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飯塚病院 漢方診療科のブログ

漢方診療科へようこそ♪

Hです。

学生実習で1週間学生さんが勉強されています。当院では実習、研修期間に合わせて講義内容を編集して受講いただいています。まだ、臨床実習前の学年ですが、大変熱心で多岐にわたり多くの質問をして吸収されています。漢方診療には大変興味を持たれているようで将来が楽しみです。

 

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近隣の大学から実習に参加させて頂いておりますKです。大学の講義で、飯塚病院の漢方診療科の事を知りました。将来、産業医を経験する身分として、漢方が使える医師になれたらいいなと思い参加しています。
他科での診療と違い、患者さんに丁寧に寄り添う医療の現場を今、目の前で学ばさせて頂いております。
漢方はど素人ですが、毎日本当に色々勉強になります。後、2日間で実習は終わりますが、たくさん知見を広げて戻りたいと思います。
 

Hです。

7月後半の2週間で、学生実習がありました。講義を熱心に聞いて、漢方に興味を持って頂けたようです。

ちょうど和漢食をお出ししていた入院患者さんがありましたので、検食も体験してもらえました。

卒後、診療にとりいれていただいて、また門を叩いてもらえたらと思います。

 

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私は実習前まで漢方についてはほとんど知らなかったのですが、2週間の実習を通して漢方を基礎から学ぶことができました。また、調剤を体験したり、和漢食をいただいたりしたことも貴重な体験となりました。
漢方の面白さを知り始めた頃に実習が終わってしまうのが大変惜しいのですが、今回の学びを将来活かすことができるよう、今後も漢方の勉強を続けていきたいと思います。2週間ありがとうございました。

Hです。

春から3ヶ月研修されていた先生が、研修を終えての感想を寄せてくださいました。研修中は、入院患者さんの治療や、勉強会などなど、多方面で活躍されました。今後の診療に漢方治療を活かして、またお出でいただきたいと思います。

 

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7月1日まで3ヶ月間の漢方診療科ローテーションが終了となりました後期研修医のSです。限られた期間ではありましたが、実際に専門の先生方の漢方診療を体験させていただきましたことは、他ではできない学びの連続でした。
ローテーション中は外来に陪席させていただき、症例ごとの考え方、対応など漢方科ならではの診療を学ばせていただきました。普段の総合診療科外来とは異なる訴えや症状に対して、西洋とは違う視点、捉え方、アプローチで対応されており、驚きの毎日でした。また、医師年数を重ねるごとに自分以外の外来に関わる機会はほとんど無くなるため、外来陪席により患者様との向き合い方や接し方など各々の先生方のお人柄やこれまでの経験で培ったノウハウを側で感じることができた点も大変参考になり貴重な時間でした。
入院では担当医を任され、ご指導のもと煎じ薬の調整も経験させていただきました。この先に機会はないであろう附子や烏頭の調整にも携わらせていただき貴重な体験となりました。患者さんが困りごとを改善、軽快させて退院し、笑顔で外来を再受診される様子を拝見することで、漢方診療の奥深さや、飯塚病院漢方診療科も懐の深さを感じました。
午後は毎日のように基礎の基礎からレクチャーをしていただきました。なかなかに物覚えの悪い私でしたが、先生方は最後の最後まで優しく丁寧にご指導くださいました。
なにより、飯塚漢方科の雰囲気の良さに感動いたしました。先生方、Nsやクラークさんなど皆さんが優しく連携が取れており理想的な現場であるとも感じました。これも田原先生をはじめ漢方科の先生方の漢方を愛する心、熱意、お人柄のなせるものであると感じ、将来開業を継承を目標とする私にとっての理想のモデルとして大変興味深い想いでした。
このローテーションを通じて得たものは、その奥深さを考えますと初歩の初歩ともいえますが、それでもこれまで漢方薬の名前をみてもさっぱりでした私も、外来でこの漢方を試してみようと思えるようにまで至ることができました。患者さんから「よかった。また出して」と言われた際はとても喜ばしく感じています。
この3ヶ月間の学びは、開業を継承した際の武器として必ず役に立つ知識、経験であると確信しました。今後も漢方に関する勉強をさせていただき、自身の医院から漢方科へご紹介をするという新たな目標もできました。研修終わりに、部長先生より「またおいで。君はまた来る気がする」と温かくも優しさ溢れるお言葉を頂戴し、心より感謝の想いです。この度は、大変お世話になりました。厚くお礼を申し上げます。
長文失礼いたしました。最後に飯塚漢方診療科のますますのご活躍を祈念いたしまして、ご挨拶の言葉とさせていただきます。


