Thu 210225 不承不承なカウントダウン/広島で離れワザ披露/カウントダウン3/3997回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 210225 不承不承なカウントダウン/広島で離れワザ披露/カウントダウン3/3997回

 せっかくのカウントダウンが、どうしてこんなに不承不承なんだ? 映画の中のロケット打ち上げでも何でも、それまでは何だかんだメンドーな話が続いても、いざカウントダウンとなればグイグイ順調に進み、あっという間に宇宙飛行士たちは遥かな宇宙空間に運ばれているじゃないか。

 

 もう30年近く前、トム・ハンクス主演の「アポロ13」に世界中が夢中になった。いやはや今井君はそのアポロ13号、映画ではなくリアルタイムで懸命に見守った時代の人間であるから、打ち上げ直後の宇宙飛行士たちがマコトに暢気に浮かれている映画の描き方がどうもピンと来なかった。

 

 しかし諸君、今回の今井君によるカウントダウンの不承不承さは、これはもう完全に常軌を逸している。カウントダウンを10で開始してから、すでに2ヶ月が経過。ブログ記事「4000回達成」に向けて、やっと2月18日に「4」まで来たというのに、その後また1週間も何の音沙汰もない。

 

 3、2、1、0。そこんトコロは、映画でもテレビドラマでも実世界でも、普通は一気呵成にホントに3秒で「スリー・トゥー・ワン・ゼロ、発射 !!」、その絶叫と大喝采、涙&涙の感激のシーンが描かれるはずなのに、感謝も感激も感動もなし、ピクリとも動かずに兵庫県豊岡のオーベルジュで停止したままである。

(2月10日、広島での大奮闘。キャパ400の会場に200名。換気も手洗いも徹底。ルールは厳守している)

 

 その間に、季節も変わった。冬は終わり、早春が訪れ、梅は咲き、早咲きの桜も開き始めた。天ぷらの主役はとっくにタラの芽&ふきのとう、土手にはツクシが顔を出し、下手をすればオオイヌフグリの花も開く。大学入試の本番がやってきて、来週には受験生の主役も入れ替わる。

 

 しかし諸君、許してくれたまえ。3997回も書いてきたブログだ。標準的な文庫本にしておよそ200冊ぶん、40000ページをおそらく超える。1日10本ずつ読み返しても、1年では読みきれない。その記念すべき4000回目を迎えるなら、筆者としても日付を選び、内容を選び、掲載する写真だって慎重に選びたい。

 

 やっぱりその辺が、1000回目、2000回目、3000回目とは、また風情が違うのである。1000回目は2011年3月1日だった。東北の大震災の10日前である。2000回目は、20131126日。ワタクシはふるさと秋田を訪ねて、きりたんぽ鍋とハタハタを貪っている。

 

 3000回目は2016年8月21日。もうナデシコは天国に旅立った後で、ニャゴロワも腎不全6年目。連日の点滴に耐えて気丈に生き続けてはいたが、もうすっかりおばあちゃんネコになって、そこから3年2ヶ月、マコトに静かな生涯を送った。

  

Tue 110301 祝&祝!! 更新1000回達成に、祝!! 毎日10回分ずつ読んで3ヶ月

Tue 131126 ついに2000回を達成 2013年の記録 再スタート記念に何を買ったか

Sun 160821 祝♡3000回/ネコたちに感謝/来し方行く末/カウントダウン653を開始

Mon 180604 帰ってきた/3652回完了/夢は沃野を駆けめぐる(イタリアすみずみ 17)

 

(2月9日、兵庫県でも日本海側の豊岡は大雪になった 1)

 

 そういう長い歴史を歩んだ4000回なのである。どんなに不承不承でも、許してくれたまえ。カンタンにこのラインを乗り越えてしまいたくない。せめて何か派手な宴会でも催したいのであるが、大キライなコロナちゃんがまだまだ立ち去ってくれそうにない。

 

 4000を乗り越えたはるか先には5000回が待っており、しかもワタクシは5000回を目指して突き進むのもヤブサカでないのだが、どんなにこちらが決意を固めても、「ブログの世界が存続するかどうか」の問題のほうが大きく立ちはだかる。

 

 ま、そういうことである。それでも日々は平凡にどこまでも続いていき、気がつけば2月は終盤を迎えている。豊岡に滞在したのは2月8日だから、油断して手をコマねいているうちに、2週間以上の日々が経過していったのである。

 

 2月9日、兵庫県の日本海側には数センチの積雪があった。朝9時に「オーベルジュ豊岡1925」をチェックアウトした段階でも、まだチラチラ雪が舞っていた。用心のため、東京を出る時に雪用の靴を履いてきたが、さすが雪国出身の今井君、用心はマコトにピタリと当たったわけである。

 

「ミニミニ南船北馬」と名付けた豊岡への旅は、だから水墨画のような白と黒の風景の中を進む。和田山から福知山に抜けるあたりの写真は、ありゃりゃ、ホントにモノクロの風景であって、「わざと白黒で撮りましたか?」と自問自答したくなるほど、渋いモノクロでまとまっている。

(2月9日、兵庫県でも日本海側の豊岡は大雪になった 2)

 

 ただし、特急「こうのとり」が大阪に到着してしまうと、さすがにもう雪はナシ。雪用の靴が我が短いアンヨに重くのしかかる。そのまま新幹線に乗り換えて広島へ、広島での公開授業に向かうのである。

 

