非常勤 ボスタウロス
です
桜の木には
アリが歩いて
います
餌
なのか
巣なのか
よく分からないけど
アリは歩いています
木の上からの景色
がよくて
いい風でした
見知らぬ
夫婦が
枝の上の
私
を見て
微笑んでおりました
葉の無い枝って
折れやすいです。
みなみなさまも
桜の木に登るときは
気をつけて。
非常勤 ボスタウロス
です
桜の木には
アリが歩いて
います
餌
なのか
巣なのか
よく分からないけど
アリは歩いています
木の上からの景色
がよくて
いい風でした
見知らぬ
夫婦が
枝の上の
私
を見て
微笑んでおりました
葉の無い枝って
折れやすいです。
みなみなさまも
桜の木に登るときは
気をつけて。
ふぉっふぉっふぉ
久々の登場
ヴェスパ1号じゃ
今年も死にかけながら何とかハチ駆除をこなし、気がつけば、今日現在までで駆除した蜂の巣の数は1200件を超えていました
最近は、涼しくなってきたこともあり、
ハチが大人しくなりました
今年は、長い梅雨、日照不足
、猛暑
、台風
等自然災害に見舞われハチ達にも厳しい年だったようです
そんな中で出会ったハチさん達のお写真をいくつか紹介しましょう
先ず見て頂きたいのがコチラ↓
長年ハチ駆除をしている私も初めて目にしたハチ
左はモンスズメバチ
右は、
本来は山奥に生息するチャイロスズメバチである
美しい
噂では、チャイロスズメバチを放蜂?している人が居るらしいが、、、
真意は不明である。
さて、チャイロスズメバチは他種(キイロスズメバチ、モンスズメバチ)の巣に侵入し、相手の女王を殺して巣を乗っ取るという変わった生態をしている
敵陣に潜り込むため、外骨格も非常に硬い印象を持った
続いて、
日本で2番目に大きなスズメバチ。
その配色は、黒、赤、黄とドイツかと言いたくなるくらい美しい配色である
彼女たちは、その体に反してコロニーは小さく、巣は脆い
また、閉鎖空間に作る為、滅多にお目にかかれない。
しかし、アシナガバチの巣を専門に襲うので、現場ではしょっちゅう顔を合わせる。
ヒメスズメバチが日本で2番目に大きいなら、
1番はもちろん
オオスズメバチ
2番じゃダメなんです
彼らは、地面や木の下に巣を作る地面系のスズメバチである。
それ故
雨には弱い
この子たちは、木の下の根の隙間に作っていた
最近依頼が増えて来ている種類としては、
チャイロスズメバチの奇主。
モンスズメバチ
屋根裏や樹洞内に巣を作る。
↑屋根裏に作られた巣 ※ハチは殺虫済み
コチラ↓は、
駐車場の柱の中に巣を作ったようで、
中には↓
縦長の巣が入っていました
他にも、
杉の木の中に作られた巣
中にはこんなにたくさんの巣がありました↓
続いて、
数、巣の大きさでいうと
飾るのにはピッタリの美しさ
しかし、その凶暴さとしつこさはオオスズメバチに劣らない。
現に、私は一度殺されかけた
生きてますが
今年は長雨と猛暑で皆さんお外に出なかったこともあり、発見が遅れ巨大化するケースが多かったように思える。
気象で言いますと
立て続けに日本を襲った大型台風の影響で、スズメバチの巣もかなり被害が
こちらのコガタスズメバチの巣ですが、
中身が空っぽ・・・
中身は、、、
下に落ちており、働きバチ達が必死に修復しており、
2つの巣がある状態
気象ではありませんが、
オオスズメバチに襲われたニホンミツバチのとも出会いました
しかし、死骸がほとんどなかったため、個々の巣の主達は、
犠牲を最小限に抑えて巣を手放して引っ越した模様
ついでにお伝えしますと
良くスズメバチと見間違えられるハチで、
オオハキリバチ
といふ種類がいます。
こちら
体長約2センチほどもあるハチで、よくスズメバチと見間違えて御連絡頂くことがあります。
と言いますのも、
コチラの蜂
オスとメスで羽化する時期が異なりまして、
6~8月にオスが先に羽化しますと集団で後から羽化するメスを探して巣に群がります。
他種同様にハキリバチの雄も毒針は持たず無害ですが、集団で飛び交う様は知らない人には恐怖でしょう。
ちなみに彼女達は、
