スケート断ちの日々 -27ページ目

NBAプレイオフとクラスキャンセルとタトゥー

木曜日の難しいバレエのクラス。週末がお子様クラスの発表会なので、練習が佳境に入っているらしく、我々の時間が来ても終わらない。しかも終わった時にいたのは利利さんと私だけで、クラスはキャンセルになった。

「6人いないと教えない」

とモンチッチヘアの先生。

あのー、こないだは3人だったんですけど。その前は5人だったし。

とはさすがに言えない。

この先生がここの主催者かと思っていたが、なんか違うみたいだ。生徒が十何人もいるときはもっと払ってもらいたい、みたいなことをちらっと言っていたからだ。

誰も来ないのは、バスケットボールの優勝争いがあっているからに違いない。なんたって、地元のWarriorsが優勝するかどうかの瀬戸際なのだ。

誰か来ないかと、しばらく雑談をしていたが、10分経っても誰も来なかった。

「私はとにかくストレッチするわ。スタジオ入ってもいい?」

と利利さん。

クラスがないならとっとと帰りたい気もしたが、なんとなく付き合いでストレッチをすることにした。先生も付き合いなのか、利利さんと雑談モード。

やがて、誰かが入口に現われた。なんと、今日が初めてという人。バレエは10年ぐらい前にやったことがあるだけ、と言う。よりにもよって、こんな日に。しかも靴すら持っていなかった。

「じゃ、音楽かけて、30分だけやる?」と先生。

彼女を真ん中に挟んで、過去に参加したクラスでやったような、基本的な動作をする。うん、これならついて行ける。快適だ。


10年前にやったっきり、の彼女は初心者同然だったので、先生がバーのところまでやってきて、懇切丁寧に指導。至近距離で、Calvin Kleinのロゴ入りのパンツのゴムと、腰のタトゥーが見えた。バレエダンサーとタトゥーって、なんかイメージが合わないなぁ。これがもし日本だったら、墨はいってる人が教えてる!って、父兄が大騒ぎしそうだ。

30分で、ウォームアップのようなセッションが終了。

不安がる初心者に、「ぜんぜん大丈夫だったわよー」と利利さん。誰にでもそうやって励ますんだなぁ。もしかしてクラスの人数が少なくならないように、営業活動なのかもしれない。初心者さんはやはり用語がちんぷんかんぷんだったらしい。バレエのクラスって、「今日はたんでゅーとでがじぇとあっさんぶれをしまーす」とか言って系統立てて教えてくれるわけではないので、場数を踏んで、ちょっと研究して、慣れるしかないのだ。

回数券に今日の分穴をあけられてしまったので、利利さんに「どうする?払い戻して貰う?」と聞いたら、半分は戻してもらいたいわね、とのご意見。受付も既に帰ってしまっていたので、毎日のように通っている彼女は、来週までにどうにかして、どうしたか教えてくれるとのこと。

半分は後が使いにくいから、全部戻してほしいな…

利利さんがみんなの電話番号を抑えて、テキストで今日は来るか来ないかと連絡を取り合っているのは、実は出席率が低いからなのだろうか。日曜朝の混雑ぶりと対照的なのは、平日夜は皆さんお忙しいのかもしれない。少数クラスの方が私はありがたいけど、楽しみにしてるのにキャンセルはがっかりするなぁ。

目っ、目が・・・

夕食を食べた後力尽きて、そのままうとうとしてしまうことが良くあるのだが、火曜の夜もいつの間にか眠りに落ちてしまった。

1時頃目をさましたら、右目が痛い。正確には、まぶたの裏側か。

寝起きはまぶたの滑りがよくない感じがすることがよくあるので、それかと思ったが、ちっとも良くならない。まぶたの裏で目玉が動くと痛い。異物感はなし。眠っている間におかしくなったのだから、ごみがはいったとか、そういうことは考えられず。充血も腫れもない。こんなの初めてだ。

とにかくも、本格的に就寝。一眠りしたらよくなるかと思ったが、朝になってもまだ痛い。

これはお医者だ。だが行きつけの目医者などない。そもそも目医者なんて、生まれてこのかた2、3度しか行ったことがない。大学病院のUrgent Careに行こうと思ったら、空きがなかった。

こんなに痛いのに、ほうっておくなんて考えられない。誰か助けてくれる人はいないのか?



