「イルジメ」OSTに韓国ドラマ最優秀音楽賞を!
アンニ・ヨン・ハセヨン!
仕事に煮詰まり、気晴らしにブログを書くことに(気晴らしかよ!)。
ここの記事を書くときは、「イルジメ」のDVDを流したり、OSTを流しながら作業をするのだが、いやぁ音楽を聞くだけで盛り上がりますなぁ。
ご存知の方も多いでしょうが、「イルジメ」の音楽は日本の作曲家で音楽プロデューサーの吉俣良氏が担当。最近のお仕事だと「篤姫」の音楽監督が有名ですが、他にもドラマ「薔薇のない花屋」「風のガーデン」「Dr.コトー診療所」「プライド」「空から降る一億の星」「眠れる森」「GIFT」「きらきらひかる」、そしてNHKの朝の連ドラ「こころ」、映画「冷静と情熱の間」などなど、もうあげればキリがないほど、ヒット作の音楽を手掛けてきたお方なのである。
超売れっ子音楽監督・吉俣氏だが、制作会社から熱いオファーを受けて、参考のために見た作品がイ・ジュンギ×宮崎あおい主演の「ヴァージン・スノー 初雪の恋」。「イルジメ」&「篤姫」という日韓時代劇ヒット作コンビの作品だったのだ!で、お気に召したのだろう、「イルジメ」への参加を快諾したのである。
最高のコラボレーションとなった音楽はとにかく素晴らしい!
オープニングに流れるメインテーマ曲、そのタイトルも「孤独な足跡」なんて、聞くだけで盛り上がり、また涙が溢れてくる。ダイナミックで緊張感があるのに切なさも伝わってくるこの曲、もう大好き!
この曲を含め、吉俣氏が担当した楽曲はすべて、「イルジメ」の映像を見ずに作られたもの。まぁ、ドラマの音楽は制作スケジュールの都合上、撮影と並行して行われるため、作品のシノプシスからイメージして作られる場合がほとんどである。「イルジメ」も例外でなく、監督や制作会社のスタッフとの打合せとシノプシス、そして主演を務めるイ・ジュンギのイメージを出演作で膨らませた上で、音楽が作られたのである。
吉俣氏が手掛けたのは、メインテーマの他に、1話だとギョムが庭でウォノとやり取りをしているシーンなど穏やかで幸せなシーンに流れる「梅の花」や、4話の後半、記憶が戻ったヨンが生家に向かい、庭の梅の木の前でむせび泣くシーンに流れる「花信」などがある。この曲は、「ごめん、愛してる」で「雪の華」を歌っているパク・ヒョシンが歌っているのだが、いやぁ実にいいっ!!!
他にも、後半でヨンがポンスンを昔出会った少女だと気づくシーンに流れる「縁(えにし)」や、謎の黒幕の登場シーンなど陰謀の香りが漂うシーンに流れる「暗闇の沼」を、吉俣氏が作曲・アレンジしている。ちなみに、その他の楽曲は吉俣氏が作った楽曲に合わせて、韓国の作家達が作り上げたものである。
ちなみに、海外の作品が日本で放送される場合に問題になるのが音楽著作権。これに引っかかり、差し替えを余儀なくされるケースが多いが、日本盤DVDに関しては韓国での放送オリジナルのまま(つまり差し替えせずに)の音楽を使用!わたくし、これを聞いたとき、ポニーキャニオンの担当さんに「素晴らしいです!」メールを送ってしまったほどだ。いや、だって、音楽は重要だもの!
特に「イルジメ」はリアルタイム視聴時に私を大久保までOSTを買いに走らせたほど、音楽が良いのである。私の中で、韓国ドラマ・ベスト音楽賞を授与しているほどだ。そうそう、日本盤OSTも発売中。ハングルの歌詞に日本語ルビもついていて、日本語訳もあり!
そうそう、「花信」はメロディだけでなく、歌詞にも泣けるので、ぜひチェックしていただきたい。なにせ、最後のフレーズが
「持ってはいけない夢 瞳は涙で濡れるばかり」
ヨンの思いがぎゅっと詰まっている。あぁ、ヨン…
そして、今、映像を横目でちらちら見ながら書いているのだが、気になることをひとつ発見!
う~ん、書きたい!が、仕事が詰まっている…
この件については、また次回、私が気晴らしをしたくなったときに(苦笑)
アンニ・ヨン!
ギョム(ヨン)の庭に梅の花、咲かせん!
アンニ・ヨン・ハセヨン!
