大げさ に言えば人生の選択
4年前から時々、歩いているときに突然左の足首付近が痛くなることがあった。痛みは割とすぐに引くのですぐに忘れ、また突然痛むということを繰り返していたのだが、ここ数日、執拗な痛みに襲われた。しかもバレエのクラスで痛くなった後、痛みが引かなくなってしまい、歩くのも難儀だったのでタクシーで帰宅。思い余って医者に行くことにした。
どの医者に行くのか…初めての時はいつもこれが悩ましい。ずいぶん前にバレエのクラスの子から教えてもらった整形外科が候補の一つだったのだが、今日行く歯医者の隣のビルという好立地だったのでそこに決定した。歩くのが辛かったので他のオプションはなかった。
整形外科のフロアでエレベーターを降りたら人でぎっしり埋まった部屋が見えた。なんとそこが整形外科。いるのはほとんどがばあさんだが、その人の多さはカオス状態。受付の人も誰に話しかけていいかわからないほどの混沌ぶりだった。
病院なんてどうせちらっとみて、レントゲン撮って、何が悪いかわからないまま終わりだろう、という予想を裏切り、レントゲンを撮るところまでは当たりだったが、院長があちらの患者こちらの患者と見て回りながらもちゃんと応対してくれた。
最初は問診。いつごろから痛むのか、どこが痛いのかなど。それからレントゲンを撮って医者と会話。「昔スポーツしてた?ねんざは?」との質問。高校時代、部活でスポーツをやっていたが、よくねん挫していた。しかも30歳前後に交通事故でひどいねん挫をしたことがある。それからカーテンを引いた半個室の寝台で注射などを打たれる。炎症を抑えるためだとか。そこでここ数日特にひどくなったと伝えたら、「花見?」と図星。この辺の花見の名所は起伏が激しいので、膝なんかをやられる人が多いらしい。「花が咲くと整形外科が混む」のである。平地での歩行は体重の何倍の負荷がかかる(2.8ぐらい?)、登り坂、下り坂、階段それぞれ何倍、と説明してくださったが、下り坂の負荷が高いのには驚いた。
ここからが本題。バレエをやっていてそこから痛みが取れなくなった、バレエはやっても大丈夫か?と聞いてみたのである。すると先生「バレエはあんまり好きじゃないな。」つまりこの返事はNoである。そしてあろうことか水泳を勧められた。水泳は嫌いだ。「泳げません」と即答したら、泳がなくていい、歩くだけで。これって膝を怪我した時と同じだ。「つまんないですね」と歯向かう私。プールで歩くだけって何が面白いんだよ。そんなもん続けられるわけがない。
いろいろちくちくと薬を入れられた後、腰掛のあるところに連れて行かれ、ホットパックで温め。隣のばあさんたちが、どこのデパートのパンがおいしいなんて話をしている。病友であるらしい。ホットパックは大して暖かくもなかった。雑誌を勧められたが、老眼鏡がないと何も読めなくてつまらない。年を取るってことは楽しみをひとつづつ引きはがされて行くことなのか。
ホットパックが終わったら別の椅子に座らされ、ロキソニンの湿布を貼られた。それから再び先生の所へ。レントゲンと脚の解剖図みたいな本を見ながら説明。度重なるねん挫のせいで、じん帯があちこち緩んでいるらしい。軟骨もすり減っている。膝によくあるあれだ。かすかなひびの痕跡も見受けられるということで、交通事故の時、実はひびが入っていたらしい。
そこで先生、再び水泳のススメが始まった。水着姿のおばあさんの写真を見せながらこう言った。
