特定の楽譜を盲信しないように(1) | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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特定の楽譜を盲信しないように(1)

スタンダード曲集は"バイブル"として盲信するような対象ではなく、
ひとつの資料ととらえるべきです。


ジャズで演奏される曲は、ジャズミュージシャンが作曲したものもありますが、

ミュージカル、映画、などの劇中曲、主題曲などがたいへん多いです。


もともとがジャズ演奏のためにつくられた曲ではないので、

そのままを演奏するのでは、ジャズらしい雰囲気になりません。

コードを変えたり、もしくはそのコードに合わせてメロディーを改変してしまったりします。


つまり、オリジナル通り演奏するのが「正しい」というわけではありませんし、

これが「正しい」楽譜である、と判断するのも実は容易ではありません。


よって、市販のスタンダード曲の本は、

まあこれがジャズ的に標準的であろう、という最大公約数的な

ものである、と捉えるべきものです。

また、「as played by ~~」とある特定のバージョンを元に作成してあるものも存在します。


そのようなものであるので、スタンダード曲集は"バイブル"として盲信するような対象ではなく、

ひとつの資料ととらえるべきです。


楽譜もいろいろな出版社のものを見る機会もありますし、

YouTubeなどでいろいろな演奏を容易に見ることができます。


このことを踏まえて

特定の楽譜を盲信しない、

ということを掴んでいただきたいと思います。


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