今日、新聞社・高野連主催の「センバツキッズフェスタ」が開催されました。
コーチ陣がアホほど豪華でしたけど、小学生にはまだ分からないかな?笑
左から
1番 サード 足立選手
2番 三遊間 佐田選手
3番 ショート 井流選手
選手1人にキッズとその保護者がついて、昼ごはんを食べるところからスタートしたのですが、キッズの心を掴むのに苦労する姿が面白かったです。笑
低学年には地位と名誉なんて通用しませんから、カッコつけて自分を大きく見せても近寄ってきません。いかに「遊んでくれるお兄ちゃん」かをアピールする方が効果的です。
キッズとのコミュニケーションに失敗すると…
こうなります。笑
そしてその後の野球教室中も…
こうなります。笑
これは写真に悪意がありますが、妹尾選手はタジタジといった様子でした。笑
こういった勉強に興味があれば、教育大なんかもいいかもしれませんね。
キッズのための野球教室ですが、選手・指導者の方が勉強になったのではないでしょうか?
写真で見事な投球フォームを披露する女の子。
よっぽど野球が好きなのでしょう、投げ終わったボールを全力で回収していました。
「もっと投げたいから、急いで集める」
これですよ、これ。これぞ野球好き。
これがいつからか「言われたから、急いで集める」に変わってしまうんですね。
純粋な野球愛を見せてくれた女子選手の姿に、心が洗われるようでした。
今回のイベントの目的は、開催要項にこうありました。
「野球人口の減少に歯止めをかけるべく、野球の楽しさを体感してもらう」
つまり、高校生には野球の楽しさを伝えるお手伝いをしてもらったわけです。
さてここで問題が、野球の楽しさってなんでしょうか?皆さんなら何を伝えるでしょうか?
今はそれほどでもないですが、私が高校生とギャップを感じている部分なので、この機に考えを伝えました。あくまで考え。
野球を始めたきっかけは人それぞれあると思いますが、やっぱり「楽しい」というのは共通していると思います。
ここでいう「楽しい」というのは、野球の「動き」についてを指しています。つまり、投げるのが楽しい、打つのが楽しい、捕るのが楽しいということです。
これは、どのレベルの野球であっても根底にあるものです。
ただし、あくまで入口であって、尚かつ、いつでもできます。
野球というスポーツの本当の魅力に触れたければ、高校野球規則の冒頭にあるように、「勝つことを目的とする」を考えてこそだと思います。
ゲームセットの瞬間に1点でも上回っているために、何をすべきか?ピンチで前進すべきか?バントを使うべきか?ゴロをスタートすべきか?打つべきか?待つべきか?盗塁すべきか?誰が投げるべきか?誰が何番を打つべきか?どんな練習をすべきか?どんな言葉をかけるべきか?どんな日常生活を送るべきか?
目的のための手段を細分化していけば、その要素は無限にあります。そして代ごとに変わります、1戦ごとに変わります、1球ごとに変わります、状況によって変わります。
全てを考えるのは、とてもじゃないですが難しいので、瞬時に優先順位を付けて戦略を練ります。
なので残念ながら、分かりやすく「私の野球はこれだ!」みたいなものはありません。勝つための手段を考え続けるのみです。
その手段がはまればうまくいくことが多いですし、もちろんそうでないときもあります。
その瞬時の選択による「駆け引き」こそが、私にとっては野球の「楽しさ」です。
戦略次第で格上にも一矢報いることができるスポーツ。
非エリートな私的に言うと、うまくやればエリートを(下品ですが)いわせられるスポーツ。それが野球。
ただこれを小学生に熱弁するかと言われたら、もちろんそんなことはしません。
「動き」の「楽しさ」重視でいくと思います。
これも状況や目的に合ったものを選択するまでです。
元横浜高校渡辺監督の話にもあったように、野球から人生を学ぶためにも、池田高校野球部は「甲子園出場」を目的とし、そこから練られた「戦略の駆け引き」を楽しめるチームを目指していきます。
今回は21世紀枠漏れのお情け感がありましたが、とりあえず池田高校のユニフォームが甲子園初上陸です。
もう合成ではありません。笑
夏はここで試合します。