Sat 180630 では2次会を始めます/フテ寝の3日/3つの躊躇を克服(3653回) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Sat 180630 では2次会を始めます/フテ寝の3日/3つの躊躇を克服(3653回)

 諸君、ワタクシはこの3日間、迷いに迷ったのである。「10年続ける」「1日も休まない」と宣言したのは、10年前の6月5日。東日本大震災と網膜剥離の緊急入院、その2つは例外として、ホントに休まなかった。10年3652日の更新を、6月26日23時30分、自らの誕生日に達成した。

 

 いちおう「2次会への招待」みたいなことを書いて、弱気な継続宣言はした。記事の量をググッと減らすとか、写真の枚数も減らすとか、「毎日更新とは限りません」「断続的に継続していきます」とか、いやはや、ワタクシらしくもなく、ずいぶん弱気な発言をしたものである。

 

 ま、そのぐらいの強烈な緊張感があったのだ。海外旅行先でも、必ず朝5時に起きてMac君をポチポチ、継続を途切れさせないように、来る日も来る日も神経を尖らせていた。

 

 日付変更線をまたいだり、地球を東から西に半周したり、羽田から深夜便に乗り込んだり、そのたびに「大丈夫かな?」と、いろいろ計算してみなきゃいけなかった。「ブログに振り回された10年」と、自らを揶揄せざるを得ない状況さえあった。

20501 コモ湖1

(2018年5月21日、コモ湖。必ずここに戻ってくる 1)

 

 だから10年の達成直後、6月27日・28日・29日の3日間、「これからどうすんべえか?」と、ウィスキーをオンザロックスでチビチビやりながら、迷いに迷っていたのである。「2次会への招待」なんか、完全にシラばっくれることもできる。

 

 そもそも2次会などというのは、気の合った数名の仲間たちで繁華街の闇に消えていく類いのもの。あんまり大々的に「2次会、やります!!」と正式に発表すべきものではないはずだ。

 

 しかし諸君、やっぱり、寂しいのである。10年前もそうだった。どうしても、寂しいのである。「これでオヒラキ」「さあみんな気をつけてお帰りください」「2次会は、どうぞご勝手に」。そう言って冷たく突き放すのは、誰よりもこのワタクシが寂しいのである。

20502 コモ湖2

(2018年5月21日、コモ湖。必ずここに戻ってくる 2)

 

 迷いに迷っているうちに、あっという間に3日が過ぎた。早くもヤキモキなさったのか、「もしかして完全にヤメちゃったんですか?」「2次会があるって言ったじゃないですか」という不安の声が届き始めた。

 

 自分に都合よく考えれば、「今井ロス♡」ということなのかもしれない♡ サッカーのポーランド戦でカッカしているうちは今井なんか忘れていた人々も、ふと傍らのスマホやPCを撫で回しながら、リズムに乗ったあの長文ブログが新しくアップされていないことに気づき、軽い禁断症状を感じてくれるのかもしれない。

 

 何を隠そう筆者の側でも、ほぼ同様の禁断症状が始まった。とにかく、書かずにいるのがつまらない。気がつくとMac君を開いて、何だか分からんがとにかくキーをポチポチやっている。書かずにいると、書かずにいることがつまらなくて、いつの間にかフテ寝して日が暮れる。

 

 もちろん「何か別のもっとマジメなものを書く」という道はある。考えてみれば、もう10年近くも学習参考書を書いていない。4技能系の新しい本を1冊ぐらい書いてもいいかもしれない。

 

 しかし学習参考書なら、他に書き手がたくさん存在するだろう。しかもワタクシは、参考書の悲しい運命を知っている。自分自身の受験生時代を振り返ってみても、参考書を1冊、キチンと最後まで読み通してくれる人は極めて少ないんじゃないか。

20503 コモ湖3

(2018年5月21日、コモ湖。必ずここに戻ってくる 3)

 

 そこで諸君、ワタクシの結論は「やっぱりチャンと2次会やります」ということになった。やるならやるで、キチンとした目標が必要だ。今日から記事に通し番号をふることに決めた。

 

 365日 × 10年 + うるう年2回 = 3652回を達成した直後だから、2次会の1回目は3653回。「毎日更新」はさすがに厳しすぎるから、目標は「合計6000回」に設定した。

