそれを探っていったらわからない方にとっては、

ある程度自分の適性について考えるためのヒントになるのではないかと思います。

 

 

【2021.9.25追記】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

過去に、INFPの適職探しについて書いてますのでご参照ください下矢印下矢印

 

INFPの適職さがし① INFPの職探しが困難な理由


INFPの適職さがし② お金を稼ぐ手段としての「仕事」から離れて「活動」として考える 


INFPの適職さがし③ 「活動」とはなにか―「自分」を軸として世界観を表現する 


INFPの適職さがし④ 他者評価、競争原理から離れて自分の生きる目的を考える

INFPの適職さがし⑤ 「世界観」の確立と表現する「技術」を磨くことを目指そう
 

INFPの適職さがし⑥ 自分の「好き/嫌い」に敏感になろう!

 

INFPの適職さがし⑦ とりあえず「技術」を磨こう!

 

INFPの適職さがし⑧ 自分の「強み」と伸ばせる「技術」を知る

 

【INFP】「適職」=「芸術家」?:「(仲介者)Mediator」の本当の意味

 

自分の「適性」の探り方:「強み」「環境」「興味」「使命」の4領域から考える

 

(ブログテーマの「INFPの適職さがし」でまとめましたので、ご参照ください)

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

以下の記事にこれまで書いたINFP向け記事をまとめていますので、ぜひご覧ください下矢印

 

 

Twitterやってます!ぜひフォローよろしくお願いしますおねがいハート

https://twitter.com/infp_nagisa

 

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへ
にほんブログ村

 


人気ブログランキングへ


HSPランキング