こんな小さな穴に巣を作る。
この写真は木の柱の中に巣を作っていたものだが、
窓枠の隙間や戸袋の隙間、屋根の隙間などありとあらゆる隙間という隙間に巣を作る。
来年も気をつけてね
〒337-0053
埼玉県さいたま市見沼区大和田町1-1917-1
フリーダイヤル
0120-673-052
又は、
048-671-6411
HPhttp://www.ids-gaichu.jp/index.html
タウンページhttps://www.youtube.com/watch?v=F0dpnsM0wTI
さいたま市でスズメバチ等にお困りの方
大宮区くらし応援室048-646-3026
浦和区くらし応援室048-829-6049
越谷市でアライグマ・ハクビシンでお困りの方
川口市でアライグマ・ハクビシンでお困りの方
川口市役所自然保護対策室 048-229-6735
富士見市でアライグマでお困りの方は
環境課 049-251-2711
お初にお目にかかります
先月よりヴェスパ1号様様にお仕えする元偽造肉加工会社ボスタウルス婦人
2ヶ月たった
・蜂を飼う
・車を壊す
・蜂を解剖する
・未知のハチにあう
・半日空を眺める
・色んな動物を観察する
・人んちの屋根に登る
人のおうちに許可を貰って上るのは
楽しい
勾配がきつい屋根は怖い
昨日持った蜂たちは
雄雌の個体数
43:13だった
生き残ってたのは
29:0だった
雄
何もしないけど
しぶとかった。
不思議だね
台風明けからしばらく経って、アライグマたちがまた捕まり出してきました。月曜にはオス、今日はメス、いずれも脂肪がしっかりついたのが捕まりました。冬の準備と繁殖期の様相が伝わってきます。本来彼らの数を減らすならこの時期から冬にかけていかにメスを捕まえるかが問題なのですが、このメスが町はずれのほぼ山の中で捕まったように、メスたちはこの時期ほとんど人里には姿を現しません。現状の防除策ではこれが限界なんですよねー。
ともかく、こうした問題もあり、昨今の豚コレラ、来年のオリンピックに伴う様々な衛生的な懸念など人間が制御できている、無視出来ているつもりで全くできていない領域の問題は日々人々の知らぬところで展開しているのは確かです。こんな問題を垣間見ながら単に会社業務をこなすだけでは足りないと思っております・・・。
そこで5月に引き続いてアライグマ対策セミナーを開催する目途が立ちましたのでブログでもお知らせします。今回は何と言っても県庁のみどり自然課さんから正式に後援を得ることができたのが大きいです。前回は単に民間企業が開いただけだったのですが、県庁の方からもその価値を認めて頂けた結果だと思います。これで確実に前回よりも自治体の関係者の方々の参加は見込めそうでございます。既に前回ご参加頂けなかった自治体からも参加連絡を受けておりますので駆け出しも順調で嬉しい限りです。
ただ・・・、前回よりも狭い部屋しか予約できなかったので人数を制限したり、先着順にしたりすることになるかもしれません・・・(-_-;)
まあ、嬉しい悲鳴ではありますが(笑)
一般の方々でもご参加できますので興味のある方は以下の書類からご連絡下さい。
台風やら豚コレラやらで自然界が忙しく、次回のセミナーについても告知を開始した所ですが、前回のセミナーの内容紹介に戻るとしましょう。
古谷先生に続いて講演して頂いたのは日本獣医生命科学大学の加藤卓也先生です。この方は学生時代から古谷先生に学んでいたのですが、大学に属して以降はほとんど会うことはなく、メディアからの取材でも別々に取材されるばかりだったようです。それを今回はほぼ初めて野生動物関係の専門家として別視点から講演ができたというお話でした。
古谷先生が主に対策の面からお話しいただいたのに対して、加藤先生には主にアライグマの生態の面と、ヨーロッパのアライグマの状況についてお話をして頂きました。
これがおおまかな生態ですが、彼らは完全な夜行性というわけではなく「一般的に」夜に行動することが多いだけです。彼らが安全だと判断すれば昼間でも普通に行動します。これはイノシシなどでも同様で、彼らも人間などの気配を警戒して夜に行動することを選んでいるだけです。