・・・なんのことはない、眼科を探せばいいだけの話。



同じ大学病院の眼科に電話をしてみる。ウェブサイトには、角膜の手術がどうとか、そういう大げさな話が載っているので、敷居が高い気がしたが、よく見るとめがねの検眼もするようなことが書いてあるので、だめもとだ。

受付の人に症状を言ったら、1時間以内にドクターに電話させます、という回答。今日中に診てもらえるのかどうか不明。

やがてドクターから電話が。こちらの話を親切に聞いてくれて、人工涙(?)の目薬を買って、一時間おきに点眼して様子を見るようにとのアドバイス。無駄に病院に行かなくても済んだので、これは非常にありがたかった。目薬を購入、浴びるように点すこと数回。だいぶ楽になった。ドライアイだったのか、ゴミだったのか、PM2.5だったのか・・・、原因は不明だが、明日の朝はすがすがしく迎えたいと思いつつ、今からジムへ行く。

職場のつれづれ (結構どうでもいい内容)

火曜日である。

昨日は超早起きをして、ピラティスに行き、会社ではヘッドセットを家に忘れて来たことに気付く。早目に退社して、家で電話会議に出席。ついでに、今の会社に前の職場の上司がいるのだが、彼女とランチという、いつもと違った一日だった。

今日は別件で早く戻る用があるので、また早目に退社予定。出社も若干早目であった。

キッチンで、上司に会う。まずは通りいっぺんの挨拶。

"How is it going"みたいな、これまたありがちな質問が来た。

"It's different everyday, but not too different."
"Is that good?"
"it's good."
"That means you like it."
"Yes. And I hope it won't change."

うーん、微妙な会話だ。


その後、今手伝っている社内用プロダクトのマネージャーに質問をしに行く。マネージャーは、プロダクトのステッカーを2枚持ってきた。これ、どうするんですか?車のバンパーにでも貼れと?

「うちのプロダクトをどんどん宣伝するんだ。ほかにも色違いがあるから、また持ってくる。」

うっそー、いらないよー

とは口が裂けても言えない汗

彼の部下が目の前にいたので、これもらった?と聞いたら、自分のモニターの裏を指差した。爆笑。モニターの裏なら自分が眼にすることはないし、しかも彼のモニターは、マネージャーのオフィスの真正面だ。

仕方ないので一枚、キュービクルの壁に貼った。明日は金銀ペンを持参して、プロダクト名の下に、"for President"と書こうと思っている。

ワークショップ

今まで通っていた市内のバレエカンパニーで、ターンアウト向上のワークショップがあるというので、30ドルも出して行ってみた。フェルドンクライスを使ったものだとか。

フェルドンクライスというメソッドは耳にしたことがあるし、知り合いにはセラピストもいるが、具体的なことは知らない。ただ、ダンサー向けだから、体の使い方とか、姿勢とか教えてくれないかと期待。

クラスでは毛布を渡される。エクササイズはすべてその上で。まずは鏡に背を向け、目をつぶって足を肩幅に開いて立たせられる。

「足がどのように地面に接地しているか、重心はどこにあるか、感じてください。」

…自分の姿勢がどうなっているか、自分でわからなきゃいけないのはピラティスと一緒だな。

しかし、その内容はピラティスとはまったく異なった。

その後、毛布の上に横になって、いろんなエクササイズをさせられるのだが、正しくやっているかどうかはまったくわからないまま、feel it, sense itの一点張り。最初はあおむけに寝て、次に右を下にしてエクササイズをした後、またあおむけになり、「さっきとの違いを感じてください」そして今度は左を下にして同じエクササイズ。

それが約一時間続いたあと、休憩が入った。みんなは何を考えているのだろう。

「始める前と、立ち方が変わったことに気が付きました」と言う者が現れた。

うそっ…

「私も同じことを感じました」と賛同者が現れた。

もう一人、何か別の効果を感じた人もあり。

まじですか?

足を動かしながら、骨やお尻の周りをあちこち触りまくると、確かに体の動きが認識できるのだが、正直「それで?」というレベル。これでどうやってターンアウトが向上するのだ?