「この人見てごらん。80歳で水泳を始めて今100歳だよ。足首が悪くなって動けなくなったら寝たきりオムツだよ。これとどっちがいい?プールは負荷が体重の10分の1で、運動量は陸上の4倍!泳いだらダメだよ。上半身だけしか動かないから。バレエでお金稼ぐわけじゃないんでしょ。寝たきりオムツにまでなる可能性はあまりないけど、プールがいい。」
悪いが100歳まで生きる予定はないし、おばあさんの写真を見ても、すごい、こうなりたいとは微塵も思えなかった。バレエも最近やっと体の使い方をどうしようかとか、冒険していつかはトウシューズはいてみたいとか考えていたのに、足首が悪いとルルベすらできないではないか。そもそもはいつかスケートに復帰しようと考えていたのに、バレエがだめなら当然スケートも不可である。
スケートを再開したら、いつかまた怪我をするだろうという覚悟はできている。そしてその怪我はかなり深刻になるだろう。その時は本当に永久に辞めることになる。その心の準備はできていたが、再開ができないというのは想定外である。
大げさな話、今の楽しみはバレエといつかスケートを始めるという希望しかない。体のコンディションを保とうというモチベーションもそのためなのだ。子孫はいないし、仕事はないし、残すものもない。ささやかな楽しみがなくなったら毎日が空虚になるだけだ。何か代わりが見つかるのだろうか。時には悩みつつ何年も続けてきたものに代わるものなんてあるんだろうか。スケートで始めて感じた体を動かす楽しみ、喜びをあきらめないといけないのか。
今にして思えば、左の足の甲の方が右よりも反りがよかったのは、単に足首が緩かったのだ。普通に歩いていて足がぐらっとすることがあったけど、それも足首が緩かったのだ。だけど痛くなることはなかった。調子が悪い時は素直にバレエを休めばよかったのかもしれない。
先生がくれた雑誌のページのコピーには、水中歩行30分を1週間に2~3回と手書きで書き加えられていた。そんなもん週に3回もできんわい。でも筋力が付くなら考えてもいいぞ。そしてバレエも続けてやる。
(たぶん)残り少ない人生の選択は自分でしよう。たとえ寝たきりになってもいいじゃないか。やっと自分で好きなことできるようになったんだもの。できる間はやるよ。
足先が曲がらない
今日のバレエは3人。
私の他にはどんどんうまくなっていくアナちゃんと、割と最近このクラスに来始めたまつ毛ちゃん。
レッスンはグリッサード強化訓練だった。
グリッサードなんて、ほかのクラスだとひょいっと跳んでそれで終わりなのだが、先生は跳躍足の伸びまで綿密にチェック。私の足先を握って
「まだ甘い。もっと伸ばして。足先がこんな風(手をカールさせて)になるように」
とおっしゃるのだが、ほぼ50の手習いで始めたこの足、子供の頃からやっている人のようにはなりませぬ。そんな肉体的制限を指摘されても…と泣きたくなったが、ぐっとこらえる。
レッスン後の更衣室。
「あの"足"って、何かトレーニングできるんですかねー。」と思わずこぼした私。
「ゴムのバンドみたいなの使ってる人いますよね」とアナちゃん。
そこにまだあまり話したことのないまつ毛ちゃんが入ってきた。彼女、タンゴをやっているそうで、ヒールでの踊りのせいか外反母趾気味になってきたため、先生にあることを勧められたのである。そうすると足裏が強化されて、足先の動きがよくなったと言うのである。
レッスンの時、確かに初心者にしては、足先がよくカールしているとは思っていた。その場で実演してくれたが、確かに足指の付け根からくきっと曲がるのだ。
「おーっ!」
毎日15回ぐらい、手で曲げたり反ったりするといいと言う。たったそれだけ?
