Thu 190625 昨年の今頃が懐かしい/10年達成の日々/兵庫県豊岡の大盛況 3849回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 190625 昨年の今頃が懐かしい/10年達成の日々/兵庫県豊岡の大盛況 3849回

 あれから1年が経過した。思えば昨年の今頃は、緊張感と緊迫感の真っただ中。もちろん緊迫感の原因を思えば、賢い人々には「バカバカしい」の一言で切り捨てられそうだが、当の本人としてはマジメもマジメ、大マジメで「大記録を達成できるか」と両手がブルブル震えだす勢いだった。

 

 だって諸君、「10年間1日も怠けずにブログを更新する」ってのは、実際にやってみた人でなければその緊迫感を理解できるはずがない。「そもそも『ブログ』という存在自体が2018年6月26日まで生き残れるかどうか」、そんなことまで心配でならなかった。

      (6月17日、兵庫県豊岡の大盛況 1)

 

 最近になって読者に加わった諸君は、当時の激しい緊張感をご存じないかもしれない。というか、2008年6月に始まったこのブログが、10年の継続を誓い、「毎日必ず更新する」と宣言した経緯もご存じないだろうし、「そのころはまだ小学1年でした」「まだ園児でした」という人も多いかもしれない。

 

 10年 = 3652日(うるう年2回を含む)の継続というのは、並大抵のことではない。どんな大人数の公開授業でも全く緊張することのないサトイモ君も、せっかくの美しい楕円の肉体と精神が、緊張のあまりトゲトゲ、周囲の人に当たり散らす危険性さえあった。

(豊岡は、志賀直哉「城の崎にて」の城崎温泉に近い)

 

 6月26日の誕生日に「10年連続更新」を達成しようと、ラストスパートに入ったのが昨年6月24日。岩手県花巻で1日6コマという劇烈な仕事をこなしたあと、仙台のウェスティンホテルに宿泊して3650回目の記事を書いた。

 

 前祝いと称して、仙台でおそらく最も由緒あるウナギ屋さんに出かけた。「いよいよあと2回」と考えると感激もひとしおであって、あまりの感激にウナギが喉を通らないぐらいだった。

 

 翌25日は京都に移動。京都のブライトンホテルにチェックインして、「さて」「いよいよだ」とため息をついた。ブライトンは、かつての今井の京都の定宿。最近は蹴上のウェスティンが定宿になったが、ブログを始めた10年前には、京都は必ずブライトンだった。

(城崎温泉駅前「さとの湯」。そういえば昨年は雨の中の訪問だった)

 

 午後1時に部屋に入れてもらえるかと思っていたのだが、すっかり顔見知りのコンシェルジュが見当たらなくて、「チェックインは3時でございます」と突っぱねられた。昨年の京都は6月から8月まで連日38℃の灼熱の日々。午後1時の京都御所付近を汗まみれでさまよいつつ、これから書く2回分の記事の想を練った。

 

 1つ目が3651回。2つ目が3652回。3652回で10年達成だから、まず1つ目を書いてから京都一のスッポンの名店「大市」を訪ね、お腹の中をスッポンの活力で満たした後でブライトンホテルに戻り、誕生日6月26日の早朝3時にむっくり起き出して、記念すべき3652回をアップした。

 (城崎温泉「三木屋」。志賀直哉が滞在した宿である)

 

 ちょうど1年前のことである。これを書いている時点で2019年6月25日。明日はまたまた楕円サトイモの誕生日である。時の経過はマコトに速く、あれからたった200本の記事を書き足すうちに、また1年が過ぎた。

 

 このあいだ観た映画のセリフで

I’m another year older, but none the wiser

というのがあった。「また1つ歳をとったけど、ちっとも賢くならないね」と言うのである。過去にいろいろあった男女が久しぶりに再会して、深いため息をつきながら誕生日を祝っていた。

 

 ま、昨年の今頃の緊張の日々については、以下の記事を参照してくれたまえ。いやはや、あまりの張りきりぶりにそれこそ深いため息をつきそうだ。

Thu 180531 大阪府堺東の大盛況/日本酒の聖地/あと4日/新宿の大盛況 M4

Fri 180601 ウニな頭でピーマンな話/寿司屋でウニウニする/岩手県の大盛況 M3

Sat 180602 岩手でエンジンが超全開/汗でずぶぬれ/ストップ!! サギ被害 M2

Sun 180603 炎熱の京都/授業で筋肉痛/すっぽんを食す/さあ2次会へ M1

Mon 180604 帰ってきた/3652回完了/夢は沃野を駆けめぐる(イタリアすみずみ17)

Sat 180630 では2次会を始めます/フテ寝の3日/3つの躊躇を克服(3653回)

 

(城崎温泉の老舗「西村屋」本館。ワタクシは別館「招月庭」に宿泊した)

 

