解ってしまえば大したことない原因も、変な機能が付いただけで遠回りする。
H社フィット GK4 25年11月 L13C 61500Km
過去3回、信号待ちでアイドリングストップからエンジンが始動しないことがある。
怖くてアイドリングストップはOFFで使用とのこと。
症状の確認ができなく一旦納車、その直後に再発!
信号待ちで始動できなくなるとパニックになり中々始動できないらしい。
スキャンツールでの故障コードなし。
メーターには「P移動警告灯」が点灯、この場合Pに入れ、ブレーキを踏んで
プッシュスタートを2回押さないと再始動はできない。
確かにパニくれば、始動困難となる可能性もある。
「P移動警告灯」マークが点いた時、説明書にはアイドリングストップ中、ボンネットが
開いた時に点灯すると記載があった。
アイドリングストップに関わる制御としては、
・冷間時作動停止
・バッテリー電圧低下又は劣化
・ブレーキをしっかり踏まない又はブレーキスイッチ異常
・ボンネットオープン状態、半ドア、シートベルト非装着
・セルモーター
・シフトレンジ位置、等々
このような状態の時は始動停止ではなく、アイドリングストップ機能を停止させるはずでは?
バッテリーも最近アイドリングストップ用に交換されている。(他社で)
可能性として一番目の点検はボンネットスイッチか?
このスイッチは簡単なON/OFFのマイクロ論理スイッチ、オシロをつないで走行テスト、
ボンネットクローズドで0Vボンネットオープンで12Vと単純。(画像なし)
症状が中々出ないので納車引き取りにも使わしてもらい、既に燃料も減ってきた。
そんな時、1度信号待ちで症状が発生、これは確かにビビってしまう。。。
路肩に寄せ、時間軸を1sにしていたオシロを確認すると0Vで変化はなかった。
再現の為に、アイドリングストップ中にボンネットオープナーを引いてみると
始動せず”まったく症状も同じだが、オシロも0Vから12Vに変化する・・・。
疑っていたボンネットスイッチは異常なしと判断した。
ラッキーなことに一度症状が出ると、2回~3回と続けて確認できた。もしや?と思い
スキャンツールを接続し走行テスト、実測値からスターター信号を確認、
繋いだまま走行テストを行うと、セルモーターON信号が出ているにも関わらず
セルモーターは回らない。しばらくエンジンを停止させると復帰する。
しかし、30分くらい試運転を行うと症状が出る。外は35℃近い猛暑、結果はいかに?
セルモーター作動時以外はOFF↓
エンジン加熱時発生、セルモーター不良だった。
走行テストで加熱させ、プッシュスタートON/OFFを繰り返すと始動すらできなくなった。
たかがセルモーターの故障だが、アイドリングストップ時と温間時(加熱時)のみ症状が出るという
紛らわしいトラブルだった。。。
今更の補足ですが、
セルモーター交換時、スターターリレー2個同時交換が必要と整備書に記載あり、
今回も念の為交換を実施した。