なんだかずいぶん久々になってしまった気がしますが、8thシングル「アンチコンフィチュール」の歌詞を見ていきたいと思います

 

 

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それでは始めましょう!

 

  

 

  ​1番

 

ジャムをそのままで召し上がって、どうぞ

ひたすらな甘さ 私みたい

甘い蜜の香り 寄ってくるんだ
悪い虫が私 覆い隠す
I need to know, know, know, know,
満足するなら そこまでだ

リアルな私が 心で囁く
It's ME, It's ME, It's ME, It's ME,
「どこが嫌だ」とか「君はこうだ」とか
ほっといて 勝手だって 私が決める
I shout it all!

誰だって 本当を持っていて
誰だって 誰かと戦って
だから叫ぶんだ I'm on it
アンチコンフィチュール
(I shout it all!)
Outside それだけ愛され
本当を届けず燻る
いなくなった方がマシだよ
だからこう生きる
甘いだけが私じゃない


I need to know, know, know, know,

 

 

まずは1番です。

前作シングル表題曲の「想わせぶりっこ」から一転してダークな曲調です。

 

この曲の大きなテーマだと思われる、周囲に虫が寄ってきてしまうくらい甘い(甘すぎる)私と本当はそうではない私との葛藤や対比が描かれています。

 

歌詞の中にも「私」を意味するワードが11回登場します。(うち1回は君という表現で、うち4回は「I」)

 

I need to knowという表現が2回登場しますが、ここの主語も「I」であり、自分について知る必要があることを表現しています。

 

1番の歌詞は「甘いだけじゃない私の葛藤」というテーマかなと思います。

 

すでにみなさんお気づきかと思いますが、MV内でもピンクやお花を主体としたゾーンと、グレーの衣装で無機質な環境の2つの映像が対比されながら曲が展開されていきます。

これがまさに「甘い私」「甘いだけじゃない私」の対比につながっているわけです。

 

 

 

  2

 

 執拗に残る甘美な私も
好きだったような そうじゃないような

今日の理想の人 どんな私?
喉が焼けるように甘い私
Do you love sweet? sweet? sweet? sweet?
自分が彷徨い 宙で散った


 

続いて2番です。

 

1番では頻出だった「甘い」という表現も、2番になると「甘美」「甘い」「sweet」と表現を変えて登場します。

歌詞のフェーズも「甘い私とそうじゃない私」という段階から、「本当の私と様々な障害でそれを表現できない私の葛藤」という段階に移っているようです。

 

これ以降は最後の英語歌詞以外では「甘い私」という表現は登場しなくなります。




嫉妬が疼いて 呼吸を荒げる
Ha,ha,ha,ha,ha,ha,ha,ha,
正義が盾して 蓋して腐らす
そんなんなら さよなら 正直がいい
Let it all out!


 

曲の前半と後半を分ける分岐点になっている箇所かと思います。

2番Aメロ終わりで宙で散った自分が、本当の自分を曝け出すために葛藤する姿が描かれています。

 

「正義が盾して 蓋して腐らす」

パッと見た感じだと何を言っているのか理解に難しいですが、目的語として「本当の私」を入れてあげると、少しわかりやすいかもしれません。

この場合の正義について、1番Bメロの「どこが嫌だ」「君はこうだ」という周囲の期待に因るものではないかなと考えました。

周囲からの期待やこうであって欲しいという正義を自分で盾にしてしまって、本当の自分に蓋をしてしまい腐らせてしまう。

こんな感じでしょうか。

ちなみにジャムは糖度が高いので腐りにくいそうです。(どうでもいい)

 

「盾して 蓋して」「そんなんなら さよなら」のように韻を踏んだ表現も聞いていて心地よさがあります。

 


甘えと弱さを脱ぎ捨て
必要なプライドを背負う
私のゴールはまだ
此処じゃ終われない
(Let it all out!)
見上げるばっかの人生じゃ
惨めな自分 怖くなる
君だってそうだ 摩天楼
高くから睨め
自分のその先 信じろ

 

2番の世界では私一辺倒だった1番と比較して初めて「君」が登場します。

 

2番全体でも「私」を意味する言葉が4回、「君」を意味する言葉が2回登場しています。

2番AメロBメロで爆発した想いを胸に前に進んでいく姿が描かれています。

同時に「私」だけでなく、「君」に対しても同様に強く進んでいくことを求めています。

 

 

  Cメロ・ラスサビ

 

嘘でコーティングってそんな私は嫌
未来は変えられる
グッて力入れて破れ

私は 本当を持っていて
私は 誰かと戦って
だから叫ぶんだ I'm on it
アンチコンフィチュール
(I shout it all!)