これは加藤先生がヨーロッパで撮影した餌付けされてるアライグマの様子ですが、こうして警戒心が薄れれば観光地のニホンザルみたいに日本でも平然とアライグマが昼間歩き回る可能性もあるでしょうね。
性別によって行動範囲が大きく分かれるのがアライグマの特徴でして、ヘクタール単位ではおそらくあまり実感がわかないと思いますが(僕もです)、メスとオスとで2ケタは移動範囲が違うのはずいぶんと違いますよね?身近な例でいえば、ディズニーランドの(たぶんディズニーシーとかは含めないと思います)面積が51ヘクタールらしいので、メスでも結構な範囲を動いているようです。もちろんこの移動範囲もどのくらいの期間なのか、繁殖期や子育て期などで違うとは思いますが、だいたいこのくらいということなのでしょう。
となれば、アライグマのオスがどれだけの範囲を日頃から移動している事かと、なんとなくわかるのではないでしょうかね。オスの約2200ヘクタールは22㎢―埼玉県の自治体で近いのは鳩山町、白岡市が25㎢ほどなので、普段から小さな町くらいの範囲は動き回っていると思えば分かりやすいかもしれません。もちろん実際は川を下る、丘陵地帯などを伝うなどしてより複雑で広い範囲を動いたり、たまたま行ったことのないところに迷い込んだりすることもあるでしょう。
食性はここにあるように、植物だろうと動物だろうと何でも食べる雑食ですが、住む場所によって多く食べる物が分かれることはあるでしょう。農作物や放棄作物が狙えるところならそれが多く、自然環境内部では原産地のように虫や両生類、爬虫類などそのへんにいる生物を捕食しています。
特にここで強調しておきたいのが、アライグマが物を洗っているように見えるおなじみの動きですが・・・
この動きは彼らが本来生息している平地の湿地や川などで泥の中に潜んでいる両生類を探して食べるための動きだという説が強いようで、加藤先生もそう仰られていました。別に洗っているわけではなく、視力も嗅覚も大して発達していないのを触覚で補い、その手で食べ物を探しているだけみたいです。色々な物を素早い手の動きで扱おうとするのもそれだけ手先が発達しているのと、手先であらゆるものを確かめようとしているためなのでしょう。洗うのではなく、確かめる動き。これがアライグマの動きの正体だと思われます。
で、もう一つ重要なのが、彼らの社会性についてです。彼らは前述の通り性別によって移動範囲が異なりますが、主にメスはメス同士、オスはオス同士で緩やかな社会性を持っているようです。それは狼やサルみたいな強いリーダーから力がある者順で構成される序列があるような厳格なものではなく、それぞれが日頃各自生活範囲をうろつきつつ、特にこれといった縄張りも持たずに餌場も通路も共有して暮らす、というものらしいです。ですから彼らはあまり争うことはなく、平和的に共存していると言われています(餌になる、違う生物には容赦しませんが)。
それでも一応年齢が上、体格が大きい方が「上」と見なされる傾向はあるようで、年齢の高い個体の方が餌や、交尾をする相手は優先されるらしいです。ですから年齢が高いメスほど交尾と妊娠率が高いみたいです。かといって彼らがどうやって年齢を判断してるかも分かりませんし、主に体格で判断されそうな気がしますから若くても体格がいい個体は優遇されるのかもしれません。
こうして結構な移動範囲を持ち、争いを避けて色々と共有したり譲り合う社会性を持つわけですから、彼らがこれだけ原産地から遠く離れた場所でも定着に成功したわけでもあるのでしょう。
次回
https://ameblo.jp/ids-gaichu-h/entry-12544406594.html
プロチョーネです。台風前に柿をとっておこうということで知り合いの人の柿をいくつか切って一緒に食べました。結構高い位置にあるのと細い枝の先になっていたのでアライグマたちにもさすがに手出しが出来ず、おそらく日当たりはよかったのか見た目よりは甘みもありおいしかったです。