アメリカのクラスにはよくあるのだが、最後にevaluation sheetで、レビューを書かされた。このクラスをほかの人に勧めますか?の質問、しかたなくYesに○をつけた。インストラクターに直接提出するのに、本当のことは書けない。結局ターンアウトが本当に向上したかどうかわからないまま、クラスを後にした。

このクラスに払った30ドル、ピラティスか、バレエ2回に使った方が有意義だった気がする。自分の体に対する私の感性がもっと高ければ有意義だったのだろうか。まあわからんもんはしょうがない。何事も経験だ。

バレエ102

木曜日のバレエクラスで実力不足を感じた私は、少し簡単なレベルのクラスをしばらく並行して取ることにした。

バレエの先生に見えない太っちょ先生のクラスはいくつかあるのだが、違いがよくわからない。取りあえず日曜日の102(入門が101で、そこをクリアした人が受けるクラス)に出てみることにした。

いるわ、いるわ、平日は仕事で来れないのであろう、付近の住民に違いない大人が15人。うかうかすると、つかまるバーがなくなるんじゃないかと思うほどの大盛況。

102にしては、動きがやはり複雑。気が付けばいつの間にか足が反対になっている。もっと丁寧に用語の説明があるかと思ったが、そんなものはない。首の動きも全然教えてくれない。そしてバランスものが多い。先生はくだらない冗談を飛ばしているみたいだが、おかしくもなんともない。

ついていけないという点ではもう一つのクラスと同じ。違うのは、私のようにふらふらしている人がほかにもいるところ。いや、そんなことで安心しちゃいかん。

このクラスにも数人、場違いなほど踊れる人がいる。一人は肌色のタイツをレオタードの上にはいていた。不思議だ。いや、余計なお世話か。

クラスが終わったら、利利さんがやってきた。この後の初級~中級のクラスに出るらしい。先生に「Conakoさんは、この近くで働いて、SFに住んでいるのよ」と、いつもと同じセリフで紹介を始めた。私は、この先生が教えているいろんなクラスの違いを質問したのだが、どうも答えが的を得ない。しかも、ちゃんと答える前に、帰っていく生徒に「また来週~」とか、「来てくれてありがとー」とか、挨拶をしてばかり。Back to my question...と、方向を正してみたが、「これからしばらくロシアに行くので、夕方のクラスだけになるよー」とか、「もっとクラスを増やしたいと考えてますー」とか、わけのわからん答えが返ってくるし、いろんな名前のクラスがありますよねー、どう違うんですか?と聞いたら、全部僕の名前だよーとおちゃらける始末。次のクラスを始めようとする前に、この日曜9時の102クラスと水曜19時のBeginningクラスは同じもので、私にちょうどいいんじゃないかという結論をどうにか引き出した。

この人の話をちゃんと聞かない、パンダのような先生が人気があるというのがよく理解できないが、しかたないのでしばらく通うことになりそうだ。あとは日曜にするか水曜にするかを決めるだけ。できるだけ早く上達して脱出したい。

ランドリーの模様替え

日本から戻ってランドリーに行ったら、店の前に何やら看板が立っていた。New Managementと書いてある。

このランドリー、前の人通りは多いのだが、中がよく見えないので、よく変な人がたむろしていた。中をトイレ代わりに使う人とか、異臭を放つひととか、怪しげなハーブをくゆらせる一団とか、とても洗濯をしそうにない連中がいた。そうかと思えば、クロージングの時に掃除に来る中国人の兄ちゃんがいつも"Do you speak Chinese?"聞いてきて、"No"と答えるとこれまた必ず"Why?"と聞いてくるという、経営者側にもうざいのがいたりした。

ランドリーを変えようかと、もう一つ遠いところをお試ししたばかりだったのだが、不愉快な思いをしていたのは私だけではなかったらしい。この変化は大歓迎だ。

中に入ったら、狭い通路にいきなり工業用のミシンが。お直しビジネスを間借りさせたらしい。よく言えば愛想がいい、悪く言えば騒々しいチャイニーズのおばちゃんが声をかけてきた。この人は変な人が中に入ってこないように、一日中ここに座って見張りをしないといけないのかと考えると、ちょっと気の毒にも思えた。第一、この女性がいるだけで、どれだけの効果があるのやら。

