改めまして、特定の楽譜を盲信しないように(インスト編) | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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改めまして、特定の楽譜を盲信しないように(インスト編)

特定の楽譜を盲信しないように(1)
特定の楽譜を盲信しないように(2)
特定の楽譜を盲信しないように(3)
続•特定の楽譜を盲信しないように
これらのさらに続編として、
「改めまして、特定の楽譜を盲信しないように(インスト編)」
としました。

タイトルとしては上記のようにしましたが、
続・楽譜の擦り合わせ(2)「いいとこ取り」は失敗しがち
その補足である
続・ 「覚えたフレーズを当てはめると、そこだけカッコ良くなってしまうのですが…」
に関連して、これまでに説明したことをまとめたいと思います。

続・楽譜の擦り合わせ(2)「いいとこ取り」は失敗しがち
で、私が想定していたのは 例えば2冊アレンジ集を並べたり、
切り貼りして演奏する楽譜を作成することで、
そしてそれがあまり好ましくないことを説明しました。

しかし説明がわかりにくかったため、
II-V-Iフレーズなどを当て込んで弾く練習をすることを否定しているかのような誤解があったので、
続・ 「覚えたフレーズを当てはめると、そこだけカッコ良くなってしまうのですが…」
を書きました。
ここでははめ込んだフレーズが突出して全体として馴染まないかもしれないけれども、
上達の過程としてはやむを得ないことで、引き続きフレーズ練習は続けるべき、
という説明をしました。

なぜ前者 がだめで、後者 が良いのか。
もちろん、
前者 が結局アドリブになっていないこと、
後者 がアドリブ練習の王道であること、
と言えます。

前者 は、少しジャズをかじった人ならばその不適切さは容易にわかります。
それなのになぜそのような方法を取ってしまうのか。
主な要因は、心因性で
アドリブをすることが不安である、
カッコいい演奏をしたい、
カッコいい演奏をしていると思われたい、
ということだと思われます。

しかし、その前に重要な知識が欠如していることがベースにあるからでしょう。

それは、
特定の楽譜を盲信しないように(1) でも取り上げたように、
ある曲について唯一無二の正しいコード、楽譜がある、という誤解だと思います。

ある曲についてさまざまなバリエーションが存在します。
アレンジ集、コピー集などはそれぞれあるバージョンでのアレンジ、コピーです。
依拠するコードが違うものを、共演者の存在を忘れて、ただ並べても合わないことは自明です。

同じ曲、タイトルであれば、何を持って来ても合うはず、
と思ってしまっているのでしょう。

もう一度、上記でも紹介したブログ
特定の楽譜を盲信しないように(1)
特定の楽譜を盲信しないように(2)
特定の楽譜を盲信しないように(3)
続•特定の楽譜を盲信しないように
を再度お読み頂ければ、と思います。

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