DVD発売やTV放送が始まる時期だからだろうが、雑誌2誌から「イルジメ」についての原稿依頼がやってくる。昨年末から「イルジメ」の記事を一体どれだけ書いただろう…(遠い目をする私)。もう書けねぇ~、語彙も尽きたっ、ネタがねぇ~と内心うなりながら、「あ、いいですよ、書きますよ」と毎回引き受けてしまう。で、いざ書き出すと結構書けちゃったりしてきたのだ。が、今回ばかりはさすがにしんどい。しかも2誌同時だと書き分けも必要だなぁと頭を抱えている。
で、今日も編集担当さんと「どんな切り口にしましょうかねぇ」と相談していたのだが、話しているうちに切り口が浮かんで楽しくなり、妙にテンションがあがってしまった。わたくし、どうも「イルジメ」が好きらしい。(前にも言ったか?)ま、書けるかどうかは、やってみないとわからないのだけど。(苦笑)
しかしこうなると、我ながら「イルジメ」というドラマをどんだけ愛してるのか?と感心してしまう。元々ドラマっこではあるが、1作品についてこんなに書いたのは、「バリでの出来事」「魔王」以来ではないだろうか。いや、それ以上かも。
おかげで、他の作品レビューの仕事が滞っている。なので、ここの更新が止まってしまったら、原稿書きに追われてるのね…と察し、許してやって頂きたい。
というわけで、今日はさらりと情報の更新を。
以前、告知しておりました「イルジメ・ファンサイト」ですが、ようやく準備が整ったようです。今月中にオープン!!遅くとも、DVD-BOXⅠがリリースされる7/3にはオープン予定だそうです。(はっきりした日付を出せず、すみません!)
ギョムの庭をイメージした画面には、ヨン、シフ、ウンチェ、ポンスンがいるのですが、時間によって写真が替わったり、他のキャラクター達が顔を出したりするとか、しないとか。1日の中でも、何度か替わるようなので(何度、替わるか、何分置きに替わるかは、来てみてのお楽しみということで)、ぜひチェックしてみてくださいな。
また、応援コメントを書くたびに梅の花が咲いていくようになっているのですが、カーソルを花の上に乗せると、他の方のコメントも読めるそうです。今、私の頭の中では、梅の花がぱっと開いて、布教委員たち(または応援団たち)の「イルジメ」への愛が画面いっぱいにあふれ出す…といったファンタジックな映像が浮かんでおります。多くの人の愛で梅の花が咲きほこるといいなぁ。しかも、散りませんからね、この梅の花は!
さ・ら・に!
目玉イベントとして、DVDジャケットの人気投票も行うとか!
担当さん曰く「レンタルジャケットが結構綺麗にできあがって、ジャケットにするだけじゃもったいないと思ったので、人気投票で1位になったジャケットは壁紙にしてダウンロードできるようにしようかなと」
こちらは7月あたりに投票開始、ダウンロードは期間限定になるそうです。一体、どんなジャケットに仕上がっているのか? 楽しみですな!
ついでに、イルジメ変装グッズも作ってほしいなぁ(って、さりげなくアピール・笑)
それと、すみません!コメントへの返事をしていませんが、ちゃんと読ませて頂いております。お返事はできませんが、ご要望(例えば、こんなことが気になるので調べて教えてくれとか)、ご意見(その記事、間違ってるよ!とか)がある方は、コメントに書き込んでください。ブログ記事内でお答えできるかもしれません。
では、今日のところは…と、締めようと思ったのですが、ひとつだけ思い出したので。
昨日、仕事の関係で映画の試写に行ったのですが、正直「わからない…」という印象を抱いてしまいました(苦笑)。いや、やりたいことは分かるのですが、分かりにくいというか。いわゆるアート系の映画も、ノワール作品も、嫌いではありません。胸に響くのであれば。何かを感じることができるのならば。
もちろん、何も感じない映画やドラマというものはない(何かしら、感じますよね)のですが、心に来るか来ないかというのが、やはり大事なポイントです。少しでも心に来るものは、「理解できる」から「来る」のであって、私は、誰にでも「わかる」ように、「伝わる」ように描かれた作品こそが秀作だと思うのです。
なので、複雑難解なものより、小学生にも「わかる」描き方をする作品がいい。「単純明快」を下に見る人もいますが、「単純明快」に描くことこそ、難しいのです。難しい言葉を使って説明するより、簡単な言葉で小学生にも分かるように説明することが大事。で、
誤解を怖れずに書いてしまえば、「イルジメ」という作品は、非常に「単純明快」な物語だと思うのです。もちろん、ヨンの内面の感情には複雑なものもあります。が、伝えようとするテーマはいたって「単純明快」です。ものすごく、わかりやすく、万人にわかるように描いている。ヨンの演技にしてもそう。さりげなく、わかりやすく(伝わりやすく)演じているのが、素晴らしいと思う。だって、小さな子供にもヨンの気持ちは伝わると思うもの。
と、余談になりました。
ではまた次回、アンニ・ヨン。
義賊比較!イルジメの義賊的特徴とは?
