さようなら2017。 | なおりんの日々是精進。

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生涯現役の舞台役者を目指す飯田南織がなんとな~く綴る、犬と舞台と時々デザインの日記です。

こんばんはお月様

 

気がつけば2017年もあと僅か。

また今年もこの日がやって来ました。

 

今年は来年の1月〜3月にかけて

1月『風曜日5』2月『椿と女囚』3月『ICGB2』

既に公演の予定が決まっているという

本当に役者として幸せこの上ない年越しとなりましたドキドキ

 

そんな風に年を越せる自分は本当に幸せ者だと思います。

 

そんな機会に巡り合わせてくださった全ての皆様、

そして昨年と変わらず応援をしてくださった皆様、

今年新たに出会ってくださった皆様に心から感謝しつつ、

ご縁を大切にしながら、また新たなる一年に向かいます。

 

本当に本当に有難うございました。

 

1日、日を跨いだだけで何かが大きく変わるわけではない。

それでも『節目』として「年越し」は必要な行事。

 

そんな訳で大晦日の今日、

改めて一年を振り返りたいと思います合格

 

本当に有り難く嬉しい事に、
今年も役者として沢山の大切な作品に出逢い、
そして役の人生をお預かりする事が出来ました。

 

例年以上に沢山の舞台に立たせて頂いた今年。

ほとんど一ヶ月に一回ペース。

本当に有難くて嬉しい、幸せな一年でした。

 

 

今年の出演作の数々、計11作品。

それぞれが大切で忘れがたい宝物のような作品となりました。

 

今年お預かりした方々を振り返ってみると。。

 

 

宝石緑1月『ビュリダンのロバ』小比類巻 弥生

1月『ビュリダンのロバ』の弥生さん。

千葉誠太郎くんとW主演をさせて頂きました。

 

多分、今年お預かりした役の中で

一番可愛らしく、且つ激しさを秘めた女性だった気がします。

今、思うと『ビュリダン』、好きだったなぁ。

忘れがたい沢山の景色を見る事のできた作品でした。

 

数々の試練を乗り越えて結ばれた2人。

今頃、小五郎太さんと幸せになっているといいな。

 

公演の後記はこちらをご覧くださいドキドキ

王冠1『ビュリダン後記』

 

 

宝石緑3月『時間の彼方』助教授

3月『時間の彼方』の助教授さん。

ベニバラではなく外部への出演でした。

現在もワークショップなどでお世話になっている

韓国の演出家・李哉尚さん率いるTHEATRE ATMANさん。

助教授以外に2役もやらせて頂いたりと、

本当に沢山の貴重な経験をさせて頂き刺激を頂きました。

同作中に全く別の人になる、というのは

滅多にできない経験だったので本当に勉強になりましたドキドキ

 

 

宝石緑4月『優しい電子回路』モロヘイヤ

4月『電子回路』のモロヘイヤこと遠藤よしえさん。

 

モロヘイヤという名前でゲーム内に入り浸っていた人。

実はゲーム開発者であった夫を失って、

ゲームの中で潜入捜査をしていた刑事さん。

強くて、切なくて、正義と愛情に溢れたモロヘイヤ。

 

楽しかったなぁ『電子回路』。。

本当に大好きな役と作品でしたラブラブ

公演の後記はこちらをご覧くださいドキドキ

『電子回路』後記1 後記2 後記3

 

 

宝石緑6月『破格ノ七人』メイユイ


『破格』でお預かりしたメイユイ。

私の中で本当に忘れがたい人。

今年最初の「お姉ちゃん」。

一国の王女でありながらも、

真実を隠して一人で孤独に義弟を守り続け命を散らした人。

不遇な最期を遂げた分、余計に思い入れのある人です。

どこまでも立派で真っ直ぐで、そして悲しい人でした。

 

作中で一度も笑わなかった分、

今頃は天国で幸せに笑ってくれているといいな。

 

公演の後記はこちら↓

『破格』後記1 後記2 後記3 ※2はアメンバー限定です。

 