アナちゃんも自分の足先を曲げ反りして「あ、ほんとだ、足裏に力がはいりますね」と言っている。
手で曲げるだけで力を感じなかった私だが、これならダメもとで続けられそうだ。
その後3人でバレエ話となった。
「タンゴだとパートナーと踊るから、鏡で自分の姿を見るということがないんです。バレエで自分を見ながら踊るとためになるし、鏡に映っている姿を見ると、あ、バレエ踊ってる!かわいい!って楽しくなります。」と、アゲアゲのまつ毛ちゃん。
鏡の中に映る変な人から目を背けてしまう私とは大違いである。バレエの世界を堪能しているんだな。そうなのよ。辛い思いをする必要はないのよ。習いたかったバレエができるんだから楽しくやればいいのよ。でも変な恰好の自分を見ると辛い。
奇しくも先日見たザ・プロフェッショナルにて。振付師のMikikoさんが、13歳の少年少女を集めた子供大学で、参加した一人の女の子の「他人と自分を比較して、自分に自信が持てない。弱い自分とどう一緒に歩んでいますか。」という質問にこう答えていた。
絶対に自分以外にはなれないから、早めにそれを受け入れて。あきらめではなく受け入れて。
「どんな自分になりたいか」ということを、いいイメージを持って決めて。
人に褒められたことって、すぐ壊れる自信しかつかないから、自分でちょっとずつでもいいから蓄えた自信が、最終的に味方になってくれる。
自分以外にはなれない…ほんとだよ。
60年近く生きてきて、そんなことさえ思いつかなかったぞ。
変なおばさんであることを受け入れて、鏡を直視する。
変なおばさんだからだめだめだと思ったらそこで終わり。
両肩を真っ直ぐにするとか、ひざとひざの隙間が空かないようにするとか、ちょっとずつ克服しなきゃいけないのだ。
50近くではじめたから足先は伸びないかもしれない。
でも毎日曲げ伸ばししてたら足裏が強くなるかもしれない。
諦めた方が楽なんだよね、きっと。
現実を受け入れるのは辛い。
どうするかは自分次第。
まつ毛ちゃんは、うまくなりそうな気がします。
「できない」ということ
「できない」と一口に言っても、その内容、原因にはいろいろあると、人体実験でわかってきた。
1.そもそも何をどうしていいかわからない。
例: バレエのセンターで動きがわからない。
2.何をするのかはわかるが、その通りにできない。体が思う通りに動かない。脳からの指令が伝わらない。
例: 速い動きについていけない。
3.肉体的な限界がある。身体が十分強くない。
例: 腕立て伏せができない、持久走を完走できない。高く跳べない。
4.身体の機能的構造的な限界がある。
例: 足が上がらない、開脚ができない、腕が上がらないなど。
5.技術的に未熟なためできない。
例: ロワイヤル無理、スピンが回れない、アクセルなんて跳べるわけない、など。
6.やり方、体の使い方が間違っている。できるときとできないときがある場合が多分そう。
で、いまだにふらふらよろよろが直らない私ですが、いったいどこが悪いのか。
3で体幹か、6で立ち方、姿勢が悪いのか、もしかして4で体のどこかが曲がっているか三半規管が壊れているのか。
もし かして全部か…
チケット抽選
最近のチケット販売の傾向、一定条件を満たした人向けに、一般販売前の抽選があっているのをよく見かける。
たとえば真央ちゃんのサンクスツアーチケット、会場所在県在住者限定チケットなんてものが売りに出ていた(気づいたときは手遅れだった)。
一般販売になると、スケートのみならず、すべての人気チケットのいい席の購入はネットがつながらなくて、買うことが奇跡としか思えない。
そこでたまたまゲットした、地元での大会の事前販売抽選の情報。4日通し、アリーナ席、90,000円ほど。
アリーナ4日とは言え、法外である。しかし滅多にない地元開催。旅費が不要と思えば安い…いや、安くない。
どうせ当たらないと思って応募したら、すどーん!当たってしまった。
うそでしょ…
腹をくくって見に行こうかと思ったが、銀行に行って預金残高の減り具合を見て、心変わりした。
やめよ…。
懲りずに一日券争奪戦にチャレンジするぞ。またネットつながらないんだろうなぁ…。
スケート自宅観戦のお助け
2018-2019シーズン始まっています。
そしてグランプリシリーズも。
ライストがあっても時差の関係で、いちいち見てらんねぇ。
TV放送はあっても全選手の演技が放送されるわけではない。
しかしこんなサイト発見。
https://www.rockerskating.com/playbyplay/
結果わかって見るわけですが、それでも一か所でまとめて見られるのは助かる!
ISUだか何だかに見つかって、駆逐されないことを祈ります。
(ちなみにNBC Goldは、日本じゃ見られないこと問い合わせて確認済みです。IPベースでブロックするみたいです。)
自分を直視する
昨日のバレエクラス、たった2名。
鏡がしっかり見える位置に二人とも立つことができる。
なので先生はいつもよりもいっそうきめ細かいレッスンをしてくださいました。
だけど私は、自分の姿を直視できません。
あまりにも不格好で、見たくない!