アンニ・ヨン・ハセヨン!
日本映画『GOEMON』が公開中です。イルジメと関係ないって? まぁまぁ、そう言いなさるな。
GOEMON=石川五右衛門といったら、日本を代表する義賊ヒーローじゃあございませぬか!
(すみません、ちょっと時代劇超になってしまいました)
『GOEMON』関連記事が出回っているせいもあり、あぁ日本でも義賊ヒーローばやりかしら…なんて思ったりしていたのだが、残念ながらこちらは未見で、どうこう語ることはできない。が、ある雑誌の記事には「ロックスターのようなヒーロー」と書いてあった。
ほっほっほ、そりゃあ、私が少し前にこのブログで書いたことと同じじゃありませんか!
「イルジメは、ビートルズのようなヒーローだった」
でもまぁ、GOEMONとイルジメが似ているかと言えば、おそらく全くアプローチをしているだろうと思われますが。なにせ、テーマも物語も違うからねぇ。
とにかく義賊といっても、描かれ方は様々だ。その人物のどこにスポットを当てるかで、変わってくる。
なんてことを考えていたら、以前のブログで書いた記事を紹介したくなってしまったので、再録になるが掲載させて頂きたい。(ちょっと長くなるが、お付き合いのほどを)
お題は…「義賊比較!イルジメの義賊的特徴とは?」
本題に入る前に、ポンスン役のイ・ヨンアの話から。彼女が『イルジメ』に出演を決めた理由は
「イ・ジュンギさんが出演すると聞き、彼が出演を決めたというなら、この作品にはきっと何かそれ相応の魅力があるからに違いない。そう思ったからです」
なのだとか。これまで多くの作品で多くの俳優に同様の質問をしてきたが、出演を決めた理由としては、かなり珍しい他力本願(笑)な回答である。だが、彼女がそう言うのも頷ける。
では、その“目利き”イ・ジュンギが出演を決めた理由とは何か?
まず、1点が「20代のうちに、英雄伝に出てみたかった」
「チュモンを筆頭に、●●王というような歴史上の英雄の物語はたくさんある。だけど、市井に生きる庶民の中から生まれた庶民の英雄は、エネルギーに溢れた若い人間がやるべきだと思っあていた。それができるのは、20代、今この時代(とき)だと思った。そんな時に、このイルジメに出会った。王は貴族の出身だが、イルジメは自分も市井に生きるから、庶民の痛みを知っている、まさに庶民の英雄だった」
と、それがひとつめのポイント。で、
「イルジメは、ホン・ギルドンなど、よく知られた義賊英雄に比べ、残された情報量がとても少ない。だから、真っ白なところから、自分で色をつけていく、自分で創造できる部分が大きいのが魅力的だった」
つまりイルジメは「庶民の英雄」で、しかし「残された情報量が少なく」「創造できる」キャラクターである。
というのが、イ・ジュンギがこの作品への出演を決めたポイントだ。
情報量が少ないとは、どの程度に少ないのか?
イ・ジュンギがイルジメというキャラクターについて知っていることといえば、1970年代に韓国で大ヒットしたコ・ウヨン画伯による漫画(コミックで全8巻になる)のみだった。
元々は、中国の説話小説「歓喜寃家」に出てくる話で、それが朝鮮へと伝わり、洪吉周の「睡余演筆」や趙秀三の「秋斎紀異」、張志淵の「逸士遺事」などで書かれるのだが、いずれも「貴族の家に盗みに入り、そこに一輪の梅の枝を残す義賊がいた」といった程度の一文、あるいは一段落のみの記述。
一冊丸ごと英雄伝として物語れたホン・ギルドン(ホ・ギュンによる「洪吉童伝」)とはえらい違いだ。
イ・ジュンギ曰く「顔かたち、風貌がどうだったとか、どんな性格だったのか、普段はどうたったのかなど、定まったものがない分、役者には創造の可能性が無限にあった」
それにくらい、何もイメージがついていない、真っ白なものだったのだ。だからこその鉄マスクだったりするわけ。
で、これを踏まえて、イルジメと他の義賊とどう違うのかをちょっと解説しよう。
韓国の三大義賊というと、ホン・ギルドン(洪吉童)、チャン・ギルサン(張吉山)、イム・コクチョン(林臣正)。残念ながら、イルジメは入っていない。それは、この3人が実在の人物とされているためだ。逆に言うと、イルジメは実在したわけではないということになるが(前述したように、もとは中国から伝わった架空の英雄。桃太郎みたいなものか)。
『イルジメ』の少し前に、三大義賊の一人、ホン・ギルドンにスポットを当てた『快刀ホン・ギルドン』が放送されていたため、「義賊ブーム」のように言われたわけだが、この2作、かなりテイストが違う。