 

Hです。

今回は、当院の院内英語教育セクションで発行している会報にY先生がエッセイを寄稿されましたので、ご本人の許可をいただいて掲載いたします。 みなさんも自家製ジンジャーエールを楽しんでみてはいかがでしょうか? 定期開催している生薬勉強会の様子も書かれています。

※個人名はイニシャルで表記しました。

 

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Homemade ginger ale

 A kampo department has had a monthly crude drug study session for a long time (except August and December. ) I don’t know when it started but it has continued since I came here nearly sixteen years ago. Before the Corona World it took place at the waiting room for the outpatient of Kampo. At each session we usually study two or three crude drugs. A representative of the crude drug companies gives a lecture. It is standard information of crude drugs such as origin, nature, efficacy, and production area and so on. Two of our members also make presentations. The members consist of kampo doctors and pharmacists from AIH and Ain pharmacy. When it is my turn, which is about twice a year, I try to add interesting information, topics or miscellaneous knowledge. Some crude drugs are common foods or spices, such as brown rice, wheat, red beans, jujube, licorice, species of Sichuan pepper, cinnamon and perilla. Ms. K who had worked at Ain pharmacy delivered mashed sweet potatoes with sweetened chestnuts at the meeting whose theme was gardenia. It was good. Gardenia is used to make foods yellow, such as yellow pickled radish, kurikinton. Someone gave us manjyu or rice cakes with red bean paste and mugwort when the topic was mugwort. Ms. M made some moxa from mugwort. Moxa is like cotton burned on skin as a treatment called moxibustion. To make moxa, the surface of mugwort is removed and the remaining white fibers are turned into moxa. If my children were kids, it would have been suitable for summer vacation homework in elementary school. After every July meeting we had a summer festival party at a tavern. It was fun and I felt camaraderie. Since COVID 19 appeared, the sessions have become Zoom meetings. But thanks to this, some people all around Japan have been able to attend. This May meeting, the themes are ginger and magnolia bark. New face, Dr. N chose magnolia bark so my responsibility was ginger. In Kampo medicine, we use two type of ginger, dried ginger and steamed and dried ginger. In general dried ginger treats nausea or vomiting while steamed and dried ginger treats coldness.
 Preparing for the meeting, I decided to make homemade ginger ale. Firstly R and I went to a very big Trial that opened in Nakama city last April and bought a small pack of fresh ginger. It was only 154 yen.
Next I checked how to make the syrup by cookpad.
How to make homemade ginger ale
1: wash and peel the fresh ginger.
2: measure 100g of the peeled ginger skin.
3: measure 200g of granulated sugar and 200ml of water
4: boil sugar and water in a pan and make syrup
5: cut ginger into 2mm slices
6: add sliced ginger into the pan
7: cook over low heat for 15 minutes
8: add 1 tablespoon of honey and 1 1/2 tablespoons of lemon juice
9: pack the mixture in a pre-boiled glass jar
10: mix ginger syrup and soda
 I brought the jar of syrup and keep it in the fridge at kampo department and bought 1 liter of Wilkinson soda at Lawson. One weekday afternoon, I served homemade ginger ale to the kampo staff. Dr. I told me it was good. Nurse I said to me, “It made me hot and a little wet on my forehead.” She was right. Ginger is useful to treat coldness. The crude drug session on May 26th was successfully finished.