次の週は、別の、もう少し若いチャイニーズのお姉ちゃんがいた。交代制か?よく見渡せば、植木鉢の花が飾ってある。今まではなかったぞ。本物か偽物かはわからないが、こんなちょっとしたことが、雰囲気を変えるのかもしれない。そして、洗濯物を待つ人のための椅子がなくなっていた。

そんなある日、クローゼットを整理して、スケートのパフォーマンスのために買ったコートのデザインがイマイチなので、処分することにしていたのだが、ふとひらめいた。

お直し、あそこにいるじゃん…

コートの何が気に入らないって、裾がまっすぐじゃないこと。まだこちらではそういう服も売ってはいるが、もう流行の潮時。日本じゃそもそもそんなもん見かけない。お直しでまっすぐ切ってもらえば普通のコートになるぞ。ついでに高すぎるベルト通しの位置も変えてもらおう。

週末、コートを持って洗濯にでかけた。今日は二人がお揃いだった。

「今日はこれをお願いしたいんですけど。裾をまっすぐにして、ベルト通しを下にずらしてほしいんです」

おばちゃん、中国訛りの強い英語でまくしたてる。あら、いいコートね、このデザイン嫌いなの?サンフランシスコにはぴったりよ、色も黒だからいいわね、どうたらこうたら。通常価格は45ドルだけど、38ドルに負けとくわ(うそつけー!)。

38ドルは、コートの本体価格のほとんど倍返しである。しかし38ドルで納得できるコートを新しく買えるという保証もなし。ここはお願いすることにした。生地もいいわねー、とかしゃべり続けるおばちゃん。コートの方がお直し代より安いとは死んでも言えない。

…しかし

私は見てしまった。お値段表には、コートのhem直しは25ドルから、とあるのを。それが通常価格45ドルなのはちょっと納得できなかった。

乾燥したランドリーを取りに戻ると、若い方が一人、フロアに座り込んで、床貼りをしていた。いろんなことやるんだなぁ。

「すんません、これ、ベルト通しを自分でやるとしたらいくらになりますか?」

中国人相手に値切って勝つ自信もないので、そういう風に切り出してみた。向こうもこちらの意図するところがわかったのか、裏地がついてて表地と縫い合わせてあるので手間がかかるのよとわかりやすく説明してくれた。ベルト通しは簡単だから、ただみたいなものだとも。それなら38ドルもしょうがなかろう。もやもや感はなくなった。

中国訛りの英語を正しく理解していたら、彼女はここをおばちゃんと共同経営していて、ほかにもクリーニング屋を持っているのだそうだ。そこでお直しもしていたので、ここに持ってきて、見張りをしようということになったらしい。夜遅くなるとホームレスが入ってくるので、今まで9時半閉店だったのを、7時半にした、人がいなかったら7時で閉めるからと教えてくれた。床貼りは、業者に頼むと2000ドル取られると言われたので、節約のために自分でやっているのだとか。今あるタイルをはがさないで、その上に貼るんだから、そりゃ業者よりは安いだろうと思ったが、ここを少しでもユーザーフレンドリーにしようという努力はありがたい。ランドリーは近いに越したことはないのだから。

果たして4回で慣れるのか

先週からお試しのバレエクラス2週目。

なんとこの日はたった3人だった。

利利さんと、日本から戻ったばかりの望さん(仮名)。

ウォームアップでは、もうクラスの人の値踏みはなし。みんな上手くて体が柔らかいに決まっているし、そもそも人に構っている余裕はない。

前の時間のお子様レッスンがまだ続いているうちに時間が来たので、スタジオへの入室を許された。先生は、小さい子供3人と一緒に踊っている。発表会の練習で、ちょっとお遊戯風だが、先生も含めてみんな一生懸命で、可愛い。

バーにつかまって、ストレッチを始める。「すんません、真ん中に入れてください。私、チートしなきゃいけないんで」とあからさまに申告し、並んで立っている利利さんと望さんの間に割って入る。前後に人がいるときはいいけど、クラス2人だったらどうするんだろうなぁ。

時間はとっくに過ぎてからクラス開始。バレエのクラスは毎回同じことを繰り返しながら、だんだん体が覚えて行く。今日は先週よりマシだろうか…

と思ったら

先週と動きが違う

基本的なことは一緒みたいだが、微妙に違う。が、ややこしい動きをする点は変わっていない。説明を聞いてもちんぷんかんぷんなのは言わずもがな。うおお、両サイド、頼むぜ!

