Thu 220811 さすがに疲労の7月/山鉾巡行イブの京都/静岡の大盛況/日和神楽 4256回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 220811 さすがに疲労の7月/山鉾巡行イブの京都/静岡の大盛況/日和神楽 4256回

 6月のスケジュールも凄まじかったが、7月11日から7月29日までの半月もまた超♡強行軍であって、ワタクシのスケジュール表を見て「なんだ、こりゃ!?」と絶叫した人もいたし、「鋼鉄の肉体でなければ、とてもこんなスケジュールはこなせませんね」と微笑する人もいた。

 

 確かに7月11日から29日まで、休日は2日しかないのだった。15日と17日、ここがポッカリ2日空いているだけで、あとは東奔西走に南船北馬、「オウチに帰ってゆっくりする」なんてのは夢のまた夢、そういう日々である。

 

 特に厳しいのは、はるばる遠方の出張から帰ってきて、そのまま首都圏の校舎に直行 → 90分の公開授業というケースである。

 

 例えば、① 11日に金沢、12日に帰ってきて、東京巣鴨の校舎に直行。② 18日に長崎県諫早、19日に帰ってきて、そのまま埼玉県大宮に直行。③ 23日に沖縄、24日に帰ってきて、そのまま群馬県沼田に直行。こういうケースが、この7月には特に多かった。

 

 出張帰りには、やっぱり一度オウチに帰って重い荷物をおろし、お風呂で一息つきたい。汗を洗い流して身軽になれば、気分もまた全く違うはずだが、いやはや今年の7月は、荷物に苦しみ&大汗をかいた肉体の不快を引きずったまま、さらにお仕事に励まなければならなかった。

     (山鉾巡行イブ →「宵山」の風景 1)

 

 そういう時に限って、暑苦しい雨が降る。7月12日、気象庁に言いぶんでは「戻り梅雨」ということになっているが、実際には梅雨末期の大雨。ワタクシは金沢から真っ直ぐ東京・巣鴨の会場に向かった。大雨の中でも出席者は100名に達したが、狭い校舎内の自習室での開催。しかももちろん「キャパ1/2」、どうもイマイチ盛り上がりに欠けた。

 

 13日は、横浜からググッと内陸に入った二俣川(ふたまたがわ)での開催。この数年ですっかり馴染みになった「横浜富士見ヶ丘学園」の大講堂であるが、やっぱり「キャパ1/2」、出席者100名とは言っても、3年前4年前の湯気がモーモーと湧き上がるような超満員の満足感からは、どうしても遠い。

 

 自動運転のクーラーが、何かのハズミで止まってしまい、今井君は全身に水をかぶったようなアリサマで大熱演を続けた。ペットボトルの冷たい水をナンボ飲んでも、我が鋼鉄の肉体はまさにザルのように、その水分を汗として排出してしまった。

 

 14日の横浜については、すでに数日前のブログにその写真を提示したから、諸君もその大盛況ぶりは見てくださったと思う。今年も横浜はマコトに順調であって、常にワタクシに大きな満足感を与えてくれる。

 

 12月中旬にもまた横浜を訪問の予定。横浜周辺の受験生諸君、4ヶ月後のことになるが、オペラ座なみの大ホールを借りなきゃいけないぐらい、たくさん集結していただきたい。今は少し疲労気味の今井君も、その頃には夏バテもすっかり解消して、ますます素晴らしい授業を展開できると信じる。

     (山鉾巡行イブ →「宵山」の風景 2)

 

 こういうふうで、7月のワタクシは強烈な疲労感の中にいた。しかし諸君、夢ではないか、この過激スケジュールの中で、7月17日だけがポッカリ空いている。7月17日は、京都・祇園祭のクライマックス「山鉾巡行」の当日だ。

 

 この15年、ワタクシが山鉾巡行を眺めに出かけたのは、何と6回に及ぶ。コロナで中止になる前年には、24日の「後祭」にも出かけた。今年は3年ぶりの山鉾巡行が実施される。

 

 7月17日がポッカリ空いているのに気づいたのは5月下旬。「こりゃ何が何でも、3年ぶりの山と鉾に挨拶にいかなきゃ!!」と、滅多に使わないビックリマークを2つも並べて決意を固めた。

 

 山鉾巡行は午前9時スタート、午後1時ごろには終わってしまうから、もし山と鉾に挨拶するなら、前日から京都に宿泊していなければならない。

 

 実は初めて山鉾巡行を目撃した15年前、ワタクシは祇園祭に全く関心がなく、ただ「夕暮れから滋賀県で公開授業」というだけの理由で、正午過ぎの京都駅に到着したのだった。

 

 そのまま四条烏丸あたりをブラブラしていたら、巡行を終わったばかりの「月鉾」やら「鶏鉾」やら「菊水鉾」やらに遭遇。全くの偶然であったが、あの時から祇園祭の大ファンになった。

     (山鉾巡行イブ →「宵山」の風景 3)

 

 しかしちょうどこの時期は、公開授業が集中する。滅多なことでは17日のスケジュールは空かないし、「16日の宵山から京都に宿泊」なんてのも、なかなか思うようにならないのである。

 

 今年も「7月17日がポッカリ空いた!!」とビックリマークを2つつけたが、スケジュール表の7月16日にはしっかり「静岡」の文字がある。静岡は大好きな街で、今の予備校に移籍して以来、毎年少なくとも2回は訪問して公開授業に励んできた。

 

 移籍して丸17年 → 公開授業30回以上、こんなに馴染み深い静岡に、まさか「祇園祭を見たいので」と断りを入れるわけにはいかない。というか、ワタクシはどこまでも仕事優先であって、網膜剥離の手術の7日後には、もう千葉県で公開授業のステージに立っていた。

 