 

Hです。

中国から研修でお出でのW先生が、3週間の当科研修を終えられました。日本語も堪能で、研修内容をよく吸収されていました。将来は家庭医を希望されているとのことで、是非またおいでいただいて、日本の漢方の考え方も活かして活躍していただきたいと思います。

 

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大学時代中医学の基礎理論を選択科目として勉強しましたが、陰陽五行論など古代哲学を用いていることを人体の病態の解釈に使うことになかなか理解ができないでした。中国の中医学と西洋医学の医師免許が別々で、思考方法も全く違い、逆に中医学に対する不信になりました。しかし、日常生活に漢方薬が確かに効果があると思っており、ずっと気になる存在です。

 3週間漢方診療科のローテのきかけ、外来、薬局実習、レクチャーで今までの疑問を解決しました。西洋医学では衛生観念や予防医学が発達し、主要な治療対象であるのは伝染性疾患などである。実際に臨床現場で不定愁訴、冷え症、更年期障害、自律神経失調など検査しても異常数値がなかなか見つからない疾患が多数あります。一方、日本の漢方診療は伝統医学そのまま引続き、自覚症状や身体に現れる異常症状を主観的に探って方証相対で病気を治し、患者の辛さを改善することです。中医学がその以上もっと漢方の理論性を注視し、漢方薬が効いている原因を古代宇宙観、自然観で解釈ことです。以上のことを分かれるように今まで悩んでいた疑問を解決し本当に感謝しております。

 将来は家庭医に進みたいと考えており、今回学んだことを活かして今後のプライマリ・ケア外来や在宅医学での強い武器になると思いました。まだまだ基礎をかじっている程度ですので、今後ともぜひご指導いただきたいです。

 あっという間の3週間で大変お世話になり、すごく貴重な経験になり、大変勉強になりました。ありがとうございました。

続いてmさんの感想です。

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皆様、ありがとうございました!

2週間という短い期間でしたが、お世話になりました。実家暮らしで、少しホームシックになっていたのですが、先生方、看護師さん、クラークの皆さんのアットホームな雰囲気のおかげで楽しく漢方について学べた2週間になりました。漢方について学べたことで、病気を治すという考え方に、別の見方が加わったと思います。特に、漢方の治療法はベクトルの考え方と同じという話はイメージしやすく、しっくりきました。いつかまた勉強に来れるよう、まずは国試がんばります。

 

Hです。

4月後半に、学生実習でお二人の方がいらっしゃいました。快活でよく質問されて、楽しく実習されていました。

将来漢方治療を思い出されたらまた門を叩いていただきたいと思います。

 

nさんのご感想です。

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2週間、外来や多数のレクチャーで漢方の基礎を教えてくださり、ありがとうございました。勉強不足もあり、ご教授して下さったことが理解できたとは決して言えませんが、漢方に親しみを持つことができました!短い期間でしたが、温かく対応してくださり、本当にありがとうございました。

Hです。

コロナ禍ではありますが、感染対策を行ったうえでの学生実習が再開しています。新年度第1号の方が実習を終えられ、感想を寄せてくださいました。大変熱心に質問されていて当科にもよく馴染んでおられました(笑)。いつかまた門を叩いて頂けたらと思います。

 

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 私は漢方については全くの無知でしたが、「いつかきちんと学びたい」「薬と同様に気軽に処方できれば」という思いは常に持っており、気になる存在ではありました。そのような中、訪れた2週間の実習機会。県外でホテル暮らしでしたが、迷わず選択しました。思い立ったらすぐに行動に移すことを、コロナ禍で学んだためです。
 初日は海外留学に行ったかのような目紛しさでした。朝、漢方診療科に行くなりすぐに、『傷寒論』の抄読会が始まり、「太陽病」「桂麻3兄弟」などの未知の言葉が飛び交う中、いくら調べても話について行けず、焦りと不安を感じたのを憶えています。その後の外来でも同じような状況が続きましたが、独特の診察に不思議な感じがしていました。
 2週間、外来やレクチャーを通じて総論を学び、雰囲気は掴めたかな、という感じです。想像以上に奥深く、追求しがいのある学問だと思いました。実際に何種類かの漢方のエキス剤を飲ませて頂き、その効能を身をもって知ることができました。電気温鍼まで体験させて頂き、自分は内臓が強く冷えているのだと知ることができました。予想通りではありましたが、今後は意識して生活しようと思います。自分の体で考えると忘れないので、より親近感を持つことができました。また、予定にはなかった和漢食を頂けたのは幸運でした。思ったよりもしっかり味がついていて、量の割にお腹にもたまり、大変満足できる食事でした。私は4年前に2日間、地元の病院に入院したことがあるのですが、その時の食事よりも低カロリーで美味しかったです。
 実習を終えるとまた西洋医学に戻り、来年には国家試験です。漢方を真面目に勉強するのは、最短でも専門医を取得した後になるので、6年以上は先のことになります。そう考えると寂しいものですが、いつか必ず、自分は勉強するのだろうと思っています。その時に今回の実習のことを思い出せるよう、プリント類は思い出と一緒にファイリングしておこうと思います。
 短い期間でしたが、貴重な体験をさせて頂き、また何より温かく接して頂き、本当にありがとうございました。
 