 

 

Cメロでは2番での葛藤を乗り越えて、戦っていくんだという強い意思表示がされています。

ラスサビがこの後ありますが、「だから叫ぶんだ I’m on it」部分のキメ4連発の感じを見ても、ここがこの曲のメインなのでは?と思わせるような展開です。

ここがもう一つのテーマである「本当の自分を表現するために戦っていくという意思表示」が強く描かれているかなと思います。

 

 

 

君だって本当は戦えて
君だけの正義があるから
誰にも合わせないでよ
苦いのも いかが?
泣いてるだけの君はいない

Do you love sweet? sweet? sweet? sweet?
It's not just sweet, sweet, sweet, sweet,

Do you love sweet? sweet? sweet? sweet?
You need to know, know, know, know,
Show you

 

 

Cメロで自分自身を奮い立たせ、決意表明をした上で、今度は聞いている観客に対しても、「君」も本当は戦えるだろう?隠している正義(本当の自分)があるだろう?戦おうじゃないか!と奮い立たせてきているわけです。

 

 

そしてアウトロでは、2番Aメロでも登場していた「Do you love sweet?」が再度登場します。

2番では「あなたは甘い私が好きなんですよね?(確認)」みたいなニュアンスですが、アウトロでは「あなた、甘い私が好きなんですか?(嘲笑)」といったニュアンスが感じ取れます。

甘い部分が好きなのかもしれない「君」に「甘いだけじゃない私」をこれから見せてあげるねという繋がりになってきます。

音数も最後のShow youでは歌声だけになり、とても印象的な表現で曲が終わっています。

 

 

  「私」と「君」は誰なのか

 

前提として、曲自体は聞いている各々が感情移入して、入り込んでいけば良いものかと思います。

 

今作の「私」は前作「想わせぶりっこ」でゴリゴリに「甘い私」を見せたノイミーが、まったく違った一面を見せるよ(これからも見せていくよ)という意思表示をしているように捉えられていることが多いですし、私もそう思います。

 

 

対して「君」については、誰のことを示しているのか、ピンときません。

聴いているファンなのか、メンバー自身なのか、はたまた誰でもない誰かなのか、作詞者さっしーから明かされることはないかと思いますが、みなさんはどのようにお考えでしょうか。

 

 

前作ではセンターが変更となり、ノイミー界隈では大きな話題になったと記憶しています。

4年の活動期間を経て、青春曲が多かったノイミーの新たな一面へのチャレンジへの布石となる曲であり、そんな新たな挑戦をする誰か(みんな)を応援するような曲になっているのではないかなと感じました。

 

 

 

 

 

  参考

ちなみにchat GPTにこの曲の歌詞を分析させたらこんな感じでした。

 

ノットイコールミーの「アンチコンフィチュール」の歌詞は、内なる葛藤や自己確認、そして社会的期待との対立を描き出しています。

歌詞は甘さと苦さ、自己の本質と社会的イメージとの間に揺れる主人公の心情を表現しています。

彼らは自分の甘さを受け入れつつも、それだけではなく、自分の本当の姿を他者にも伝えたいという願いを持っています。

この曲は、個々の内面と社会的期待との対立を探求するだけでなく、成長と自己受容の旅をたどる過程も描き出しています。

主人公は自分の欠点や弱さを認めながらも、それを克服しようとする姿勢を示しており、同時に、他者の期待や偽りに囚われず、自分自身を愛することの重要性を示唆しています。

この曲は、自己の探求と成長への道を歩む人々にとって、励ましと勇気を与える一曲と言えるでしょう。


どうでしょうか?

あながち変なこと言っているわけではないと思いますが、なんか言い方が小難しい気がします。