 

宝石緑6月『平家物語』小宰相・巴御前

そんな『破格』翌日に出演した『平家物語』。

シアターXで昨年より

修行として学ばせていただいていた能塾。

 

古文を原文のまま全文覚えて独演。

今思うと良くやったなぁと思います。。

 

夫の後を追って入水自殺した小宰相。

女性らしいほどに女性らしい儚い人でした。

女だてらに戦場に身をおき凛々しく戦った巴御前。

最後には愛する義仲に「生きのびろ」と願われ、

涙を流して鎧を脱ぎ戦場を後にしました。


『破格』のメイユイで不遇の死を、

『小宰相身投げ』の小宰相で入水自殺を、

そして『木曽の最期』の巴御前で生きのびる道を。

 

立て続けの公演だった事もあり、

ある意味、私の中で、この3作で1セットのような

そんな不思議な感覚を覚えていたりしました。

 

 

宝石緑7月『イル・レガーロ』

小西さんと旗揚げしたOrtensia第一回目の公演。

「男」と「女」の2人芝居でした。

別れた男女の物語。

 

役名は「女」ですが、私の中ではもちろん名前はありました。

今年お預かりした中で、一番、本当に普通の「女性」。

普通を演じる事の難しさと楽しさを、改めて教えてくれた役。

 

来年2月には第二弾の2人芝居が控えています。

「イル・レガーロ」とは恐らくガラリと違う景色。

どうか楽しみにしていて下さいドキドキ

 

公演の後記はこちら↓

『イル・レガーロ』後記

 

 

宝石緑8月『RINGWANDERING-anoter world-』松金優美

『リンワン』でお預かりしたマツキンさん。

手の焼ける現役ヒーロー達を優しく見守り続ける事務員さん。

実は伝説のヒーロー・ワルンジャーレッド。

大好きだったなぁ。。

女性らしくて、強くて、格好いい。

 

秘めた想いもたくさんある人でした。

多分、終演翌日から『ロミジュリR』の稽古がなかったら

結構引きずった役な気がします。

 

最後の力を使って人知れず皆と東京の街を守った今、

きっとまたシレッと事務員に戻りながら、

騒がしく手の焼ける皆をニコニコと見守っている事でしょう。

 

公演の後記はこちら↓

『リンワン』後記

 

 

宝石緑8月『ROMEO and JULIET-Reverse-』ロレンス神父

そんな『リンワン』翌日からお付き合いしたロレンス神父。

なんというかもう、敢えて詳しくは書きません。。笑

 

そのくらい、今年お預かりした役の中で、

一番深いインパクトを私の中に残した役。

もう好きとかの次元を越えてお付き合いしているような

そんな不思議な人です。

また本当に沢山のお客様に愛して頂けた幸せな役でした。

 

本当にお世話になりました。

これからも宜しくお願い致します。。

 

公演の後記はこちら↓

『ロミジュリR』後記1 後記2 後記3 後記4

 

 

宝石緑10月『ICE CREAM GOOD BYE』チョージ

『ICGB』のチョージ。

本当に辛くて、同時に本当にやり甲斐のある役でした。

こちらも来年3月に続編が上演されますので、

詳しく書くことは控えておきます。

 

でも、あの一連の出来事を経て、

あの町で、皆との思い出を抱きしめながら

少しでも笑って生きていてほしいなと願っています。

 

なんとなく、チョージはいずれ作家になる気もしています。

皆があそこに生きていた証と、皆が愛したあの町の姿を

なんらかの形で残し続けていくために。

 

そんな風に前向きな未来を想像したい、そういう人でした。

 

後記はこちら↓

『ICGB』後記 

 

 

宝石緑11月『風曜日シアター4』

久しぶりに開催できた朗読企画『風曜日シアター』。

今までの1人朗読ではなく、

心強いメンバーを迎えてPLUS版として復活できました。

 