今年は野菜にしろ果物にしても異常気象で不作だらけなのでアライグマたちの栄養状態も悪いのかと思うかもしれないですが、捕獲される数が減っただけで、捕獲される個体はいずれも大きく、健康状態もよさそうという奇妙な状況が私の見る限りでは展開しております。これも推測するしかないですけど、彼らの適応能力を考えると生活の方針を変えたのではないかと思っています。
今年はいつものように農作物や放棄された果物に頼れないうえ7月下旬からはきつい暑さが続いたので、彼らは川沿いや奥まった水辺など涼しいところを中心に暮らすようにし、食べ物も主にそのあたりにいるカエルなどの両生類や虫を主食にしていたのではないかと思ってます。カエルはいるところにはうじゃうじゃいましたし、虫たちも暑さに構わず普通にいましたからね。
※カエルを食べる野良猫(9月撮影)
https://www.afpbb.com/articles/-/3179890
この記事のように、猫でさえも毎日大量の爬虫類、両生類を食べているという話ですから、元々両生類を食べることに特化しているアライグマが食べないはずはないですからね。この程度の気候変動でアライグマがくたばるとも思えないので、おそらく今年は人目につきにくいところで暮らす傾向が強いのかもしれません。いつかこんな推測を実証できる日がくればいいのですが。
で、今日捕獲した大きなオスはこんな推測を少し証明してくれた気がしています。
見ての通り、びっくりするほど綺麗な歯をしています。普通なら虫歯で黒くなっていたり罠の中で暴れたりして牙が折れたりしてることが多いのですが、この個体は歯磨きでもしてるんじゃないかというくらい白いです。
人間ですら虫歯だらけで、厚労省の調べだと成人の9割は虫歯があるという話ですから野生動物でここまで白いのは驚異です。おそらく糖分少な目な食性で、まさに両生類や爬虫類などを中心に(または穀物や野菜?)生活してきた現れなのかもしれません。
ともかく今日はこんな感じで。今日はあちこちのスーパーが台風前でごった返していたように、かなり巨大な台風が来てしまいそうで心配でございます。皆様お気をつけてお過ごしください。
僕は当然家にこもりますけれども。
プロチョーネです。そろそろ実りの秋と言われる時期だと思うんですが・・・先週までは最高気温30度が普通みたいな日々が続いて、もはやそれをおかしいとも感じなくなっていたところで今週の涼しさに驚いているところです。今週頭から徐々にアライグマ、タヌキなども捕まり出してきたので彼らも過ごしやすくなってきたのかもしれません。しかし、これまでの異常気象は確実に秋の実りに影響しているようです。
みなさんも見かけてるかもしれませんが、まずは柿。これはまだまともに育ってる方で、他の所で見た中にはまだ緑色のものもありました。実っても色は薄く、長雨の影響でまともに生育せずに落ちたりもしています。
落ちてる柿はまずいのか、野生動物に食べられてる感じもあまりしません。僕も落ちてる柿を少しかじってみたのですが渋柿でなくとも水っぽく、ほとんど甘みがなかったです。
まともに実っている柿はすかさず食べられています。柿は古谷先生の講演にあったようにあらゆる野生動物の食糧になります。
栗にしても、親しくしてる家の人のところに落ちてるのを集めてみましたが、実は小さく、茹でて食べてみてもボソボソしてこちらも甘みが少なかったです。あまり野生動物に食べられてる感じのものも見当たりませんね。
去年の今頃に大きな栗を大量にもらった人に栗について尋ねたところ、先の台風で木が折れる、実が落ちるわで収穫自体できなかったそうです。今週末にまた巨大台風が接近予定ですからますますまともに実る果物はなくなってしまいそうです。
思えば今年の夏は、6月から7月の下旬くらいまでは異様に涼しく、かと思えば7月下旬からつい最近まで気温が急上昇して延々30度くらいの日々が続いたものでした。おまけに台風も図ったかのように列島各地に直撃するわで、「普通の夏」なんてものはもはや望めないのではないかと思います・・・。これからは毎年ごとに違う形の異常気象に見舞われ続けてしまうのかもしれませんね。
