5月24日に大田スタジアムで行われた都市対抗野球大会東京都2次予選、JR東日本×鷺宮製作所の観戦記です。

2年続けて1次予選からの出場となったJR東日本。1次予選はクラブチーム相手に格の違いを見せつけましたが、2次予選はNTT、東京ガス、鷺宮と同じ組になりいばらの道は続きます。大事な初戦は相性の良くない鷺宮製作所が相手。初の東京都企業大会でも1点差で敗れています。

 

<スタメン>

【先攻:JR東日本】

①センター 篠田

②DH 菅田

③セカンド 杉崎

④ライト 山内

⑤サード 海﨑

⑥レフト 佐藤

⑦キャッチャー 渡辺

⑧ファースト 大城

⑨ショート 福武

先発ピッチャー 小谷野

【後攻:鷺宮製作所】

①レフト 竹原

②センター 村上

③ライト 野村

④ファースト 橋本

⑤DH 茶谷

⑥セカンド 土谷

⑦サード 米田

⑧ショート 小川

⑨キャッチャー 佐藤

先発ピッチャー 中島

<試合概況>

試合は「ノーガードの殴り合い」のような打撃戦になります。

殴り合いのゴングを鳴らしたのは鷺宮1番竹原の先頭打者本塁打。

さらに2回にも7番米田にソロ本塁打が出て、鷺宮が主導権を握ります。

しかしJRも反撃。3回表2番菅田の二塁打を足掛かりに、4番山内の2点適時三塁打、5番海﨑の適時二塁打で3点を奪い逆転に成功します。

しかし鷺宮はその裏、JR2番手の市川を攻め、5番茶谷の3ラン本塁打で逆転に成功。

さらに1番竹原の2点適時打でこの回一挙5点のビッグイニングを作り、JRを突き放します。

ところが1次予選から這い上がってきたJRは直後の4回表、7番渡辺、8番大城の連続ソロ本塁打で詰め寄ります。

さらに5回には3連打でチャンスを作り、内野ゴロで1点を返したのち、7番渡辺の2点適時打で4点差をひっくり返します。

そして1点差で迎えた8回表、JR打線がつながります。先頭の8番大城がヒットを放つと、犠打で得点圏へ進めると1番篠田、2番菅田、3番杉崎の3連続適時打で加点。

さらに4番山内がヒットで続きチャンスを広げると、5番海﨑に適時二塁打。さらに走者2人を置いて6番佐藤が適時三塁打、中継が乱れる間に佐藤も生還しこの回7点のビッグイニングを作り試合を決定づけます。

JRは4回以降川西→西居→石井の継投で鷺宮打線の反撃を封じ、15-7で勝利し第1代表決定トーナメント準決勝にコマを進めました。

 

<注目選手など雑感>

激しい点の取り合いとなった試合は1次予選という地獄から這い上がってきたJRが打ち勝ちました。

10本の長打を含む19安打を放ったJR打線はお見事であるのは間違いないですが、この逆転劇を呼び込んだのは3番手でマウンドに上がった川西。

先発の日大の同級生、小谷野、2番手の日大の1期下の市川が本塁打を浴びKOされた後の3番手として登板し、2回2/3を無安打5つの三振を奪う好リリーフで打線に火を付けました。小柄な投手ですがチームのピンチを見事に救う好投でした。

奮起した打線では主将の渡辺が本塁打に決勝の2点適時打と3打点の活躍。

2番菅田、4番山内がそろって本塁打が出ればサイクルヒットの大当たり。

打線がこの調子を維持できれば、1次予選から下克上も現実味を帯びてきますね。

JRは本日行われた準決勝でも4番山内の決勝本塁打でNTTに6-5と競り勝ち、第1代表決定戦に進みました。1次予選から本大会8強まで進んだ昨年以上の「史上最大の下克上」も夢ではなさそうです。

敗れた鷺宮は4回以降JRリリーフ陣に内野安打1本に抑えられ、投手陣も踏ん張れませんでした。

先頭打者本塁打の竹原が2安打3打点、7番米田も3安打をマークと打線は振れているので、東京ガスと対戦する負けたら終わりの敗者復活トーナメントでも実力を発揮してほしいですね。

 

JR東日本003230070=15

鷺宮製作所115000000=7

(J)小谷野、市川、川西、西居、石井-渡辺、小藤

(鷺)中島、佐々木、渡邊、渡部、前田-佐藤、弓削田

【勝利投手】川西

【敗戦投手】佐々木

【本塁打】

(J)渡辺、大城

(鷺)竹原、米田、茶谷

【三塁打】

(J)山内、菅田、佐藤

【二塁打】

(J)山内、菅田、海﨑、篠田、海﨑