こんにちはニコ nagisa(なぎさ)です。

 

前回まで、3回にわたり「INFPの職さがし」について書いてきました。

(INFPだけでなく、HSPの方や、自分の適職探しに悩んでらっしゃる方に読んでいただければ嬉しいです。)

 

INFPの適職さがし① INFPの職探しが困難な理由

 

 

INFPの職さがし② お金を稼ぐ手段としての「仕事」から離れて「活動」として考える

 

 

INFPの職さがし③ 「活動」とはなにか―「自分」を軸として世界観を表現する

 

 

 

自分の仕事を、

お金を稼ぐ手段」という考え方から既存の職業の中に当てはめて選ぶのではなく

自分自身を表現する「活動」として捉え、

自分の考えていることや表現したいことを形にしながら

人や社会と関わっていくことを目指すもの

ととらえることを提案してきました。

 

こうした考えには、さまざまな反論もあることでしょう。

みんな自分がやりたいことを仕事にして生きていければいいと思っています。

思ってはいるけど・・・現実はそううまくはいかないよね、というのが多くの人の本音です。

 

  • こうした生き方ができるのは、一部の才能がある人だけであり、厳しい競争に勝ち残った人だけ。
  • 自分がやりたいことをやったって人に認められるかどうかはわからない。
  • 人生そんなに甘いもんじゃない。
  • 持って生まれた才能(身体能力、容姿、頭脳、実家が資産家etc…)による部分も大きい。
  • やってみたいこともあるけど、今の仕事を辞めると安定した生活が送れなくなる。
  • 配偶者や子どものためにも堅い仕事についていたい…

などなど。

 

こういう考え方も根強いことはわかっています。

 

これまでの社会では、「活動」的な生き方をしている人は

「アーティスト」「スポーツ選手」もしくは

何らかの才能をもって資産を形成した「資産家・企業家」等、

一部の人であると考えられていたと思います。

 

従来、そうした「アーティスト」たちが社会的に認められるためには、

「他者評価」が必要であり、

不運な場合は、実力があっても認められない、というような状況もあったと思います。

(実力的には○○さんが上だけど、

××さんのほうがプロデューサーに気にいられているから…というような)

 

つまりは、「競争原理」に基づく力関係の中で、

自分にはどうしようもない他者評価運的な要素によって、

自分の価値が判断されていくという時代だったわけです。

考えてみれば恐ろしいですねガーン

いくら頑張っても認められるかどうかは他人次第・・・

 

これは、資本主義の問題点でもあります。

多くの人が「短期的に」欲しがるものを提供する人は、

短期的にすぐお金を得られるので生活も安定します。

 

一方で、人や社会にとって「長期的に」利益になること、

今すぐに役に立つというわけではないけれど、

実は必要なこと、というのは

多くの人にとって見過ごされがちで、すぐに収入として確立しにくいという状況がありました。

 

そうした「社会的に」本来的には大事な仕事(でも、すぐには収益につながらないこと)は

これまで公的な仕事として保護されてきましたが、

この数十年間の間に経費削減のために

大幅に仕事と人員が減らされてきました。

(ご興味のある方は、指定管理者制度、大学の独立行政法人化等で検索してみてください)

 

地道な研究をすること、古い土器や美術作品を守ること、文化を守り継承すること・・・

 

様々なことが、「今すぐに」必要ないものとして捉えられ、

「コストカット」「経費削減」と称して、いらないものとして捨てられたわけです。

 

少し個人から離れて社会的に考えてみます。

この数十年の間に、ネオリベラリズム(新自由主義)が世界を席巻し、

競争原理が世界の隅々まで行きわたり、

人々はそれを内面化していくようになりました。

 

実力のある人=お金をたくさん稼ぐ能力を有する人

=「社会にとって(短期的に)利益になることをする人」

という認識を人々が共有し、

お金を稼ぐ能力がない人=社会に利益をもたらさない人」=無能

というレッテルを貼って見下すような社会になってしまいましたえーん

 

しかしながら、幸か不幸か

新型コロナによってこうした考え方でやっていくと、

社会が脆弱化していくことが明らかとなってきました。

 

多くの官公庁・公共事業でコストカットや人員削減が行われた結果、

平時ではなんともなくても、

非常事態になった時に対応できないということがわかりました。

保健所や病院の人員や技術が足りなくなって今非常に困っているわけです。

なぜ、ワクチンを日本は自前で作れないのでしょうか。

それを開発するための研究者や施設を維持してこなかったからです。

 

短期的に有益だと思って無駄を省いた結果、

長期的に衰退していくという現象が起こっています。

特に日本では顕著です。

本当は、多くの人たちがこの問題を主張してきましたが、

日本社会はその声に耳を傾けることはなかったわけです。

 

コロナ禍でも、ウイルスや感染予防の研究も、何も起こらないときは不要不急の研究だったかもしれませんが

非常の際にはとても重要になりなることがわかりました。

何らかの技術が、マスクやフェイスシールドなどを生産する際にで役だったかもしれません。

これから先の未来でも、何が起こるかわからないので、

どんな技術や研究、活動が役に立つかはわからないわけです。

 