先生が鏡をみろー、と言うのちらっと見たら、前後の人々は鏡を見ながら踊っている。私は前後の人の動きを見ないといけないので、鏡で自分の姿勢を見る余裕など全くなし。しかもテンポがずれる。足上がらない。

クラスの途中で、ああ、これはもう、もちょっと初歩的なレベルのクラスで修業を積んだ方がいい、との結論に達する。

バーからセンターへ。

パドーブレ、チェネチェネー、と謎の呪文を連発する先生。情け容赦なくピルエット。利利さんも望さんも2回転に挑んでいるが、私はシングルさえも回転不足である。ターンで目を回す私に、先生が親切にステップの踏み方や回り方を教えてくれる。ありがたいけど、情けないなぁ。初歩クラスで修業を積んだら、こういうのはできるようになるのだろうか。

最後の複雑なシーケンスは、「あなたはシャッセだけで進んでください」と言われる。おぅ、シャッセならわかるぜ。合点だ!

しかしそのなんちゃってシャッセにも注文が。

もっと高く!

うわーっ、はいはい。全力で跳びますよ。

スタジオの端っこでは勢い余るほど激しく跳ぶ。

そしていきなりクラスが終わった。

利利さんは、今週も「よくやったわ!」とほめてくれた。ほめないとめげて来なくなると思われているのかもしれない。望さんは日本語で話しかけてきた。

「だいじょうぶ、4回ぐらいすると、慣れてくるから」
「えっ、たった4回でですか?」

私の勘違いを悟った彼女はこう答えた。

「気持ちが慣れてくるわよ。体が動かなくても。」

あ、そういうことか。

「クラスの迷惑になってないかと思うんですけど」という私に

「踊りたいという気持ちがあれば大丈夫。それはみんなに伝わるから。」

という暖かいお言葉。

スケートもそうだよな。「滑りたい」「うまくなりたい」という気持ちを共有するからスケート仲間が集まるのだ。なんか、ここ、いいお教室だドキドキ

それにしてもこのままではイカンことには間違いない。今度の日曜は早起きして、初心者クラスに参加しよう。

そして発見。毎度指摘される自分の癖。立っているとき、腰が反っている。自分では全く意識していなくてもそうなっているのだが、案外その立ち方が、体全体の軸を途中で曲げてしまって、バランスを悪くしているのではと思い当った。以前はコアってどこよ、腹筋か?と思っていたが、自分が鍛えなきゃいけないのは下腹、足の付け根付近である。

修業は続く。

さぼった!

今日は会社のジムのピラティスに行くつもりだったのですが、ぶっちしてしまいました。その理由が・・・

髪の毛留めるゴム忘れた

という非常に情けないもの。

ジムの受付で、ただでくれるんですが、今週すでに2日連続でもらっているので、さすがに言いづらく・・・

そうか、だったら夕方に初心者バレエのクラスに行こう。

と思ったのですが、当然のようにバレエシューズくつなんぞ持ってきておりませぬ。

今日は休養の日、ということにしよう。おとといも休養したばかりだが・・・

違うバレエクラスを試してみた

バレエにはいろんな流派のようなものがあり、それぞれに手のポジションの番号が違ったりする。

日本で習っている先生は、ワガノワ方式とやらで、手と足と、首の動きも一緒に指導してくれる。首がつくと、へたくそでもバレエらしくなるし、最初から一緒に覚えておいた方が、体が自然に動くのだとか。先生方の動きを見ても、首があったら確かに美しい。

アメリカのお教室は、正面向きのバーレッスンで、フットワークが半分と、センターが半分。首の動きについてはまったく指導なし。手の番号も明らかにワガノワではない。楽しいのは楽しいのだが、日本でせっかく首の動きも習ったので、ワガノワのクラスに変えたくなった。

そこで検索。会社の近くのバレエ道場(?)が、ワガノワだと謳っている。

早速訪問。受付でおねえちゃんに、大人バレエのクラスに興味あるんですけど、と言ったら、入門クラスがいいでしょう。今ちょうどあってますよ。見学どうぞと言われた。スタジオのドアはワイドオープン。入口に立って見ていたら、先生がこっちに来た。バレエの先生には見えない太ったおっちゃんだ。どうも、見学はあまり歓迎ではない雰囲気。