有難くもご好評いただけたロレンス神父を案内役として、

語り手やオリジナル作品に挑戦させて頂きました。

 

相変わらずドキドキの企画でしたが、

本当に有難い事に沢山の方に足を御運び頂き、

そして暖かいお言葉を沢山いただけて幸せでした。

 

来年1月に『5』も開催。

どうか楽しみにしていて下さい。

 

後記はこちら↓

『風曜日シアター4』後記

 

 

宝石緑12月『鳴かない獣-ナカナイケモノ-』深山優子

そして今年最後にお預かりした役、深山刑事こと深山優子さん。

 

今年最後にお預かりした役がこの人で良かった。

そう思えるくらいに本当に大好きで大切な役。

 

この人のこれまでも、これからも。

作中に出てこない様々な景色も含めて、

彼女の見てきた人生が今でも根強く心に残っています。

またいつか再会したいなぁ。

 

本当にお世話になりました。

 

公演の後記はこちら↓

『鳴かない獣』後記 後記2 後記3

 

 

 

と、今年お預かりした役は以上です。

 

本当にたくさんの役をお預かりする事のできた幸せな年。

 

こうして振り返ってみると、

どの役も本当に思い出深くて大切で、

私の中で宝物のような役たちです。

 

あなた達の人生を預けてくださって有難うございました。

 

そしてお忙しい中、ご来場くださり、

それぞれの役の人生を作品とともに見届けて下さった皆様に、

改めて御礼申し上げます。

 

2017年。

沢山の本当に素敵な役の人生をお預かりし、

同時に沢山の得難い経験と蓄積をする事のできた

幸せな一年となりました。

 

そして何よりも、沢山の新しい出逢いに恵まれた

『出逢いの年』だった気がしています。

 

忘れがたく宝物となるような役と作品を与えて下さった

川尻恵太さん、李哉尚さん、小西優司さん。

 

そしてそれを皆様にご覧頂く場を与えて下さったIZAMさん。
 

共に作品を創り上げて下さった共演者の皆様。

楽隊の皆様、スタッフの皆様。

私に修行の場を与え導いてくださった皆様、
その他全てのご協力下さり支えて下さった皆様。

そして何よりも劇場にお越し下さり、
今年も私の芝居を見守って下さった皆様。


ご来場出来ずとも応援を続けて下さっている皆様。

 

今年初めて私の芝居をご覧になり、出逢ってくださった皆様。

本当に本当に有り難うございました!

 

観てくださる方、観たいと思ってくださる方がいるから、

私は舞台に立ち続ける事ができます。

観て頂けるチャンスの場を与えてくださる方がいるから、

私は皆様の前に立つ事ができます。

そして共演者やスタッフの皆様が支えてくださるからこそ、

皆様にお見せしたいと思える作品を創る事が出来る。

今年出逢って下さった皆様にも、
今年再会して下さった皆様にも、
人生を預けてくれた役達にも、
私が舞台に立ち続ける事が出来る機会を
与え続けて下さる皆様にも、
支えて下さった皆様にも、

共に走り抜いてくださった皆様にも。


心から感謝と御礼を申し上げます。

これまでのご縁と、

今年出逢えた素晴らしいご縁を大切に、
来年も真摯にストイックに誠実に精進して参ります。

 

今年は『挑戦』と『鍛錬』の年でした。

そして、そう思って走り続けたからこそ、

数々の新しい出逢いに恵まれる事のできた年でした。

 

来年もこのまま立ち止まる事なく、

ご縁を大切にして走り続けながら、

時には自分を見つめ直して鍛え、覚悟を握り締め直しつつ、

己の道を突き進んでいきます。

 

まずは2018年最初の公演、

『風曜日シアター』に向けて全力疾走いたします。

 

今年、共に作品を創ってくださった皆様、

そしてご覧下さった皆様に心より感謝と御礼申し上げます。


本年も誠にお世話になりました。
また来年、どうか宜しくお願いいたします。

 

 

2017年12月31日 飯田南織