Tue 140715 「ジュッペ!!」「ジュゼッペ!!」「あああー!!」な人々 再び下関でFGU | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 140715 「ジュッペ!!」「ジュゼッペ!!」「あああー!!」な人々 再び下関でFGU

 せっかくやっとのことでオランダ滞在記が再開したと思う間もなく、8月7日の今井君は福岡県でのお仕事に旅立つのである。「福岡でお仕事」ということになれば、当然それに付随していくらでも楽しいことが起こるので、遠いオランダやアムステルダムのお話は、またまた当分お休みになりそうである。
 8月7日、日本列島のはるか南で長く雌伏していた台風11号君が、ようやくのことで北に向かって鎌首をもたげはじめた。後輩=12号君に先を越され、11号君はいかにも猛り狂っているように見える。
 910hPaからいったん950まで衰えたのに、さっきのニュースでは再び940hPaまで勢力を盛り返していた。まさに怒りの力、ムカツキの力であって、日本国民はこの虐げられつづけた台風を決して侮ってはならない。
 実は、これを書いている段階で8月8日午後5時。今井君は福岡空港のラウンジに座ってヒコーキの出発を待っている。台風の北上に伴い、福岡空港周辺も荒れ模様になってきた。明日はどうやら「台風直撃」の予感。福岡空港では、次第に緊迫感が高まっている。
ブイヨンスープ
(羽田空港ANAラウンジの「野菜ブイヨンスープ」。ジュッペ君やジュゼッペ君(後述)が大量発生していた)

 しかし昨日(8月7日)午前の段階ではまだ
「11号君? そんなヤツいたっけ?」
「もう12号君だって、とっくに消滅しちゃったんだぜ」
「大昔、大江健三郎『遅れてきた青年』ってのがあったけど、『遅れてきた渦巻き君』『遅れてきたワラスボ君』じゃ、あんまりサマにならないね」
「そんなヤツより、高知のYOSAKOI♨」
「そんなヤツより、甲子園の高校野球♡」
「どうせ大したことないんだろ?」
という雰囲気が支配しているのであった。
 特に東京はそうである。何しろ梅雨明け以降、延々と快晴と猛暑の日々が続いた。37℃ ☞ 38℃と、連日の猛暑のせいで何だか空気が焦げ臭い。まさかホントに焦げてケムリをあげることはないにしても、焦げ臭いのは間違いのない事実。オレンジ色の炎が沸き上がる錯覚に怯えるほどの大猛暑が連続していたのである。
 8月7日午前9時、今井君はタクシーというマホーのジュータンに乗って羽田空港にやってきた。もちろんバスやモノレール、山手線や京急電車を乗り継いでもいいが、その場合は「羽田に着くまでに汗みどろ」を免れない。夕方から高校生諸君を前に大演説&大熱演を展開するのに、朝の段階で汗みどろというのは、やっぱり問題が大きい。
 ダイアモンドラウンジに入ると、嬉しいことに今月のスープは「野菜ブイヨン」。7月はずーっと今井君の大キライな「パンプキンスープ」が続いて、カボチャ&カボチャのカボチャ責めに悩まされたから、少なくともカボチャから解放されただけでも大満足だ。2度も3度もオカワリをして、朝のクマどんのホットな肉体をジュッと湯ケムリが上がるほどの超ホットグマに高めてみた。
海峡
(博多からクマどんは小倉☞門司☞下関を目指した。下関から海峡を挟んで門司方面を望む)

 しかし諸君、オジサマたちとはマコトに困った存在である。スープを飲むのにも、静かに礼儀正しく飲むことが出来ない。「ジュッペ!!」「ジュッペ♡」「ジュゼッペ♨」と、ヒトさじスープを吸い込むごとに凄まじいジュッペ&ジュゼッペ音で周囲を満たさずにはいられない人々が多い。
 しかも「ジュッペ!!」「ジュッペ♡」「ジュゼッペ♨」の連続の後には、いかにも満足げな「ああああー!!」ないし「かあああー!!」というタメイキが続く。ラウンジのスープが旨ければ旨いほど、
「ジュッペ!!」「ジュゼッペ♡」「ああああー!!」
「ジュッペら♡」「ジュゼッペら♨」「かああああー!!」
という声が、あたかも時ならぬ地響きのようにダイアモンドラウンジを包み込むのであった。
 ヒコーキは、9時45分発。伊丹便みたいに「優先搭乗は、まずダイアモンドのお客さま、続きましてプラチナのお客さま」という妙竹林な差別待遇をしないから、搭乗口はマコトに平穏。ダイアモンドの人々からプラチナの人々に対してイヤらしい優越の視線が浴びせられることもない。伊丹空港独特の変な差別待遇は、今すぐヤメにしたほうがいいと今井君は愚考する。
フグ刺し
(下関の夏フグ刺身。コリコリしておいしゅーございました)

