中小企業診断士の養成課程3校を比較!二次落ちから6日間で願書を出した話 | 法政大中小企業診断士養成課程に通う学生たちのブログ

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みなさん、こんにちは、カブトムシ村(twitter)です。

実は私は、

23年1月12日の中小企業診断士の2次試験発表で不合格がわかり、6日後の1月18日に法政大学の第3回入試の願書を出し、1月31日に合格し養成課程に入りました。

 

不合格後、6日間で人生の意思決定をしました。

その過程で、3社の中小企業診断士の養成課程を検討しましたので、今回のブログでは、その比較を生々しく語っていきます。

 

これから1次を合格する方、2次を落ちてしまった直後にこのブログを見ていただいた方、養成課程を一つの選択として、参考にしていただければ幸いです。

 

■自己紹介:既に独立したコンサルタントです。

その前に、簡単な自己紹介をさせていただきます。

私は、40歳の人事コンサルタントです。31歳の時に独立し、研修や採用を中心とした人事系を強みとしたコンサルティングを行い、5年前にコンサルティング会社を作り、一人会社の社長です。

 

診断士の勉強は、2021年の9月1日からstudyingというeラーニングのアプリを使って独学で勉強を始めました。

当時、妻が第二子の妊娠・出産もあり、仕事を減らして子育てをサポートしようと考えました。

 

また、コロナ禍の在宅でのワークスタイルだったため、まとまった勉強時間ができため、勉強をスタートしました。

結果的に、妻からは「育休ではなく、あれは勉強休暇だった」と叱られました。

 

私は、独立したコンサルタントでもあったので、

合格後は、すぐに診断士という肩書をつけて営業して、自分の付加価値の向上に繋げたいという目的もありました。

 

独立して約10年、社会人のキャリアが約20年になる中で、同じ事業領域でやっていると、正直、慣れてきて、飽きてきます。

 

そんな中、中小企業診断士の資格の勉強をすることで、人事領域だけでなく、経営全体の視野・視点を身につけたいと思いました。

 

また、新たな仲間ができ、成長できる機会が生まれると期待したのです。

 

■1年で1350時間の勉強。脆くも敗退。

1次試験までに1000時間で、一発合格。

2次試験までに1350時間で、不合格。

平日は平均3時間勉強し、土日は8時間の勉強に充てました。

 

おそらく人生で一番勉強しました。

 

乳飲み子がいる中での勉強は、

家族にも迷惑がかかりました。

 

そのため、不合格が出た瞬間は、

自分もショックでしたがが、

妻から「もう、こんな生活は嫌だよ。」と家族も落胆しました。

 

私も、2次を勉強して

「この受験は1回経験するだけでいい。2回以降は受験テクニックになる」と思いました。

 

あの試験で問いているのは、「戦略思考」だけです。

 

コンサルタントに必要なコミュ力や、現場力、意識、人脈など

ペーパーテストでは高まりません。

 

現に稼げない診断士をたくさん見てきました。

 

そのため、2次試験への再挑戦の意味が見出せず、億劫でした。

■きっかけは飲み会仲間。

不合格になるまで、養成課程の名前は知っていましたが、

検討にも入っていませんでした。

 

しかし、受験後にstudyingのSNSを通して仲良くなった仲間と

発表の3日後に祝杯&慰めのオンライン飲み会を行い、

仲間から「養成課程」の存在を知りました。

その中でも、「マンパワー」と「法政」という養成校の存在を聞きました。

 

「マンパワーの養成なら平日夜と土曜日で通える!」と

「法政は、月曜日から土曜日までがっつり授業」と聞き、

 

私は「これはマンパワーの一択だろう」と思い、

翌日から養成課程を調べ出しました。

 

ただ、法政にはstudyingの仲間が一つ上の代で入学していたので、

早速連絡を取りました。

 

また、facebookの投稿で診断士不合格を投稿すると、

千葉商科大学で教授をやっていた税理士先生から

「診断士の養成課程は、千葉商科大もあるぞ!教授も紹介できるぞ!」と教えてくださり、

 

・日本マンパワー

・法政大学

・千葉商科大学

 

がリストに上がりました。

 

なお、中小企業大学校と日本生産性本部は、時期が合わないので、検討しませんでした。

 

