Sun 140615 東シナ海 マンジリ テニス決勝 大分でお仕事 電車はまたマンツーマン | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sun 140615 東シナ海 マンジリ テニス決勝 大分でお仕事 電車はまたマンツーマン

 CNNとABCとBBCがこぞって「モンスター台風」と名付けて世界中に報道した台風8号は、一夜明けてもまだ沖縄に大きな被害をもたらし続けている。
 7月9日午前7時半、再び「大雨に関する特別警報」発令。テレビの画面には、今井君もお仕事で訪問したことのある街の風景が次々と映し出される。被害に遭われた方には、心からお見舞い申し上げる。
 そういう大型台風が東シナ海に抜け、ヘビが鎌首をもたげるみたいに、鋭角的に西九州に向かって進路を変えつつある。今井君はこの後まさにその「西九州」でお仕事の予定である。
 まるで台風の進路のど真ん中に向かって突進していくみたいであるが、マコトに幸いなことに台風の勢力は急速に衰えつつあって、昨日の930hPaから今朝は960hPa。東シナ海の海水温はそんなに高くないだろうだから、今後もグングン勢力は衰えつづけそうだ。
大分1
(7月7日、大分の大盛況 1)

 平然と「東シナ海」と文字にしてから、「東シナ海」「南シナ海」という呼称の中に、中国のヒトビトを刺激する「シナ」の文字がビシッと入っていることに気づく。天気予報でも台風情報でも、キャスターは躊躇うことなく「東シナ海」と口にする。
 しつこく海洋進出を進めようとする中国への反感があるのか、普段は小ウルサイ評論家の皆様も、やっぱり「南シナ海」「東シナ海」という呼称にちっとも躊躇を示さない。
 某・老政治家がよく陽に焼けたヒタイに青筋を浮かべて「シナと呼んで何が悪い?」と暴走を繰り返すたび、「呆れた」「困り果てた」「恥ずかしい」という意味の薄ら笑いを浮かべるコメンテーターたちなのに、「南シナ海では…」と口にして、ちっとも意に介さない。
 すでに21世紀も序盤が終わろうとしている。そろそろ「東中国海」「南中国海」という呼称に切り替えたらどうだろう。うーん、政治と軍事の状況がこんなふうであれば、国民感情としてやっぱりこの呼称は受け入れがたいでござるかな?
 でも、「シナがダメ」というなら、論理的には「東シナ海」もダメなはず。英語ならSouth China Sea とEastern China Seaであって、地名に残ってしまったシナという表記に固執しているのは、どうも時代遅れな感じが拭えない。
門司港駅
(マコトにレトロな門司港駅)

 さて、こんな大型台風が間近に迫っているのに、今井君は相変わらず暢気である。昨日も書いた通り、夜7時から大分でお仕事があるのに、1時過ぎのクマ蔵は門司港からお船に乗って、山口県下関の地に降り立った。しかも諸君、「夏のフグを食す」と言ふ不要不急の暴挙に出たのである。
 しかしまあいいじゃないか。目クジラをたてるほどのことではない。もし目クジラを立てる人がいるなら、その前にまず「目クジラって、なあに?」と、そっちのほうに関心を持つべきである。
 本来は、「目じり」。しかしこれを「目くじり」とも呼んだ。その「くじり」が「くじら」に転訛。要するに「目クジラを立てる」というのは「目じりを吊り上げる」というだけのことであって、大海を泳ぎまわるクジラさんとはちっとも関係がないのである。
 ついでに言えば、台風が接近したからと言って「一日中マンジリともしないで台風情報を見つめている」必要があるだろうか。そもそも「マンジリ」とは何か。その語源のほうに関心を持つほうが知的ではないだろうか。
 例えば、大分や熊本でのお仕事を控えた今井君が「一晩中マンジリともしないで台風情報を見つめている」をやってみるとする。いやはや、そんなことをしたってどうせロクなことにはならない。台風情報が一段落すれば、さっきまであんなに緊迫した雰囲気だった画面には「爆問学問」だの「鶴瓶の家族に乾杯」だの「あさイチ」だの、「緊迫」の文字と程遠い暢気な番組に切り替わる。
関門橋
(関門海峡は梅雨の雨に濡れていた)

