相の谷古墳と乎致ノ命 -11ページ目

ある方へのメール

昨日、ある方にメールいたしました。

その方に読んでいただいていれば、とてもうれしいのですが...


このブログでお話していますので繰り返しになりますが、今治の皆さまにも今一度お話ししたくて、そのメールの内容を個人名を伏せて掲載させていただきます。


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○○○様


初めまして。
突然のメールで失礼します。
私は愛媛県今治市に住む○○○と申します。
今年で53才になる会社員です。


実は本日は次のことをお伝えしたくてメールを差し上げることになりました。
既にご存じかもしれませんが、我々のルーツに関することです。


1.今治市・大浜八幡神社境内地が越智氏族発祥の地である。
2.愛媛県・最大最古級の前方後円墳「相の谷1号墳」について。


まず、1.についてご説明します。

我々「越智」氏族は愛媛県今治市大浜町の大浜八幡神社境内地が発祥の地になります。
このことをはっきりと知ったのは私が20歳を過ぎた頃、今から約30年前のことでした。
地元の大浜町(私の母方の実家のある小さな漁村)に「大浜八幡大神社」という氏神様があります。
我々地元の者は単に「八幡さん」と呼んでいますが、そこの宮司さんがある時、私に教えてくれました。


宮司:「○○さん、ここはあなたにも関係がある神社なんよ。」
私:「それはどういうことですか?」
宮司:「ここの神様は”オチノミコト”と言うんよ。」
私:「”オチノミコト”? 初めて聞く神様の名前です。」


恥ずかしながら、地元の者もこの神社の神様の名前をあまり知らなかったのです。
単に「八幡さん」と呼んでいたものですから。
それから、宮司様に先代の宮司様が纏められたという略系図をいただき、お話も聞かせていただきました。
すると、この”オチノミコト”というお方は相当偉い方だったということがわかってきました。
もちろん、偉い方、尊敬される方だからこそ、地域の氏神様になられたんでしょうが。

”オチノミコト”は漢字で書くと「乎致命」又は「小千命」と書きます。

瀬戸内海に浮かぶ国宝の島・大三島の大山祇神社の大山祇神(大山積神とも書く)を最初に祭った方が「乎致命」であり、大山祇神の子孫と言われております。
大山祇神社境内に今でも生きている樹齢2600年ともいわれる大楠が「乎致命」お手植えのご神木として国指定天然記念物になっております。
又、最近までこの地域は「越智郡」という地名が付いていましたが、この地名の由来も「乎致命」からです。


「史に曰く 乎致命は饒速日命(ニギハヤヒノミコト)の十代目に当たり七歳の時に応神天皇より伊予国小市の国造に任ぜられここ大濱の地に館を構え南海に武威を示し東予地方を開拓し徳を施し内外に皇威を輝かされた。
命は日本六十余州越智氏族の祖でありその氏神として此こ大濱の地に鎮座され人々の崇敬を集めている以来壱千七百余年の間に氏族は全国に広がり繁栄している・・」
「乎致ノ命 顕彰文 撰文」より一部抜粋


大浜八幡神社所有の略系図によりますと「乎致命」は「饒速日命(ニギハヤヒノミコト)」から数えて10代目の子孫にあたり、その子孫には越智氏、河野氏、矢野氏、村上氏他多くの氏姓が発生しております。
近代の子孫の中で特に有名な方としましては日本の初代内閣総理大臣・伊藤博文公がおられます。(伊藤氏は河野氏から出ております)
最近、大浜八幡神社境内に建立された「乎致命」の石像の名前の文字は伊藤博文公の曾孫・伊藤博雅・輝毫となっています。
なお、「饒速日命」は「スサノオノミコト」の御子になりますので、越智氏族は「スサノオノミコト」の子孫ということになります。このことに関しましては「消された覇王」(河出文庫、小椋一葉著)をご一読ください。詳しく書かれております。


次に2.についてですが、


大浜八幡神社の裏山から地続きの丘陵地に「相の谷古墳群」があります。
この古墳群は昭和40年、宅地造成中に偶然発見されました。
「相の谷古墳群」には合計で12基の古墳があります。
その中の最大のものが「相の谷1号墳」(墳長80.8mの前方後円墳)で愛媛県最大・最古級と言われています。
この「相の谷1号墳」の造られた時期は古墳時代前期(約1600年前)と言われています。
残念ながら、来島海峡を見下ろす景観の良い場所であったため、明治時代に石室の蓋が開けられ軍の監視台として利用されたようです。(当時、ロシアのバルチック艦隊が瀬戸内海に侵入することを想定して?)
その頃は古墳等の日本の古い文化遺産を大事にするということがなかったのでしょうか。
それから、数十年後に学者により発見され、調査も二度行われましたが、既に半壊しております。
貴重な銅鏡や刀、埴輪、土器等いろいろ遺物が出てきましたが、その後十分な調査も行われないまま今日に至っております。
誠に今治に住む我々の文化的なことに対する意識の低さが表れており、非常に残念なことです。

