Wed 211027 エビス顔の裏側/門司港で昭和レトロを満喫/みかど食堂 4111回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 211027 エビス顔の裏側/門司港で昭和レトロを満喫/みかど食堂 4111回

 いやはや前回の写真1枚目「サトイモのエビス顔」は、さすがに凄まじかった。凄まじすぎて、自分でも直視できないほど激しいエビスぶりだった。

 

 これで帽子でもかぶれば、実はワタクシはエビスというよりダイコク様のタイプなのであるが、さすがに昨日の満面のエビス♡スマイルは、あまりにエビスすぎて本物のエビス様でも逃げ出してしまいそうだった。

 

 しかし諸君、実はこのエビス♡スマイル、翌々日に迫った我が肉体の試練に耐えかねず、その弱気と臆病から、無理に無理を重ねて絞り出したスマイルだったのである。

 

 どうだい諸君、もう1度コワイもの見たさ、昨日の記事のエビス♡スマイルを眺めてみて、「翌々日に迫った試練」への恐れやオノノキを想像してみないかね。人間観察にはベストの教材と言っていいかもしれない。

(久しぶりで門司港を旅してきた。長かった改修工事も全て完了したようだ)

 

 ではいったい、その「翌々日に迫った試練」とは何だったのか、今は明かさないで、ギュッと秘密にしておくことにする。同じような大きな試練は、20年ほど前に1回、10年前にも1回、か弱いこのサトイモ男爵(ないしムカゴ閣下)を容赦なく襲ってきた。

 

 臆病な今井君はそのたびに極端にションボリし、ションボリは長く続いて、しかしその濃密なションボリをひた隠しにするために、ものすごいエビス&大黒スマイルを見せつけるのである。

 

 実は昨日1026日水曜日、すでにワタクシは、ほぼ10年に1回の割で襲ってくるそういう試練を見事に乗り越えたばかりなのである。健康の安全地帯に猛然と走り込んで、「これでもう安心だ」と胸をなでおろしている。

 

 ここまで書いておいて、それでも試練の本質を秘密にしておくのは申し訳ないが、まあ諸君、明後日あたりまで待ってくれたまえ。この1年か2年ほど、ちっとも元気が出なかったのも、ブログの更新が言語道断に間遠になっちゃったのも、ほぼ全てこの試練のせいだったのだ。

       (改修工事が完了した門司港駅)

 

 というか、仕事の方も少なからず遠慮していた。2019年の春から夏にかけて「新E組」「新D組」「新C組」「新B組」の順で一気に収録し、2020年1月に「A組」の収録も完了。この新講座5つの出来ばえに絶対の自信を持っているせいもあって、その後は「難所対策講座 早慶レベル」以外の収録はみんな遠慮してきた。

 

 しかし諸君、昨日1026日をもって、今井君は全ての遠慮を解除する。ここから先は一切の遠慮なしに、新講座でも何でも再び強烈な気力を持って取り組むし、少し減らしてもらっていた公開授業や講演会も、再び目いっぱいの頻度で登場することとしたい。

(門司港駅「みかど食堂」でケーキとコーヒーを満喫。こういうところからも、ワタクシのションボリぶりが分かる)

 

 いやはや何とも思わせぶりだが、迫り来る試練の重圧に耐えながら、福岡滞在中の今井君は昭和レトロのカホリを求め、博多から小倉まで新幹線、小倉で各駅停車に乗り換えて門司港に向かった。

 

 北九州は、どの街を訪ねても昭和レトロのカホリに満ちている。小倉もそう、門司もそう。門司から船に乗って下関にわたってもそうだ。中でもワタクシは門司港が好き。過去のブログ記事を眺めてみるに、チャンスさえあれば門司港を訪ねている。

 

Sat 140614 織り姫&彦星が可哀そう 雨の門司港レトロ 下関に渡る 夏のフグを満喫

 

Sun 140615 東シナ海 マンジリ テニス決勝 大分でお仕事 電車はまたマンツーマン

 

Tue 140715 「ジュッペ!!」「ジュゼッペ!!」「あああー!!」な人々 再び下関でFGU

 

Wed 160217 門司港までお船 昭和の日豊本線 急行「高千穂」 福岡県行橋の大盛況

 

 つい2〜3日前の東京の冷たい雨の中、手がかじかむ思いをしながら床屋さんを訪ね、「実はしばらく超♡清潔にしてなきゃいけない事情があって、4mmの丸刈りにしてください」とお願いした。普段は「アタマ6mm、ヒゲ4mm」なのだが、アタマも4mmの高僧スタイルにしたことはすでに述べた。

 