 仕方がないからチャンネルをBSに変えてみた。すると諸君、「ウィンブルドン男子決勝」が始まってしまった。テニスとは、マコトに長く熱戦が続くスポーツであって、3セットマッチなら3時間は覚悟の上の観戦になる。
 むかし今井君がテニスを熱心に見ていた頃は、ジミー・コナーズの全盛期。コナーズとは「最後まであきらめない」という粘りのテニスの代表格であって、2セット取られた後で3セットを取り返す類いの大逆転をしょっちゅう演じていた名選手である。
 その後しばらくして、テニスの世界は高速サーブ全盛に変わった。1980年代、「ブンブンサーブ」のボリス・ベッカーから始まって、ゴラン・イワニセヴィッチなど、要するにサービスエースの山を築いて勝ち上がる選手が増え、テニスは一時つまらなくなった。
 そのベッカーが、信じがたいぐらいのオジサマ的風貌になって、画面に映っていた。決勝に進出したジョコヴィッチのコーチに就任したんだそうだ。決勝の相手のフェデラーにも、エドバーグがコーチについている。NHKはエドバーグ、朝日新聞はエドベリ、そういう意地の張り合いも懐かしいが、往年の名選手がコーチについてこうして勝ち進む。マコトに美しい師弟愛でござるね。
 というわけでテニス決勝は、予想通りファイナルセットにもつれこんでしまった。第4セットでいったんジョコヴィッチがチャンピオンシップポイントを握ったが、そこはフェデラーがコナーズを髣髴とさせるウルトラ粘り越しで切り抜けた。
大分2
(7月7日、大分の大盛況 2)

 いやはや、結局4時間の大熱戦につきあうことになった。だから諸君、「マンジリともしない」なんてのをやってるより、たっぷりマンジリしなしゃんせ。マンジリ&マンジリ。そうやってたっぷりマンジリをやってるからこそ、いざというときにググッと力が入るのだ。
 もちろん諸君、「まんじりともしない」という表現はあっても
「今度いっしょに、マンジリしようよ♡」
「昨日はたくさんマンジリしたね♡」
「こら、いつまでも起きてないで、早くマンジリしなさい!!」
みたいな言い方はありえないので、注意。そのへんも、ぜひ語源辞典で調べてくれたまえ。
 門司港のクマどんはいったん小倉に戻って、「小倉ステーションホテル」のカフェでマッタリ時間を過ごすことにした。マンジリなんかしなくても、マッタリなら出来るのが日本語の素晴らしいところである。外の雨がますます激しくなる中、お隣の席のオジーサマがマンジリな世界になだれ込んでいくのを眺めながら、16時過ぎまでゆったりマッタリを満喫した。
ソニック
(奇抜なデザインの「ソニック」グリーン車)

 小倉から大分へは、日豊本線の特急「ソニック」に乗っていく。「落石で停電」「行橋駅付近の豪雨のため、しばらく徐行運転いたします」「すれ違い列車遅れのため、しばらく停車いたします」など、多種多様なトラブル続きで、大分には35分遅れで到着した。
 大分でのお仕事は、19時スタート、20時半終了。出席者は申し込みベースで約200名。会場はパンパカパンのパンパン、今井君が最も盛り上がりやすい状況で、30秒に1回の大爆笑が、会場を揺らし続けた。
 こうなると今井君は、躊躇なく営業トークにまで突き進む。これがお昼から夕方にかけての開催なら、「この後このまま校舎に移動して、今日のうちに授業を1コマか2コマ受けていきたまえ」というところまで発展するのであるが、さすがに終わりが21時近くになっては、そういうわけにもいかない。
 帰りも、特急「ソニック」。小倉で新幹線に乗り換えることなく、ソニック1本で一気に博多まで帰った。合計すると、今日1日で5時間もソニックのグリーン車に乗っていたことになる。帰りは約2時間半、グリーン車を完全に独り占め。車掌さんとのマンツーマンが、今夜もまた実現してしまったのであった。

1E(Cd) Courtney Pine:BACK IN THE DAY
2E(Cd) Dieter Reich:MANIC-“ORGANIC”
3E(Cd) Tuck & Patti:AS TIME GOES BY
4E(Cd) Candy Dulfer:LIVE IN AMSTERDAM
5E(Cd) Patti Austin:JUKEBOX DREAMS
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