もし、石室の蓋が今でもそのまま残っていて、造成工事で古墳が削られていなければ間違いなく国指定の史跡になっていました。
大浜八幡神社の宮司様や一部の学者は「乎致命」の墳墓であろうと言っておりますが、文献的、考古学的な確証がないため断定できないでいます。
年代的に見ても当時一番の偉大なるこの地方の王と言えば「乎致命」ですので、私もこの墳墓の被葬者は間違いなく「乎致命」だと思っています。
ということは、ここが我々の共通のご先祖である「乎致命」のお墓ということになります。
我々は約1600年前の自分のルーツであるお方の墓にお参りができる稀にみる貴重な氏族であるということです。


最後になりましたが、この度の東北地方の未曾有の大地震の被害を目のあたりにして、大自然の力の前では我々人間は無力であるということを痛感しております。
愛媛県にも伊方原発があり、そのすぐ横を活断層である中央構造線が走っております。
近いうちに起こるであろうと言われている南海大地震の被害を少しでも小さくするためにも、私にできることは、数年前からこの地方の発展と繁栄を神、仏とともに地元の氏神でもある「乎致命」に祈願する法要を大浜八幡神社の隣接地にて営んできました。

今年度も、我々のご先祖でもある「乎致命」のご供養と地域の発展、地震安全等を祈願する法要が執り行われますことをお知らせしてこのメールの結びとさせていただきます。


愛媛県今治市

イモヤン

Love me tender ナニヤッテンダ- 忌野清志郎

今の日本のエネルギー事情からすると原発は必要かもしれないけれど、やはり要らないと思います。
できるだけ早く別なエネルギーを研究・開発する必要があると思います。

そして、今回の福島の原発の事故に関する北朝鮮の異常な関心についてもとても気になります。
もしも、島根県の原発に、夜中に小さな船でそっと近づき、テロ攻撃を仕掛けられたら...
地震、津波がこなくても同じ事態になります。

日本に原発が必要であると言うのであれば、「あらゆる不測の事態に備える」ことこそ本当の危機管理だと思います。

日本人は西洋文明を受け入れた代わりに「サムライの精神」まで捨ててしまったようです。(もちろん軍国主義に走るような偏った精神主義は不要です)
昔の武士はあらゆる不測の事態に備えて、いつでもどこでも命がけで戦う心構えを持っていました。

今の世でいうならば、非常時において、主君のためではなく、国民のための正しい”決断力”と”潔い覚悟”を持ち、自分の命をも惜しまないサムライのような政治家がいたならばと思います。

日本では忌野清志郎のような人は、頭のお堅い方、自分たちの利権のことしか頭にない方、には煙たがられるのでしょうね。
「正しいことを正しい」と、「間違っていることは間違っている」と、世の中に堂々と言える人にならなければならないと思います。

これからの日本を少しでも良くするために...

弘法大師・空海は阿含経をどう見ていたのか?

(特別質問) 弘法大師・空海は阿含経をどう見ていたのか?


「第一の法宝とは即ちこれ摩訶般若解脱法身なり。第二の法宝とは、いわく、戒・定・智慧の諸の妙功徳なり。いわゆる三十七菩提分法なり。乃至、この法を修するを以て、しかもよくかの清浄法身を証す」 弘法大師空海著 「弁顕密二教論」 第二章、広釈段より



空海さんも阿含経に説かれている成仏法・七科三十七道品(三十七菩提分法)のことはご存じだったということです。


これ以外、空海は阿含経の内容について書いていません。


天才・空海は貴族が政治の実権を握っていた平安の時代に受け入れられる仏教は様式的に最高度に整った後期大乗仏教の「真言密教」であると考えたに違いありません。


しかし、阿含経についても知っていたのです。


空海は派手な「真言密教」を前面に出し、地味な「阿含経」は裏に置いていたとも考えれれますが、本当のところは現代の私たちにはわかりません。


しかし、空海ははっきりと述べています。


・・・いわゆる三十七菩提分法なり。乃至、この法を修するを以て、しかもよくかの清浄法身を証す


「清浄法身」とはまさしく「解脱成仏」ということです。


天才・空海は阿含経の成仏法・七科三十七道品(三十七菩提分法)を修行することで、因縁解脱してブッダに成る(成仏)ことができると知っていたということです。


この意味を現代の我々はもう一度考える必要があると思います。


ここに、平安の時代と違う高度に文明が発達した現代人に受け入れられる仏教があります。


釈迦直説の「阿含経」の教えを前面に出し、最高度に完成された密教の様式を用いて、阿含経に説かれている成仏法・七科三十七道品(三十七菩提分法)を実践する仏教。


これこそ現代の我々が学ぶべき仏教ではないでしょうか。


それが「阿含密教」 です。




真言密教を日本に伝えてくださった空海様に感謝しつつ、しばらく続きました仏教に関するお話はひとまず終わります。


南無大師遍照金剛

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         合掌