先生に何度も「鏡を見ながら確認してください」と言われたけど
無理
…などと言っている場合じゃないんですけどね。
現実を直視できなかったらそこに封じ込められてしまうんだろうな。
フィギュアスケートでは、自分の姿を動画に撮って
「なんじゃこりゃ~?!こんなはずでは」
ってよくやってて
それはあんまりイヤじゃなかったんだけど、この違いは何なんでしょう。
やっぱり鏡の生感覚がイヤなのか
それともフィギュアは下手くそでもそんなに醜く見えないからか
現実から抜け出すには、まず現実を知らなければなりません。
だめだ、できてない、という以上に、どういう風にだめなのか、どうすればいいのか。
スケートの時も「だめだこりゃ」止まりだったかも。
ああ、いやだ。
鏡の中で跳びまわる変なおばさん。
退治しないとな。
半分、青い。
たまの投稿ですが、上げ足取りです。
NHKの朝ドラ、「半分、青い」。
主人公の娘がフィギュアスケートをやっていて、「バックジャンプ」ができなくて落ち込むっていう場面があるんですが
バックジャンプって何よ~??!!
どんなジャンプだ。私が知らないだけ?
もしかして今後の放送で攻略シーンが出てくるのか?
見せてください、NHKさん。
期待してますぞ。
It’s never too lateなんだな
妖精先生のバレエクラスに時折、先生の個人スタジオで教えている別の先生が現れる。
以前はアシスタント的な役割をしていたのだが、最近は他の生徒と一緒に黙々とレッスンをなさっている。年齢は私よりちょっと上。足の甲が立派な「バレエ足」。ストレッチで足を延ばした時の甲のでっぱり具合なんぞ、ほれぼれするぐらいである。
レッスンが終わった後、たまたまそのことを言う機会があった。
「先生の足の甲、素晴らしいですよね。いつもすごいなーって思って見てます。やっぱり子供の頃からやらないとああはなれないですね。」
そこで先生がびっくりする一言。
「いいえ、違いますよ。私大人になって始めたんですから。」
えええっ?!
でもでも大人っていろいろありますよね。もしかして高校生とか…。クラスの常連ローズちゃんだって、中学生で始めたって言ってたし。
「いや、もう成人してましたよ」
先生のこの告白は衝撃的であった。
「昔はねー、朝晩踊っていた時期もありましたけど。椎間板ヘルニアになりました。」
うぉぉ、そのぐらい熱心にやれば、大人から始めても先生になれちゃうんだ。大人で始めたからという理由は免罪符にはならないのね。中年はあんまり熱心にやると怪我が怖いけど、真面目に長く続けてたら、身体能力ゼロの私にもいいことあるかもという気持ちになってきた。
先生、希望をありがとうございます。すぐに萎える私ですが、体を大切にしながら地道にがんばります。
クスリちょうだい!
最近日本にいることが多い。
ずっと服用している薬があって、たまにサンフランシスコに戻った時にまとめて持って来る。処方薬なので、お医者さんの処方箋が必要である。今まで長いこと近所のスーパーにある薬局に買いに行っていたのだが、
1.待たされる
2.在庫がないことがある
3.2週間分しかくれない
の理由で、今年からオンライン薬局に変えた。オンライン薬局だとなぜか90日分買えるのである。オーダーすると2、3日ほどで郵送してくれる。
前回の帰米に合わせて薬を頼もうとした時のこと。処方箋の期限が切れていた。ドクターに延長をお願いしたが、すぐにやってくれなかった。結局その時の帰米には間に合わず、一週分服用できなかった。
そんなことがあったので、今回、同じドクターが処方する別の薬を早めにチェックしたら、こちらも処方箋が切れていた。一ヶ月前ぐらいからドクターにメールして、延長をお願いしていたのに
「今休暇でメキシコにいるからできない」
戻った頃を見計らって連絡したら、
「今会議でソルトレイクシティにいるから戻ったらやる」
と伸び伸びに。
待てど暮らせど延長されないので連絡したが、2度目ぐらいでやっと応答が。ぎりぎりで期限を延長してくれたが、処方箋自体はまだキャンセル状態のまま。
これじゃ次の帰米に間に合わん。そもそもなんでキャンセルなんだ?
オンライン薬局に問い合わせたら
「ドクターにリクエストをFAXしましたが、返事がないか拒否されたかいずれかになっています。」
との回答。いやな予感がしたので、FAX番号と日時を聞いて、ドクターにその旨伝え、もう間に合わんけど、とにかく承認してー!と訴えたらぶち切れ回答が!