だから、社会というのは「余裕」「遊び」を持っていなければいけないわけです。

多くの人が、明日生きるのにも必死、という状態では、

国家は繁栄はおろか、国民を安心して安定させることはできないのです。

 

そういったことが全世界的に共有されてきており

さらにコロナによってもう明らかな事実として突きつけられているのです。

 

まだ、大局的な見方が難しい方もいると思いますが

近い将来、必ず、これまでの価値観が一気に変わって、

私たち(INFP、内向型の性格)にとって生きやすい社会になっていくと思います。

 

なぜなら、社会がそうしないと繁栄しないからです。

 

ネオリベラリズム的な競争原理を基にした社会は、将来性がありません。

経済成長も、社会的な繁栄も、人たちの幸福も、

すべて人たちの「活動」によって成り立つ社会がやってきます。

「活動」をしたければ簡単にできる社会がやってきますし、今でもそうです。

 

これからの時代は、「活動」的な生き方が

これまでよりもやりやすくなる時代なのではないかと思っています。

 

現在までの流れを考えれば、明らかに世界はその方向に進んでいます。

 

コロナ禍で具体的な例を考えても、

これまで「安泰」だと思われていた仕事が、

急に業績が悪くなったり会社が倒産したりということがありますよね。

 

別にコロナでなくても、そういうことは起こり得るわけです。

何が「安定」的な仕事かは言えない社会状況です。

 

一つの「仕事」という型を失っても、

自分の力で対応して生きる心構えを持つほうがよっぽど大事です。

 

もちろんすべての人に、今すぐこれまでの働き方を変えろと言っているわけではないのです。

ただ、特にINFPの方々(人生の意味を追い求める人たち)は、そうしないと今後より辛くなってしまうこともあるだろうし、

これからの時代、時代の流れを考えても、

早めに自分軸を立てて行動したほうがいいということです。

 

現実的には、少しずつ、その準備を始めましょうということを提案しています。

 

依然として現社会では、自分の「活動」と「生活を維持するためのお金」の問題がすぐ解決できるわけではありません。

それは社会制度が現状に追い付いていないということでもあります。

そこは完全に私たちのせいではありません。

 

やりたいことでお金が稼げないことはあなたのせいではないのです。

あなたがまだ「活動」を始めていないか、

社会がまだあなたに追いついていないために認められていないかのどちらかです。

 

そして、そもそもお金を稼ぐ=「認められる」ということではないということです。

 

自分のやりたいことですぐお金が得られて生活を安定させられるとは限らない現状があります。

社会制度をすぐに変えることが難しいのですが、

私たちは自分を軸として自分の仕事や生き方について「真剣に」考えていく必要があります。

よく言われているような「やりたいことをやる」とは、

本能のおもむくままにただやみくもに行動することではありません。

 

ただ他人の真似をしたり、 

一般的な方法論がそのまま自分に適応できるわけではない

ということを理解したうえで

自分なりのやり方を見つけていき、自分と向き合うことが必要です。

 

すべての人にとって、この考え方が当てはまるかどうかはわかりません。

他者に引かれたレールの上を走ることが安心して安定していて幸せだと思う人もいると思います。

それはそれでいい生き方だと思います。

 

私が理想とする社会は、

 

すべての人が頑張らなくても生きていける社会

 

です。

 

その中で、

 

すべての人が人生を楽しみながら豊かに暮らしていける社会

 

を目指しています。

 

「人生の意味を考える」ことをテーマとして生きるINFPの方は、

やはりこのような観点から、

自分の「活動」について考えていくことが

 

自分にとっても楽しいし、

社会にとっても有益な

(短期的な利益ではなく、長期的な社会や種の反映という意味で)

 

活動となるでしょう。

 

その考え方や方法について、

このブログでも少しずつ発信していきます。

 

続きはコチラ下矢印

INFPの適職さがし⑤ 「世界観」の確立と表現する「技術」を磨くことを目指そう

 

 

【2021.9.25追記】

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過去に、INFPの適職探しについて書いてますのでご参照ください下矢印下矢印

 

INFPの適職さがし① INFPの職探しが困難な理由


INFPの適職さがし② お金を稼ぐ手段としての「仕事」から離れて「活動」として考える 


INFPの適職さがし③ 「活動」とはなにか―「自分」を軸として世界観を表現する 


INFPの適職さがし④ 他者評価、競争原理から離れて自分の生きる目的を考える

INFPの適職さがし⑤ 「世界観」の確立と表現する「技術」を磨くことを目指そう
 

INFPの適職さがし⑥ 自分の「好き/嫌い」に敏感になろう!

 

INFPの適職さがし⑦ とりあえず「技術」を磨こう!

 

INFPの適職さがし⑧ 自分の「強み」と伸ばせる「技術」を知る

 

【INFP】「適職」=「芸術家」?:「(仲介者)Mediator」の本当の意味

 

自分の「適性」の探り方:「強み」「環境」「興味」「使命」の4領域から考える

 

(ブログテーマの「INFPの適職さがし」でまとめましたので、ご参照ください)

 

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以下の記事にこれまで書いたINFP向け記事をまとめていますので、ぜひご覧ください下矢印

 

 

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