肉を食べすぎるとどうなる!? | 最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

最果てなど無いと知る〜健康を本質から考えるブログ〜

健康と身体のことについて、本質から迫ります。
そして、あなたの常識を変えたい。
そんな情報を発信します。
他には美味しいものとか、趣味の話もたまにはね。

前回までは生野菜のお話をしたので、今度はお肉のお話をします。

昨今はダイエットのために糖質制限をして、筋肉を鍛えて、

タンパク質をたくさん食べましょう。

という話をよく耳にします。

 

 

そこで、よく低糖質で高タンパクの肉を食べるといいということもよく聞きます。

さて、この話はどうなのでしょうか。

 

お店に売られている肉は、様々な部位がありますが、

大半がその動物の筋肉部位をカットしたものが売られています。

 

 

タンパク質は多くのアミノ酸がたくさん連結してできたものです。

生命体の重要な構成成分であることには違いがありません。

しかし、生命体を構成するタンパク質は筋肉部位だけではなく、

皮膚、血管、臓器と様々です。

 

 

筋肉部位だけを食べるということは、

筋肉を構成しているアミノ酸がたくさん連結しているものを食べるということです。

つまり、筋肉部位以外のアミノ酸が少なくて偏るということです。

 

 

筋肉部位を食べすぎると、筋肉が痩せるというパラドックスもあります。

アミノ酸を代謝するときに、

細胞の中へ糖と一緒にアミノ酸が入り込むことで血中の糖が足りなくなり、

低血糖を起こします。

低血糖になると、脂肪分解や筋肉を分解して糖に変換して低血糖に対処(異化)するため、

筋肉が痩せてしまうという現象です。

 

 

僕も糖質制限をやっていた頃、油もですが、お肉もたくさん食べていました。

なのに、不思議なことにどんどん身体が痩せていってしまいました。

 

 

またアミノ酸は、代謝するときアンモニアが発生します。

アンモニアは身体にとっては毒性が強く、肝臓が尿素にします。

この時、たくさんのエネルギーと二酸化炭素が必要です。

つまり、タンパク質を摂りすぎるほど、身体に負担がかかるのです。

 

 

必須アミノ酸についても誤解があります。

これは必須脂肪酸でも同じですが、

必須アミノ酸については、タンパク質を構成するアミノ酸のうち、

体内で十分な量を合成できないため摂取が必要とされるものをいいます。

 

 

しかし、これは原因と結果を間違えており、

身体に遊離された状態でたくさん存在していると危険

と判断しているため、

身体が遊離させないように維持しているから、

それがあたかも少ないように見えるという裏返しです。

 

 

例えば必須アミノ酸のひとつとされているメチオニン。

上記に述べた低血糖で筋肉を分解させてしまう時に放出されてしまいます。

これが遊離したものが血中に多いと、

多発性硬化症などの自己免疫疾患や炎症性疾患を促進してしまうことが知られています。

これはリンパ球のT細胞がメチオニンを取り込むと、

炎症を引き起こしてしまう原因となってしまうからです。

 

 

他の必須アミノ酸ではトリプトファンです。

トリプトファンはセロトニンの原料です。

セロトニンはハッピーホルモンと呼ばれていますが、

実のところは、疲労、炎症、線維化、慢性疾患にかかわる

アンハッピーホルモンということが、色んな研究で明らかになっています。

 

 

あとは筋肉部位は鉄分も多いです。

鉄分に関しては鉄のお話にもしたように、遊離された鉄が炎症を起こすことをお伝えしました。

 

 

というように、肉の食べすぎは様々なことを起こす危険性があります。

そして、肉の種類によっては脂肪の問題も関わります。

脂肪の問題はこちらでもお伝えした通りです。

 

 

 

さて、そんな筋肉部位ですがそのアミノ酸の偏りを解消するには、

コラーゲンが含まれた部位を食べるのをおすすめします。

コラーゲンに含まれる

グリシンやプロリンというアミノ酸が、

メチオニンやトリプトファンの害悪を相殺してくれます。

 

 

グリシンにはたくさんの健康効果があります。

 

 

 

僕の住む地域のスーパー(僕の勤めているスーパーではありません)では、

牧草牛の肉が売られていますが、その牧草牛の牛すじをよく買います。

牛すじにはコラーゲンが多く、これをスープにしたり、焼いて食べます。

 

 

そして鉄の吸収を阻害するために、食後のコーヒーを飲みます。

他にも、お手製ドリンクにコラーゲンたっぷりのゼラチンを入れて飲んでいます。

 

 

タンパク質はある程度取らないとストレス反応を招きますが、

摂りすぎも色んな危険性があるのをご理解いただければと思います。