 

 6000 − 3652 = 2348回だから、たとえ毎日更新を続けても、6年半はかかる。休む日があるとして、達成は約7年後か。7年後の誕生日、今回の10年達成と同様に、コモ湖畔ヴィラ・デステの庭園を訪れ、「帰ってきた♡」の感慨を記したいのである。

 

 6000回という目標設定には、いろいろ躊躇が伴った。まずさすがにワタクシ自身、気力も体力も精神力も「どうやら今が絶頂期なのかいな?」と感じている。

 

 いったん満月になっちゃったら、月は欠けていくしかない。それが躊躇の第1点。何しろ今井君が暮らしているのは予備校の世界だ。「イケイケ&どんどん」の上昇気流に乗っているうちは威勢がいいが、絶頂を過ぎて疲労感ないし閉塞感の漂うオジサマじゃ、何だか情けないじゃないか。

20504 コモ湖4

(コモの夕暮れ、船はゆっくりと走り出した)

 

 ニャゴロワのことも心配だ。ニャゴ、現在16歳。今年の12月24日で17歳になる。ネコの平均寿命を考えれば、まさかこれから7年も元気で生き抜き「23歳になりました♡」「もうすぐ24歳でーす♡」ということは考えられない。

 

 すると必然的に、どこかで「ニャゴロワ・ラストデイズ」を書かなきゃいけなくなる。「なでしこ・ラストデイズ」を書いたのは、2015年10月のことだが、あれから2年半が経過しても、やっぱりなでしこが可哀そうでならない。ニャゴのラストデイズなんか、絶対に書きたくない。これが躊躇の第2点。

 

 さらに諸君、「ブログ」という世界の存続も心もとない。10年前がブログの世界の絶頂期。今やSNSに押しまくられ、土俵際に追い込まれている感がある。

 

 10年前なら1日4000アクセスあっても、アメーバの順位はやっと2000番あたりだった。今や同じ4000で700番台以上になる。ブログを書く人も読む人も、どんどん減っているんじゃあるまいか。「ここから7年後、この世界が残っていますかね?」。これが躊躇の第3点である。

 

 以上のことを考えて、「卒業♡」「2次会とりやめ」「サッサとオウチに帰ってグースカ寝ちゃいましょう」という選択肢を、この3日間フテ寝しながらいじくり回していた。

20505 コモ湖5 

(ヴィラ・デステ のあるチェルノッビオの町。船は一気に加速する)

 

 そして諸君、6月30日午前4時、今井君はフテ寝のネグラからムックリ起き上がったのである。楕円形の肉体と、カンペキな楕円のキウィ頭を鏡に映し、

「よっしゃ、いよいよ2次会を始めるぞ」

「2次会は、約7年」

「目標は、合計6000回」

と、自らに言い聞かせた。

 

 躊躇の第1点については、今のところ何の心配もいらない。マコトに申し訳ないが、今井のパワーは非常識なものであって、とっくに満月のクセに、ちっとも欠ける気配がないのである。

 

 この満月、これからも当分の間はパンパンに膨れあがったままでいけそうだ。あんまりパンパンだから、楕円に変形しちゃってる。楕円のところどころに、さらに力コブみたいな力強い突起がギュッと飛び出しそうなぐらいである。

 

 まあ諸君、今後7年欠けない満月、鬱陶しいかもしれないが、許してくれたまえ。ニャゴの7年後については、そりゃ心配していても何にもならない。ブログ世界の7年後が、万が一ダメであったとしても、何らかの別の手段が生まれてくるにちがいない。

 

 以上、出てきた結論を3度か4度くりかえしてから、今井君は冬眠あけのクマさんよろしく、フテ寝のネグラから這いずり出した。すでに夜は完全に明けて、梅雨明け翌日の真夏の朝日が昇っていた。陳腐な言い方だが、爽やかな柑橘系の朝の光であった。

 

 それでは今日から、1日平均で文庫本4ページ程度。写真は3枚から5枚。いろんな都合で更新できない日があっても、今後は許してくれたまえ。10年続いた1次会より、約束が少しソフトになることも、同じように許してくれたまえ。

 

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 3/6

2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES4/6

3E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 5/6

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