2021年5月3日の福岡県田川市と福岡県飯塚市の歴史散策の続き。
「旧三井田川鉱業所伊田炭鉱跡地」「石炭記念公園」「田川市石炭・歴史博物館」の続き。
旧三井田川鉱業所伊田炭鉱跡地(その7)石炭記念公園・田川市石炭歴史博物館のレポ
園内を進むと、「第二竪坑櫓跡」のモニュメントがあって…
右のモニュメントは、「第二竪坑櫓跡」の由緒書きでした。
明治40年頃は大竪坑時代と呼ばれていますが、伊田竪坑はその代表的なもので、北側に現存しているのが「第一竪坑櫓」で、この場所は「第二竪坑櫓」の跡地になります。
昭和14年(1969)三井田川炭鉱の後を受けた第二会社新田川炭鉱が閉山するまで使用されました。
その後、第二竪坑櫓は撤去され、第一竪坑櫓のみが二本煙突とともに、炭坑節発祥の地・田川のシンボルとしてその雄姿を留めています。
第一竪坑(八尺坑)は、入気、炭車専用で、田川八尺層採掘目的。
明治42年(1909)完成、櫓の高さ23m、深さ311m。
第二竪坑(四尺坑)は、排気・排水、炭車と人員の昇降併用で、田川四尺層採掘目的。
明治43年(1910)完成、櫓の高さ23m、深さ319m。
このモニュメントの辺りから、二本煙突を…雄々しいな~♪
煙突に近づいて…背が高いので、画角になかなか収まらない💦
煙突の足元に到着。出入口の出べそがあるんですね♪
しかし、レンガ積みで、風情があるな~♪
真下から煙突を見上げて…
あんまり~エントツが~高い~から~♪
もう一本の煙突の足元にも、同じ形の出べそが…
由緒書き「煙突とボイラー」
現存する二本煙突に付属する施設で、最大12基の大形ボイラーが設置されていました。
ボイラーで石炭を燃焼して作られた蒸気は、パイプで竪坑巻上機室に送られて、竪坑内を昇降するケージ(エレベーター)の動力になっていました。
竪坑ボイラー室は、現在の石炭記念公園のステージから児童遊園の砂場付近の範囲に二本煙突に接して設置されていました。
発掘調査では、ボイラー用の石炭を集積する区画や柱の基礎などが確認され、煙突と同様に煉瓦建築であったことが分かりました。
「三井田川鉱業所伊田坑跡[国指定史跡 筑豊炭田遺跡群]」
日本最大の出炭量を誇った筑豊炭田において最大級の炭鉱だった三井田川鉱業所の主力坑で、昭和39年(1964)閉山しましたが、伊田竪坑跡地周辺は「石炭記念公園」として整備されました。
現在、地上の炭鉱施設は、竪坑櫓1基と煉瓦煙突2基を残すのみですが、平成21年~27年度に実施した発掘調査では、竪坑櫓に付属する巻上機室や煙突前のボイラー室などの施設の基礎遺構が良好な状態で地下に保存されていることが確認されました。
由緒書き「旧三井田川鉱業所 伊田竪坑第一・第二煙突(二本煙突)」
地上高約45.45m、外径上部約3.1m、外径下部約5.8m、使用煉瓦213,000枚、ドイツ製181,000枚、国内製32,000枚。
向かって左(東側)が第一煙突、右(西側)が第二煙突で、両方とも丸形、高さはレンガ煙突としては国内最大級です。
第一煙突は煉瓦がフランス積み(フランドル積み)とイギリス積みで造られ、第二煙突はイギリス積み、八角形の台座付きで築造されています。
「炭坑節」で「あんまり煙突が高いので、さぞやお月さん煙たかろう」と唄われ、三井田川だけでなく、当時の炭坑のシンボルとなった煙突です。
使用当時は絶えず黒煙を噴き上げていましたが、巻上機の動力が蒸気から電気に代わると病院や炭坑の風呂焚などの排煙用として使用され、三井田川鉱業所の閉山に伴い、使用が中止されました。
田川炭鉱のシンボルの二本煙突。大迫力です!
二本煙突の近くに階段があるので上ってみると、高台に、ハート型モニュメントに鐘が吊られていて…「百年の鐘(とわのかね)」というそうです。
その高台には、眺められる景色の案内板があって…
下段には、「旧三井田川鉱業所伊田坑汽罐場(ボイラー室)跡」の由緒書きも記載されていました。
その高台からの眺め。写真の中央奥の少し右の低い山は、ボタ山になるそうです。
二本煙突も間近に見えて♪よかばい、よかばい♪
高台の一角に階段があって、上ると「韓国人徴用犠牲者慰霊碑」という石碑ががありました。
二本煙突と、第一竪坑櫓を眺めて…
高台には広場のような空間もあって…
その中央には、「坂田九十百先生像」がありました。
「強制連行中国人殉難者 鎮魂の碑」
「田川地区 炭坑殉職者慰霊之碑」
「慰霊之詩」
「田川地区 炭坑殉職者慰霊之碑」の碑文。
田川炭鉱。やっと訪問することができました♪
竪坑櫓に煉瓦煙突、採炭機械など、たくさん見ることができて、メチャ楽しかった~♪
「旧三井田川鉱業所伊田炭鉱跡地」「石炭記念公園」「田川市石炭・歴史博物館」を見学した後は、「風治八幡宮」に向かいました。
その様子は、また後日。
旧三井田川鉱業所伊田炭鉱跡地・石炭記念公園・田川市石炭歴史博物館
福岡県田川市伊田2734-1
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