 ただし、広島での公開授業は翌2月10日。2月9日は「お仕事ナシ」であって、いわゆる「前乗り」だ。いちいち東京に帰っていては、かえって交通費がかさむから、これは当然至極の旅程なのであるが、一人でお酒を飲むにはマコトに好都合な1日になった。

 

 すると諸君、これもまた当然の帰結であるが、生牡蠣が第一の大好物である今井君のことだ、馴染みの生牡蠣店「かなわ」に1人で総攻撃をかけ、徹底的に生牡蠣を貪って滋養強壮 → コロナ撲滅に勤めることにする。

 

 ただし、本店の牡蠣舟まで攻め込む気力がない。昨年11月には毎年恒例の本店総攻撃を実行。豪華な生牡蠣を35個、1個平均1分で退治して、驚異的な咀嚼と嚥下の早ワザを他のお客さんたちにも見せつけたのだが、2021年の今井君にはその熱い気力が湧き上がってこない。

(広島駅ビル内「かなわ」で生牡蠣25個を嚥下する。まずは最初の10個)

 

 おそらくあのツマラない共通テストのショックが、食欲にまで影響しているのである。「USBメモリ、なくしちゃったよ」「馬になっちゃった牛の話」「各駅停車のみ&たった3駅の時刻表」「複数データ情報処理系」「甘味料業界に迷惑をかけちゃった甘味料のオハナシ」、いやはや幼稚きわまりない試験内容に、食欲までゲンナリ減退してしまった。

 

 仕方がないから、広島中心部の牡蠣舟まで出かけるのはヤメにして、広島駅ビル「Ekie」内の「かなわ」支店で済ませることにした。駅前のシェラトンホテルにチェックインしてすぐに出かけたのだが、驚くなかれ諸君、広島駅は駅も駅ビルもガーラガラ、お客の姿はほとんど見当たらない。

 

 さすがの名店「かなわ」も、ワタクシ以外のお客は2組のみ。1分1個の早ワザを見せつけようにも、見せつける相手は店員さんしかいらっしゃらない。それでもまずは10個、続いてまた10個、さらに5個、15分もかからずに25個を咀嚼&嚥下、というか「ほぼ咀嚼しないで嚥下」の離れワザを演じ続けたが、さすがにこれは拍子抜けである。

(広島駅ビル「かなわ」で生牡蠣25個を嚥下する。締めくくりの5個)

 

 ここは諸君、落ち着いたほうがいい。鉄棒のG難度ワザでも、フィギュアスケートの4回転ジャンプでも、サッカーのオーバーヘッドシュートでも、見る人&喝采する人が存在すればこその快感だ。喝采する人が皆無の離れワザはあまりにも虚しいのである。

 

 そこで今井君は、ぐっと落ち着いて離れワザを封印。咀嚼と嚥下を2手に分けて、咀嚼の方は「コイワシの天ぷら」に集中、嚥下のほうは「牡蠣の土手鍋うどん」に集中することにした。

 

 コイワシ、こちらは噛みごたえのある小骨をいくらか残していて、小骨をワシワシ噛み砕く快感が味わえる。小骨も何にもないチャラチャラした共通テストとは話が違う。

 

 咀嚼の知性には、文章の中に残る小骨を力強く噛みくだく能力も含まれる。小骨さえ全て抜き去ったヌルく甘ったるい汁をどれほど素早く飲み込むか、それを競わせるような共通テストでは、知性の「ち」の字も試せない。

(しっかり噛みごたえのあるコイワシの天ぷら。ワタクシは常に「噛みごたえ」を愛する)

 

 一方の「土手鍋うどん」、こちらは嚥下の知性が試される。何しろこれだけ濃く熱い汁だ。小骨を噛み砕く知性とは別種の、嚥下の知性が試される。

 

 共通テストの英語の文章は、冷めきった味噌汁を一気に飲み干すみたいな堪えがたい読み心地だが、牡蠣の土手鍋うどん、この熱く危険なヤケド寸前の料理こそ、美しく濃厚濃密な魅力に満ちているじゃないか。

 

 まあ、こうして諸君、2月9日の広島は暮れていった。日本酒「ゴールド賀茂鶴」、店の在庫7本を全て飲み尽くして、こちらの方でも店員さん全員の喝采を浴びた。公開授業は翌日なんだから、そのぐらいいいじゃないか。

 

「次にゴールド賀茂鶴が入荷するのはいつになるかわかりません」と若い男子の店員さんは苦笑したが、7本と言ったって、1本1合なんだから、たった7合飲んだに過ぎない。今井君が酔わずにいられる限界は7合であるから、ホントのギリギリ、ほとんど酔わずにホテルの部屋に帰還できた。

(広島「かなわ」、牡蠣の土手鍋うどん。危険なほど熱く濃厚濃密なうどんを、ワタクシは深く愛する)

 

 翌2月10日、広島での公開授業は19時から。広島城趾すぐそばの大きな会場に、約200名が集結した。400名収容の会場だから、冒頭の写真では若干「密」に見えているとしても、マコトに厳密にキャパ1/2ルールを厳守しているのである。感謝&感謝、また感謝の日々なのだ。

 

 ただし諸君、「4000回達成」の感動を、例えば「3000名が集結♡」みたいな花々しい記事で飾ることは、今は不可能である。ホントなら、そういう輝かしい1日を記録して、長く続いたこのブログの締めくくりにしたかった。

 

 コロナ真っただ中の今、そういう締めくくりが不可能だとすれば、ここからあと残り1003回、合計5000回を目指すしかない。それには少なくともあと3年を要するのであるが、その決意がなかなか完全に固まりきらない日々なのだ。

 

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