はじめまして、タツです!今年度第6回のブログを担当させていただきます。
今年度の法政大学 中小企業診断士養成課程(通称M特)には、私を含めて60代の新入生が5名在籍しています。
「60代から勉強?」「大学院で何を目指すの?」「私も60代だけど、まだ間に合うかも」――
そんな感想を持たれる方も多いのではないでしょうか。私自身も、「今さら勉強してどうするの?」「のんびりすればいいのに」と言われる一方、「すごい、自分にはできない」といった声もいただきました。
今回は、そんな“オールドルーキーズ”とも言える60代メンバーにアンケートを実施。
その素顔を少しご紹介したいと思います。
写真左から「えんちゃん」「よっしぃ」「Myoshimu」「Nマサ」「タツ」
トップバッターは「よっしぃ」さんです。
【M特を志望した理由】
コンサルキャリアを志す中で中小企業診断士の資格に興味を持ちました。制度を調べるうちに、二次試験と合格後の実習だけでは自立は難しいと判断。M特なら実践的にスキルを習得でき、MBAも取得できることから志望しました。
【入学後1ヶ月を振り返って】
それぞれの経験や過ごしてきた組織によって、同じ情報にもさまざまな見方があることに驚かされました。その多様性を受け入れて、自分もその一員であることを実感。とはいえ、新しい生活リズムにはまだ体も心も馴染んでいません。
【今後の目標・期待していること】
年齢のせいか「自分がどう貢献できるか」という視点が強くなっています。経験値を活かしながら、学び続ける姿勢で、周りから“協働したい人”と思われる存在を目指します。
【座右の銘や好きな言葉】
特にありませんが、ときどき思い出す言葉があります:「何事にも始まりはある」「何かを始めるのに遅すぎるということはない」「1回の100点より3回の60点」
二番手は「Nマサ」さんです。
【M特を志望した理由】
1年間で中小企業診断士とMBAの資格が取得できることが魅力でした。オープンキャンパスで「実践家・課題解決家を育てる」と聞いて、これだ!と直感しました。
【入学後1ヶ月を振り返って】
この3週間は、朝9時前から夕方6時半過ぎまで(土曜は5時前まで)週6日間のスケジュール。講義内容も濃く、息つく暇もありません。高校以来の週6登校は、60代にはこたえます。でも、年齢に関係なく意見交換できる環境はとても刺激的です。
【今後の目標・期待していること】
まずはプロジェクトを決めること。そして仲間とともにM特を無事に修了すること。その後は、中小企業診断士として社会課題の解決に挑む独立開業を目指しています。
【座右の銘や好きな言葉】
稲盛和夫さんの影響が大きく、次の2つが座右の銘です:
・「人間として何が正しいのか」で判断する
・人生・仕事の結果=考え方 × 熱意 × 能力
三番手は「Myoshimu」さんです。
【M特を志望した理由】
友人が他大学の養成課程を修了したと聞き、二次試験以外の選択肢を知りました。一次試験合格後、養成課程を調査し、昼間に通えて1年で修了可能、MBAも取得できる法政M特を選びました。
【入学後1ヶ月を振り返って】
久しぶりの大学での勉強がとても楽しいです。授業は実践的で、Officeの使い方まで丁寧に教えてもらえる点が最高です。
【今後の目標・期待していること】
これまで技術士として技術コンサルに従事してきましたが、もっと幅広く中小企業を支援できるようになりたい。真に役立つコンサルタントを目指します。
【座右の銘や好きな言葉】
「人生100年時代」――私たち60代(さらに上の世代)にとって、希望を与えてくれる言葉です。
四番手は「えんちゃん」です。
【M特を志望した理由】
65歳まで海運会社に勤務。退職後は地元の中小企業の顧問をしながらのんびり過ごすつもりが、就職活動はうまくいかず、診断士試験も不合格で自信喪失。そんな中でM特の存在を知り、「人生を立て直したい」と藁にもすがる思いで志望しました。
【入学後1ヶ月を振り返って】
優秀なクラスメートとの出会いが新鮮で嬉しい反面、自身のITリテラシーの低さに衝撃を受けました。SlackもMiroも初体験。授業の内容以前に、PCの操作で苦労し、自分の甘さを痛感しています。
【今後の目標・期待していること】
今はクラスに食らいつくのが精一杯。落ちこぼれないことと卒業を目標に頑張ります。この1年でITやDXを習得し、独立開業後に活かせるようにしたい。診断士として恩返しができればと思っています。
【座右の銘や好きな言葉】
Welcome Trouble!――トラブルは逃げると追ってきますが、迎え撃つ姿勢をとると、不思議と向こうが逃げていく気がします。おまじないのような言葉です。
最後は私、「タツ」です。
【M特を志望した理由】
部品メーカーに41年間勤め、63歳で退職。ゼネラリストだったため専門スキルに乏しく、実践的なコンサル力を短期間で身につけるにはM特が最適と考え、法政一択で志望しました。
【入学後1ヶ月を振り返って】
大変でしたが、実り多い1ヶ月でした。片道1時間半の通学、とくに帰りの満員電車はきつく、ITリテラシーの低さにも愕然。でも、これは良いキャッチアップの機会。多様なバックグラウンドを持つ同期と学ぶ日々は刺激的で、家族や友人からも「楽しそうだね」と言われています。
【今後の目標・期待していること】
今はついていくのが精一杯ですが、グループワークへの貢献度を少しずつ高め、修了後には中小企業の経営者の力になれるよう、この1年をしっかり成長につなげたいです。
【座右の銘や好きな言葉】
「現地・現物・現実」――意識しないと実践できないので、常に頭の片隅に置いています。
「結果は運」――最善を尽くしても悪い結果が出ることもあるし、逆もあります。どんな結果でも「奢らず、腐らず」で受け止めたいです。
GW中には財務会計のグループメンバーで懇親会も行いました。
昭和世代は“勉強”だけでなく“飲みニケーション”も大切にします(笑)
法政のM特には、20代から60代までの多様なメンバーが集い、日々切磋琢磨しています。60代からでも決して遅くはありません。
「年齢が…」と迷っている方がいれば、ぜひ一歩を踏み出してみてください。きっと後悔はしないはずです。
次回のブログは5月26日(月)、「きい」さんが担当します。
フレッシュな20代のメンバーを紹介してくれます。どうぞお楽しみに!