今回の記事は今年の観戦記のまとめ記事として、筆者が観戦した試合の中から印象に残った試合、チーム、選手に「野球場放浪記」的各賞を勝手に贈呈させていただきたいと思います。

 

まずは「殊勲賞」から。

殊勲賞1組目は

「富士大学 麦谷祐介外野手」

6月の全国大学野球選手権、11月の明治神宮野球大会でそれぞれ準決勝に進出したものの、どちらも青山学院大に敗れた富士大学。敗れはしたものの、富士大の3年生麦谷は大学選手権ではタイガーズドラフト1位の下村から神宮大会ではカープドラフト1位の常廣からホームランを放ち、全国に名前を轟かせました。このままドラフト指名まで勝ち取れるか来季の注目ポイントになりますね。富士大は3年生のレギュラーが多く残りますので、初の全国制覇にも期待したいです。

 

殊勲賞2組目は

「JR東日本 川西雄大投手」

今年もまさかの都市対抗1次予選に回ったJR東日本。最終的には本大会ベスト4まで勝ち上がりましたが、2次予選の初戦の鷺宮製作所戦は先発小谷野、2番手市川が打ち込まれ3回終了時点で3-7の劣勢。ここでリリーフに立った川西は2回1/3を無失点、5つの三振を奪う好リリーフ。打線の爆発を呼び込みチームに勝利をもたらし、第2代表でも予選突破につなげました。この川西の好投がなければ本大会のベスト4はなかったともいえる好投に対して殊勲賞を贈呈したいと思います。

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続いては「敢闘賞」。

今年は高校野球で合同チームを見る機会があり、その観戦した2チームに敢闘賞を送りたいと思います。

1組目は山形大会で観戦した「4校連合(北村山高、新庄南高、天童高、谷地高)」。

山形県中央部の4校の連合チームの試合を観戦しましたが、一番距離が離れた新庄南と天童は50キロ離れており、なかなか合同練習も難しい環境だったと思いますが、一時2点差まで詰め寄る粘りはお見事でした。

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2組目は東東京大会に出場した「都大島高・都大島海洋国際高」の連合チーム。

こちらは離島の伊豆大島というロケーションもあり、2校合わせても選手10人という小所帯。この試合では準決勝まで進出した岩倉高にコールド負けしましたが、見事に初戦を突破したのはあっぱれでした。10人のうち7人が3年生で秋は出場を見合わせたようですが、春には新入生が加わって連合チームではなく両校とも単独チームで出場できるようになるといいですね。

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三賞最後は「技能賞」。

技能賞1組目は「JR東日本 西居建陽投手」

社会人6年目を終えたベテランの域に入ってきた左サイドハンド。4強に進出した都市対抗では先発にリリーフにフル回転を見せました。決して球速がある投手ではないですが飄々と打者を打ち取っていく姿はまさに社会人野球の好投手といったものでした。こういった投手の投球術を見ることができるのも社会人野球の醍醐味ですね。

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技能賞2組目は「山梨学院高 櫻田隆成投手」

センバツ出場がかかる秋の関東大会で、筆者が観戦した初戦の昌平高戦で延長11回を完投。次戦の桐光学園高戦も11回完投と2試合タイ・ブレークの試合を投げ抜き準優勝に貢献、センバツ出場を確実なものにしています。落ち着いたマウンドさばきは高校生離れしており、甲子園での活躍にも期待したいです。

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そして今年は「特別功労賞」をこの方に。

「千葉ロッテマリーンズ場内アナウンス 谷保恵美さん」

シーズン終盤、突然の引退発表でしたが川崎球場時代から33年間マリーンズ主催試合の場内アナウンスを務めてこられた谷保さんが今季限りでの引退を発表しました。

マリンスタジアムでは谷保さんの場内アナウンスが当たり前で、来季以降谷保さんじゃない場内アナウンスというのが想像できないのですが、とにかくお疲れさまでしたの一言に尽きますね。個人的には試合開始直前の「ご来場の皆様、中継をご観戦の皆様本日もご声援よろしくお願いします」というアナウンスが「さぁ、みんなで野球を楽しみましょう!」って感じがして好きでした。

ご本人は裏方なのでと、表立ったセレモニーは断っていたとのことですが、球団、選手みんなで谷保さんをグラウンドに呼び込んで、ライトスタンドからの「谷保」コールで送り出したのは良かったですね。

 

こうなったら谷保さんをぜひ女性初の野球殿堂入りさせなきゃですね(笑)長い間お疲れ様でした。

 

そして筆者観戦の今年のベストゲームはこちら。

 

3月8日のJABAスポニチ東京大会の一戦。両チームの9番打者に満塁本塁打が出るという展開で最後はサヨナラ満塁本塁打で決着という結末は見ごたえのある試合でした。

 

本年の当ブログでの記事投稿は、今回が最終となります。本年も当ブログにお付き合い、コメント等を頂き誠にありがとうございました。来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。