中国からの研修生 | 飯塚病院 漢方診療科のブログ

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漢方診療科へようこそ♪

Hです。

中国から研修でお出でのW先生が、3週間の当科研修を終えられました。日本語も堪能で、研修内容をよく吸収されていました。将来は家庭医を希望されているとのことで、是非またおいでいただいて、日本の漢方の考え方も活かして活躍していただきたいと思います。

 

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大学時代中医学の基礎理論を選択科目として勉強しましたが、陰陽五行論など古代哲学を用いていることを人体の病態の解釈に使うことになかなか理解ができないでした。中国の中医学と西洋医学の医師免許が別々で、思考方法も全く違い、逆に中医学に対する不信になりました。しかし、日常生活に漢方薬が確かに効果があると思っており、ずっと気になる存在です。

 3週間漢方診療科のローテのきかけ、外来、薬局実習、レクチャーで今までの疑問を解決しました。西洋医学では衛生観念や予防医学が発達し、主要な治療対象であるのは伝染性疾患などである。実際に臨床現場で不定愁訴、冷え症、更年期障害、自律神経失調など検査しても異常数値がなかなか見つからない疾患が多数あります。一方、日本の漢方診療は伝統医学そのまま引続き、自覚症状や身体に現れる異常症状を主観的に探って方証相対で病気を治し、患者の辛さを改善することです。中医学がその以上もっと漢方の理論性を注視し、漢方薬が効いている原因を古代宇宙観、自然観で解釈ことです。以上のことを分かれるように今まで悩んでいた疑問を解決し本当に感謝しております。

 将来は家庭医に進みたいと考えており、今回学んだことを活かして今後のプライマリ・ケア外来や在宅医学での強い武器になると思いました。まだまだ基礎をかじっている程度ですので、今後ともぜひご指導いただきたいです。

 あっという間の3週間で大変お世話になり、すごく貴重な経験になり、大変勉強になりました。ありがとうございました。