いろいろあった73期も晴れて卒業です。笑
この先も、どんな状況でも楽しめる人であって欲しいと思います。
卒業式が終わったということは、シーズンが開幕するということです。
冬の間に注力したのは「結果の再現性」
なりたい自分になるには、何を?いつまでに?どれくらい?どのうように?やればいいのかを繰り返し考えてきました。
そんな逆算を、今度はチーム全体でも考えていかなければなりません。
3月のテーマは「逆算の実践(戦)力」としました。
冬で鍛えた逆算の考え方をどこまで自分たちで実践できるのか?また、実戦となると、相手も逆算してくる上に、判断の時間も一瞬しかありません。そんな中でも頭で上回れるのか?というところを見たいと思います。
まずは、これからどんな戦略で、どんな練習(や行動)をしていけば目標の「大阪ベスト8」に届くのか?選手たちで話し合ってもらいました。
正解はありません。狙うは「納得解」です。
全員の要望に応えられて、全てを網羅できる練習なんて存在しないので、チームの方針に納得し「よっしゃ、ほなこれでいこう!」という状態で練習に臨めるように知恵を絞ってもらいました。
各班の意見を発表してもらい、ここで挙がらなかったメニューはバッサリ切ろうと思います。
「やりたくないから」は論外ですが、多くは「何に繋がるか分からないから」や、「やっても効果が薄い(と思ってしまっている)から」等の理由だと思います。
もし、必要なメニューが欠けていたとしても、それはこちらの伝える力が足りなかったということなので、分からないまま練習を進めるよりは、意図や効果が分かって確実に結果に繋がる方を選んでもらったらいいと思います。
それに、この会議で全てを決める訳ではないので、実行して見えてくる改善点にも気付いていければ、よりよい練習に進化させられると思います。
そのためには、キャプテン等の幹部だけでなく、全員が目を光らせて、全員がしっかりとアンテナを張ることが重要になってきます。
目指すは「監督の必要ない野球&全員のリーダーシップ」です。楽しみにしています。
最後に、ものすごく後出しになってしまって恥ずかしいのですが、是非紹介させてください。
この映像は昨年末のもので、野球ノートに捕球姿勢について書いていた佐々木選手が、グラウンドでそれを意識している様子を撮ったものです。
この行動を見たときに、「この選手は面白い、ブログで紹介しよう」と思っていたのですが、機を逸している内に、佐々木選手はトライアウトを1位通過してしまいました。
秋の段階では構想にすら入っていない選手です。
指導者として、結果を出した選手の過去の取り組みを講評するのが、どれだけダサいことかは百の承知です。笑
それでも、佐々木選手のような時間の使い方をしていれば、必ず結果に繋がると(本当は結果が出る前に笑)紹介したかったのです。
本当にちょっとしたことですが、与えられた枠の中でしか練習ができず、数をやるには長時間を要してしまう選手と、自分の思い描く姿があり、やるべきことが分かっていて、隙間時間をうまく使える選手では、大きな差が生まれます。
佐々木選手は打撃が買われて1位通過したので、決して守備が光った訳ではないのですが、そういった考え方や取り組みが結果に繋がったのだと思います。
このような逆転現象を起こせる選手がもっと現れて、池田高校野球部としても(世間の試合前評判からの)逆転を起こせるようになっていってもらえたらと思います。