いがぐりこです。

 

 

私の住む漁村のこの辺の家では

 

どの家でも畑をやっていて、

 

ウチの姑も

 

先代から引き継いだ畑でせっせと野菜を育てている。

 

 

「新じゃがをこいできたよっ!(←収穫してきたよの意味)」

 

と姑が言ったので、

 

早速、今日は

 

新じゃがと鶏肉の甘辛炒め煮を作った。

 

 

 

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(これはおもいっきり煮ている最中。出来上がりを撮り忘れた。)

 

 

 

新じゃがを

 

ニンニクと生姜で炒めて、

 

はちみつ、醤油、みりん、酒、砂糖ちょっとを加えて煮る。

 

 

ブラックペッパーを入れると、

 

ガツン!とニンニクとマッチしてマジ美味しいが、

 

うちは子供と年寄りがいるので

 

ちょっとだけ加える。

 

 

 

うちの人気メニューで、私の得意料理のひとつ。

 

大量に作っても、いつもあっという間になくなる。

 

甘辛いので、ご飯がめちゃすすむ。

 

 

 

本当は

 

一口サイズで皮が薄い新じゃがは、

 

よく洗って皮ごと調理すると美味しい。

 

 

皮ごと食べられて栄養も取れるし、

 

煮崩れも防げるから。

 

 

 

 

たしか、この新じゃがと鶏肉の甘辛炒め煮は、

 

旦那と二人暮らしの頃から

 

当時は本を見ながら時々作っていて、

 

 

今の家で同居を始めた13年前も、

 

引っ越してきてドキドキしながら作った。

 

 

 

「この家の人の口に合うだろうか・・・。」

 

 

 

13年前の当時は

 

大姑(旦那のおばあさん現在94才)が

 

80才くらいで、まだ現役で畑作業をしていたので、

 

 

おばあさんが畑で育てた

 

一口サイズの新じゃがで、

 

皮付きのまま

 

この新じゃがと鶏肉の甘辛炒め煮を作った。

 

 

 

ドキドキしながら

 

いつもとは違う、よそんちのフライパンで作った

 

自慢料理。

 

それなりにうまくできたと思う。

 

ご飯に合うおかず。旦那も大好きだ。

 

 

 

そして、食卓に出したら・・・・。

 

 

 

おばあさん:

 

「やーだよっ!!!こりゃ、皮が剥いてないっ!!」

 

 

 

おばあさんが、いきなりそう言って、

 

「こんならモン食えん!」

 

 

と箸を置き、

 

冷蔵庫にあった常備菜で食事をしだした。

 

 

 

 

わたしは突然の出来事に

 

しばらくぐっと堪えていたけど

 

涙が溢れてしまって、

 

いてもたっても居られず

 

別の部屋に駆け込んで涙を拭っていた。

 

 

すると、居間から、おばあさんの声が聞こえた。

 

どうやら舅に話しかけているようだ。

 

 

 

「お父さん(舅)!!こりゃ、皮がついてるでね!

 

あの子が作っただよ!食べられやせん!

 

やだよっ!めんどぐさがりな子だね!

 

皮を剥かないまま煮てある!

 

こんならもん、初めて見た!」

 

 

「おかずか無いね!

 

お父さん、これ(冷蔵庫の常備菜)で

 

今日はご飯でも食べりゃ!」

 

 

 

今のわたしなら、

 

なにかちょっとくらい言い返したかもしれないが

 

13年前の当時のわたしは、

 

どうすることもできなかった。

 

 

慣れない方言が

 

怒鳴られて責められているように感じた。

 

 

 

 

その後、おばあさんと舅が食事を済ませ

 

わたしが台所に戻ると、

 

 

なんとおばあさんは

 

その わたしが作った新じゃがと鶏肉の甘辛炒め煮を、

 

 

生ゴミ用のバケツに

 

どさっと捨てていた。

 

 

 

 

 

「こんならにして、もったいない!!」

 

と言いながら。

 

 

 

 

当時旦那も姑も仕事で帰りが遅く、

 

家には、わたしと、おばあさんと、舅だけだった。

 

その後、自室で泣いた。

 

 

 

 

おばあさんは、どうやら

 

一口サイズで皮の薄い新じゃがいもを、

 

「皮ごとたべる」という習慣を知らなかったみたいだった。

 

 

 

(その後、おばあさん流のやり方を知る。

 

小さくて「おぞい(できの悪い)」じゃがいもは、

 

皮をむいて、ポテトサラダにする。

 

▶︎おばあさんのポテトサラダ 2013年の記事

 

新じゃがの小さなものは

 

おばあさんにとって「おぞい」というレッテルが貼られていると

 

後になって知ったのだった。)

 

 

 

わたしは、引っ越してきて早々、

 

こうして

 

おばあさんからの制裁を受けたのだった。

 

 

 

 

その後も、

 

ブロッコリーサラダに

 

▶︎「うちじゃこんならモン食わんよ!」と言われたり。

 

 

おばあさんには、散々泣かされて来た。

 

 

▶︎やりたくないのにやっていること=同居

 

▶︎婆さんに泣かされた1日

 

 

 

 

 

なんとなく、それからというもの、

 

わたしはこの

 

新じゃがと鶏肉の甘辛炒め煮を作るときは、

 

どんなに小さなじゃがいもでも

 

面倒でも皮を剥いている。

 

 

おばあさんに嫌味を言われないように。

 

 

今では、家族の人気メニューになった。

 

 

 

 

今思えば、もしかしたら

 

入れ歯の年寄りには

 

皮が邪魔だったのかな?とも思う。

 

あるいは、老人にとって

 

薄いじゃがいもの皮は

 

飲み込みにくかったのかな???

 

 

 

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今日は、

 

おばあさんはコロナ後に再開した

 

デイサービスの日だった。

 

 

 

わたしのことを

 

おばあさんはもう

 

家族とはわかっていないと思う。

 

介護の人だと思われているのかな。

 

 

 

 

 

 

 

デイサービスから戻って、食卓につく。

 

 

おばあさんは、まるで赤ちゃんみたいに

 

ご飯を食べながら、うなだれて寝てしまう。

 

家でも、起きていること(目覚めていること)が少なくなった。

 

 

 

もう、言葉を発する余力も残っていないみたいだ。

 

ときどき「あ・・・あああ・・」と、

 

乾いた空気のような声が出る。

 

 

食事も取れない時があるから、

 

メイバランス(ドリンクタイプの栄養食)と

 

柔らかご飯のことが多くなった。

 

 

 

今夜は

 

新じゃがと鶏肉の甘辛炒め煮を

 

柔らかく煮たので、

 

 

じゃがいもをつぶして

 

柔らかご飯と一緒に

 

舅が匙にとって、おばあさんの口に運んだ。

 

 

今夜は、よく食べていた方だと思う。

 

 

 

13年前、おばあさんが、

 

「こんならモン食えん!」と生ゴミのバケツに捨てた

 

新じゃがと鶏肉の甘辛炒め煮。

 

 

おばあさんは、覚えているだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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