「私」が生まれてから
「今の私」になるまでを振り返る
『私が「私」になるまでの話』
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もう1つの魂が目覚める
セカンドソウル心理学
セカンドソウルカウンセラーの
こんのなおみです。
セカンドソウル心理学とは…
→全13話、一気読み!【セカンドソウル心理学とは】まとめ
私がお母さんと一緒に
上京したのは、
入学式の前日のことでした。
憧れていた1人暮らしの始まりは、
大学近くの1Rのアパート。
大家さんの老夫婦が1階に住む、
3階建てのアパートの3階の角部屋でした。
到着して引っ越しの業者に
荷物を運んでもらいながら
お母さんと部屋を片付けて、
段ボールに布をかけたTV台と
テーブルとベッドだけの小さな部屋は、
意見を押し付けられて
縛られているように感じていた私にとって、
「受験」と言う戦いを乗り越えてまで
ようやく手に入れた
「自由の城」でもありました
翌日の入学式に出席し、
その日の夜に、
音楽を聴くためのCDラジカセを
買いがてら、
山形に帰るお母さんを
駅まで送ったのですが、
ラジカセを片手に、
初めて1人で帰るアパートの鍵を
ドキドキしながら開けると、
そこに待っていたのは、
真っ暗でシーーーンとした部屋…
想えば、
実家で過ごしていた時は、
じいちゃんやばあちゃんや
誰かしらが家にいたので、
鍵を自分で開けたこともなかったし、
帰れば「おかえり」と迎えてくれる人もいたし、
家に明かりがついているのが当たり前だったしで、
誰もいない真っ暗な部屋に帰ったのは
生まれて初めてのこと…
実家にいた時は
1人になりたくて、
自由になりたくて仕方がなかったのに、
いざ1人になってみると
こんなにも寂しいんだ…と、
想像もしていなかった
初めての感情に、
それまでの
ワクワクした気持ちが一転して、
心細さでいっぱいになったものでした…
それから数日して郵便受けに届いていた、
お母さんからの手紙。
そこに書いてあったのは、
「重いラジカセを持って1人帰ったアパートは、
どんなに寂しかったことかと思います。
何かあったら、
お母さんがすぐに飛んでいくからね。」
いつでも見守ってくれているような
お母さんのあったかさを感じると同時に、
私のことを見ていたかのような
お母さんの言葉に
寂しい気持ちがドッとあふれて、
部屋に誰もいないのをいいことに、
手紙を読みながら、
1人わんわん泣いた記憶があります。
実家で過ごしていた頃は、
存在が薄くて、
繋がりも希薄に感じていたお母さん。
参照⇒《第8話》おっちょこちょいで危なっかしくて、大変そうなお母さん。
そのお母さんのあったかさと
私を想ってくれている気持ちに、
初めて気づいた瞬間だったかもしれません。
きっと実家にいる頃には、
「寂しい」なんて感じることもなかったから、
その裏にある「愛」も
感じられていなかったんだろうなぁ…
そんな私の大学生活が始まって
しばらくした頃、
私は先生に、
ある爆弾発言をしました