 福岡は、薄曇り。台風11号はこの日やっと動き出したけれども、まだまだ福岡に影響を及ぼすほどではないようだ。よかった&よかった。クマどんは安心してタクシーに乗り込み、宿泊先のANAクラウンプラザホテルに向かった。
 正午前であったが、何の問題もなくチェックインできた。というより、ロビーに足を踏み込んだ段階で「こんにちは、今井サマ」と声をかけられるアリサマ。今井君って、そんなにみんなにカンタンに覚えられちゃうタイプかねぇ。すぐにラウンジに案内され、部屋の準備ができるまでの10数分、よく冷えたアイスコーヒーも出してもらって、マコトに快適に過ごすことができた。
 こうなれば諸君、「仕事の時間まで、空き時間を有効に使おうじゃないか」と考えるのが当然である。「仕事♨仕事♨仕事。仕事以外は全て無意味♡」という仕事人生じゃ、All work and no play makes Jack a dull boyの世界を地で行く結果になりかねない。
 そこで、退屈なジャックになりたくないクマ蔵どんは、
「せっかく博多に来たんだ」
「博多から下関は目と鼻の先だ」
「博多☞小倉☞門司☞下関。門司から下関にはお船で行って、下関でフグちゃんたちを満喫するのは、決して悪いことではない」
「冬のフグばっかり褒めちぎって、夏のフグを味わわないのはおかしんじゃないか」
と、思考をどんどん尖鋭化させたのである。
唐揚げ
(下関の夏フグ唐揚げ。大きくなっておいしゅーございました)

 だってそうだろう。「冬のフグは旨い。しかし夏のフグはダメ」という御仁がいたら、それは「冬のAKBなら追っかけるが、夏のAKBはダメ」というオッカケ人間とか、「冬のイマイは受講するが、夏のイマイはヤメとく」という受験生みたいなもんじゃないか。
 クマどんは、冬でも夏でもFGUのファン。夏でも冬でもFGUを追っかけて、「せっかく福岡まできたのに、下関FGUに声援をおくらない」なんてことは考えられない。
 そこで諸君、
「あれれ、7月上旬にも同じことをしたよな」
「あの時も台風が接近して、海が荒れていたな」
「でも1ヶ月ぶりのFGUなら、骨も皮も残らず味わい尽くしたい。というか、7月の2倍は食べたいな」
と心をウキウキ踊らせつつ、博多駅から東京行きの「のぞみ」でに乗り込んで小倉を目指すことにした。
 さすがお盆であって、新幹線は大混雑。今井君が乗り込んだのは自由席であるが、目の前の大混雑の真っただ中で、激しい親子ゲンカが始まった。30歳代娘vs60歳代ママ。いやはや、河川敷の花火大会のような、激烈な応酬であった。
 そしてついに、激昂した30歳代娘から「ウルセーンダヨ、このク○ババァ!!」の一言が飛び出した。臆病なクマ君の頭の上をビューンと通過した大暴言に、思わず全身が縮尺1/100 に縮みそうなほどビックリした。大胆なクマ君ではあるが、他人事にはマコトに臆病に縮んじゃうのでござる。 
皮刺し
(下関の夏FGU「皮」。ますますコリコリでおいしゅーございました)

 小倉からは各駅停車の電車で門司港へ。門司港から下関へは30人乗りの小さなお船で関門海峡を横断する。平家一門が滅び、佐々木小次郎と宮本武蔵が雌雄を決した狭い海峡を、平成のクマ蔵はこれからフグ退治に出かけるのである。
 しかも諸君、ホンの1ヶ月前、クマ蔵は全く同じルートでフグ退治に出かけた。あの時も台風8号のせいで小舟は大きく揺れたが、今日もまた関門海峡の波は荒い。大小の貨物船の往来も激しく、下関行きの小さな船は木の葉のように上下動を繰り返した。
 10分後にたどり着いたのは、フグで有名な唐戸市場の真横である。すっかりお腹を減らしたクマ君は、先月と同じ食堂「ふくの関」に突進。家族連れで賑わうお店の一番奥のテーブルに陣取り、季節外れの夏のフグを再び賞味することにした。
 肉厚でコリコリのフグのお刺身、おいしゅーございました。もっとコリコリなフグの皮も、もちろんおいしゅーございました。7月よりずっと大きくなったフグの唐揚げ、たいへんおいしゅーございました。
 お隣のテーブルの家族連れがちっともフグを食べないのが、少々気に入らない。ジーチャンは「づけ丼」。ママは焼き魚定食。コドモたちはそろってお子さまランチで、「フライドポテトのソースが少なくておいしくない」という話題に終始する。うにゃにゃ、クマどんはそんなのイヤでござるよ。

1E(Cd) Tower of Power:URBAN RENEWAL
2E(Cd) Tuck & Patti:CHOCOLATE MOMENT
3E(Cd) 村田陽一 & Solid Brass:WHAT’S BOP
4E(Rc) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPOHONY No.5
5E(Rc) Solti & Chicago:MAHLER/SYMPOHONY No.5
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