■養成課程を調べるためにやったこと

検討開始したのが、1月14日。

 

①各HPをチェックし、願書出願日を確認

 

 法政大学 第3回出願:1月18日消印   第4回出願:2月8日消印

 千葉商科 第2回出願:1月18日消印   第3回出願:2月9日消印

 マンパワー 1月23日必着  

 

②値段を確認

 学費:日本マンパワー:275万(1年)

    法政大: 259万(1年) 

    千葉商科大:209万(2年の総額)  

③妻の決裁をもらう

 ・子育ての負荷

 ・家計への負荷

 ・借入金について

 

④お金のシュミュレーション

 ・借入額と返済プラン

 ・月の家計の圧縮

 ・税理士先生への相談

 

⑤法政大学の先輩(在校生)へ連絡。

 

⑥マンパワーの在校生をtwitterで調べて直のDMを送りました。

 

⑦中小企業診断士 登録養成課程 解体新書をamazonで購入。

 

本来なら、説明会に参加するべきでしたが、

出だしが遅くなり、説明会に参加している時間がありませんでした。

 

できれば、2次試験が終わって、

暇になる11月から1月初旬までに

色々調べることをおすすめします。

 

■養成課程の各校の特徴

ここからは主観的な意見も含まれますが、

前提として、どれも素晴らしい養成課程だということをまず述べておきます。

 

★共通の特徴:

・複数回の診断実習を通して、実務で必要な観点、視点、スキルを身につけられる。

・長い期間の中で自分のwillやskillの棚卸がなされて、卒業後のイメージができる。

・1年間の仲間とのつながり、先生、先輩などの人脈形成を行うことができ、

   一生の仲間や、ビジネスパートナーが見つかる。

・卒業も相談できるネットワークができる。(超重要)

 

故に養成課程を出た人の方が、試験で合格した人に比べて、

適切な武器を手にした上でスタートダッシュが切りやすい特徴があります。

 

では、各校の差を見ていきます。

 

★法政大

・期間:1年間 

・授業:月曜日から土曜日まで日中授業がある 

・診断士とMBAを両方取得できる。論文を書く必要がある

 

最大の難点:仕事辞めてくるので、一時的に生活は厳しくなる。

最大のメリット:MBAとダブル取得。独立志向が強い人が集まる。

       「仕事辞めて来い」は、ハードルが高すぎで、倍率はそこまで高くない。

 

★日本マンパワー

・期間1年間

・授業:平日夜と、土曜日  

・診断士の先生が多く、現場感があって良い。

 

最大の難点:仕事しながら通えるので、倍率がダントツで高いらしい。

最大のメリット:仕事に通いながら、資格取得ができる。現役の診断士の先生がダントツで多い。

 

★千葉商科大

・期間2年間

・授業:土日

・学位が取得できる。論文を書く必要がある

 

最大の難点:2年間、土日通学は子供が小さいと家族負担が増す。

最大のメリット:修士学位が取れる。平日、仕事ができる。

 

■私の比較した後の結論

千葉商科大学は、家が遠く、土日通学は家庭との調整が難しく、

法政とマンパワーの2択になりました。

 

法政の難点は、平日が潰れることです。私は一人社長で、

時間は柔軟に対応できそうですが、やはり売上は激減します。

入学金だけでなく、毎月のキャッシュフローも悪化するため、検討が必要でした。

 

ただ、診断士取得したら、いずれMBAは取りたいという思いが昔からありました。

 

どうせ260〜270万の高いお金を出すなら、

一粒で二度美味しい「法政」か?

 

と悩みました。

 

法政の受験には、「プロジェクト計画書」という

いわゆる修士論文に向けた計画書を書くのがあります。

 

それを書いていると、自分の棚卸しができて、なんだが、

法政が楽しそうだな、と自己洗脳が始まっていきました。

 

また、シラバスを読み込んでいくと、非常に多岐にわたる内容と授業があり、

ますます、楽しみになり、途中から志望順位が法政1位となりました。

法政大学 新一ノ口校舎

■お金の不安

楽しそうはいいけど、お金はどうするの?

