Sat 170624 ウニ太郎、わざわざ夏の京都へ/金閣寺/祇園祭/宵山のスーパー大混雑 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 170624 ウニ太郎、わざわざ夏の京都へ/金閣寺/祇園祭/宵山のスーパー大混雑

 連日これほど日本中を走り回っていても、それでもちょっとでもヒマがあれば、意地でも観光に励むのが今井君の生き方である。

 一応「ついでに」が原則であって、広島で仕事があれば、ついでに宮島に出かけて生牡蠣を貪り放題。岩手県で仕事があれば、ついでに花巻の奥の「鉛温泉」に一泊、帰りに松島や塩釜に立ち寄って、旨い寿司を貪り放題。みんなが「なるほど」と頷いてくれる「ついでに」優先の旅である。

 しかし、「ついでに」「ついでに」と言っているうちに、ついつい牡蠣もウニも食べ過ぎて、肉体の半分以上が海鮮でできているようなアリサマにもなる。桃から生まれた桃太郎ならいいが、「ウニを食い過ぎたウニ太郎」というのは、あんまりゾッとしない。

 ついでに諸君、「ウニ太郎」を執筆してみないか。日本に1000年生き残る童話を書けるかもしれへんで。ウニみたいにトゲトゲしたイタズラなウニ太郎は、オコシにつけたウニダンゴを配りながら、どんどん味方を増やしていく。

 「ウニが島」にウニ退治で出かけるのもいいですな。悪いウニ、いけないウニがワンサと集結したウニが島を、悪童からすっかり改心したウニ太郎が急襲。紫色のトゲを次々に発射して、悪ウニたちをすっかり退治しましたとさ。
日和神楽
(昨日から京都に滞在。祇園祭「日和神楽」を満喫いたしました)

 ところが諸君、「ついでに」はあくまで原則にすぎないのであって、ついでがなければ「わざわざ」に方針を切り替える。7月16日、連日の公開授業スケジュールに丸1日スキマが空いたのをいいことに、サトイモ太郎は京都を訪れることにした。

 目的は、言わずとしれた「祇園祭」である。大好きな山鉾巡行を、もう5年も見ていない。長刀鉾・月鉾・鶏鉾・菊水鉾・函谷鉾、夏の京都の勇ましい辻回しを、ホントに久しぶりに眺めてきたい。

 京都へは、「ヒコーキでビューン」をやる。「わざわざ」の場合、たまったマイルを使って出来るかぎり0円に近い予算で行きたい。宿泊するホテルも、いろんなポイントを利用して0ドルに近ければ近いほどいい。

 伊丹空港まで1時間、たっぷり眠って普段の睡眠不足を解消する。そういう時はエコノミー、しかも一番後ろの席がいい。プレミアムシートはパンパンの満員、しかも御弁当を大急ぎでムシャムシャやっているうちに大阪に着いちゃうが、一番後ろはスキスキのガーラガラ、ナンボでも熟睡していけるじゃないか。

 関西の空には、いかにも「梅雨末期」の濃厚な湯気が立ち込め、ヒコーキは分厚い雲や靄の中を突っ切って、大きく揺れながら高度を下げていった。大阪はまだ晴れていたが、京都に接近するに連れてだんだん空模様が怪しくなり、午後遅い時間帯の京都には、とうとう激しい雷鳴が轟いた。
金閣
(京都、金閣寺でリトル上海を経験)

 今井君の宿泊は、久しぶりのブライトンホテル。5年ぶり? 6年ぶり? 昔は京都に来るたびにブライトンに泊まっていたが、最近はウェスティンばかり。南禅寺周辺の散策が好きになっちゃったからだが、やっぱりブライトンも、捨てがたいものがござるよ。

 フロントで「まだお部屋の準備が出来ておりません」と言われてしまい、ちょいと時間を潰そうと、金閣寺を目指した。もっとギュッと渋いお寺もいいけれども、夏のキンキラキンも悪くない。

 全観光客のうち、8割から9割は外国人。そのまた8割が中国からのお客様。欧米人もぐんぐん増えているが、梅雨末期の京都で上海気分に浸るという、マコトにシュールな時間を満喫できる。

 ただし諸君、やっぱり夏の京都は暑すぎる。キンキラキンを眺めながら30分も経過すれば、もう熱中症と脱水症状が心配だ。汗だく&汗まみれで、求めるものはひたすらビールである。

