心屋認定講師いがぐりこです。
インナーチャイルドのワークがあって、
『小さな頃に人間関係の中で飲み込んできたしまった
言えなかった言葉を吐き出す。
そして、あの時に欲しかった言葉を言ってもらう。』
なんてワークがあるのですが（←さらっと書いちゃった笑）、
わたしは、そのワークを
講師の立場で何度もやってきたし、
受講生に対しては
その方法を「伝える側」として、今までやってきた。
でも、それを私は
実生活でどれだけ生かして
自分のものとして使っているか？って思った時に、
やっぱりまだまだ
完全に生かし切れてるとは言えないし、
知識が『宝の持ち腐れ』になっているなぁ…って
あらためて思ったのでした。
今朝、宿泊先のホテルでそんなことを思って
過去の出来事に思いを馳せていたら、
ふと「あの時のこと」を、思い出した。
わたしが、幼稚園年長くらい。
５～６才のころ。
秋の終わりかけの、肌寒くなった季節に、
見知らぬ男の人に、パンツの中に手を入れられて、
車に連れ込まれそうになった話。
ありありと、まるで目の前に
あの時の状況が再現されたように、
突然、思い出した。
宿泊先のホテルの部屋で。
今、目の前に、あの時のちっちゃな私がいる。
あの時の。
嬉しそうにスカートをヒラヒラさせて
はるみちゃんと一緒に
団地から離れた小川に向かっている
ちっちゃな私がいる。
歩いていると、
人の気配が途絶えた道の途中で
見知らぬ車が
ちっちゃなあやちゃんと はるみちゃんの横にスッと停まって、
男の人が降りてきた。
「道がわからないから教えて」って。
男の人は、あやちゃん呼び寄せると、
ぐいっとあやちゃんを抱き上げて、
パンツの中に手を入れた。
「あ。今だ。」
そう思った瞬間。
大人の今の私がイメージの中で、
サササッっと
小さかった頃のあやちゃんと男の間に近づくと、
私は手の指先から
「シャッ！」と
猫娘の爪みたいな形のビームを出して、
男の腕をクイッっと掴んで
太い男の腕をものすごい力でひねって
あやちゃんから引き剥がした。
ちいさなあやちゃんが「キャア！」って声を上げた。
男の人はおののいて車に逃げ込むと、
ビューンと車は走り去っていった。
私が、ちいさなあやちゃんを抱きしめて
「びっくりしたねぇ。怖かったねぇ。
もう大丈夫だよ。大丈夫だよ。大人のわたしがいるからね。」
って言った。
あやちゃんの胸のドキドキが
次第に収まって、
トックントックンと鼓動が落ち着いた。
「もう、大丈夫だからね。」
わたしは、
ひとつ、気づいたことがあった。
あの時の、ちっちゃな頃の私は、
男の人に連れ去られそうになったことが
怖かったんじゃない。
パンツの中に手を入れられたことが
嫌だったんじゃない。
それも、確かに怖かったし、嫌だったけど、
それよりも。
お母さんになにか言われるのか、嫌だった。
お母さんに心配されるのが、怖かった。
お母さんにアレコレ言われたり
根掘り葉掘り聞かれるのが、嫌だった。
はるみちゃんが大人に告げ口するんじゃないか、
怖かった。
大人に、スカートを履いて行ったことを
叱られるんじゃないか。
なぜ、お母さんの言う通り
ズボンを履いていかなかったのか！と、
責められるんじゃないか、怖かった。
「こわい・・・よう。
大人に、なんて言われるのか・・・こわい。」
小さい頃の私は
これを、怖がっていたんだ。
それを知った大人の私は、
一部始終を見ていた
お友達の はるみちゃん の恐怖の記憶を取り去ると、
ちいさなあやちゃんに
「びっくりしたね。はるみちゃんのことも、
もう、心配いらないからね。」って伝えた。
「お母さんにも、今から私が
うまく説明してあげるからね。
一緒にお家に帰ろう。」
そう言って、
ちいさなあやちゃんの手を取ると、
あの、コンクリートの団地群へと帰った。
大人の私から、母に事情を説明をする。
母は、すべてをわかってくれて、
「ええっ！それはこわかったねぇ。
そんな変な人がこの近くにいたの！こわかったねぇ。」と、
否定もせず、責めもせず、
ただ、ただ、大人の私の話を聞いてくれた。
あやちゃんに、
お母さんもわかってくれたこと。
はるみちゃんも大丈夫だということ。
「もう、このことは大丈夫だよ」って伝えると、
ちっちゃなあやちゃんの硬い表情が、
ふわっ！とほどけて、
あやちゃんは
おやつのアイスをモリモリと食べ出した。
わたしは、
いつでも、わたしがそばにからね、ってあやちゃんに伝えて
そのイメージを終えた。
お風呂に入って、
朝ごはんを食べて。
私は、滞在先のホテルを後にした。
ああ、こんな時間が
じっくりと自分の過去と向き合う時間が
こうして取れてよかったなぁって、
そんなふうに思った。
ホテルでの一人時間が、やっぱり好き。
くつろぎタイムが、
自分の心の調整時間になっている。
セミナー中だけじゃなくて、
日常生活でも、インナーチャイルドを癒す。
とくに、オチはなく、
今夜のブログは、このまま終了。
－－－－－－－おまけ－－－－－－－
昨日、お昼に連れて行っていただいた
あの、お気に入りのうどん屋さん。
天ぷらうどんに
卵かけご飯がついている。
とても美味しかった(*^▽^*)
また行けて、嬉しかった。
わたしは、うどんは、
このお店が世界一美味しいと思っている。
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