京大iPS細胞研究センターと海外企業の協定・・・どうした?オールジャパン
さて、仕事を終えて、一端帰宅しようかと思ってたら・・・次のようなNewsに出くわしました。
yahooニュースから・・・「京都大は9日、人工多能性幹(iPS)細胞をヒトの膵臓(すいぞう)細胞に分化させる研究で、 米企業ノボセル社と提携したと発表した。同大iPS細胞研究センターが海外の企業と協定を結ぶのは初めて。
同センターによると、ノボセル社は糖尿病の細胞治療法開発などを行っており、ヒト胚(はい)性幹(ES)細胞から膵臓細胞を作成することに成功している。提携により、iPS細胞からの分化に取り組み、糖尿病の病態解明や再生医療につなげたいという。」・・・ということです。
ヒトiPS細胞(皮膚繊維芽細胞由来)から膵臓細胞、あるいは肝細胞に分化させるのは、神経や心筋細胞に比べて、まだ難しいというのが現状です。ヒトES細胞からそれらの細胞への「分化誘導」成功例を、そのまま拝借してやっても、あんまりうまくいきません。ちなみに我々は、「肝細胞への分化誘導」を成功させつつありますが、今、詰めの段階・・・。もう、研究費が底をつきそうだが、懸命にやってます(自腹もふくめて)。
ヒトES細胞から膵臓細胞への分化誘導プロトコールの1つを持つ海外企業と協同して行うことを京大が決めた。これは、その「海外企業」が持つ分化誘導プロトコールが、ヒトiPS細胞から膵臓細胞への分化誘導を行う際にも、少なくとも現状では世界で一番役に立ちそうだという判断をしたからでしょう。特許の点では、ほぼ5分5分のクロスライセンスだと推察します。
iPS細胞研究「特需」で急にお金持ちになった、オールジャパン(仮)メンバーの大学研究者の方々(京大以外)・・・ちゃんと仕事をしましょうよ(笑)。それにしてもiPS細胞研究論文、この1年、1つも出さなかったね、京大を除いては。
そもそも、ヒトiPS細胞自体、彼ら(京大を除く、他の日本のチーム)がちゃんと樹立できているのか???ですが・・・。
もう、今のオールジャパンは、1回、年内解散しませんか?
来年、春あたりまでに、野球のWBC開催とともに、このときまでに海外一流誌に載せた大学・研究機関のみで再結成!というのは、いかがでしょう?