どちらが面白いかという比較はできないし、比較するものでもないと思うので、ここでは、個人的に気になった「じゃあ、何が違うの?」という単純な設定比較をしてみたい。
ちなみに、あくまでイ・ジュンギ版『イルジメ』と、カン・ジファン主演の『快刀ホン・ギルドン』との設定比較。チャン・ドンゴン版やチョン・イル版の『一枝梅』や、小説「洪吉童伝」、実在のギルドンなどとの比較ではない(チョン・イル版との比較はおって検証してみたいが)。
まずは名前だ。
ホン・ギルドンは普段も活動時も本名のホン・ギルドン、その名のままである。つまり、顔を変えているわけではなく、誰もがギルドンは「あの」ギルドンだと知っている。
一方、イルジメは普段の名前はヨン(さらに、記憶を無くす前の本当の名前はイ・ギョムという複雑さ)、活動時はイルジメである。それも、自分が名乗っているわけではなく、盗んだ後に現場に一輪の梅の枝(の絵)を残していくことから、皆がつけた名前で、ニックネームである。イコール、皆はヨンがイルジメだと分からないという設定。
これは大きな違いだ。例えて言えば、ギルドン=石川五右衛門とイルジメ=ネズミ小僧といったところか。
次に出自。
ギルドンは両班の庶子。父親は国政に携わる大物で、血筋はいいのだが、父に父と認めてもらえず、人間扱いされなかった。身分差別に嫌気が差し、家を出て、卑しい身分として生きている。
かたやイルジメは、元々は隠れた王族(もちろん両班)の息子。学識&良識ある父に育てられるが、その尊敬する父の死が暗殺され、衝撃から記憶を失い、コソ泥のセドルに育てられることになる。なので、現在は一介の庶民だ。
父に見捨てられた男と、父を殺された男。
なので、ギルドンの憎しみは身分差別を行う両班社会に、イルジメの憎しみは父を殺した犯人のいる腐敗した両班社会に向けられていく。
そして、変装。
ご存知のようにイルジメは、独特の義賊ファッション。身を守るための半鎧と、正体を隠すために鉄のマスクをしている。全身黒でまとめたスタイリッシュな格好。
対してギルドンは、ほぼ普段のまんまで、頭巾を深くかぶる程度だろうか。変装は基本的にしない。なので、変装ごっこに向くのはイルジメである。ぜひ、あの衣装を商品化してほしい。私なら絶対に買って着てみたい!と、余計な話はおいておき。
活動形態はといえば、
ギルドンは同じ貴賎民たちと「活貧党」というグループを組み、その頭として集団で活動する。いわばチームプレイだ。活動時間も夜昼問わない。普段は、山奥のアジトで活貧党の面々と暮らしている。そこが、彼らの理想郷というわけだ。
イルジメはといえば、単独行動。一人で計画し、一人で実行する。正体を誰にも教えていないのだから、致し方ない。非常に孤独。
秘密のアジトは、養父セドルから教わった山奥にある昔の鍛冶屋。ここを一人で改造し、ちょっとした秘密基地(遊園地のアトラクション風!)にしてしまい、拠点にしている。
チームプレイと単独プレイ。これも2人の大きな違いだ。いずれも孤独だが、孤独の質が微妙に違っている。
さらに、時代背景。
イルジメは仁祖の時代で1630年前後の話。
一方、ギルドンの時代背景設定は架空のもの。出てくる王イ・グァンフィは脚本家が作り出したキャラクターだ。
これは脚本家のタイプの違いによる。
ギルドンの脚本を手がけたホン姉妹は、『マイガール』『ファンタスティック・カップル』など軽快なロマンチックコメディを得意とする作家。ギルドンにも非常にコミカルな描写が満載で、王は燕山君(ヨンサングン)を思わせるようなクレイジーなキャラになっている。
イルジメの方は、ドキュメンタリーの構成作家として長く活躍してきたチェ・ラン。韓国のライターによれば、その世界ではとても著名で優れた作家なのだそう。ドラマの脚本ははじめてだが、史実に基づいた骨太の物語を作り上げ、そういう意味で見ごたえのある作品となっている。
『イルジメ』には、市井に生きるキャラクターが非常に多く出てくる。それは、作家が「庶民の生活をきちんと描くことで、時代の重さを伝え、どれだけメ庶民のための英雄モが待たれていたかを表現したかった」ためだ。
イルジメの存在理由が物語の中で明確に浮き彫りにされているのである。
まだまだ、細かくあるのだが、上記の違いがもっとも大事なポイント。
まとめると、イルジメの特徴は「正体を隠し」「単独で行動」。実在はしなかったが、時代背景はリアル。
というわけで、また明日(アップできるかな?)
アンニ・ヨン~