『アイヌ力よ! 次世代へのメッセージ』(宇梶静江、藤原書店) | 近鉄八尾駅前にある鍼灸整骨院 東洋医学の事なら、いど鍼灸整骨院。

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自民党の杉田水脈衆議院議員のアイヌ民族に対する人権侵犯以降、アイヌに関する本を読んできました。

 

『アイヌのことを考えながら北海道を歩いてみた』カベルナリア吉田、ユサブル)

『こころ揺らす 自らのアイヌと出会い、生きていく』北海道新聞社 編、北海道新聞社)

 

『カネト ─炎のアイヌ魂』沢田 猛 著・こさかしげる 絵、ひくまの出版)

『聞き書 アイヌの食事』日本の食生活全集㊽、農山漁村文化協会)

 

そして、宇梶静江さんの本

『すべてを明日の糧として 今こそ、アイヌの知恵と勇気を』宇梶静江、清流出版)

『大地よ! アイヌの母神、宇梶静江自伝』宇梶静江、藤原書店)

 

実際には、これら以外にも十数冊読んでいるのですが……

 

 

今日は宇梶静江さんの3作目の自伝を紹介します。

 

 

『アイヌ力よ! 次世代へのメッセージ』宇梶静江、藤原書店)

 

前々回の『すべてを明日の糧として 今こそ、アイヌの知恵と勇気を』は2011年、宇梶さんが78歳の時の作品

前回の『大地よ! アイヌの母神、宇梶静江自伝』は2020年、87歳の時の作品

そして今回の『アイヌ力よ! 次世代へのメッセージ』は前作から2年後の2022年、89歳の時の作品です。

 

1899年(明治32年)に制定された「北海道旧土人保護法」では、アイヌは「旧土人」。

その百年後の1997年には「アイヌ文化振興法」が制定され、悪法といわれた「旧土人保護法」は廃止されました。

そして、2019年5月「アイヌ新法(アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律)」が施行されました。これは、アイヌ民族を「先住民」と明記した初めての法律で、アイヌ文化の振興や研究の推進などの項目が盛り込まれています。しかしながらアイヌ文化の基盤となる伝統的な狩猟や漁猟などの権利については触れられておらず、依然として禁止されたままとなっています。

 

カムイに感謝し、畏敬の念を持ち、自然の恵みを皆で分け合って生きる、というアイヌの精神性を宇梶さんは「アイヌ力(ぢから)」と名付け、2020年10月に『アイヌ力よ!』という詩を書きます。(本書冒頭に掲載)

アイヌがひとつになって世界を変えよう!今こそアイヌ力を発揮せよ!。との思いを込めて……。

 

住み慣れた東京から北海道の白老町に移住して2年。今、宇梶さんが力を注いでいるのは「アイヌ学」の確立といいます。

交流施設「シマフクロウの家」をオープンさせ、講演会や勉強会を開き、アイヌの抱える問題を語り合おうと呼びかける宇梶さん。最近は思うように体が動かず、古布絵の制作も困難になったといいますが、それでもアイヌの権利回復、そしてアイヌも和人もお互いが認め合い、平和な社会を作るための活動を、希望を持って推し進める宇梶さんに脱帽!

 

いい本です。ぜひ!

 

 

 

 

 

 

そして、本書でも少し触れられていますが、北海道白老町にあるアイヌ民族の世界と出会う場所『ウポポイ(民族共生象徴空間)』に興味がおありの方には、こんなガイドブックが出ています。

 

 

『ウポポイまるごとガイド』北海道新聞社

 

 

 

 

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