中性脂肪特集④ ストレスで中性脂肪は高くなる! | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

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前回までは、中性脂肪が高くなる要因のひとつとして

食事のことをみていきました。

 

 

 

今回は中性脂肪が高くなるもうひとつの要因、

ストレスをみていきます。

 

 

 

ストレスがかかると何が起こる?

ストレスがかかる状態というのは、

平常時とは違います。

そのため、自分の想定以上にエネルギーを消耗します。

 

 

僕たちのメインのエネルギー源は糖です。

その糖は普段、身体の中でグリコーゲンになって蓄積されています。

 

 

中性脂肪は、予備のエネルギー源として体脂肪に蓄えられています。

予備ということは、メインが無くなった時に放出されるということ。

 

 

ストレスでグリコーゲンが枯渇したときや、

ストレスで身体が必要以上にエネルギーを要求したときに、

 

ストレス

 

身体に蓄えられた中性脂肪が分解されて、エネルギー源として使われます。

 

 

つまりストレスに対応するため、体脂肪から中性脂肪を分解して、

エネルギー源として使えるようにしている。

これがストレスで中性脂肪が高くなる理由です。

 

 

 

ストレスで中性脂肪が高くなると起こること

中性脂肪がさらに分解されて、

遊離脂肪酸(FFA:Free Fatty Acid)になることを、

リポリシスといいます。

この遊離脂肪酸がベータ酸化されて、ケトン体になります。

中性脂肪分解

 

リポリシスに関わるホルモンはコルチゾールやアドレナリンで、

これらに脂肪を分解する作用があります。

こうして血中の中性脂肪や遊離脂肪酸が高くなります。

 

 

感覚としては、お腹が空いて何も食べなくても、

時間が経つと、お腹が空いたのを忘れたことってありませんか?

そういう時に脂肪が分解されてエネルギーになっています。

 

 

ステロイド剤を使用していたり、クッシング症候群と言われた方も、

コルチゾールの血中濃度が高くなっていますので、

この場合も中性脂肪が高くなります。

 

 

そして、リポリシスが起こるのは病的な状態でもあります。

リポリシスが起き、血中の遊離脂肪酸の濃度が高くなると、

炎症やインシュリン抵抗性を起こしやすくなります。

 

 

リポリシスについては、また別の回でお伝えします。

 

 

朝食を食べないという方がいますが、

眠っている間から起きるまで、絶食状態が続きます。

 

 

そのため、毎日のようにリポリシスを起こしていると思われます。

たとえそれで調子が良かったとしても、僕個人的には朝食抜きはおすすめしません。

 

 

リポリシスこそが、最初にお伝えした中性脂肪が高いか低いかは問題がなく、

中性脂肪が分解されて起こることが問題になる。

ということです。

 

 

つづいては、ストレスで中性脂肪と一緒に高くなるものがあります。

それをみていきましょう。

 

 

つづく

 

記事について

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