 その時、床屋の若い店長どんと話がはずんで、「昭和レトロな街としてはどこが好きですか?」と尋ねられた。小樽・東京本郷・神戸・呉・長崎、いろいろ思い浮かぶ中から、あえて「門司が一番好きかもしれません」と答えておいた。

 

 とは言ってもこの数年は、門司港を訪ねるたびに完全な工事現場と化していることにガッカリさせられっぱなしだった。運悪く、いつも雨。門司港駅とその周辺の改修工事現場に冷たい雨が降り注いで、いつでも泥んこ。日本中どこに行っても「いったい工事はいつ終わるんだ?」と慨嘆させられる。

        (商船三井、門司支店)

 

 しかし今回は違った。門司港周辺の整備工事は、どうやら完成したのである。つい4〜5年前までは泥んこの工事現場だった港の一帯が、いまはすっかりキレイな昭和の街に整えられて、カップルやら親子連れやらその他モロモロ、コロナを土俵際に追い詰めた穏やかな休日を楽しんでいらっしゃる。

 

 自分自身には試練が迫っていて内心穏やかではないが、それでも他人がみんな不安をマルッと忘れて満面の笑顔で休日を楽しんでいる様子を見れば、見ている側の試練も不安もみんなどこかに飛んでいってしまう。

 

 見渡せば、どこもかしこも「焼きカレー」。滅多やたらに焼きカレーであって、「平家にあらずんば人にあらず」に負けず劣らず「焼きカレーにあらずんばカレーにあらず」の傲慢&不遜な空気が漲っている。

     (門司港駅前に、こんな石碑があった)

 

 門司港駅前は「バナナの叩き売り発祥の地」でもある。ずいぶん詰まらん発祥の地を自慢したものであるが、もしも「バナナの叩き売り」を知らない人がいたら、ぜひぜひググってくれたまえ。昭和のむかしまでは、バナナとかザボンとか、スイカや干し柿や干しイモを売るにも、商売人はたいへんな努力をして口上の芸を磨いた。

 

「ガマの油売り」などというのも存在した。茨城・筑波山の麓を旅すると、デカいガマガエルの置物を脇に置いて、尾羽打ち枯らした貧しい浪人者とおぼしきオサムライが、汚い刀を振り回しながら「ガマガエルから絞った油」という触れ込みの怪しいクスリを売っていた。つい先週、茨城を旅した時に、その実演を眺め、口上に耳を傾けてきた。

(茨城県勝田、ひたち海浜公園で「がまの油」の口上を実演を眺める)

 

 せっかくなら、門司港駅前でバナナの叩き売りの実演をやってもいい。大学生ボランティアでもいい、演劇集団の武者修行でもいい、ホンキでホンモノの叩き売り芸人を目指すのもいい。焼きカレーのノボリばかりが秋風にパタパタ翻っているより、賑やかでいいじゃないか。

 

 門司港駅に隣接した由緒ある旧館の中に「みかど食堂」という落ち着いたレストランがあって、試練の前々日の今井君は「とりあえず焼きカレーで心を慰めよう」と、ションボリ「みかど食堂」に乗り込んだ。

(門司港駅に隣接、古い洋館2階「みかど食堂」に入ってみる)

 

 古い洋館、2階の店に上っていく木製の階段がミシミシ音をたてて、マコトに奥ゆかしい。お店のオネーサマたちの客あしらいも、しっとり落ち着いていてこの古い洋館にふさわしい。

 

 注文したのは、ランチの焼きカレーセット。諸君、この店に限らず、門司に来て焼きカレーを注文する時には絶対に油断してはならない。カレーとチーズとライスが混じって焦げる芳しく香ぐわしいカホリにつられ、慌ててスプーンを突っ込んで大量に口に運べば、まず間違いなく全治2週間の激烈なヤケドに苦しむことになる。

(超アツアツ、香ばしい焼きカレー、ヤケドに十分注意が必要だ)

 

 かく言うワタクシは、かつてモロッコに旅立つ前日、大学学部時代の友人2名とともに入った東京・代々木上原のお蕎麦屋で、揚げたての海老天ぷらを口に突っ込み、左奥の歯茎にしたたかヤケドを負った。

 

 まもなく歯茎はベロッと剥がれ落ち、モロッコ滞在中の2週間はそれが原因の口内炎に苦しんで、せっかくのタジン鍋その他モロッコ料理も、全て苦痛にしかならなかった。熱いものには、世界中どこでも要注意。ちゃんと何度もフーフーして、適度に冷ましてから口に入れるようにしたまえよ。

 

1E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 1/10

2E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 2/10

3E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 3/10

4E(Cd) Böhm & BerlinerMOZART 46 SYMPHONIEN 4/10

7D(DPl) 能:喜多流 楊貴妃(友枝喜久夫 森茂好)/ 喜多流 草紙洗小町(友枝喜久夫)

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