 そこで諸君、今年のワタクシは思い切った移動スケジュールを決めた。まず、16日朝の新幹線で京都に向かう。昼に京都に着けば、そこは「宵山」の真っ最中だ。

 

 16日の「宵山」は、京都の人にとってはクリスマスイブ。15日の「宵々山」と14日の「宵々々山」は、それぞれ「イブイブ」と「イブイブイブ」であって、やっぱり山鉾巡行イブの「宵山」は、盛り上がりが別次元だ。

 

 その宵山の四条烏丸に正午ごろ到着して、「月鉾」に「鶏鉾」に「放下鉾」、「霰天神山」に「占出山」に「芦刈山」に「白楽天山」、そうやってぶらぶら山と鉾を見て回る。しかしさすがにイブの雑踏だ。こんな里芋オジサマは、1時間も歩き回ればヘトヘトになる。

 

 そこで一気に京都の街を東進、四条大橋をわたって祇園に着けば、我が馴染みの「松葉」北店が、汗まみれのワタクシを待っていてくれる。ギュッとクーラーの効いたお蕎麦屋で、冷たいきつね蕎麦でも1つすすれば、たちまち元気は回復するはずだ。

(四条大橋東詰・松葉北店で「冷やしきつね蕎麦」をいただく。オイシューございました)

 

 その段階で午後2時ごろだ。そろそろホテルにチェックインも可能だろう。今回選んだのは、珍しく京都駅直結のグランヴィア。いつもなら京都御所そばのブライトンか、宝ヶ池のプリンスホテルにするのだが、この日ばかりはグランヴィアで我慢することにした。

 

 グランヴィアは、まず列車の音がうるさい。駅のアナウンスが大音量で響いてくる。ホテル自体がデカすぎて、エレベーターを降りた後、フロア内での移動距離が半端なものではない。以上が常に敬遠している理由である。

 

 しかし諸君、ワタクシはこの日、15時の新幹線で静岡に向かうのだ。19時から静岡で公開授業、20時40分に終了したら、21時過ぎの新幹線で再び京都に戻る。東から西へ、西から東へ、そしてまた西へ。この激烈な東奔西走ぶりでは、京都駅直結 → グランヴィア以外の選択肢は考えられなかった。

(豪雨の静岡駅、21時。新幹線の窓を雨水が滝のように流れた)


 静岡での公開授業は、出席者150名。大雨洪水警報が発令され、生徒諸君のスマホにも次から次へと洪水危険情報が入る。そんな状況下でも、150名もの受講生が静岡駅前の会場に集まってくれた。感謝&感謝、また感謝である。

 

 使用したテキストは、難関国公立大の長文読解問題を1問カンペキに解説する「D」。静岡もまた横浜と同様、12月に再び訪問の予定だ。静岡の受験生諸君、4ヶ月後の12月、是非ワタクシの公開授業に集結してくれたまえ。ビシッと本格的な長文読解に取り組もうじゃないか。

 

 21時すぎ、静岡駅前は水しぶきの上がる激しい雨に打たれ、会場から静岡駅に向かうだけでズブ濡れになりかねない。しかし今井君はマコトに老練&巧妙であって、ほぼ一滴も雨に打たれずに新幹線ホームに立った。

  (新幹線車内で、こんなお弁当をいただいた 1)

 

 普段ならここから東京に帰還するのであるが、7月16日のワタクシは、反対側のホーム、新大阪ゆきの新幹線「ひかり」に乗り込んだ。雨はますます激しさを増して、静岡駅ホームに停車した「ひかり」の窓を、雨水が滝のように流れ落ちた。

 

 23時、「ひかり」が京都駅に到着した頃には、雨はほぼ止んでいた。しかしもちろん、山鉾巡行イブ「宵山」の賑わいは終わっている。人々は明日9時からの山鉾巡行本番に向け、早めに布団なりベッドなりに入って、スヤスヤ睡眠を満喫している頃だ。

  (新幹線車内で、こんなお弁当をいただいた 2)

 

 しかし諸君、「宵山」の深夜こそ、実は祇園祭の準・クライマックス「日和神楽」を眺めに行くべきなのだ。翌日の晴天を願って行われる日和神楽、ワタクシのこのブログでも、何度も繰り返してその模様を書き、長刀鉾の写真も何度も掲載してきた。

 

 こんなに頑張って、豪雨の静岡から京都に帰ってきたのも、日和神楽に間に合いたかったからである。23時の京都駅に到着、すぐにタクシーに飛び乗れば、祇園の南側を堂々と進む「長刀鉾」に何とか追いつくことができる。里芋オジサマは、そのぐらいこの日和神楽が好きなのだ。

 

Fri 090724 祇園「隠」で長刀鉾を待ち受ける 舞妓サンがお出迎え 「あれが『てる子』?」

 

Sat 170624 ウニ太郎、わざわざ夏の京都へ/金閣寺/祇園祭/宵山のスーパー大混雑

 

Mon 170626 祇園・浜松屋の思ひ出/フィンランディア/日和神楽を待ち受ける/やっと来た

 

Fri 180720  秋田土崎・曳山祭/アラ30とアラ40のすっぽん/日和神楽 3672回

 

1E(Rc) Ewerhardt & Collegium Aureum:HÄNDEL/オルガン協奏曲

2E(Rc) チューリッヒ・リチェルカーレ:中世・ルネサンスの舞曲集

3E(Rc) Collegium Aureum:MOZART/EINE KLEINE NACHTMUSIK & SYMPHONY No.40

4E(Rc) Rubinstein:THE CHOPIN I LOVE

5E(Rc) Solti & Chicago:DEBUSSY/LA MER・PRÉLUDE A L’APRE MIDI D’UN FAUNE & RAVEL/BOLERO

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