受付で見学しろって言われたんです、一年ちょっと初心者やってます、と言ったら、ここはまったく未経験の人のクラスだから、このあとの7時からの方がいいかも、と言われた。さすがに一時間も待ちたくはなかったし、翌日のクラスの方に興味があったので(そっちの先生が、ここの主催者っぽい)、そう言うと、ああ、そちらでもいいでしょう、との返事。ついでに受付の人は何もわかってないから…とささやいた。

そこで翌日。

受付でお金を払い、スタジオの前へ。前のクラスがまだあっていて、入口の前では年配の女性が一人ストレッチ中。すぐさま声をかけてくれて、自己紹介。利利さん(仮名)。彼女はものすごく体が柔らかい。どのぐらい踊ってるの?と言ったら、the whole life との答え。おいおいなんでそんな人がビギナークラスにいるんだよ。なんでもケガや手術をして、完全な調子ではないらしい。

そのうちもう一人来た。利利さんが、新しい人よ、Conakoさん、と紹介してくれる。その人は除庵(仮名)さん。チュチュがついたショーツとかはいてて、一見変わったoutfit。しかも鮮やかブルー。バレエクラスではあまり見かけない感じ。この人は同レベルかも・・・と思って見ていたが、やはり体がめっちゃ柔らかく、裏腿にも筋肉がついている。こいつもただ者ではないらしい。

もう一人やってきた。日系アメリカ人の、松原さん(仮名)。こちらにも自己紹介。みなさん気さくに会話を交わして、雰囲気は悪くない。

ほどなく時間が来て、スタジオへ入場。

なんか道路が渋滞して遅れてくる人がいるとかで、みんな思い思いにストレッチをしながら待つ。ほかの人のストレッチの様子を見ると、みんな体が異常に柔らかく、結構経験を積んでいることが見てとれる。大丈夫か自分?

やがてもう一人到着。5人でクラス開始。

現在取っている日米クラスは、先生が前でお手本を示すのを見ながら動くのだが、この先生、曲の前に動きをちょっと見せるだけで、やっているときはぱっせー、とかたんでゅー、と声をかけるだけ。おおお、用語がわかりますか?と昨日聞かれたのはこのせいだったのだ。半分ぐらいしかわからんですよ。しかも速い。

戸惑いを隠しつつ、隣の人のまねをする。過去の経験から、両隣に人がいないとカンニングができないと知っているので真ん中に陣取っていたのは正解だったが、これも隣の人が失敗したらアウトである。

クラスが進行するにしたがって、動きがだんだん複雑になる。聞いたことのない用語はでてくるわ、見たことのない動きは出てくるわ、だんだん苦痛になってきた。まさか途中で抜けるわけにも行かないし、どうしたものか。

動きの端々に、日本のクラスでやったものが入っていたので、「あ、これはあれだ」などと記憶をよみがえらせつつ、どうにかできるものもあれば、左足と右足がぐちゃぐちゃになっているものもあり。ジャンプでは、落伍者(休憩)も出た。いきなりのジャンプでタイミングがつかめず、歩いてついていったら、先生においおいどこへ行く?ジャンプしろと、声をかけられる始末。反対側から仕切り直したけど、ほかの人とタイミングが違う(涙)

このクラス、遅れて始まったから遅く終わるんだろうか。払ったお金の分は回収できなくてもいいから、時間通り終わってくれ…

そんな願い(?)が通じたのか、時間どおりに終わった。

利利さんが、よくやったわよ。大丈夫じゃない!と声をかけてくれた。どうもこのクラスのボス(?)らしい。子供のころからやってるだけあって、踊りも違う。先生は生徒にハグとかして、仲良しクラスっぽい。雰囲気はいいなぁ。遅れて来た人が「来週も来る?」と聞くので「考えてみる」と言ったら先生に、「Don't think about it. Come.」と言われた。最後にジャンプの仕方も指導してくれた。ううう、来たいけど、迷う。先生が大丈夫と言うのなら、ついて行けるのだろうか。