 2019年、今年もまた昨年と同じような東奔西走の日々を送っている。ホンの3時間前に四国の高知から大阪に移動してきて、G20サミット直前の緊張感に満ちた大阪で、リッツカールトンホテルにチェックインした。

 

 この1週間の南船北馬を記録すれば、神戸 → 兵庫県豊岡 → 岡山 → 姫路 → 大阪 → 埼玉県大宮 → 岩手県花巻 → 高知 → 大阪。「よくこれで中年サトイモが干からびないな」という激しい日々の連続であるが、諸君、実はあえて今井君は自らこれに「秋田犬の旅」まで付け加えた。

 

 先週の土曜日、秋田北部の大館能代空港に飛び、大館駅前の秋田犬の里を訪ね、JR花輪線で奥羽山脈を縦断し、盛岡の繋温泉に2泊した旅の詳細は、近いうちにこのブログに記録するけれども、梅雨の雨に濡れた盛岡の2日間もまた忘れられない経験になった。

      (6月17日、兵庫県豊岡の大盛況 2)

 

 さて、時系列に忠実に、6月17日の兵庫県豊岡に話を戻そう。大阪からヒコーキで一気に但馬空港に飛ぶこともできるし、JRの特急「こうのとり」または「はまかぜ」で3時間、丹波&丹後や但馬の深い山々を地道に縫って行くのもいい。

 

 宿泊するのは、城崎温泉である。昨年も同じ時期に城崎を訪れ、志賀直哉「城の崎にて」を思ったものである。彼が「城の崎にて」を執筆した温泉旅館は現在改修中。確かに、志賀直哉以上に古色蒼然としている。キチンと改修しないと崩壊の恐れがありそうだ。

 

 文学作品は、もう大学入試とは無関係の存在になり、駐車場使用契約書だの賃貸借契約書だのを元に「論理的思考力を問う」という下卑た問題ばかりになる様子だから、あと5年もすれば「志賀直哉って、だれ?」という若者も増えるだろう。

(祝勝会は、豊岡の名店「紀ノ川」。ブリのお刺身、おいしゅーございました)

 

 タクシーで豊岡駅に向かい、スタッフと待ち合わせ。タクシーの運転手さんともすっかり仲良くなった。どうも諸君、このごろの今井君は誰とでもあっという間に仲良くなる。これも楕円の妙味であって、昔みたいなトゲトゲしたところが全くなくなった。

 

 駅でスタッフを待っていると、明らかに生徒のママと思われる女性が話しかけてきた。

「息子が映像でお世話になっています」

「大ファンです」

「すごくシュッとしていらっしゃるからすぐにわかりました」

とおっしゃる。

 

 関西で「シュッとしている」と言われれば、それは最大の賛辞である。今井は過去30年ほど、「シュッとしている」どころか「ムニュッとしている」「ブスッとしている」「ムッとしている」がせいぜいであったから、たとえお世辞でも「シュッとしている」と言われれば、心底から嬉しいのである。

  (豊岡「紀ノ川」の品々。合計18皿が次々とやってきた)

 

 3分ほど立ち話をするうちに、息子さんがやってきた。神戸大学医学部が志望なのだという。豊岡の校舎にはずいぶん優秀な諸君が多いようで、そのあと会場の控室を訪ねてくれた男女にも神戸大学志望者が何人もいたし、昨年だったか一昨年だったか、この校舎から神戸大学医学科に3人同時に合格した実績もある。

 

 こういうふうだから、地域の人々みんなで熱心に我々の後押しをしてくれる。19時半から始まった公開授業にも、150人を超える参加者があった。保護者の出席も多数。高校の先生方も約10人が駆けつけてくれた。「塾なんか行くなよ」という地域も少なくないから、こういう後押しはマコトに嬉しいのである。

(豊岡「紀ノ川」の箸休めはグラタン。おいしゅーございました)

 

 終了後、豊岡で一番の和食屋「紀ノ川」にて大祝勝会。豊岡の校舎責任者を勤めている優しいオジサマを中心に、次々と出される料理に舌鼓をうった。

 

 なんと、合計18皿。茶碗蒸しにグラタンに巻き寿司まであって、こりゃ一気に体重が増加する。しかしまあいいじゃないか。こんな熱い雰囲気の街なら、来年も再来年もぜひ豊岡を訪ねてみたいのである。

 

1E(Cd) Zagrosek & BerinSCHREKERDIE GEZEICHNETEN 1/3

2E(Cd) Zagrosek & BerinSCHREKERDIE GEZEICHNETEN 2/3

3E(Cd) Zagrosek & BerinSCHREKERDIE GEZEICHNETEN 3/3

4E(Cd) SequentiaAQUITANIA

5E(Cd) Nevel & Huelgas EnsembleCanções, Vilancicos e Motetes Portugueses

total m51 y368  dd24988