Hです。

今年度から、新任のN先生がおいでになりました。

関東で漢方の研鑽を積まれていた先生です。人員不足の中、早速外来をこなしていただき大変頼もしく感じています。

これからどうぞ宜しくお願いいたします。

 

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4月から漢方診療科に赴任しましたNと申します。
リハビリテーション科医として従事する中で漢方を勉強しようと思い立ち、東京の病院の漢方科で研修し、この度縁あって飯塚病院に参りました。
リハビリ科では、さまざまな病気や外傷などにより生じた、移動や身の回りの動作、コミュニケーションなどの障害に対し、機能や能力の回復、残存した障害の克服を目指し、家庭や社会へ復帰できるよう診断治療を行いますが、この際、リハビリ意欲がわかない、食欲が低下して栄養状態や筋力が低下してしまう、という患者さんもおり、思うようにリハビリが進まない状況に悩ましく思うこともありました。このような時に、漢方がもっと使えるようになれば、患者さんの生活をよりよくできるのではないか、と思い、漢方を勉強したいと思うようになりました。
飯塚病院の漢方では、「食う、寝る、出す、遊ぶ」を整えることを念頭に漢方治療を行うという教えがあり、この考え方は、「まさにリハビリ!」と思うところです。両者の共通するところもありつつ、アプローチの違いなどはありますが、患者さんの生活の質をよりよくしたいという思いは同じ。それぞれのよいところを生かした治療を行うことで、皆様のよりよい生活につなげることができるのではないかと思っております。
現在は、みっちり飯塚流漢方のレクチャーを受けており、たくさんの共感やら驚きやら目から鱗やら、いろんな刺激を受けている日々です。
皆様の心身の健康をよりよくするお手伝いができるよう、日々研鑽してまいります。
よろしくお願い申し上げます。

Hです。

新年度になりました。長引くコロナ禍のなかでも実習や研修が再開となり、新たにお出でになった先生方がおられます。

そんな方々からのフレッシュな感想に触れることで、診療や指導について新たに気づくこともあり、貴重なご意見としてご紹介させて頂きます。

今回は、当院専攻医のS先生です。

 

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はじめまして。Sと申します。この度、4月1日から3カ月間漢方診療科をローテーションし勉強させていただくことになりました。
漢方に関してはこれまで正式に学ばせていただく機会はありませんでしたが、日常の診療で漢方を飲んでいる患者さんを引き継ぐことや、漢方処方を希望される(時に具体的な指定)患者さんに出会う場面が何度かありました。その度にメーカーサイトなどで解説を確認してはみますが、内容を深く読み取ることもできず、その場限りの対応になってしまい、次に繋がらない、うまくいかなかった時に他の適切なアプローチが思いつかないなどを日頃から課題に感じていました。また、私は将来開業継承を目標にしており、漢方に関する基本的な知識があれば、町のお医者さんとして、患者さんの様々なお困りごとに対応する幅が広がるのではとも考えていました。このような考えから、漢方診療科のローテーションを希望させていただきました。この3カ月間で漢方の基本の考え方、診察、処方を学び自分なりに基本的なアプローチを行うことができる、適切なタイミングと内容で専門の先生方へ相談ができるようになるを目標にしていきたいと考えています。
すでに1週間程度過ぎましたが、先生方もスタッフの皆様もとても優しく教育熱心で、あたたかい空気に満ちた環境に恵まれ伸び伸び過ごさせていただいています。3カ月間と、他の皆様よりは長めなローテーションですが、その分しっかり学んばせていただきたいと思います。どうぞ、ご指導の ご鞭撻のほどよろしくお願いします。