前回 https://ameblo.jp/ids-gaichu-h/entry-12520476710.html
さて久しぶりに5月のセミナーに戻りますけれども、前回は罠への警戒心が強い、そもそも近づきもしないトラップシャイ個体の問題について扱いました。そこまではいかない普通のアライグマでも罠の外から手を突っ込んで餌だけとろうとしたり狡猾なのがいる上、仲間が捕まっているところを見られて罠を学習される恐れもあります。そして面倒なのが、猫の錯誤捕獲です。
こうして猫が捕獲されたところにアライグマがやってくることでここは危険だと学ばれてしまいます。猫の場合は完全に野生下で自活しているとされる「ノネコ」ならば狩猟鳥獣扱いで狩ってもいい決まりになっていますが、そんな猫が今のご時世いるかは謎ですし、そもそもアライグマの駆除を目的としている罠に入るネコはほぼ間違いなく野良猫ですので、猫の対処をしている自治体、業務でもない限りは逃がすしかありません。そしてまた逃がした猫が餌が楽に手に入ることに味を占めてやってくることもあったり、こうして標的であるアライグマを間接的に助けることにもなるのでアライグマ駆除者にとっては迷惑極まりない存在です。
もちろん、箱わなではタヌキ、アナグマ、極まれにイタチやテン、キツネなど通常の場合は駆除せず逃がすしかない在来種が捕まることも多々あるので(ハクビシンは自治体によって駆除か放獣かに分かれる)アライグマだけを狙って捕獲する上で邪魔は多いです。
そこで古谷先生と新潟県の栄工業という罠を作っているメーカー等が協力して開発したのが、アライグマ専用罠というものです。
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0909/araiguma-hokakuki.html
県が発表してるように、去年の4月から販売が開始されています。
アライグマの特徴で顕著なのが、とりあえず何にでも手を突っ込んで確かめる習性です。
この写真をどうやって撮ったのかは知りませんが、こんな感じで壁によくついてる排水口にも手を突っ込んでます。以前扱ったようにアライグマの手はヒトとほとんど同じ5本指で器用に動き、その反面なのか大して嗅覚も視力もよくないと言われています。ですからとりあえず触って確かめる。それがアライグマの生き様。
この専用罠はこの習性を利用したもので、
箱の中にあるパイプのようなところにある餌をとろうとアライグマが手を突っ込むと・・・
扉が閉まってケツを叩き、驚いたアライグマは反射的に逃げようとして(動物の習性)罠に自ら体を入れます。
この罠の開発にはかなりの努力が必要だったそうでして、他の動物の手は入らず、アライグマだけが入れられるパイプの深さが最重要課題だったようです。各地の動物でテストが行われた結果・・・
タヌキ・・・ 手を使わず口で確かめる
アナグマ・・・ 手を突っ込むがまっすぐ入れるため浅い。
ネコ・・・ 手を突っ込むが、アナグマと同じくまっすぐなため浅い。
そしてアライグマ。
明らかに手の突っ込み方が違いますね。アライグマだけは手を穴に沿って深く、手を見ずに突っ込むことが先生たちの実験の結果判明しました。で、他の動物では届かずアライグマだけが届く長さのパイプがこの専用罠に組み込まれ、罠が完成した次第だそうです。
ただし・・・こうしてアライグマの習性を研究して作られた専用罠ですが、問題点があるのも事実です。
・販売価格が通常の箱わなより高額。だいたい2~3倍はする。
・価格が高く認知も少ない為未だに出回っている台数は少ない。
価格の問題があるのはありふれたことですが・・・
・これでアライグマが捕まった例が未だに少数。
・通常の箱わなの方が捕獲率が高い
・そもそもトラップシャイな連中には効果なし