 もちろん今日は「わざわざ観光」であって、夜からの仕事も一切ないから、いくらビールを飲んでもかまわない。店さえ見つかれば、ひたすらグビグビ&ガブガブやるところであるが、うにゃにゃ、どこのお店も外国人の皆様が占領してしまっていて、ウニ太郎のための席なんか1つも空いていない。

 仕方がない。ここはいったんブライトンに戻って、ロビーのカフェでグビグビをやることにした。金閣寺にいたのはホンの30分ほど。夏の京都の熱気にやられて、ほうほうのていで逃げ帰ってきたのである。
拡大
(金閣、拡大図。夏のキンキラキンはまた格別に暑苦しい)

 15時から18時まで、ホテルのお部屋でノンビリ肉体を休めた。何とテレビでお相撲を眺めていたのであるが、白鵬 vs 宇良、そういう熱戦に見入っているうち、京都は豪雨に襲われていたらしい。

 6時のNHKニュースで、豪雨と雷鳴の中を逃げ惑う京都の観光客の姿が映し出され、「ほい、こりゃホテルでのんべんだらりとしていて大正解だったわい」と、ウニ太郎はニンマリ微笑んだのである。

 6時半、外の雨もおおかた止んだようである。それではそろそろ「宵山」を満喫しに出かけようじゃないか。ワタクシは宵山も宵々山も未経験。「たいへんな人出ですよ」とは言われていても、本当のところどのぐらいの人出なのか知る由もない。

 今日の写真4枚目が、午後7時ごろの四条烏丸付近である。まだ少し降り続いていた雨が、7時前には完全に上がった。四条通りにも烏丸通りにもどんどん人が繰り出して、まもなくニッチもサッチもいかないスーパー大混雑になった。

 もののたとえとして「朝の通勤電車なみ」と表現することはあるけれども、宵山の四条通りはもう朝の山手線を凌ぐ勢い。前にも後ろにも、左にも右にも進めない。あまりの混雑に呆れ果て、「ちょっと脇道に入るかな」と考えても、その脇道も朝の丸ノ内線なみに混んでいる。
宵山1
(祇園祭宵山、午後7時のスーパー大混雑)

 露店の数も、ハンパなものではない。牛串にフランクフルト、ポテトに焼きそば、焼鳥に唐揚げ、街中に揚げ物とソースのニオイが充満して、こりゃどうだ、またまた肉体はひたすらビールを求めるばかりである。

 この夕暮れにワタクシがたどったルートは、烏丸通りから左に折れて四条通りを西に向かい、函谷鉾 ☞ 鶏鉾 ☞ 月鉾、そこから東に引き返して菊水鉾 ☞ 占出山、烏丸通りを横切ってさらに東へ、錦市場から新京極に出るというルート。ハイパー混雑はどこまでも続き、今夜もまた頭から足の爪先まで汗でズブ濡れになった。

 そんな大混雑の中でも、若者たちの視線が集まってくる。
「あれれ、今井先生じゃね?」
「あれって、イマイじゃね?」
「スゲー似てるよな」
「こんなところにいるわけねーだろ」
というササヤキと視線が、至るところで絡みついてくる。
宵山2
(祇園祭、「函谷鉾」のコンチキチンを満喫する)

 諸君、いつも言っている通り、今井を発見した場合、遠慮なく声をかけてくれたまえ。声をかけてくれて全然かまわないし、20歳以上なら「どうですか、飲みにでも行きませんか?」と誘ってあげることもヤブサカではないのだ。

 ただし、人違いだったときは、若干コワいかもね。「今井先生ですか?」と尋ねて、万が一それが今井先生でなかった場合、コワい人である可能性も高い。だって、こんなゼスプリ系のキウィ的外見だ。コイツに似ている人って、コワい人の確率も当然高いだろう。

 コワい経験をしないために、読者諸君、近いうち「もしかして今井先生?」のポーズをこの場で決めることにしよう。「今井サンですか?」と尋ねる代わりに、ウィンクとか、首を8の字にグルグル回すヒミツのポーズとか、そういうのを決めておけば間違いがなくていいだろう。

「ケロケロ!!」と2回叫ぶとか、「ウニウニ、ウニ太郎!!」と呪文を唱えるとか、「ニャゴニャゴ!!」「ニャンゴロリ!!」の奇声を発するとか、アイデアは常に満載だ。近日中に諸君、そういう合言葉を決めようじゃないか。

1E(Cd) Four Play:FOUR PLAY
2E(Cd) Deni Hines:IMAGINATION
3E(Cd) Sugar Babe:SONGS
4E(Cd) George Benson:TWICE THE LOVE
5E(Cd) George Benson:THAT’S RIGHT
total m120 y1140 d21098