「全くのナンセンスだ。(アシスタントに向けて)これはぼくのせいでも君のせいでもない。薬局は自分の非をこちらに向けてるだけだ。FAXは処方箋を発行した大学病院じゃなくて、僕の個人医院に送信されている。個人医院の事務員は拒否したんじゃなくて、大学病院に連絡しろって言っただけだ。」
思い当たる節がないわけではない。
今回の薬、前に買ったとき、月に2回でいいものを月4回分の処方箋が出てたので、長らくオーダーしていない。2年ほど前、ドクターが私のアポの日にキャンセルしてきて予定が合わなくなったので(アポの日に合わせてフライトを購入済だった)、その日だけ大学病院ではなく、特別に彼の個人医院に行ったのだが、そのとき出た処方箋だったに違いない。
それにしても、ぶち切れられたこっちはどうすればいいのよ。処方箋出せよ。だれのせいとかそういう子供っぽいこと言うのはやめてほしい。そもそもぎりぎりまで放置しておいた自分に非はないのか?オンライン薬局には大学病院に連絡しろと伝えたけどね。ドクターには返事のしようがなくて、放置。
この件がなくても、いろいろ面倒なので日本の医者に変えようかと考えていたのだが、真剣に考えた方がいいかもしれない。命に関わる薬じゃないからいいけど、患者のこと考えてくれないかな。
トウシューズデビュー
バレエクラスのミスドさん(仮名)は、一年間の単身赴任中の身である。
単身赴任先でバレエを始め、間もなく一年。任期切れで出身地に戻る前に、トウシューズを試す決断をした。先生がかねてより「トウシューズをお履きになりたい方はおっしゃってくださいね」と言っていたのである。
「よかったら一緒に先生に聞いてみませんか?」と声をかけてくれたのだが、私にはまだ1000年早い。ゴールデンウィーク後の2番目のクラスに現れたとき、彼女はトウシューズデビューを果たした。通常先生はプレトウをすすめるのだが、彼女の足に合うサイズがなかったそうだ。
先生が履き方を指南するのを横で眺めてみる。バーでは彼女が左隣に立ったので、右手バーになると、トウシューズを履いた彼女が目の前になる。ルルベでは問題なく立てる彼女も、トウだとぷるぷるしている。が、それでも立っていられるのがすごい。
ミスドさんはバーを終えたらバレエシューズに履き替えた。「どうでした?」と聞いたら足の筋肉が痛いとのこと。体育会系の彼女をして辛いというのだから、相当なものである。しかしバレエを始めて一年でトウシューズって大したものだ。途中ブランクはあるものの、私なんぞバレエ始めてかれこれ8年。トウシューズ履くなんて考えたこともないぞ。
次の週。ミスドさんのトウシューズ2回目だ。汗かきの彼女は、トウシューズを履く時点で既に汗だくである。トウで立つ姿は、私のルルベに近い。ぷるぷるゆらゆらしている。どうやらバランスが取りにくいらしい、ということがよくわかる。ミスドさんはいつもよりも息遣いが荒い。トウで立つだけで、ものすごい運動量になるそうだ。私もルルベで結構運動・・・してないな。
先生が私に「conakoさんももうすぐですね」と声をかける。ううう、ほんとかな?冥土の土産(?)にチャレンジするのも悪くはないか。
「じゃ、次に2割引の券が出たときに」
という色気のない答えをする私。ここの教室の母体はバレエ用品店。会員には時折2割引の券が配られるのである。私のことだから、トウシューズを履いた途端に怪我をして、ぜんぜん使わなくなるということだって十分考えられる。スケート靴のブレードをマウントしに行って怪我をしたという実績は伊達ではない。だったらできるだけ安く購入しなきゃ損というものである。
クラスの後、更衣室の個室で着替えていたら、外ではトウシューズ談義のようなものが繰り広げられていた。子供の頃から踊っている人でも、一週間トウシューズを履かなかったら、次に履いた時、筋肉痛に見舞われるそうである。
うーむ。トウシューズ、大変そうだ。私のようなふにゃふにゃには怪我への一本道のような気もしなくはない。
割引券は最近出たばかりなので、当分出そうにない。修行の時間はたっぷりある。って、数ヶ月かそこらで何がどうなるわけでもないのだが。
まずはプレトウかな。(ん?プレトウって別のショップにしかなかった気もしてきた)