確率については比較実験をしなければはっきりとは言えませんが、やはりこの手の罠の原則として、向こうから興味を示して近づいてくれない事には捕獲の可能性はありませんのでトラップシャイへの対策としては問題が残ります。近頃埼玉県庁の方とお話しした際には、県の方から罠を購入して希望自治体に貸し出すようにするそうですが、まだまだ実地での効果や検証には時間が必要な段階なのも確かです。
しかしアライグマ捕獲の手段は多い方がいいですし、古谷先生も仰っていたように、野良猫の多い住宅地などの地域でのアライグマだけを狙った捕獲など、今後都市部でアライグマが増加する事態に際しては有効かと思えます。こうして野生動物に対応する方法を開発するのも難しいですが、それの効果を実証するのも難しい。しかし今後の状況を考えると実施と実験を並行していかなければヒトはどんどん彼らにおいて行かれるだけでしょう。
プロチョーネです。ここのところ暇なんだか忙しいんだか捕獲がある日とない日との差が大きくなってます。今週も前半は大して何もなかったのですが、この2日で急にアライグマが捕まりました。昨日木曜は前にも書いたような、独り立ちしたての子供が2頭。そして今日は、おそらく僕の行っている自治体に外から入ってきたであろう大きなオスが捕まりました。
4月にハクビシンが捕まったお宅で久しぶりに捕まったのは6.8㎏、80cmの大きなオスでした。おそらく5歳ほどはいっている立派な成獣で、もう1頭も5㎏、80cmで4歳ほどのオスでした。前に話したように、10~11月はアライグマたちの繁殖期です。その時期が目前に迫っている現在、特にオスたちはメスたちを探してあちこちを移動して回っているはずですから、まさにそれを示す捕獲だったと言えるでしょう。
一方では親元を離れる子供たちが出て行き、一方では出会いを求めるオスたちが流入してくる。これだからアライグマは減らないんですよ。活発な移動と生息範囲の拡大が特に埼玉ではやりやすいのでしょう。
また、稀にかなり図太い奴もいます。
今日罠設置の依頼があったお方のお宅のこの梁の部分に早朝でっぷりしたアライグマがグースカ寝ていたそうです。
すぐそばにはこの柴犬君がいて吠え続けていたらしいですが、気にすることなく4,5時間ほど熟睡した後、ノソノソと降りてしばらく犬と睨み合ってからどこかに行ったそうです。
図:いまだに臭いが残っているのか、アライグマがいた方向に吠える柴犬
今日は遅いので帰ります。
プロチョーネです。今日は急ぎ足で今週の事についてでも。
今週アライグマの捕獲は無く、急に捕まったのがタヌキ2頭とアナグマ。特にタヌキはこれまでアライグマを何十頭も捕まえてきた人たちのところで、アライグマに見慣れているお爺さんもタヌキを初めて見たらしく驚いていました。
庭で動物に糞をされている家から週明けに依頼があったのですが、最初はここもタヌキかと思ってました。
しかし翌日に捕まったのはふてぶてしいアナグマ。こいつらはどちらかと言えば山に近いところで捕まるところが多いのでタヌキみたいに人の家の庭に忍び込んで糞をするとは思いませんでした。
この通り、捕まってからも大量の糞をまきちらしていました。アナグマの糞は妙な粘着性と酸っぱい臭いがあってきついです。まあそれでも、アライグマばかりいたところに在来種が出てきたということは・・・アライグマがそのあたりから消えたのか?と思いたくはあります。しかし、この自治体は周囲の自治体と地続きで、いつでもどこからでもアライグマが侵入出来てしまうんですよね。結局一箇所からアライグマが一時的に減った所で周囲から減らない限りは「根絶」も「減少」も判断できないわけです・・・。
水曜日はいつも通ってる埼玉の県北から武蔵野市にある日本獣医生命科学大学まで車をブッ飛ばして70km。大学の先生、獣医の方と次回のセミナーに向けた打ち合わせを行ないました。次回は11月21日に開催予定ですので、こちらについてもそのうちお知らせします。
ああ、前回のセミナーの内容も書かないと・・・。
また3連休なのは嬉しい所で、僕はこれから直接小田原に遊びに行きます。それではまたー。