仕事どうするの?という方がほとんどだと思います。

 

金融機関や商工会議所の職員は、診断士の資格取得のため、

中小企業大学校にいくために、派遣させてもらえると聞きます。

また、学校側にその枠も用意されています。

 

お勤めだった方は、ハローワークの教育訓練給付制度や、奨学金などもあります。

 

仕事を辞めてきた、在校生に伺うとお金は何とかなるというお話もありました。

いや、なんとか『した』という感じでしょう。

 

私のように経営者や、個人事業主の方だと、こうした制度が活用できません。

 

私は顧問税理士先生に相談して、会社側の営業資金のやりくりをどうするか相談したりました。

 

その際に、先生から

「カブトムシさん、これまで何も資格なくて、

 独立して10年も食ってこられたのなら、仕事をとる力があるわけです。

 だから、資格が取れたら確実にこの1年の投資は回収できますよ。

 国家資格というのは、やっぱり国が認めた資格ですから、箔が付きますよ。

 僕なんか税理士になるのに10年落ちたのですから、

 その前まではただの人でしたよ。ハハハハハ!」

 

え、10年落ちたの、、、、まじか。

人にはいろんな人生あるな!

勇気をもらいました!!

先生ありがとう!!

 

また、独立した中小企業診断士の友人に聞いたところ、

270万の投資は、診断士になれば、補助金で一社決まれば回収できるので、

『安い投資だ』と背中を押してくれました。

 

これらも大きなパワーになりました。

 

『270万は消費ではない投資。運ゲーの2次試験に数年費やすなら、

養成課程一択だよ!』というメッセージは大きく響きました。

 

このような相談を経て、資金繰りに関して、

ややざっくりと目処を立てて、お尻に火がついた状態、

もう倒れるなら、前に倒れるしかない状況に追い込まれ入学を決めたのでした。

 

■受験計画

さて、行くと決めて退路を立ったわけです。

その時点で、二次の受験はしないと決めました。

あとは、養成課程に受かるだけです。

 

受験は、以下の計画でした。

 

★本戦(春入学)、ドドン!(太鼓音)

・第一戦:法政大            第3回締切

・第二戦:日本マンパワー       一回のみ

・第三戦:法政大           第4回締切

 

なお、全て落ちた時は秋入学の半年コースの日本生産性本部も検討に入れました。

 

★予備戦(秋入学)ブォーン(法螺貝)

・第四戦:日本生産性本部 秋入学 

 

いざ、出陣!!

 

■幸いにして第一戦の法政の第三回締め切りに間に合った。

養成課程を決めて、4日後に出した願書。

合格発表はWEB。

 

朝9時55分からパソコンに張り付き、

10時になったら、

結果のページを震えながら

ポチを押しました。

 

それがこれ↓

 

一秒後に

『やったーー!合格!』

 

と歓喜して、抱き合いました。

2次を落ちてから、19日後に復活当選を得ました。

■入学して

今日で入学1ヶ月です。

「法政に来て良かった」と心から思えます。

 

入学式で法政大学の理念を聞きました。

『自由を生き抜く実践知』という理念です。

私の人生観に「自由」「生き抜く」「実践知」はどれも大切にしている言葉です。

経営者の方が求めているのも、理論ではなく、実践知だと思います。

 

まさに良い学校に巡り会えたなと思いました。

 

また、学ぶ仲間も最高です。

会社を辞めて飛び込んできたcrazyな挑戦者が多いのです。

退路を立った人の真剣さ、気迫さ、闊達さ、チームワークの良さは、

他の養成課程にない特徴ではないかと思います。

 

同期の8割は、1年後に独立しようと燃えています。

 

これを聞いて、ヤバいなと思う人は、法政は向かないと思いますが、

逆に楽しそうと思ったcrazyなあなたは、最高な環境であることを保障します。

 

資格はゴールではない、その先にある未来を早く手に入れたい方は、

とても良い投資と人生の学び直しになると思います。

 

是非、養成課程も検討の1つに入れて、探してみることをお勧めします。

 

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  23年度の入学説明会/オープンキャンパスはこちら!!

 

受験を検討されている方や、ちょっと気になった方は

説明会の日にちが出ていますのでご確認いただき、予定を開けておいてください。

 

また、MBA8大学合同説明会&相談会の申し込みを受け付けているそうです。3年ぶり開催だそうです。

こちらもぜひ!

 

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