スタジオの外で、除庵さんと話したら、彼女は入門クラスから始めてまだ2、3ヶ月なのだそうな。利利さんと遅れて来た人は、ここにほぼ毎日来てるとか。「私たち毎日いるから、いらっしゃいよ」と言ってくれた。受付のおじさんが「どうだった?」と聞くので、「大変だった」と答えたら、やはり前日教えてもらった入門とその一つ上のクラスについて教えてくれた。あの太っちょの先生は「踊るインストラクター」で、今日の先生は「教えるダンサー」なんだそうだ。面白い取り合わせ。

慣れるまで、一つレベル下のクラスと並行してやってみようかな、という気になってきたぞ。バレエはいくらがんばっても上達しないと割り切って始めたのだが、このモチベーションは何だろうと自分に問うてみる。それは違いが実感できてるからか。肝心のバランスはイマイチ向上していないのだが、姿勢や体の使い方を意識するようになったのは、ピラティスやスケートと同じ。クラスはみじめな気分になることも多いのだけど、割と楽しかったりする。子供の頃習いたくても習えかったのが、この年齢でできるようになるなんて、幸せ以外の何者でもないだろう。

ビーズ屋さんにて

服の飾りボタンのクリスタルが欠けているのに気付き、修復するためのキラキラを探していたのだけど、なかなかてきとーなのが見つからず。SFに戻って、急に思いついたのが、SOMAのビーズ屋さん。

ここは、周囲に何の店もない小道に建った、古ぼけた家のような建物が店になったところだが、世界中のビーズがあるのではないかというほどの凄まじい品ぞろえ。ビーズだけじゃなくて、スワロフスキーも各種揃えてあって、しかもばらで買えるのだ。

取りあえず、一階へ。壁一面に張り付けられたサンプルを見る。お高いスワロフスキーでなくてもいいのだが、クリスタルはそれしかない。店の人は全員接客中。二階に上がる。天井の擦りガラス越しに、陽光が鈍く照り付ける床の上、毛むくじゃらの黒猫がだらんととろけるように横たわり、お昼寝中。極楽という言葉が頭をよぎる。

ここには客がいなかった。お店のお姉さんに聞いたら、私が探しているものはやはり、一階にあった。

一階に降りて、近くにいた店の人に声をかける。接客中だからちょっとまってね、とのこと。女性かと思いきや、男性であった。

彼が接客中の女性は、3 とおりのサイズのスワロフスキーを大量買い。何に使うのか聞いてみた。すると

「スケートのコスチュームなのよ」

おおっ、スケーター??

「わたしじゃなくて娘なんだけど」

あああ、ありそうな話。来るタホでの大会用のコスチュームを作っているのだとか。

子供はのんきなもので、コスチュームをスワロフスキーで埋め尽くして!なんて言うらしいが、彼女が買っただけでもその額60ドルほど。それを大会のたびに買うのなら、衣装と合わせても出費がかさむというもの。一着分買う金額で、二着作れるらしいが、作る手間も半端ないらしい。

「この次は既製品を買おうかと思ってるのよ」

お裁縫は楽しい反面、手間暇かかるし、大会用だったら、気が向いたときにやればいいというものでもない。気持ちはわかるような気がする。

しかも、遠征となれば、家族旅行だ。

「高いところはやめて、Motel 6に泊まろうって言ってるのよ。ホテルにいる時間は長くないし。でもこないだラスベガスに行ったときのホテルは、そりゃひどかった。着いてすぐ、別のところに泊まろうか?って言ったほどよ。」

スケートに限らず、子供に本格的に何かをやらせるというのは親にとってものすごい負担だろう。送り迎え、遠征、チームスポーツだったらほかの父兄とのお付き合い、道具、施設使用料、コーチ/レッスンの費用、etc.親も好きじゃないと、とても付き合えない。

大人スケートも本格的にやれば、同じぐらいの負担がかかるのだろうが、楽しみでやってる我々は、自腹を切る分、手加減が働く。コスチュームのスワロフスキーの量が格段に減ったり、プライベートレッスンが週一だったり…。そもそも一番の目的は楽しむことなのだから、負担になっちゃいけないのだ。といいつつ、私の場合は、医療費がおまけでついて来たが。

女性は帰り際に、ボタンの修理、うまくいくといいわね (good luck) と言いながら立ち去った。いやいや、good luck はそちらでしょう。娘さんがうまく演技できますように。手作りのコスチュームを見て見たい。




おまけ: 私のスワロフスキーは25セントだった。お店が存続できるように、利益がちゃんと出ますように。